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Facebook株価急落の背景にGAFAへの逆風

業績は良いが株価は急落

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Facebookが第2四半期の決算を発表した。売上は前年同期比42%増、純利益31%増と過去最高を記録したが、時間外株価は急落している。売上高とMAU(月間アクティブユーザー数)がアナリストの予測に届かなかったのが要因。DAU(デイリーアクティブユーザー数)の伸びも鈍化しており、Facebook利用者の爆発的な増加が止まりつつあることを示唆している。

今後、情報流出問題に対応するため投稿を管理する機能の追加などコスト増加により、利益が伸びない可能性があることを明らかにした。

将来の業績見通しを悪いと発表すると株価が急落するものだが、22%の下落(2018/07/26 9:53現在)は、かなり大きい。情報流出問題が起きてもFacebookの株価は一本調子で上がってきたので、ここ三ヶ月の伸び分を吐き出した形になった。

GAFAへの逆風

GoogleがEUに独禁法で制裁金3000億円を課されるなど、このところGAFAと呼ばれるGoogle、Amazon、Facebook、Appleに逆風が吹き始めている。トランプ大統領が引き起こした貿易摩擦で米国の関税が上がればデバイスの製品価格に影響を与える危険性もある。

GAFAの独占を面白く思わない人・企業も多い。米トイザらスの全735店舗が閉店になったように、Amazonによるリアル店舗の影響は凄まじいものがある。

課題は情報管理と新たなサービスへの対処

Facebookの課題は、ひとつが個人情報の管理。情報流出問題で明らかになったようにFacebookはユーザーが投稿した情報を元にカスタマイズした広告を表示して儲けている。Googleも同様だが、利用料金を取らない代わりに個人情報を徴収する仕組みが今後どうなるのか。GoogleやFacebookが自主規制することで許されるのか、何らかの法的な対処がされるのか。

もうひとつの課題は、新たなサービスの登場だ。Facebook自身がそうだったように、新しいSNSを世界中のベンチャーが開発している。古いサービスは多くのユーザーを確保しているが、長く使っているとユーザーは飽きてきて、流行に敏感なユーザーは次々と新しいサービスを使いたがる。Instagramを買収したFacebookのように大手IT企業は新興企業を買収して自社に吸収しているが、それは自社のサービスが新興サービスに追いつかないことを意味する。

GAFAの今後

日本ではGoogle、Amazon、Appleほどの存在感はないが、ビジネスに利用している人は多い。今後Facebookがどのように成長スピードを取り戻すのか、このまま”普通”の”大人”な企業になるのか。最近のザッカーバーグの言動からすると、事業の成長よりも、別のことに興味が映っているようにも見えるが。

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