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完璧主義がAppleを殺す日

アメリカ、イギリス、オーストラリアの英語圏でHomePodが発売されて約一ヶ月が経過して、使用レビューが届きはじめてきた。

news.mynavi.jp

HomePodはワイヤレススピーカーである

どの評価も似たり寄ったりだ。

  • 音質はまあまあ(一部中音域の音が抜ける評価もあり)
  • Apple MusicなどAppleのサービスしか対応しない
  • 他のスマートスピーカーと比較してSiriの機能が限定的(Web検索は不可)

 Appleとしてはスマートスピーカーではなく、ワイヤレススピーカーとして売っているわけだから、この評価は納得できるものだろう。Appleのサービスを使ってもらい自社のエコシステムを確固たるものとしたいわけだから、今まで同様他社のサービスを受け入れないのも理にかなっている。

AirPodsと同様の簡単なセッティング、マイクを用いた自動で最適な出力を設定する機能、「ホーム」への対応など、Appleのこだわりは随所に感じられる。

ただ、そのこだわりがAppleの障害となりつつある。

Apple的完璧主義

Appleといえば創業者スティーブ・ジョブズの精神を受け継いた完璧主義で知られる。ジョブズは普段見ることのないPCの内部設計にまで美しさを求めた。

この完璧主義がAppleの強みとなり、すきのない美しいデザイン、統一された世界を構築することができた。

ところが、近年その完璧主義が弊害になっている。HomePodもAppleによれば数年前から研究開発していたのに他社のスマートスピーカーよりも大きく遅れた。発表していた2017年内の販売も延期して、書き入れ時のホリデーシーズンに間に合わなくなってしまった。

その他の製品でも、発表より半年経過してもAirPowerはまだ発売されない。

放置される製品群

他にもAirMac、Mac miniなどアップデートされず放置されている製品がたくさんある。

Appleの開発リソース不足が起因しているが、その根本原因となっているのがAppleの完璧主義だ。Macだけ、iPhoneだけを販売しているころはよかったが、今のAppleは世界最大の時価総額の企業であり、製品群も過去と比較にならない。広がりすぎた製品・サービスすべてをAppleの完璧主義を遂行しながら維持するのは不可能だ。

どこかでAppleは今の完璧主義を放棄するか、製品群の縮小を選択しなければならないだろう。そうしなければ、Roughly Rightで販売し、市場でのデータ収集に先んじるライバル企業に打ち負かされる日が来る。

もちろん、Appleの魔法で、すべての製品が美しく完璧に開発して披露してくれれば、我々にとってはこの上なく素晴らしいことなのだが。

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