宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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無料マンガ「Kindleインディーズマンガ」の未来

IT関連の記事を毎日書いているけど、本職は小説家です。Amazon Kindleで作品を公開しています。

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KDPの課題

KDP(Kindle Direct Publishing)は、誰でも無料で簡単に作品を出版できる。出版にかかる費用は0円だが、販売価格を0円にはできない(最低99円)。売上よりも自分の作品を読んでくれる読者が欲しい作者にはKDPは使いづらい。

小説系では「小説家になろう」「エブリスタ」など多くの投稿サイトがある。基本的に無料で誰でも閲覧できるので、多くのクリエイターと読者を集めている。

Amazonは書籍を販売して利益を上げているので、0円で作品を配布するわけにはいかないが、無料の投稿サイトに読者を奪われている現状はなんとかしないといけない。

Kindleインディーズマンガ

そこで、Amazonは無料で漫画を公開できる「Kindleインディーズマンガ」を開始した。今までのKDPとは異なり、無料のマンガをKidnleストアで配布できる。

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Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング

公開するだけなら、既存の投稿サイトと変わらないが、Amazonは豊富な資金力に物を言わせて基金を創設し、作品の人気に合わせてAmazonが基金を作者に分配してくれる。

無料で作品を読めるので読者は嬉しいし、大勢の人に読んでもらえて、かつ売上の代わりに基金を獲得できる作者もハッピーだ。Amazonにとっては無料での作品配布は自社のビジネスモデルの根幹に関わることなので、できれば避けたい。ただ日本の無料投稿文化に対して、何もしなければ読者を集めることはできない。

今回の「Kindleインディーズマンガ」は苦肉の策であり、トライアルの意味合いが強い。だからビジネスに大きな影響がでないように、対象をマンガに限定して小説は対象外なのだろう。

今後、この新サービスによって読者をKindleに集めることができれば、小説にまで対象を広げる可能性はある。

Kindle作家の筆者としては、読者が増えていろいろな人が読んでくれて、かつ作者も作品の質に応じて正当な報酬が得られれば非常に喜ばしい。www.kantakayama.com

次期iPhoneの5色展開はオレンジのAirPodsを生む

5色展開!

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次期iPhoneが5色用意されている報道があった。

japan.cnet.com

次期iPhoneは3モデル用意されていると言われており、そのうちの6.1液晶モデルが多色展開する内容だ。

  • iPhone X後継 (5.8インチOLEDモデル)
  • iPhone X Plus (6.5インチOLEDモデル)
  • iPhone 8後継 (6.1インチ液晶モデル)

色の種類は「グレー、ホワイト、ブルー、レッド、オレンジ」で、最近のiPhoneにないカラフルな内容だ。特にオレンジは過去のiPhoneでは使われていない色だ。

 iPhone 5cの再来?

多色展開というと、2013年にAppleが発表したiPhone 5cを思い出す。iPhone 5cはiPhone 5sよりは100ドル安く、価格帯があがってきたiPhoneの低価格レンジを担った。iPhone 5cは廉価版の割に価格が中途半端だったことと、カラフルな外装に似合わず液晶面は黒しかないこともあり、ヒットはしなかった。

可能性あり

iPhone 5cの失敗を思い返すと今回の多色iPhoneは眉唾な噂に聞こえるが、可能性は十分あると思う。

昨年のiPhoneのラインナップでは、iPhone Xが高すぎたのが課題となった。10万円を価格帯に入ったiPhone Xよりも、安価なiPhone 8の方が売れた。高価なOLEDを価格に見合うものとユーザーは認めなかった。

とはいえ、投資したOLEDを捨てるわけにはいかず、昨年以上に拡販していきたい。そのためにiPhone Xの後継モデルを値下げし、10周年の特別なiPhoneから標準のiPhoneとポジションを広げ、昨年のiPhone 8の価格レンジの上位をカバーする。低価格帯は液晶モデルで受けたいところだ。

廉価版扱いになる次期iPhone 8を多色展開し、シェアを伸ばしている中国勢に対抗する戦略は十分に考えられる。

開発が進んでいたはずのiPhone SE2の姿が未だに見えないのも、低価格レンジをカバーする次期iPhone 8が用意されているなら肯ける。

多色展開は美味しい

Appleとしては、多色展開は成功させたい戦略だ。Appleというとモノクロでシンプルなデザインの印象が強いが、昔の初代iMac、最近ではApple Watchのバンドとカラフルな製品もだしている。多色展開のよいところは、多様な嗜好をもつユーザーをとりこめるのと、周辺機器の売上が伸びることだ。

オレンジのiPhoneを持っていて、同色のAirPodsが売っていたら買ってしまいたくなる(えっ、そうでもない?)。もちろん、色ごとに在庫を管理しないといけないが、Apple Watchのバンド販売で在庫管理のノウハウをもっているだろうし、クックCEOはサプライチェーンの神様と呼ばれた人だ。

スマートフォン市場が飽和化しつつあり、iPhone Xの反省から、これ以上の値上げも難しいとすると、カラフルなiPhoneで低価格帯を攻めるのは理に叶う。

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マップに埋まる金脈を争うAppleとGoogle

進化を続けるAppleの「マップ」

Appleが「マップ」の刷新を計画している。

jp.techcrunch.com

既存の地図情報を入れ替え、植生や建造物などをより正確な描写に変更する予定だ。

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Google Mapを公式アプリとしていたiOSはiOS 6から自社製の「マップ」に移行したが、Google製に比べてクオリティが低く酷評された。

Appleも謝罪をして、毎年のアップデートで「マップ」を地道に改善していった。カーナビ機能を強化し、公共交通機関も検索できるようになっている。

Google Mapの驚異

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Google Mapは使うたびに素晴らしい機能でいつも感心する。しかも無料だ。

カーナビ機能、公共交通機関の検索、店舗情報、ストリートビューと、想像できる地図の機能すべてを用意している。子供の頃から地図を眺めるのが好きだった筆者にとっては最高のアプリだ。

どうしてGoogleはこんな素晴らしいサービスを無料で提供できているのか昔から不思議だった。莫大なコストがかかっているはずなのに、ユーザーは使用料金を払う必要がない(企業が利用する場合はプラットフォーム料金を支払うが)。

 「Web検索」も無料で凄い機能だが広告と連動しているので、レベニュー(売上)が入る仕組みがよくわかる。

Google Mapでは明確な広告は表示されないが、実はGoogle MapはGoogleの大きな収入源となっている。

ユーザーの獲得

まずは地図を利用するユーザーを自社のサイトに集めることに貢献している。Google Mapのユーザーは全世界で10億人以上。多くのユーザーを検索や他サイトに誘導できる。

個人情報の収集

Google Mapにはタイムラインという機能がある。設定をオンにすると、Google Mapを開かなくてもユーザーの移動した場所を記録できる。記録しているということはGoogleも我々の行動を把握している。それによって、ユーザーの好みや、立ち寄る場所をGoogleは知ることができる。タイムライン機能を利用しなくても、Google Mapで検索すればGPSの位置情報をGoogleへ伝えることになる。位置情報は個人ごとにカスタマイズされた広告表示に活用できる。

情報の精度を高める

情報には場所と時間が重要だ。どんなに貴重でも、場所と時間を特定できない情報は役に立たない。「事故で電車が休止している」という情報が入手しても、「いつ」「どこで」起きたか分からなければ意味のある情報にならない。

場所の情報を入手するのは非常に厄介だ。その場にいかないと得られない情報も多い。どんなに技術が進歩してもストリートビューは人間が世界中を巡って撮影している。

今、地図情報で注目を集めているのが、ローカルの情報だ。どの店に人気があるのか、いつ混雑しているのかなどの詳細情報は現地に行った人でないとわからない。

大事な情報源のひとつが口コミだ。利用者が増えれば、口コミも増える。

もうひとつは、人の動き。Google Mapで施設を検索すると、どの時間帯か混雑している教えてくれる。これはGoogleに位置情報を提供しているユーザーの訪問数を統計的に処理して表示している。

主戦場になるローカル情報

自宅から遠い場所の買い物はAmazonが大きなシェアを握っているが、徒歩圏内の買い物は地元の店が強い。家庭の支出の5割以上がローカルの買い物と言われている。配送料を無料にしても、配達時間を短くしても、会社や学校帰りの買い物の利便性にはかなわない。飲食店はAmazonでも配達できない。だからAmazonは、レジなしスーパー「Amazon Go」を開発し、高級スーパー「ホールフーズ」を買収した。

GoogleとAppleが地図アプリに注力する理由は、ここにある。Amazonの入りづらい領域だからこそ、両者は狙っているのだ。

 地図を利用してもらい、その代りに情報を収集し、さらにユーザーを集める。集まった情報を元にローカル店舗の広告と繋げレベニューを上げる。

各社が切磋琢磨してくれて、より優れた地図アプリを提供してくれれば、ユーザーとしては嬉しい限りだ。もちろん、個人情報のセキュリティには気をつけてもらって。位置情報はプラバシーの根幹なので。

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ユーザーの不満に対処した新スマートロック「Qrio Smart Lock」

新型Qrio Smart Lock登場

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筆者はQrio Smart Lockを使っているが、以前記事したように動作の遅さなど不満が多い。

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本日Qrioが発表した新「Qrio Smart Lck」は、前モデルが抱いていたユーザーの不満を徹底的に解消した製品だ。

qrio.me

ユーザーの不満と対策

  • 反応が遅い
    → 1秒未満に改善
  • ハンズフリーがつかいものにならない
    → ビーコンを使い精度を高める
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  • アプリの出来が悪い
    → シンプルな新アプリを開発
  • 両面テープの効きが悪い
    → 軽量化と両面テープの仕様を変更
  • Apple Watchネイティブ未対応
     未対応。予定なし

というように、以前レビューであげた不満のほぼすべてに対処している。筆者以外にも同様の不満を伝えたユーザーは多かったに違いない。時間はかかったがきちんと対応したメーカーの姿勢には好感が持てる。

前モデルユーザーへもフォローを

ただ、前モデルのユーザーへのフォローについて発表がなかった。欠点が多かった前モデルを購入した我々はパイロットユーザーみたいなものだ。何らかのサポートが欲しいところだ。

ハード的な改善は難しくても、新モデルの開発で培った技術を反映したファームウェアを修正するか、買い替えのサポートをしてくれると嬉しいし、メーカーへのロイヤリティも高まるだろう。

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藤井聡太七段の「待った」騒動に見る管理社会の危惧

「待った」だったのか?

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先日の竜王戦決勝トーナメントでの藤井七段の着手が話題になっている。一度打った手を直後に戻して、別の駒を打ったことが「待ったでは?」という疑惑がネットにあがった)(「待った」は反則負け)。反則ではなく、マナー違反という見解を将棋連盟が発表する事態になった。

digital.asahi.com

ネットの中継で観戦していたが、確かに「おや?」と思ったが、指を離さず瞬時に手を変えていたので反則とは言えないと思った。相手の増田六段も抗議をしていない。将棋は審判がいないので、対戦者が咎めることで反則が成立する。

好ましいとは言えないが、これで反則負けはあまりに厳しいので、マナー違反という見解は妥当だと思う。

どうして騒ぎに?

ネットで騒ぎになったのは、藤井七段があまりに強いのでアンチ藤井聡太が増えてきているという背景がある。将棋ブームの立役者である藤井七段を擁護する強い空気に対して「正義感溢れる人たち」が過剰に反発していると思われる。

高校生ながらトッププロレベルに達している藤井七段の棋力の凄まじさを物語る反応だが、藤井七段の対局がすべてネットで生中継されているのも騒ぎが大きくなった理由のひとつだ。

一日中姿を晒される

現在藤井七段の対戦は全局ネットで生中継されている。Abema TV、ニコニコ生放送のいずれかまたは両サイトで、一日中藤井七段の姿を映している。

なかなか黒字化できないAbema TVにとって、もっとも視聴者数が多い藤井七段の対局は目玉の番組だから、対局の中継は逃せない。

名人挑戦に繋がる順位戦の持ち時間は各6時間で、朝10時に対局開始し、夜中まで戦うことも珍しくない。

1日12時間以上、藤井七段の姿を常にネットで何万人という視聴者が観ているのだ。藤井七段の場合、ほぼ毎週対局がある。一週間に一度、自分の姿をネットに晒されることを想像してほしい。しかも藤井七段は高校生だ。どんな売れっ子アイドルでも、こんな長時間中継される機会はないだろう。

他の棋士が、どれだけ今回の「マナー違反」をしているかわからないが、ネット中継があったから、これだけの騒ぎになったのは間違いない。

監視カメラはいたるところに

視点を広げてみると、これは藤井七段だけの話ではない。街には監視カメラが無数に設置されている。記録媒体やレンズの製造原価の低下とネットの発達により、監視カメラの設置コストが大幅に下がって普及を後押しした。

我々が意識していないところで、自分の姿を記録されているのだ。カメラを設置しているのは公共機関だけではない。店舗やオフィス、車載カメラなど、ありとあらゆる場所にカメラがある。

別に「ビッグブラザー」が現代に存在しているなんて誇大妄想を言いたいわけではない。今回の「待った」騒動のように、マナー違反の範疇にある比較的些細な問題を観た人間が、正義感から映像をネットに拡散し、マナー違反者を糾弾する可能性がある。

映像は説得力が大きい。マナー違反した部分だけを切り出されたら、正義感から多くの人が賛同するだろう。

もちろんマナー違反は良くない。一方で、24時間品行方正な人もいない。

今は、まだ動画を記録し人が確認しないといけないが、動画から個人を特定できる技術も進歩しており、動画解析技術によりAIがマナー違反を指摘し、個人情報を結びつけることも容易になる。

犯罪を防止するための監視は結構だが、全てのマナー違反を取り締まられると窮屈になり、人の行動を萎縮させる。

犯罪防止の監視体制を整える一方で、記録された個人情報をどのように管理するか議論が必要に思う。

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次期iPhoneにUSB-C充電アダプタ同梱でユーザー歓喜

次期iPhoneにUSB-C充電アダプタ

Lightning端子に代わり、USB-Cを次期iPhoneに搭載する噂があったが、今度はiPhoneの同梱の充電アダプタがUSB-C仕様に変更になる報道がでた。

www.macotakara.jp

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このアダプタは18Wの充電に対応しているらしく、従来の充電アダプタよりiPhoneを高速で充電できる。

iPhoneのType-C搭載よりもワイヤレス充電

iPhoneのUSB-C搭載は眉唾ものだった。LightningよりUSB-Cの方が、横幅が大きいし厚みもある。iPhone本体を少しでも薄くしたいAppleとしては、Lightningを維持したいところだろう。Lightning端子はiPhoneだけではなく、AirPodsにも利用されている。全てのデバイスを分厚いUSB-Cに移行するよりはワイヤレス充電に移行したいのがAppleの意向に違いない。

一方で、充電アダプタ側の端子をUSB−AからUSB-Cに変更するメリットは前述の高速充電だ。Lightning端子もUSB-A端子も高速充電に対応しているが、ケーブルが高速充電時にかかる高電圧に非対応の場合がある。ケーブル経由のiPhoneへの高速充電は、純正のUSB-C − LightningケーブルしかAppleは認めていないので、ユーザーは別途ケーブルを購入しないといけない。このケーブルは、通常のLightningケーブルよりも太くなっている。

ワイヤレス充電に対応しても、ケーブルと充電アダプタは同梱しないといけないなら、高速充電対応のアダプタとケーブルの方がユーザーフレンドリーだ。

iPhone側は変わらずLightning端子なので、今までのLightningケーブルも、モバイルバッテリーもそのまま利用できる。

Macユーザーも嬉しい

近年モデルチェンジを果たしたMacBook、MacBook ProのコネクタはUSB-Cに移行済みだ。MacでiPhoneを充電するときは、純正USB-C − Lightningケーブルを別途用意しなければならなかったが、iPhoneに同梱のケーブルが変更になれば活用できる。スマートフォンに比べて大容量のバッテリーを積むMacから充電できるのは、いざというとき便利だ。

確度が高いUSB−C充電アダプタ報道

流出写真がフェイクの可能性はあるが、状況的にはUSB-C充電アダプタへの移行は妥当と思われる。おそらく秋にはApple幹部の指につままれた新しい充電アダプタがお目見えするだろう。

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新しいAppleストアは東京駅ではなかった

出店場所ではなかった大丸東京店

以前の記事で、改装中になっている大丸東京店の1FにAppleストアが入店すると予測しましたが、違っていました。

現地の情報では、改装中の1Fと2F両方にルイ・ヴィトンのサインがでており、7月20日には新店舗がオープンする予定です。

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Apple新宿オープンのときにAppleが出したサインから拾った「江戸」「鉄道」のふたつの言葉を元に次のAppleストアは「東京駅」だと予測したが、外れたようだ。

では、どこに?

Apple新宿の他に、2018年中に2店舗をオープンするとAppleは4月に明言している。もちろん、予定なので変更する可能性はあるが、発表するぐらいだから場所の選定は終わっていたのだろう。

1店舗は、噂がずっとある京都に違いない。求人情報もでており、工事が進む京都ゼロゲートへの出店が予測されている。

さてもう1店舗はどこだろう。同じく求人情報がでていた大阪は人口比的には妥当である。  

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以前は豊島区に出店する情報もあったので、池袋も有力だが、店舗などの情報はでてこない。

いずれにせよ、今年も後半に入っているので、予告どおり年内に2店舗出店するなら、もっと情報がでてきてもよさそうだが。

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Amazon PrimeビデオチャンネルがTVを破壊する

Amazon Prime videoチャンネル登場

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Amazonは、「Amazon Prime videoチャンネル」(以下、ビデオチャンネル)を日本で開始した。ビデオチャンネルは、Amazonプライム会員に他社のCSチャンネルやストリーミングサービスを別料金で提供するサービスだ。

Prime videoとの違い

  • 別料金
  • 他社サービス

他社で提供している有料サービスなので、Amazonプライム会費以外にもチャンネルごとに料金がかかる。

すべてをチャックしていないが、ドコモ提供のdアニメは元のサービスと同一料金だ。

料金が同額でも、ユーザーにとってはインターフェイスを統合できるメリットがある。通常のプライム・ビデオと同様のサイトで他のサービスの作品と並べて作品を選べるし、Fire TVなどのデバイス、Apple TVのアプリなどでも視聴できる。

チャンネルとして参入する他業者もメリットがある。会費の授受はAmazonが代わりに行ってくれるし、自社のチャンネルが膨大なAmazonユーザーの目に留まりやすくなる。動画配信に必要なインフラもAmazonが提供してくれる。

Amazonとしてはコンテンツが増えるので、Netflixなど他の動画配信サービスの争いで優位に立てる。作品を集めるためにAmazonがコンテンツ業者と個別に交渉しなくても済む。

ちょっとした違和感

ビデオチャンネルの内容は、今までのAmazonのサービスと比べて、違和感を覚えた。複雑なのだ。AmazonのサービスというとAmazonプライム会員のように、月額定額のシンプルなサービスが特徴だ。

ビデオチャンネルはチャンネルごとの料金なので割高に感じるし、チャンネルひとつずつ契約しないといけないので、面倒だ。好みの一作品を鑑賞したいのに、わざわざそのチャンネルと契約しなければならない。もちろんAmazonのサービスなので契約方法はシンプルなのだが、単作品をレンタル・購入するよりも毎月請求が届くサービスの契約は敷居が高い。

似たカテゴリーのチャンネルをまとめてパック料金にすればシンプルでお得な料金体系になると思うが、いまのところ発表されていない。

各チャンネルの独立をあえて許容して、提供業者にAmazonが配慮しているように思える。Amazonとしては、まず多くの業者に参入してもらい、たくさんのコンテンツをプライムビデオに集めたいのだろう。

その先にあるのはテレビの代替

Amazonが今までのやり方を変えてまで、提供業者の参入を促すのは、将来テレビ地上波・ケーブルテレビ・CSに対抗するためだろう。昔よりも力を失ったとはいえ地上波の影響力は今でも大きい。ケーブルテレビやCSで好みのチャンネルを契約する視聴者も多い。そういった視聴者を自社のサービス内に取り込んでしまえば、ユーザーは他のAmazonのサービスも利用してくれるだろうし、サイト内で買い物もしてくれる。

コンテンツ提供業者も自社インフラで展開するよりも低コストでサービスを提供できる。一方で、インフラをAmazonに依存してしまうリスクが提供業者側には起きる。

テレビの代替まで進むかどうかは、割高に感じるチャンネル契約料金の値下げにかかっていると思う。コンテンツ提供業者と交渉して、お得なパック料金を設定できれば、現状のケーブルテレビ・CSに対抗できる。

Amazonのインフラ依存するようになり業者の交渉力が弱まるか、それまでの間Amazonが業者に配慮し続けられるか、微妙なバランスがしばらく続くだろうが、いずれはAmazonが現状のテレビ視聴を破壊するに違いない、他の多くの業界で行ってきたように。

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Apple WatchとiPhoneのSuicaを取り替える方法

2枚の Suicaが必要

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Apple WatchとiPhoneで1枚のSuicaを共有できない。両方でSuicaを使いたい時は、2枚のSuicaを別々に登録しないといけない。筆者は電車へ乗るときはApple WatchのSuicaを使い、買い物の時はiPhoneのSuicaを使う。メインで使っているクレジットカードのiDで買い物することがほとんどだが、たまに交通系の電子マネーしか対応していない店舗があるので、念の為iPhoneにもSuicaを登録している。

間違えてチャージ

先日、Apple WatchのSuicaにチャージしようとしたら、間違えてiPhoneのSuicaにチャージしてしまった。登録したSuicaへのチャージはMy Suicaで行うのだが、iPhone登録のSuicaとApple Watch登録のSuicaが並んでいるので、間違えやすい(筆者だけ?)。

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Apple Watchに登録したカードには腕時計のマークがついている

仕方なくiPhoneを使って改札を通過してみたが、Apple Watchに慣れてしまうと、改札口でiPhoneを取り出すのが面倒だ。特に荷物を持っている時はApple WatchのSuicaが恋しくなる。

チャージした金額を別のSuicaへ移行ができないか調べたが、どうもできないようだ。

ただ別手段として、iPhoneとApple WatchのSuicaを入れかえる事が簡単にできるので、やってみた。

iPhoneとApple WatchのSuicaを入れ替える

1. iPhoneの「Watch」アプリを起動→ 「WalletとApple Pay」を選択

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2.「iPhone上のほかのカード」から「My Suica」を「追加」

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3. 「次へ」をタップ

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4. 追加してから、数分後にアクティベーションが完了すると、Apple Watchに2枚のSuicaが登録される。

5. 今度は「Watch上のカード」からiPhoneに転送するSuica(元のカード)をタップ

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6.「情報」タブの一番下「カードを追加“iPhone”(ダブルクォテーションの中はiPhoneの名前)」を選択。「カードを削除」は選ばない。カードを削除すると、iPhone・Apple Watch両方からSuicaカードが削除される。間違えて削除しても、Walletアプリからもとに戻すことは可能。
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7. 転送

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8.アクティベーション完了の通知が来れば完了

名前を変更しておこう

思ったより、iPhoneからApple Watch、Apple WatchからiPhoneへのSuicaの転送は簡単だった。どちらのSuicaかわかるようにSuicaの名前を「Apple Watch」などに変更している人は、入れ替えたらSuicaの名前を変更しておいた方がいい。間違えて、別のSuicaにチャージしてしまう恐れがある。

「Suica」アプリから該当Suicaを選択して、「チケット購入・Suica管理」→「Suicaの名称変更」でSuicaの名称を変えられる。

間違えてチャージした時など、iPhoneとApple WatchのSuicaを取り替えたい時は試してみてください。この方法を使えば、1枚のSuicaカードで、iPhoneとApple Watch両方を使い分けることもできるが、いちいち転送するのは面倒なので2枚登録した方が便利だ。

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「完了」を押しても全てのタブを閉じられる【iOS版Safari】

Safariの小技をいくつか

Web検索には、iPhoneでは標準ブラウザであるSafariを使っているユーザーがほとんどだろう。本ブログのユーザーだと、95%がSafari、5%がChromeを利用していて、圧倒的にSafariユーザーが多い。

 

そこで、Safariを使う際に便利なTipsを紹介したいと思います。

「すべてのタブを閉じる」はタブ選択画面でも可能

Safariの画面右下の「タブ選択」ボタンを長押しすると、「すべてのタブを閉じる」を選択できる。開いているすべてのタブを一度に閉じられるので便利だが、タブ選択画面でも実は「すべてのタブを閉じる」が選べる。

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右下のボタンを長押しすると、、、

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一度に「すべてのタブ」を閉じることができる

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タブ選択画面の右下「完了」を長押ししても、、、

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一度に「すべてのタブ」を閉じることができる

「調べる」からWeb検索ができる

Safari画面で文字選択をすると表示される「調べる」を押すと、Siriが提案するWebページの下にWeb検索ができる。アドレスバーにペーストする必要がない。

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文字選択した部分を触れると、「調べる」が選べる

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「Siriの知識」「Siriに提案されたWebサイト」の下で「Webを検索」が選べる

アドレスバー長押しで「ペーストして検索」

アドレスバーを長押しすると、クリップボードに保存した単語でWeb検索ができる。アドレスバーに文字をペーストすると、一度「お気に入り」画面に移動するが、この方法だと移動せずにすぐに検索できる。これは結構有名なTipですかね。

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CarPlayの現在地

旧態依然なカーナビ

カーナビで行き先を検索すると、あまりに酷いインタフェースに辟易する。筆者の愛車のカーナビはタッチパネルではないので、ダイヤルを回して施設名や電話番号を入力しないといけない。検索された施設名も文字だけの情報なので、詳細がわからない。

大抵の場合はカーナビを使わず、iPhoneのGoogle Mapを使う。

CarPlayはどうなった?

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iOSの一機能であるCarPlayは、そんなレガシーのカーナビの代替として生まれた。

CarPlayは、スマートフォンの便利な機能を自動車内でも活用するための機能だ。CarPlay対応の新車を買わないと使えないので、大部分のユーザーには馴染みがないが、地道にバージョンアップを繰り返している。

Appleのサイトに詳しく説明されているが、CarPlayは、iPhoneと車がBluetoothで繋げて、車載のモニタとSiriをつかって、iPhoneに触れることなく、iOSの機能を利用できる。

www.apple.com

CarPlayはどこまで便利なのだろう?

CarPlayでできることはiPhoneと変わらないので、車載の大きなモニタを使えるのが最大のメリットだが、iPhoneの液晶が大型化してきて、メリットが小さくなってきている。

Siriで音声操作するなら、タッチパネルのインターフェイスも不要だ。Bluetooth対応の自動車なら、車載のスイッチでSiriを起動できるので、CarPlayでなければいけない理由がない。

残念なことに、CarPlayではGoogle Mapが使えない。CarPlayで使えるApple純正のMapも進化してきているが、よく行く場所をGoogle Mapに登録していると、Apple純正Mapになかなか移行できない。

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Appleも察してCarPlayの普及に熱心ではないのかと思ったら、対応車種は400以上だそうだ。外国車が多いが、少しずつ増えているようだ。

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アメリカのカーナビ事情

盗難のリスクがあるアメリカでは、ポータブルナビが主流で備え付けのカーナビは普及しなかった。ポータブルナビも次の道順を矢印で示すシンプルな機能が多かったが、日本よりもシンプルな道路が多いアメリカでは、これで事足りていた。

ところが、スマートフォンとGoogle Mapの登場で、地図は行き先までの道順を調べるだけではなく、人気のスポットなどを検索し行き先自体を調べるものになった。ネットと接続できない大部分のカーナビはスマートフォンの地図に情報量で対抗できていない。

今までカーナビに満足していたユーザーも、スマートフォンに慣れると既存のカーナビの機能に不満を持つようになった。便利なものを一度知ったら、人は不自由なものに戻れない。

日本のようなラグジュアリーなカーナビをもたないアメリカ車にとって、モニタだけを追加すればカーナビ機能が使えるCarPlayの需要があった。

 日本では?

日本では安い価格帯の自動車でもカーナビを搭載しているので、CarPlayがないとナビができない状況ではない。ただ、今のカーナビ市場がどこまで存続できるかわからない。

ガラパゴス的産業の典型である車載カーナビが日本市場だけで生き残るのが難しい時期がいつか来るだろう。今でも、車載カーナビは地図のアップデート作業費で利益を得ていて、本体の売値は一万円以下とも言われている。

どこかで「カーナビなくてもCarPlayでもいいや」というターニングポイントが日本でもきそうだが、それでも液晶モニタは車載しないといけないので、そこまでのコストダウンにはならない。

既存のカーナビはジャイロコンパスなどでGPSが届かないトンネル内でも位置を捕捉できるが、GPSでしか位置情報を入手できないCarPlayに全面移行すると「位置情報が間違っている」とうるさいユーザーからクレームが来るかもしれない。

日本では当分CarPlayがカーナビに取って代わることはなさそうだが、「便利なものを使いたい」というユーザーの声が大きくなれば、CarPlay対応のカーナビが増えるときが来ると思う。

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今年のiPhoneは3モデル。iPhone 8後継がiPhone SE2を削る

今年のiPhoneは3モデル

今年の秋に発売となる新iPhoneは、3モデルと予測されている。

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  • iPhone X後継 (5.8インチOLEDモデル)
  • iPhone X Plus (6.5インチOLEDモデル)
  • iPhone 8後継 (6.1インチ液晶モデル)

全モデルFace ID搭載で、見た目は現行iPhone Xに似ている。フラッグシップモデルに採した新機能を他モデルに反映していくのは過去のAppleの戦略と同じだ。

注目はiPhone 8後継モデル。液晶パネルを採用することでコストを抑えて、廉価版iPhone Xとして販売するつもりだろう。OLEDよりも価格にこだわる人には人気が出るに違いない。

10万円を超えて割高と言われるiPhone X後継モデルは現行モデルより値下げして、iPhone全体の価格レンジを下げる方向に進みそうだ。

iPhone SE2はどこに?

その代わりに、噂になっていたiPhone SE2の販売が延期(もしくは中止)になったようだ。iPhone 8後継モデルが廉価版扱いになると、iPhone SE2と重複する。Appleとしては、廉価版に2種類のモデルは不要と見做すのは妥当な判断だ。

小型のスマートフォンを求めるユーザー層もいるが、動画配信サービスに人気がある現状では、小型液晶モデルよりも大型液晶搭載モデルの方が売れると考えたに違いない。

もちろん、あくまでも予測なので、これから秋にかけてさらに確度が高い情報がでてくると思われる。

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VARで戦争をなくそう

史上最多のPK

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ロシアワールドカップはPKがやたら多い。40試合消化時点で、PKは22。史上最多の数だ。前大会は13だったので、大会終了までには2倍近い数になるだろう。

VARの効果

「VAR」の画像検索結果

原因は、VAR(ビデオアシスタントレフリー)と言われている。22回のPKのうち8回はVARによる判定だ。今までレフリーが見えなかった部分での反則もVARがチェックしてくれるので、PKが増大した。

VARで判定した8回のPKを除いても、本大会のPK14回はブラジル大会より多い。この増加もVARの影響だ。

VARがあるから、レフリーが逡巡することなく決断よくPKを宣告できる。万が一間違えていても、VARが指摘してくれる。レフリーがPKを宣告しなければ、あとからVARが指摘してくるというプレッシャーもある。最終的な判断はレフリーが行うといっても、あとから自分のジャッジを指摘されるのは面白くないし、レフリーとしての信用に関わる。PKかどうか、今まで以上にレフリーがしっかりとチェックするようになったことがPKの増大に繋がった。

正しいサッカーを行うために

FIFAがVARを導入した目的は、正確なジャッジを行うことと、ラフプレイの減少にあると思われる。ディフェンスだけではなく、ネイマールが引っかかったようにPKが取り消しにあうこともある。VARがあることで、ラフプレイが減り、オフェンス側のシミュレーションも減っていくはずだ(そのためにはシミュレーションに対してカードを厳しく出していく必要がある)。

世界にVARを

VARみたいな判定システムは何もサッカーだけではない。VARはIT技術発展の申し子だ。今まで曖昧だった判定をITを使うことで可視化できるのではないか。小さい例で言えば、交通ルール違反。交差点にカメラとシステムを組み込めば、事故の際にどちらが信号無視したか可視化できる。個別に取り付けるドライブレコーダーよりも効率がよく、公平だ。

大きな例で言えば、少し夢想的だが国家間の紛争などにも役立てられそうだ。今話題の北朝鮮の核廃絶の進捗をカメラで監視したり、両軍の軍事基地に監視装置をつけたり。本当に敵対したら、そんな監視装置など破壊するだろうから、レフリーのような第三者機関をどのように作るかは課題になるだろう。

ITシステムを監視に利用するのは、管理社会と言われプライバシー問題に関わるので議論は必要だが、誰かが恣意的に判断できるよりは良い場合も多いと思う。

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藤井七段が将棋というゲームを破壊する⁉

強すぎる藤井七段

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昨年の29連勝から一年経ち、藤井七段がさらに強くなっている。昨年ぐらいは「藤井君は本当に強いのか?」と言われることもあったが、今年佐藤天彦名人、羽生永世七冠を撃破し、今年度は9戦負けなし、「藤井七段はどこまで強いんだ?」「藤井七段を負かす相手はいるのか?」と多くの人が実力を認める棋士となった。

将棋は棋戦によって持ち時間が異なる。持ち時間10分の棋戦もあれば、最も歴史ある名人の挑戦に繋がる順位戦は6時間、将棋界最高位の竜王戦の予選は5時間もある。5時間以上の持ち時間の棋戦で、藤井七段は30勝1敗(2018/06/27現在)。唯一の敗戦は29連勝が止まった佐々木勇気戦で、あれから一年間、一度も負けていない。百数十名いる棋士で、七戦以上負けなしは藤井七段ただ一人。

持ち時間が長い棋戦では、膨大な筋を読む時間がある。時間があれば藤井七段は多くの最善手を見つけることができていることを意味する。

あまりに強すぎるので、藤井七段が将棋というゲームを破壊してしまうと危惧する人まで出てきている。

全ての情報が開示されているゲーム

将棋は二人零和有限確定完全情報ゲームに分類されるゲームだ。麻雀やポーカーと違って、すべての情報が隠されていないので、偶然の要素がない。理論的にはすべての局面でプレイヤーが最善手を打ち続ければ必ず勝てるゲームだ。わかりやすい例で言えば、三目並べは両者が最善の手段をとり続ければ、必ず引き分ける。

将棋と同じ分類に入るゲーム、オセロは、6X6のマス目であれば後手必勝が判明している。駒に種類があり、取った駒を再び使うことができる将棋ははるかに複雑で、現段階では解析されていない。よく言われるのが、理論的な譜面の種類が将棋の場合10の220乗、宇宙の原子よりも多いという。だが、これは理論上発生し得る譜面の数で、ゲームの中で現れる局面はもっと少ない。

人間よりもはるかに計算能力が高いコンピューターは全ての筋を読んでいるわけではないが、毎秒数億の手筋を予測し、評価値が最も高い、限りなく最善に近い手を見つけることができる。

最善手を打ち続ければ、先手必勝、後手必勝、千日手(引き分け)のいずれかの結果が出るはずだが、コンピューター同士を対戦させても、現段階では結果は決定されない。コンピューターをもってしても、将棋の完全解析を行えていないのだ。

たとえ、コンピューターが将棋を完全解析を終えたとしても、人間がすべての譜面を暗記するのは不可能なので、人間同士で対戦する将棋というゲームが破壊されることはありえない。

藤井七段がAIを超えた一手があったと話題になったが、逆に考えればその他の手はコンピューターが予測できている。コンピューターの最善手と藤井七段の手の一致率は他棋士と比較してかなり高いが、それでも60%ほどと言われている。

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最善手の探求

藤井七段の初手は、必ず飛車先の歩を突く。プロになってから例外なく100%だ。将棋は初手からの数手で方向性が大体決まる。初手が決まっていれば、先の見通しがつくので、相手は事前に研究でき藤井七段にとって不利になりそうだが、藤井七段の中では、初手の最善手がすでに決まっているのだろう。その後も角換わりなど限られた戦法を藤井七段は用いる。

コンピューターと違い、対戦相手は常に最善手を打つとは限らないので、相手に合わせて藤井七段の打ち手は変化するが、限定した戦法を用いることで藤井七段は将棋の最善手を探求しているように思える。

先手必勝の時代が来る?

チェスほどではないが、将棋は先手有利と言われている。プロの対戦では先手の勝率は52%程度。わずかだが先手の方が高い。藤井七段の場合、先手の勝率は9割を超えていて、後手よりも6分ほど高い。先手の方が自分のやりたい手順で進められるので、将棋が先手必勝にならなくても、先手の勝率が異常に高い最善手を藤井七段が見出すかもしれない。

将棋は破壊されないが、棋界は?

将棋というゲームが完全に解析されて、先手あるいは後手の必勝、または千日手の結論がでることは当分なさそうだ。仮に結論が出たとしても、膨大な変化筋を人間が暗記するのは不可能なので、対人の将棋というゲームが破壊されることはない。

ただ、藤井七段の最善手への探求が深まってくると、他の棋士がついていけない可能性はある。まだ藤井七段はタイトル戦がかかった番勝負には出場していない。このまま勝ち進み、いくつかのタイトル戦の番勝負に出た時、本当の藤井七段と他棋士の実力の差がわかるだろう。

その先に、藤井七段(そのころは藤井XX冠か?)が勝率100%になるぐらい他棋士と差がつくかは現時点ではわからない。

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サッカー日本代表の好成績の要因はAirPods?

50%以上の選手がAirPodsを愛用

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NHKの動画配信よりキャプチャー

 

ニュースを観ていると、AirPodsを使っている日本代表選手がやたら多いので、セネガル戦の会場入り映像をチェックしたら、確認できた20名中11名がAirPodsを使っていました。なんと半数以上

キャラ的に本田は使っていそうですが、国内組・海外組まんべんなくユーザーがいますね。日本代表がこのまま優秀な成績を収めたら、AppleはCMをオファーしたらどうでしょうか。

耳にデバイスをつけないよ派が5名。大島や岡崎とか、なんとなくデバイス使わなそう(失礼な)選手が多いような。

AirPods以外のデバイスをつけていたのが4名。機種は判別できなかったけど、その中で試合中のプレイ同様にパンチをきいたヘッドホンをつけていたのが原口選手。サムライブルー仕様なのかな。

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NHKの動画配信よりキャプチャー

 

AirPodsを使っているということはiPhoneユーザーも多いのでしょうね。、日本代表の好成績は、試合前に音楽で精神集中した効果もありそうですね。

AirPods派 11名

武藤

香川

酒井高徳

柴崎

昌子

吉田

山口

東口

長友

本田

槙野

何もつけないよ派 5名

大島

植田

岡崎

大迫

他の製品を愛用派 4名

宇佐美

長谷部

原口

川島

未確認 3名

酒井宏樹

遠藤

中村

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