Xperia XZ3発表!
ドイツの家電イベント「IFA2018」でソニーは「Xperia XZ3」を発表した。XZ2を日本で発売してから5ヶ月での新モデル。XZ2は当時のスマートフォンのトレンドから外れていて、ソニーのスマートフォンビジネスの苦境が見て取れたが、XZ3では挽回できたか、XZ2と日本市場で最大のライバルになるiPhone Xと比較してみる。
Xperia XZ3・XZ2・iPhone X比較まとめ
Xperia XZ3 | Xperia XZ2 | iPhone X | |
サイズ | 158x73x9.9mm | 153×72×11.1mm | 144x71x7.7mm |
重さ | 193g | 198g | 174g |
OS | Android 9.0 | Android8.0 | iOS 12 |
プロセッサ | Snapdragon 845 | SDM845 | A11 |
画面サイズ | 6インチ | 5.7インチ | 5.8インチ |
ディスプレイ | OLED | 液晶 | OLED |
解像度 | 2880 x 1440 | 2160×1080 | 2436 x 1125 |
画面密度 | 537ppi | 424ppi | 458ppi |
内蔵メモリ | 4GB | 4GB | 3GB(非公開) |
外部メモリ | microSDXC | microSDXC | なし |
ストレージ | 64GB | 64GB | 64GB・256GB |
バッテリー | 3330mAh | 3,060mAh | 2716mAh |
アウトカメラ | 1920万画素 | 1920万画素 | 1200万画素デュアル |
インカメラ | 1320万画素 | 500万画素 | 700万画素 |
連続通話時間 | 不明 | 約38時間 | 約21時間 |
ワイヤレス充電 | あり | あり | あり |
認証 | 指紋認証 | 指紋認証 | 顔認証 |
本体は薄く、ディスプレイは大きく
全体的にXZ2の時の不満を解消し、iPhone Xなどの現代のトレンドに合わせてきたスペックになっている。
Xperia XZ3は、サイズはXZ2とほとんど変わっていないが、本体は薄くなりディスプレイサイズは6インチに大型化した。これはXperia史上初のOLEDを搭載したことが大きい。
ただiPhone Xと比較するとまだ分厚い。iPhone Xはいわゆるノッチデザインで上部のエリアの一部もディスプレイになっているが、XZ3は上下部に黒い部分が残る。ノッチデザインが嫌いな人には、XZ3のほうが好ましく感じるだろう。
解像度はXZ3がiPhone Xを上回る。XZ3はXperia初のOLEDだが、ブラビアなどでOLEDを扱う技術の蓄積があるから、心配ないだろう。
バッテリー容量はXZ3が3330mAhと多い。連続通話時間は不明だが、OLEDは液晶よりも省電力なので、XZ2よりも長持ちするだろう。
改善したが、ここからが勝負
前モデルから約半年の間によくここまで改良できたと思う。一方で、シングルカメラやiPhoneよりも分厚いボディと、一年前に登場したiPhone Xに劣っている部分もある。
そのiPhone Xの新型をAppleはまもなく発表する。サイズはあまり変わらないようだが、カメラ性能は向上しているかもしれない。
側面タップなどの面白そうな機能もあり、Xperia XZ3は他社のスマートフォンの有力なライバルになるだろうが、ようやくライバルに追いついただけだ。
スマートフォンは新型iPhoneが今後の市場のトレンドを決める。新型iPhoneが登場すると、ライバル会社はAppleに追いつこうと努力するので、Xperiaがそのレースに追いついていけるかが、勝負だ。