宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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iPhone 12にEarPodsと電源アダプタが同梱されない4つの理由。次期iPhoneの大型化が背景にある?

EarPodsと電源アダプタが同梱されない?

iPhoneシリーズは初代から電源アダプタとイヤホンを同梱している。

付属のイヤホンにはマイク機能もついていて、テレビ電話などで会話もできる便利なものだ。最初はイヤホンジャックに挿す仕様だったが、iPhoneのイヤホンジャック廃止に伴い、Lightning端子仕様に切り替わった。形状も様々な耳の形に合わせて、一般的なイヤホンからEarPodsに変更された。

電源アダプタの形状は長い間ほとんど変更されなかったが、iPhone 11 Proシリーズから18W USB-C 電源アダプタに変更された。

 この伝統あるイヤホンと電源アダプタの同梱をiPhone 12からやめるという噂が流れている。

「ただのコスト削減」と思われがちだが、妥当ともいえる理由がありそうだ。

理由を考えてみます。

 

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価格を下げるため

同梱物を削減すれば、当然コスト削減になる。コスト削減する目的のひとつは、価格を下げるためだろう。日本円で10万円を超えたあたりから、「iPhoneは高すぎる」という評価が増えた。特に、日本では携帯電話の大幅値下げが制限され、高価なスマートフォンが売りづらい状況になっている。

Apple製品というと高価なイメージがあるが、最近のAppleは値下げ路線を打ち出している。モデルチェンジしたMacbook Proは10%近く値下げされ、2代目iPhone SEはiPhone史上最安値の価格で販売されている。

Appleの主力製品であるナンバリングiPhoneも値下げを行う必要がある。iPhone 11とiPhone SEとの価格差が大きく、iPhone 11の価格帯のままiPhone 12を販売すればiPhone SEにユーザーが流れる危険性があるからだ。

ナンバリングiPhoneにユーザーを確保するためには値下げが必要と思われる。ただ、コストを削減して、フラグシップであるナンバリングiPhoneの性能を落とすのはリスキーだ。そこで、比較的不要な同梱物を廃止するのは妥当な選択だ。

ユーザーの選択

現状、iPhone同梱のEarPodsと電源アダプタを使っているユーザーはどれだけいるのだろう。以前とは異なり、EarPodsの代わりのアイテムで音楽を聴く手段が多くある。AirPods発売以降、Bluetoothイヤホンが爆発的に流行し、iPhoneからケーブルをぶら下げて音楽を聴く人はかなり減った。

電源アダプタも数多くのサードパーティ製が出回っていて、100均でも販売している。iPhone X以降はワイヤレス充電に対応しているので、Qi充電器を使用している人も多い。

消耗部品である充電ケーブルと異なり、電源アダプタはめったに壊れない。

iPhoneを頻繁に買い換える人は、使っていない電源アダプタが部屋に転がっているのでは。

使っていない人も多いイヤホンと電源アダプタを同梱せずに、ユーザーの選択に任せたほうが現実に即している。

Lightningポート廃止の布石

今年発売のiPhone 12では廃止されないようだが、今後iPhoneからLightningポートを廃止する計画があるようだ。ポートをなくして、デザインと耐水性能を向上させる目的がある。

Lightningポートの代わりにSmart Connectorを搭載し周辺機器と容易に接続できるようになるといわれている。

Lightningポートがなくなれば、EarPodsは使えないし、電源アダプタと充電ケーブルも直接接続できなくなる。Lightningポート廃止する前に、Bluetoothイヤホンとワイヤレス充電に移行を促すために今年から電源アダプタとイヤホン同梱をやめるのは理解できる判断だ。

環境への配慮

同梱物を減らせれば、iPhoneが入っている箱を小さくできる。工場からの配送量も減らすことができ、環境保護へ貢献できる。

良いタイミングな気がする

長年同梱してきたイヤホンと電源アダプタだが、同梱を廃止する良いタイミングだと思える。WWDCで発表されたiOS 14では今まで許されなかったガジェットのホーム画面への配置が実現する。その背景にはiPhoneの大画面化があると予想する。ガジェットがホーム画面を占めれば、画面が大きいほうが情報量と配置するアイコンを増やすことができる。

大画面化したiPhoneをSmart Connector経由でキーボードと接続し、”ミニiPad”として機能する可能性もある。

その流れの中でも、イヤホンと電源アダプタの同梱停止はありえる話だと思う。

 
IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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Microsoft Store全店閉店。Apple Storeだけが成功した5つの理由

Microsoft Store全店閉店

米国を中心に展開していたMicrosoft Storeを全店閉鎖するとMicrosoftが発表した。新型コロナウイルスの影響としているが、Microsoftの店舗ビジネスが成功していたとはお世辞にも言えず、ウイルスを口実にして閉鎖に踏み切った感じもある。

Apple Storeの成功を見て、Microsoft StoreはMicrosoft製品の体験と販売のために2009年から出店をはじめた。以前は全米に100店舗以上あったが、現在は72店舗と数を減らしている。Apple Storeと異なり海外への展開も少なく、カナダ、オーストラリア、英国、プエルトリコに数店舗あるだけだ。

Microsoftは実店舗戦略に失敗したが、Apple StoreのまねをしたのはMicrosoftだけではなく、DellやHPも似たテーストの店舗をオープンさせたが、Microsoftと同様に成功しなかった。

逆にどうしてAppleだけが実店舗で成功したのか考えてみます。

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End To End

Apple Storeは、量販店でぞんざいに販売されている自社製品を見たジョブズが、最高の顧客体験を提供するためにはじめたと言われている。

Appleのビジネスは垂直統合モデルで、ハードウェア、OS、ソフトウェア、サービスすべてを自社で開発し、Appleの統一された世界で完結できるようになっている。

それらの製品に触れ購入する場としてApple Storeがあるので、Apple Store内ですべてのIT体験を完結することができる。

Appleほどの垂直統合モデルを実現できている企業は他にない。MicrosoftはAppleの垂直統合モデルを模倣して、WindowsとOfficeに加えてSurfaceというハードウェア製品を投入したが、スマートフォンでは失敗し、ウェアラブルデバイスは開発していない。動画配信などのサービスもない。

これでは完結したITの世界を提供することができず、一社が単体でストアを運営する意味が薄い。

高いブランドイメージ

Apple Storeが成功した理由の一つが、Appleの高いブランドイメージだ。世界最高のブランド価値をもつAppleだからこそ、Apple Storeは成功した。

元々Apple Storeはブランド価値を高める目的もあったので、Apple Storeの存在自体がAppleのブランド勝ちをさらに高める好循環になっている。

Appleのブランドイメージは「高級」だけではなく、カルフォルニアの空気を感じる「オープン」な雰囲気があり、Apple Storeの開放的なな店舗レイアウトとフレンドリーな接客ともよく合っている。

iPhoneのボリューム

現代ではPCよりもスマートフォンの出荷台数の方がはるかに多い。Apple Storeの出店が加速した背景にはiPhoneの成功がある。Apple Storeは販売だけではなく、修理拠点の役割を担っているからだ。

一般の人がiPhoneを使うようになり、修理拠点としてApple Storeの存在価値が増した。

iPhoneの販売開始後、Appleのハードウェア売上が飛躍的に伸びて、Apple Storeの店舗あたりの売上も大きく伸びた。

多額の投資

Apple Storeは「Appleの商品」でもある。他の製品・サービスと同様に、店舗デザインにも妥協していない。多くのApple Storeで使われる巨大な一枚ガラスは高価なものだが、見栄えをよくするために惜しみなく使われている。一部のStoreでは、つなぎ目を減らすために一本つながった長い手摺を採用している。

Apple Storeの展示してある商品には、家電量販店にありがちなワイヤーなどなく、自由に体験できる。その代わりに万が一Apple Storeから盗んだ場合、盗んだデバイスに警告が表示される仕組みが構築されている。

Microsoft StoreもApple Storeを意識して同じような店舗デザインを採用しているが、Appleほど徹底できていない。

もうひとつ、投資はハードウェアだけではなく、人材にも投資されている。Apple Storeの店員は多言語に対応し、フレンドリーな接客はAppleのブランドイメージとよくあっている。

ジョブズの卓見

よく言われることだが、Apple Storeの1平米辺りの店舗面積の売上は全米一で、2位のティフファニーの倍以上だ。

効率が良いインターネット販売による直販がもてはやされた20年以上前に、実店舗を展開したジョブズの卓見は素晴らしかった。

高いブランドイメージを背景に、ボリュームがあるiPhoneの成功が重なり、Apple Storeは他社にない成功を収めることができた。

最近のAppleは販売・修理だけではなく、体験に重きを置いている。

今は新型コロナウイルスで中断しているが、コロナ前は無料の体験セミナーを毎日実施していた。収益にダイレクトに影響を与えないイベントを行う理由は、ブランドイメージの向上と地域との連携強化だ。

過去の成功にとどまらず、Apple Storeは次の段階に踏み出している。このチャレンジ精神が他社とは異なり、Apple Storeが成功した一番の理由かもしれない。

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藤井聡太七段が最年少タイトルに王手。デビュー29連勝から3年の間に何があったのか?

最年少タイトルに王手

棋聖戦第二局で渡辺三冠に勝利し、藤井聡太七段が最年少タイトルに王手をかけた。あと1勝で30年間誰に破られなかった最年少タイトルを獲得し、高校生タイトルホルダーが誕生することになる。

ここに来て藤井七段が注目を浴びているが、将棋に興味がなかった人にとっては、藤井七段のニュースを観るのはデビュー時の29連勝以来、3年ぶりかもしれない。

一般の人の中には「デビューから3年の間藤井君はどうしていたんだろう?」「まだタイトル獲っていなかったの?」と疑問を抱く人もいるかもしれない。

3年の間、藤井聡太七段に何があったのか振り返ってみたいと思います。

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順調に成長してきた藤井七段

結論から言うと、デビューから3年の間、藤井七段は確実に成長してきた。

非公式ながら棋士の強さを測るレーティングというものがある。

これは、藤井七段と羽生永世七冠のデビュー以来のレーティングの推移だ。デビュー以来29連勝で急速に上昇した藤井七段のレーティングはそのあとも順調に伸び続けている。伸び率は羽生永世七冠のデビュー当時よりも上回っている。

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こちらはデビュー以来の勝率。段位が上がり勝ち進むと、より強い棋士と当たるようになるので勝率は下がるのが普通だが、藤井七段の勝率は下がっていない。一般棋士では勝率7割でかなり勝っている評価になるが、藤井七段は史上初の三年連続勝率8割を達成し、今年度は9割の勝率を誇っている。

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数字を見ても分かる通り、藤井七段は順調に白星を重ね、成長してきた。

どうして今までタイトル挑戦できなかった?

では、最高勝率を誇る藤井七段は3年間どうしてタイトル挑戦できなかったのだろう。29連勝時には、すぐにでもタイトルを総なめしそうな勢いだと言う人もいたのに。

タイトル挑戦の道は長い

タイトル挑戦するためには予選を勝ち続けないといけない。

段位と順位が上がるとシードがもらえる棋戦は多いが、デビューしたばかりの棋士は段位も順位も低く、一次予選から勝ち進まないといけない。

史上最年少でタイトル挑戦となった第91期棋聖戦で藤井七段は一次予選から10連勝してタイトル挑戦権を勝ち取った。

勝率8割でも確率的に10連勝するのは簡単ではない。勝ち星が集まらないとタイトル挑戦はおぼつかない。

タイトルを獲得すると、多くのタイトル棋戦でシードがもらえるので、ここまでの連勝を重ねなくても複数のタイトルに挑戦できるようになる。

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トップ棋士の壁

確かにデビューから藤井七段は勝ち進んできた。だが、トップ棋士相手の長時間棋戦では苦杯をなめてきた。

2018年度の藤井七段の勝率は8割5分だが、トップ棋士と呼ばれるA級B級棋士との勝率は6割だった。本質的な棋力の差が出やすい長時間棋戦に限定すると0.333と低い。2018年度の時点では中級棋士には勝ててもトップ棋士には歯が立たなかった。

その後、対局を重ねた結果、藤井七段の棋力が伸びて、2019年11月以降、長時間棋戦のトップ棋士相手に10連勝している。

2019年から2020年にかけて、藤井七段の棋力がトップ棋士を凌駕するまでに到達した。

コロナ禍がもたらした研究期間

藤井七段は現役高校生だ。将棋の研究と勉学を両立しないといけない。365日将棋の研究に勤しむことができる他の棋士と比べて明らかに不利だ。

そこに起きたのがコロナ禍だ。緊急事態宣言以降、長距離移動を伴う対局は制限され、愛知県瀬戸市に住む藤井七段は2ヶ月間対局ができなかった。学校も休校になっていたので、その間藤井七段は自宅で研究に集中することができたはずだ。

研究の成果がでたのか、自粛明け以降8勝1敗の好成績を収めている。初めてのタイトル挑戦である棋聖戦で現役最強とも渡辺三冠相手に2連勝、昨日の第二局は後手にもかかわらず完勝だった。

どこまで伸びるのか

デビューから3年の間、藤井七段は順調に成長して、ついにトップ棋士に勝てるまでの棋力を得た。

藤井七段は17歳だ。現時点でトップ棋士と比肩する能力を持っているとしたら、この先どうなるのだろう。

将棋の世界では、若くしてデビューした棋士が大成している。中学生棋士である加藤一二三九段、谷川九段、羽生九段、そして渡辺三冠はいずれも大棋士になった。中学生棋士が最も伸び代が大きい事を彼らが証明している。

現役棋士で最も若い藤井七段は一番伸び代が大きいことになる。現時点でトップ棋士を凌駕する能力に達しているとすると、今後どこまで彼は強くなるのか恐ろしい。

今までとは次元が異なる将棋を藤井七段は見せてくれるかもしれない。

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MacのChromeでピクチャー・イン・ピクチャーをする方法

Chromeでピクチャー・イン・ピクチャー

Mac標準ブラウザ「Safari」で動画の映像だけを独立できるピクチャー・イン・ピクチャー機能は便利だ。

MacのChromeでも同じ機能が使いたい人もいると思うのでご紹介します。

Youtube編

Youtubeはピクチャー・イン・ピクチャーに対応している。

  1. Youtubeを開いて動画を再生する
  2. 動画の画面で右クリックを2回。右クリック1回した後にカーソルを移動して再度右クリックするとうまくいくことが多い
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その他のサービス

ABEMAやAmazon Primeなどの他の動画サービスの場合でも、Googleが提供している拡張機能を用いれば、ピクチャー・イン・ピクチャー機能が使える。

  1. Chromeで、 chromeウェブストアで「Picture-in-Picture Extension (by Google)」を開いて、Chromeから「Chromeに追加」をクリック

  2. 動画を再生し、右上のアイコンをクリックすると、ピクチャー・イン・ピクチャーモードになる。ピクチャーの大きさは変更できるし、場所も移動できる。Safariと異なり、場所は自由に変更できる

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Chromeでピクチャー・イン・ピクチャー

拡張機能をインストールすればChromeでピクチャー・イン・ピクチャー機能が使えるようになる。Google謹製なので安心だ。

SafariとChromeを併用する人は追加しても損はないと思います。

 
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AppleシリコンMacが年内登場。現行Macユーザーはいつ買い換えるべきか

AppleシリコンMacが年内登場

今年のWWDC基調講演の最大の目玉は「Appleシリコン」だった。Appleの自社開発チップ「Appleシリコン」を搭載したMacを年内に発売するとAppleは表明した。長いMacの歴史上三度目の大幅なプラットフォームの変革となる。

Appleは2年の間にIntelからAppleシリコンへの移行を完了すると言っている。ということは、現行のIntelチップベースのMacは遅くても2年後には販売しなくなる可能性が高い。

今後どうなるのか現行Macユーザーはいつ買い換えるべきか考えてみます。

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macOS Big Surは使える?

WWDCで次期macOS「Big Sur」をAppleは発表し、開発者用ベータ版の配布がすでに始まっている。Appleシリコンと一緒に発表されたので、誤解する人もいるだろうけど、 Big SurはIntelチップ搭載の現行Macで稼働する。Intelチップ版は秋にはオフィシャル版が登場するはずだ。

一方、年内に登場するAppleシリコンMacのために、Appleシリコン版のBig Surも用意されている。新製品を発売してOSがエミュレータということはないだろう。Intelチップベース版とAppleシリコン版の2種類が用意されている。

  • Big SurにはIntelチップベース版とAppleシリコン版が存在する

IntelチップMacはいつまで販売?

Appleシリコン版Macを発売しても、2年間はIntelチップMacも併売するとAppleは公言している。つまり遅くても2年後以降はIntelチップMacは販売されなくなるということだ。

新製品の開発もストップするだろうから、IntelのCPUのアップデートに伴うマイナーチャンジはあってもIntel版のフルモデルチェンジは今後ないと思われる。Magic Keyboardを搭載した13インチMacBook ProがIntelチップ版最後の新モデルになるかもしれない。

今後AppleはAppleシリコン製品の開発に注力することになる。

  • 2年間は併売。Intel版Macのフルモデルチェンジはなさそう

 2年後はどうなる?

2年後以降、Intel版の新OSは開発されないと思われる。macOSは毎年新しいバージョンが登場するが、来年のIntel版OSは存在しないかもしれない。

セキュリティなどのアップデートはあると思うが、今年のBig SurがIntel版最後のOSの可能性もある。

アプリについても、新しいアプリの開発は2年の間にAppleシリコン中心に移行していくので、2年後にはIntel版アプリの開発はかなり少なくなると予想される。

  • Intel版新OS、新しいアプリは開発されなくなる

年内登場のAppleシリコンMacは、どのモデル?

AppleシリコンMacの年内の登場を予告したが、どのMacが登場するかAppleは発表していない。最初のAppleシリコンMacは、どのモデルだろう?

最初のAppleシリコンは、スタンダードモデルだと予想する。Appleシリコンの基になる、iPad Proに搭載のA12ZはMacBook Pro 13インチ搭載のIntelチップに匹敵する性能だと言われる。AppleシリコンはiPad ProのA12Zよりもコア数を増やしパフォーマンスをさらに向上させると予想されるので、現行Macbook Air以上の性能はあると思われる。

Appleとしては、Appleシリコンの性能をPRしたいので現行のエントリーモデルであるMacbook Airでは発表しないと思われる。Macbook Airは今年マイナーチェンジした点からも、候補から外れる。

性能をアピールしたいなら、いきなりMacbook Proに登場する可能性もあるが、Macbookの最上位版としての位置づけのMacbook Proにいきなり投入するのはリスクもある。まずはスタンダードモデルであるMacbookの名を復活させて、最初のAppleシリコンMacbookを発売すると予想する。

Intelチップに移行した時もMacbookは発売されている。

デスクトップ版は開発機と同様にMac Miniが発売されると思われる。Mac Miniはエントリーモデルであるのと同時に拡張するとハイエンドに匹敵する性能にもなる。Appleシリコン搭載のMacとしては最適だ。

  • ノートはMacbook、デスクトップはMac Mini

現行ユーザーはいつ買い換える?

結論から言うと、急ぎでなければ少なくても年内の買い替えは待った方が良い。早ければ来年からIntelチップ版の新型macOSは開発されない可能性もある。もちろん現行OSを使い続けることは数年の間は可能だが、やはり新しいOSを使いたい。

また、自社開発であるAppleシリコンMacは、現行Macより安い価格が設定されると思われる。自社開発にするメリットの一つはコスト削減なので、自社開発にして値上げになるのは筋が通らない。

ただMac Proなどのハイエンドを指向する人で、2年以内に必要な人は今購入しても良いかもしれない。AppleシリコンがMac Proのようなハイエンドをカバーするのは数年先だと思われるからだ。現行のMac Proのモデルチェンジに時間がかかったように、拡張性や冷却システムを考慮しなければならないハイエンドマシンの設計は時間がかかる。ひょっとすると移行が完了すると言われる2年後でもまだ現行のMac Proが販売しているかもしれない。それなら、今購入しても損はない。

  • 少なくても年内は見送った方が賢明。ハイエンドユーザーはその限りではない

とにかく楽しみだけど

現行のIntel版より軽量かつ安価と思われるAppleシリコン版Macの登場は今から楽しみだ。ただ、それまでに今使っているMacbook Proが壊さないようにしないと。

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ABEMA鑑賞時に一発でミュート(消音)する方法。キーボードショートカット一覧

インターネットテレビ「ABEMA」

サイバーエージェントが運営するインターネットテレビ「ABEMA」は生活にすっかり浸透した。

「大事件や緊急会見があったらABEMA」という習慣もついてきて、コロナ禍で視聴者数も大幅に伸びている。

ABEMAを観ている途中に、電話や来客があって消音したい時があると思う。PCやMacで視聴している場合、スピーカーアイコンをクリックすれば停止できるが、ちょっと面倒。

ABEMA鑑賞している時、簡単にミュートする方法をご紹介します。

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キーボードで「M」

ミュートする方法は簡単で視聴中にキーボードの「M」を押すだけ。ALTキーも⌘キーも不要。ただ「m」と入力するだけ。ミュートオフも同様に「m」。

それ以外にも、いくつかのキーボードショートカットが用意されている。

キーボードショートカット 機能
Spaceキー 再生/一時停止の切り替え
m ミュートON/OFF
Shift + f ブラウザ内フルスクリーン
Shift + f / escキー ブラウザ内フルスクリーンの解除
f ウインドウフルスクリーン
f / escキー ウインドウフルスクリーンの解除
上下矢印キー (↑↓) チャンネル間の移動
左右矢印キー (←→) 10秒早送り・10秒巻き戻し

非常に便利なので、覚えて使っていこう。

 
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AirPods Pro最新ファームウェア「2D27」が公開。音質とNCが向上?iOS 14の新機能に対応?

AirPods Pro最新ファームウェア「2D27」

AirPods Proの最新ファームウェア「2D27」が公開された。前回のファームウェアアップデートから1ヶ月半なので、かなり短い。急なアップデートだとセキュリティやバグ対策が考えられるが、いつものごとくAppleはアップデートの詳細情報を何も公開していない。

ペアリングしたiPhoneかiPadが充電したAirPods Proの近くにあれば自動的にインストールしてくれる。アップデートしたかどうかは、接続したiPhoneの「設定」→「一般」→「情報」→「AirPods Pro」で確認できる。

今回のアップデートは何のためなのか、考えてみます。

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AirPods Pro専用

今回のアップデートはAirPods Pro専用。AirPodsは対象外だ。AirPods Pro独自の機能といえばノイズキャンセリング機能。最新ファームウェア「2D27」でノイズキャンセリング機能が向上しているというネットのコメントが多い。実際にノイズキャンセリング機能が変わって、低音の迫力が増した気がする。

iOS 14の新機能を追加?

先日のWWDCキーノートで、iOS 14にAirPodsとAirPods Proの新機能が追加されることが発表された。同じiCloudアカウントのデバイスだと自動で音声を切り替えてくれる機能や、AirPods Proのバーチャルサラウンド機能、「最適化されたバッテリー充電機能」が追加される。

すでに開発ベータ版は配布されているし、すぐにパブリックベータの配布も始まる。ベータ版で機能をテストしてもらうためには、AirPods側のファームウェアも対応する必要がある。iOS 14の新機能はAirPods Proだけではなく、デバイスの自動切り替えと最適化充電はAirPodsも対象だ。

今回のアップデートはAirPods Proだけが対象だ。iOS 14のベータ版に対応するにはAirPodsのファームウェアもアップデートしないといけないはずだ。

すでに開発者ベータを導入したユーザーがいるので報告を待ちたい。

 
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WWDC20で発表された気になった機能7つ

盛りだくさんだったWWDC20

WWDCの基調講演では数多くの新機能が発表された。

その中で気になった機能をご紹介します。

AirPods

AirPodsの自動切り替え

筆者的に一番気に入ったのがこの機能「AirPodsの自動切り替え」だ。同じApple IDに紐づいているデバイスの中で、音が鳴るデバイスに自動的に切り替わる。

自宅ではMac、外出先ではiPhoneに自動に切り替わって音が出る。今までは接続先を手動で切り替えないといけなかった。 

マルチポイント機能ではないので、複数のデバイスと同時に接続しているわけではないので、デバイスが変わると毎回接続音が鳴って切り替わることになるので、あまりスマートではないが、既存のハードウェアに新機能が追加されたのは嬉しい。

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AirPods Proにバーチャルサラウンドサウンド機能

こちらも既存ハードウェアに追加される新機能。AirPods Proで5.1ch・7.1chサラウンド、Dolby Atmosを仮想的に再現できるようになる。しかも、加速度センサーとジャイロスコープを用いて頭の向きを変えても音場が乱れない。

ハードウェアの変更なしに、どこまでバーチャル感が出せるか試してみないとわからないが、初めてで高度なノイズキャンセリング機能を実現したAppleなので期待が持てる。

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iOS 14

ホーム画面のウィジェット機能

今まで頑なにカスタマイズが許されなかったホーム画面にウィジェットが置けるようになる。天気予報や流している楽曲名、世界時計などをアプリをタップしなくても確かめることができる。Androidには昔からある機能なので目新しくはないが、iPhoneの使い勝手を大きく向上させるだろう。

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デフォルトのEmailとブラウザアプリを変更

こちらも今まで許されなかったiPhoneのデフォルトアプリを変更できるようになる。今まで要望があったのに許可してこなかったのに、どうしてだろう。今回のアップデートでSafariが大きく改善される。AppleとしてはSafariの機能に自信があるのだろう。

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カメラ機能の改善

カメラ機能が大きく改善される。今までよりも高速で美しい写真を撮影できる。

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Apple Watch

Apple WatchにSiriショートカット

Apple Watch上でSiriショートカットができるようになる。手元ですぐに機能を呼び出せるのは便利だ。Siriショートカットに対応したアプリが増えるとさらに嬉しい。

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同一アプリの複数コンプリケーションを設置

Apple Watchの文字盤に同一アプリの複数コンプリケーションを置くことができる。例えば天気予報では気温と天気状況を同時に表示できる。今までも基本アプリは複数コンプリケーションは置けたがサードパーティ製のアプリのコンプリケーションはひとつだけだった。

ただ、他のアプリが対応してくれないと意味がない。

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ユーザーの要望を反映

今年もたくさんの機能が追加されそうだ。ユーザーの要望が多かった機能が多いように思う。ホーム画面のウィジェットやデフォルトブラウザの変更など、今までAppleが頑なに許可してこなかった機能が追加されるのは、クックCEO以降のユーザーによりそう姿勢が出ている。

一方で、AirPodsにはソフトウェアのアップデートだけで大幅に機能を追加できるのは、自社開発のOSとハードウェアががっつり連携しているから実現できたに違いない。

毎年のことだけど、秋が待ち遠しく、ベータ版をいつ導入しようか悩む日々が始まる。

 

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WWDC20基調講演。発表から見えてくる次期モデル。iPhoneは大型化? Apple Watchに急速充電機能?

WWDC20基調講演

Appleの開発者会議「WWDC20」が始まった。今年は新型コロナウイルスの影響でリモート開催となったので、基調講演もビデオとなった。通常の登壇形式と異なり、凝ったカメラアングルとCGにより、2時間観ていても飽きない内容だった。

内容は例年同様にOSのアップデートの紹介で、新製品の紹介はなかった。新型コロナウイルス以降で、Appleが製品を口頭で発表したことはなく、全てサイレントローンチだ。なにか理由があるのだろうか。
OSの紹介から見えてくるiPhoneなどの次期モデルを考えてみます。

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次期iPhoneのディスプレイは大型化?

次期OS「iOS 14」の目玉機能は「ウィジェット」だ。iPhoneで初めてウィジェットがホーム画面に置けるようになる。週間天気予報を見るためだけにアプリを開かなくても済むようになるのだ。

ずっと要望があった機能で、Androidには2009年(!)に実装されている。今までウィジェットをホーム画面に置かせなかったのは、狭いディスプレイを占有し、アイコンが並ぶ整然とした画面を乱すからだと思われていた。

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では、なぜ今になってウィジェットのホーム画面設置が許可されたのだろう。

ひとつの理由は、もう一つの新機能「Appleライブラリ」の存在があるからに違いない。

Appleライブラリはインストールしたアプリをフォルダに自動分類してくれる。アプリはアルファベッド順に選べ、使用状況に応じてSiriがおすすめアプリを表示してくれる。

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この機能により、複数のホーム画面のアイコンをタップしてアプリを起動する形式に、おすすめアプリやアルファベッド順から選ぶ形式が加わり、ホーム画面にアイコンを並べる重要性が相対的に下がった。

ウィジェットをただ導入するのではなく、狭くなるホーム画面をカバーするためにAppleライブラリを発明したようだ。この辺りがいかにもAppleらしい。

もう一つウィジェットをホーム画面に置く許可を行なった背景には、次期iPhoneはディスプレイの大型化が進むと考えられる。

噂によると5.4インチ、6.1インチ、6.7インチの3サイズがあると言われている。現行モデルはiPhone 11が6.1インチ、iPhone 11 Proが5.8インチ、iPhone 11 Pro Maxが6.5インチなので、噂どおりならProシリーズは0.2インチから0.3インチが大型化することになる。ウィジェットがホーム画面を埋めることに対応したと考えられる。

次期Apple Watchは急速充電機能対応?

新型OS「watchOS 7」の目玉は健康機能だ。ワークアウトに「ダンス」や「筋力トレーニング」、新たに睡眠トラッキング機能が追加される。睡眠時間を管理し、寝る時間になるとApple Watchがスリープモードになる。

サードパーティ製では定番の機能だが、説明を聞いた限りでは「睡眠の質」までは管理していないようだ。iOS 14でも同じように睡眠を管理できる。Apple Watchでは触角アラームで目覚めることも可能。

今まで噂になっていた睡眠管理機能が導入されてこなかったのは、Apple Watchのバッテリーに課題があったからだと言われてきた。Apple Watchのバッテリー持続時間は18時間なので、丸一日連続使用することは難しい。寝ているときもApple Watchをつけたままだだとバッテリーがなくなってしまう。

だから、今回も睡眠時間の管理はするが、バッテリーを消耗する寝返りの記録などは取らない仕様になっている(現状では)。

それでも、一日中装着するわけにはいかないので、一日のどこかで充電しなければいけない。例えばシャワーを浴びている時間で充電できるなら、不便はない。

次期Apple Watchは今よりも急速充電できる機能が付与されるかもしれない。

またバッテリー機能が大幅に強化され、次期Apple Watchのみに「睡眠の質」を管理できる機能が追加される可能性もある。

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Macとの融合を目指すiPad。iPhoneもApple Pencilに対応?

iPadOS 14の目玉はApple Pencil。手書き機能が強化されて、手書きの文字をテキストに、矢印など手書きの線をグラフィカルに変換してくれる。

折角強化したApple Pencilなので、iPadだけではなく大型化するiPhoneにも対応するかもしれない。

iPadOSのもう一つ大きな変更点は、「Mac寄せ」だ。

多くの標準アプリがサイドバーにメニューが並び、検索機能であるSpotlightは画面を覆うのではなく、透過表示に変わった。macOSに似せてきている変更だ。

フルスクリーンがiOSの特徴だったが、iOSからiPadOSが分かれて、iPadOSは従来のPCのOSのようにマルチウィンドウへの道を進んでいる。その道の先にはmacOSがある。

後述のmacOSはiPadOSの要素を多く採用しているので、iPadOSとmacOSの双方の側から近づいてきている。

iPadOSは正常進化という感じで、従来路線であるiPadのパーソナルコンピュータ化の道を進んでいる。

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最初のAppleシリコンMacはMacBookとMac mini?

今回のWWDC最大の発表は「Appleシリコン」Macの開発だ。

Macに搭載されてきたIntel製チップを自社開発の「Appleシリコン」にリプレースするとAppleは発表した。チップが変わるとアプリの互換性はなくなるが、提供される「Universal 2」でIntelとAppleシリコン双方のMacで動作するアプリを開発できる。Appleの説明では既存のMacアプリも「Rosetta 2」(懐かしい名称ですね)を用いることでAppleシリコンMacでも動作するという。

さらに、AppleシリコンMacでは同じARMチップベースのiPadOS・iOSベースのアプリも「ほぼそのまま」動作するという。

移行期間は2年で、その間もIntel製Macも併売されるらしい。逆にいうと2年後はすべてのMacがAppleシリコン内蔵に切り替わるということになる。

MacとiPadの融合は、ここ数年Appleのテーマだったが、当面はmacOSをやめるのではなく、

同じハードウェアプラットフォームで2つのOSが別々に開発され稼働することになる。

両方のOSともお互いの良い点を吸収しているので、将来的にはOSの融合も考えられる。すべてのMacがARMチップベースになれば、macOS専用アプリを作るメリットが減るので、自然にmacOSの需要は減っていくだろう。

Appleの説明では年内にAppleシリコン製のMacを発売するという。最初のAppleシリコンMacはなんだろう? 無印MacbookとMac miniと予想する。

自社開発チップであるAppleシリコン搭載のMacは、現行のIntel搭載Macよりも安くなると予想される(少なくても原価は下がるだろう。原価が上がるようならリプレースする意義が薄れるので)。パフォーマンスは登場してみないと分からないが、ベタープライスな製品ならMacbook ProよりMacbookの方が妥当だと思う。

Intelチップに置き換わる時も無印MacBookが登場した。歴史的なプロダクトなので、ここは伝統のMacbookという名称を冠したい。

Macbook Airは今年の3月にアップデートしたばかりなので、年内のフルモデルチェンジは早い気がする。

デスクトップは開発キットも提供されるMac Miniの可能性が高い。

まとめ

  • 次期iPhone・・・ディスプレイの大型化、Apple Pencilに対応
  • 次期Apple Watch・・・急速充電機能
  • 次期Mac・・・年内にMacBook、Mac Mini

あくまでも予想だけど、WWDCからAppleの方針が見えてきた。

iPhoneでは要望が多かったホーム画面のウィジェット設置を実現し、ディスプレイを大型化する意味が増した。Apple Watchは睡眠トラッキング機能の導入で、従来から課題だったバッテリーと充電機能に手を入れる可能性が高い。

MacとiPadはお互いの良い点を導入しあい、プラットフォームの統合により、両OSの融合がさらに進みそうだ。

今回の発表は、新型コロナの影響が分からないほど積極的なアップデートになっている。

WWDCではオープンにならない次期iPhone・Apple Watchの隠された機能も楽しみだ。

 
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WWDC20で発表されるwatchOS 7に採用が予想される10の新機能

近づくWWDC20

毎年行われているWWDC(世界開発者会議)は日本時間6月23日午前2時に開催される。今年は新型コロナウイルスの影響でリモート開催となる。

過去の開催と異なる異例の形式になりそうだが、おそらく例年通りmacOS、iOS、iPadOS、watchOS、tvOSの最新バージョンが発表されるだろう。

新しいハードウェア製品の発表と最大のユーザー数を有するiOSのアップデート内容に注目が集まるのが常だが、今年は久々にmacOSの説明に割く時間が長くなるかもしれない。

ARMチップ搭載Mac発売のロードマップが明らかになり、新しいハードウェアに合わせたmacOSの変更点が明示される可能性があるからだ。

macOSに時間を遣うと他のOSを説明する時間がなくなりそうだし、最近はどのOSもかなり煮詰まってきていて、大規模なアップデートが行われなくなってきている。

その中で、最新Apple Watch用OS「watchOS 7」のアップデート内容を要望も混ぜて予想してみます。

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watchOS 7

watchOSの予想が難しいのは、秋に登場するだろう新型Apple Watch「Apple Watch series6」に対応した機能がWWDCの発表では隠されることだ。ハードウェアの新機能に関係するOSの機能はWWDCでは公開されない。

とはいえ、Apple Watchの方向性から予想できるOSの新機能もある。最近のApple Watchは、「Appleからの独立」が一つのテーマだ。App Storeが追加されApple Watch単体でアプリのインストールができるようになった。iPhoneがなくてもApple Watchだけで様々なことができるようなってきている。今後もこの流れは続くだろう。

予想される新機能を見ていきます。

文字盤の共有

リークされた情報によるとカスタマイズした文字盤を他人に共有できるようになるらしい。OSのバージョンアップが進むにつれて文字盤が増えていった。文字盤はカラーやコンプリケーションなどカスタマイズ要素が多いので、誰かがカスタマイズして使いやすい文字盤が選べるのは楽そうだ。

ただ、Apple Watch上だけで多くの人が作成した無数の文字盤を検索するのは難しそうだが、どうするのだろう。

新しい文字盤「Infograph Pro」

Infographシリーズに「Infograph Pro」が追加されるそうだ。Proには自動車の速度などを計測するタキメーターが表示できるとある。

GPSなどのセンサーを用いれば、大体の速度を測定することはできると思うが、日常生活で使うというより、クロノグラフ風の腕時計に似せる気持ちの方が強いと思う。

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ペアレンタルコントロール機能

子供が使うためにiPhoneと同じような保護者が機能を制御できるペアレンタルコントロール機能を付与するようだ。親のiPhoneに紐づけた子供用のApple Watchに制限を加えることで、中毒性が高いスマートフォンを持たせず、Apple Watchを子供にわたすこともありそうだ。そのためにはApple Watchのセルラーモデルが必要だが。

睡眠トラッキング

昨年導入が確実とされていた睡眠トラッキング機能が再び噂になっている。

健康志向のAppleにとって、寝ているときの状態を計測するのはやりたい機能だと思うが、課題はバッテリー持続時間と充電時間だ。日中に続いて睡眠中にも使用すると今のApple Watchのバッテリー持続時間では心許ない。シャワーに入っている時間ぐらいで充電が完了するなら、睡眠中でも使用できそうだ。ワイヤレス充電でどこまで充電時間を短縮できるかがポイントかと思う。

睡眠トラッキング機能が追加されたら、秋に発売するApple Watch series 6ではバッテリー性能を改善されると予想できる。

新型コロナ対策

AppleとGoogleが協働て濃厚接触通知アプリのAPIを提供している。濃厚接触者が感染した場合に通知してくれるアプリだ。このシステムに対応した独自アプリを日本政府も提供を始めた。watchOSにも、コロナ対策機能が追加されてもおかしくない。各国の濃厚接触通知アプリと連動する機能だろうか。

コンプリケーション「Virus」

新型コロナ関連の機能として、文字盤に現在地の感染状況を表すコンプリケーションが登場するかもしれない。

モーションコントロール

Apple Watchの使い勝手を劇的に改善するためにモーションコントローラは必要だと思う。Apple Watchの課題のひとつは、片手で使えないことだ。Apple Watchを装着した腕と操作するもう片方の指が必要なので、片手で操作できない。通知を削除するひとつにしても画面をタップしないといけない。両手が塞がっているとかなり大変だ。

例えば、腕を振ることで通知をチェック済みにできれば、非常に楽だ。

ホーム画面の刷新

初代watchOSからApple Watchのホーム画面はグリッド表示と呼ばれる丸いアイコンが並んでいる。小さい画面に小さいアイコンなので使いやすいとは思えない。

watchOS 7では新しいホーム画面が導入されるかもしれない。以前からリスト表示が追加されているが、こちらもアプリを起動するためにリストをスクロールしないといけないのでかなり手間がかかる。

小さいディスプレイでも操作しやすい何らかの新しいホーム画面を用意してるかもしれない。

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メモアプリ

Apple Watch 7不思議のひとつ(?)だと思うが、Apple Watchにはメモアプリがない。音声認識だと記録が難しいからだと思うが、サードパーティ製ではいくつものメモアプリが登場しているし、スーパーの買い物リストなど備忘録が文字盤に表示できれば便利だ。

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ウィジェット

ホーム画面にリアルタイムな情報を表示できるウィジェットがiOSとiPadOSに採用されている。次の予定、天気が表示できるのは便利だ。Apple Watchの場合、コンプリケーションにリアルタイムな情報を表示できるが、複数のコンプリケーションが必要だと選べる文字盤が限られてくるので、写真や時刻をメインに表示するスタイリッシュな文字盤を選びづらくなる。

iOSのホーム画面のように文字盤を右スワイプして、コンプリケーションを集めたウィジェットが表示できると便利だと思う。

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結構あった

watchOSもかなり熟成してきたので、追加して欲しい機能はないと思ったが、リーク情報も含めて考えるとけっこあった。

ハードウェアの機能を増やすにはバッテリーの問題がネックなるが、OSの改善により、まだまだ使い勝手を良くできそうだ。火曜日のWWDCは注目だ。

 
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スマホクリーナー「WHOOSH 液晶クリーナー」体験レポート。安全にディスプレイを綺麗にできる洗剤

 

液晶のクリーニング

PCやスマートフォンを使っていて悩みのひとつが指紋などで画面が汚れることだ。指で操作するスマートフォンは指紋がつきものだし、キーボードに指の汚れがつくのでノートPCのディスプレイも案外汚れる。

埃はダストスプレーで飛ばせば良いけど、ディスプレイの汚れは拭かないと取れない。ただ、下手な洗剤で拭くとディスプレイのコーティングが剥がれてしまう危険性がある。以前、Macbook Proのディスプレイのコーティングが剥がれる不具合もあった(以前は無償交換プログラム対象だった)。

ネットで調べると、ナチュラル成分だけを使ったクリーナーの評判が良かったので買ってみた。使用体験レポートをお届けします。

スマホクリーナー「WHOOSH 液晶クリーナー」

購入したのは、こちら

WOOSH社は様々なものをクリーンにするのが社是のアメリカの会社で、多くのアワードを受賞している。

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お試しに容量が一番小さい製品を購入した。内容量は8mlで抗菌クロスがセットになっている(2020/06/19現在1,080円。Amazon調べ)。

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同梱物は、こちら。容量が少ないのでスプレー式の洗剤も少ないし、クロスも案外小さいがスマートフォンを拭くには最適な大きさだ。

説明書は一枚だけで、日本語表記はない。クロスに2、3回スプレーして、ディスプレイの汚れを拭いてから、クロスを反対側にして乾拭きをしなさいと書いてある。

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クリーナーはリップクリームを縦に2本並べたぐらいの長さ。先端がプッシュ式のスプレーになっている。

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説明書通りに、スプレーを3回プッシュして洗剤を吹きつけたクロスでMacのディスプレイとiPhoneのディスプレイを拭いてみた。

ただの水よりは汚れが明らかに落ちやすい。クリーナーの効果だけではなく、クロスの貢献も大きそうだ。

主成分は脱イオン化水とある。いわゆる電解水と同じ? ものかな。アンモニアやアルコールを含んでいないので、ディスプレイを傷つける心配はなさそうだ。

説明によると汚れがつきづらくなるとあるが、指紋は今まで通りに付着する気がする(筆者の指が脂っぽいのかもしれないけど)。

安全にディスプレイを綺麗にできて、価格も手頃なので、一度試してみてください。

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充電しながら音楽が聴ける「iPhoneイヤホン変換アダプター」購入レポート

充電しながら音楽が聴けない

iPhone 7以降のiPhoneはオーディオジャックが廃止されたので、有線ポートはLightningポートひとつしかない。オーディオジャックの代わりにiPhone同梱のイヤホン「EarPods」はLightningポート対応に変わったけど、iPhone本体のポートが1つしかないので充電しながら音楽を聴くことができない。

AirPodsなどのワイヤレスイヤホンを使えば問題ないが、寝ながら音楽を聴く時はワイヤレスイヤホンだとなくしてしまいそうなので有線の方がいい。そうすると充電ができないけど、寝ている間に充電もしたい。

というわけで調べてみたら、Lightningを二股にできるアダプターが存在した。購入して試してみました。

イヤホン変換アダプタ

購入したのは、こちら。価格は今日(2020/06/18)現在699円(Amazon調べ)。

箱の中身はこちら。箱には無造作にバーコードシールが貼ってある。

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全体の長さは約10cm、ケーブルの長さはLightningの先端まで約7cm。重さは約6g。

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コネクタ部分にはLightningポートが2つ並ぶ。オーディオジャックとLightningポートのアダプターも別に販売しているので、持っているイヤホンによってアダプターの種類を選ぼう。

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アダプターの長さは約10cmなので、iPhoneからぶら下げて使用することになる。重さは約6gなので、ぶら下げても使用しても苦にならない。

充電しながら有線イヤホンを使用するためのアダプターなので機能はこれだけ。2本のケーブルを挿して両方が機能すれば、それでOK。試してみると全く問題なく動作する。充電しながら音楽が聴ける。Lightningポートの間に隙間があるので、太いケーブルを2本挿しても干渉しない。

実はこのアダプターを購入する前に別のアダプターを試してみたけど、動作しなかった。中国から直接発送される300円のアダプターだった。多少高くても(このアダプターは699円)、評判が良い物を選んだ方が良いと思います。

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Rakuten Miniで電子書籍のススメ。Rakuten Mini向けKindleの設定方法

Rakuten Miniで電子書籍

最近、Rakuten Miniを使って電子書籍を読むようになった。超小型スマートフォンであるRakuten Miniのディスプレイは3.6インチとかなり小さく、電子書籍に不向きなデバイスに思われがちだけど、とても小さくて軽いので、持っていても苦にならず、寝転んで長時間読書しても腕が痛くならない。

画面が小さくても解像度が1,280 × 720(407ppi)とサイズの割に比較的高く、文字も潰れないので読みやすい。

Rakuten Miniで快適に読書できるKindleの設定を紹介します。

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Kindleの設定

Rakuten MiniにKindleをインストールしたら、設定を行う。

書籍を開いて、右上の「設定」をタップする。テキストサイズを大きめに設定する。

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ホーム画面で右下の「その他」をタップ→「読書の設定」をタップする。

「音量ボタンでページをめくる」にチェックボックスを入れる。Rakuten Miniの音量ボタンは右サイドにある。Rakuten Miniは軽くて小さいので、片手で持って親指で音量ボタンを押してページがめくれる。画面が小さく一画面あたりの文字数がどうしても少ないので、ページをめくれる回数が多い。親指で簡単にページがめくれるので、手間がない。

ちょっと音量ボタンが硬いのが玉に瑕。

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試してみてください

1円キャンペーンでRakuten Miniをゲットしたけど、使いどころがわからない人はKindleをぜひ試してみてください。

 
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2021年にARMベースMacbookが登場?IntelからARMに移行するメリットと課題

2021年にARMベースMacbook?

6月開催のWWDCで、Intelチップから自社開発のARMチップベースに移行する計画をAppleが発表するとまことしやかに噂されている。

どちらかというと、当ブログはARMチップベースのMacの存在には否定的だった。トラックパッド搭載のMagic Keyboardが発売され、iPadが次世代コンピュータとしてMacにとってかわると考えていたからだ。

ただ、ここまで噂が顕在化すると、どうやらARMベースのMacは本当に開発されているようだ。

ARMベースに移行するメリットと課題を考えてみます。

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ARMベースへ移行するメリット

Bloombergの報道によると、「Kalamata」プロジェクトという移行プロジェクトがWWDCで説明される。次期iPhoneに採用される新しいSoc「A14」をベースに現行のiPadよりも高速なチップがARMベースMac向けに開発しているとのことだ。

IntelチップはもちろんIntelから購入している。自社開発のチップに移行できれば、生産もコントロールできるし、コストも下げられる。

現在リモートワークの隆盛によりPCの販売台数が伸びて、Intelチップが欠品している状態が続いている。自社で生産できれば、生産もコントロールできる。

Intelは定期的に新チップを発表し、それに合わせて最新のPCをPC各社が発表するのが現在のスタイルだ。自社開発チップであれば、Appleの都合で新製品を発表できるし、スペックが高ければアドバンテージになる。すでに現行iPad ProはMacの性能を凌駕している部分もあるので、OSの違いはあるが、かなりの高速化が見込める。

ARMチップベースはIntelチップよりも省力化なのでバッテリー持続時間を伸ばすこともできるし、バッテリーを減らしてMacを軽量化することもできる。

ARMベースに移行するメリット

  • コスト削減
  • 生産のコントロール
  • 高速化
  • 省力化
  • 軽量化

ソフトウェア資産の移行が課題

いいことばかりに思える移行計画だが、課題はソフトウェア資産の移行だ。Macには10年以上にもわたって豊富なソフトウェア資産がある。iPhone用のアプリとは異なり、MacにはAppleが管理しているApp Store以外のアプリも大量に存在する。

チップが変われば、過去のソフトウェアは基本的に稼働しないので、コードを書き換えないといけない。

過去のソフトウェアだけではなく、新しいソフトウェア開発も影響を受ける。全てのMacが一瞬でARM製に移行するわけではないので、移行期にはIntelベースとARMベースの両方に合わせたソフトウェア開発をしないといけない。

現行macOS「Catalina」には、macOS/iPadOS/iOSで稼働するソフトウェアを作成できる「Mac Catalyst」が搭載された。これは豊富なソフトウェアが日々開発されているiOS向けアプリをMacでも使えるようにして、Macのソフトウェア資産を増やす試みであるのと同時に、MacからiOS系OSへ移行を促進するためだと思われていた。

だが、この流れはMacを将来消滅させるための取り組みだ。今回の噂はARMベースのMacを存続する計画なので、AMRベース向けソフトウェア開発の環境を整備するのと同時に、おそらく現行ソフトウェアをARMベースチップで稼働するエミュレータのようなミドルウェアを準備すると思われる。

エミュレータを間にかますと、動作速度が遅くなる。ARMベースに移行して動作速度が落ちるようでは移行の意味が薄れる。ミドルウェアを経由しても動作速度を維持できるほどに高速のチップが必要になる。そのために、最新チップA14を改良(おそらくコア数を増やす)して、ミドルウェアを稼働させても現行のMac(少なくてもローエンドレベル)の性能は維持すると思われる。

革新的なMacが生まれる?

改めて考えると、ARMチップベースへ移行するメリットはかなりある。特にMacbookシリーズの内部はバッテリーだらけになっているので、ARMチップへ移行することで省力化が実現できればバッテリーを大幅に削減し軽量化できるし、デザインにも自由度が広がる。

ソフトウェア資産の移行が困難だから、MacのARMチップへの移行はせずにMacのソフトウェア資産をiPadに移行し、将来的にiPadが次世代コンピュータとしてMacの機能も吸収すると考えたが、これだけのメリットがあるなら、既存のソフトウェアを生かしつつMacとiPadを棲み分けする方が合理的かもしれない(将来的にMacが消滅するかはまた別の話として)。

 
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PS5の本体デザイン発表。サイズは?価格は?発売日は?隠し機能は?

PS5の本体デザイン発表

ソニーはPlayStation 5の本体と周辺機器のデザインを発表した。黒と白を基調として曲線を多用したデザインは、黒一色の過去モデルとは一線を画す雰囲気を漂わせている。なんとなく中国の高層ビルを想像させるデザインだけど、青いライトの使い方など、さすがソニーと言いたくなる流麗なデザインだと思う。

今回発表された内容を確認してみます。

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サイズは?

サイズは明らかになっていないが、ディスクのスロットローディングの幅から考えると、高さは約430mm、幅は約110mmぐらいと思われる。過去のPSで最も筐体が大きかったPS3の初期モデルの高さが330mmなので、かなり巨大なサイズだ。

チップセットやロジックボードは小型化が進んでいるのに、どうしてこんなに大きいのだろう。真っ先に思いつくのは排熱処理だ。ゲームはCPUとGPUをフルパワーで回すので、内部はかなり高熱になる。筐体が小さいと熱がこもるし、放熱板とファンのサイズに制限がかかる。過去にはファンからの騒音が大きいモデルもあったので、ファンを大きくし余裕ある空気の流れをデザインする事で、筐体が大きくなった可能性はある。

排熱処理以外にも本体が巨大化した理由があるのだろうか。たとえば隠された機能とか。

価格は?

価格も発表されなかった。PSは初期モデルからモデルチェンジをする度に値下げしていくが、初期モデルの価格はこちら。

  • PS  :39,800円
  • PS2:39,800円
  • PS3:49,980円
  • PS4:39,980円
  • PS4 Pro:44,980円

税込み50,000円台と高額だったPS3は、発表時の価格はもっと高額で発売直前に値下げされた。それでも高額だったこともあり、廉価モデルが登場するまでは売れ行きが低迷した。

ソニーもPS3のトラウマがあるから、大幅な値上げには慎重になるだろう。

しかし、PS4の数倍の性能といわれるAMD社製CPU・GPUと16GBのメモリ、ロード時間を高速化するカスタムSSDにUHD Blu-rayと過去モデルよりも高額なパーツが使われているPS5は、過去の価格では難しいと思われる。

そこで、ポイントとなるのが今回ディスクレスモデルが用意されていることだ。ディスク付きのスタンダードモデルは過去モデルより高額になるので、値段を気にするユーザーのためにディスクレスの廉価版を用意したと思われる。

  • ディスクレスモデル:39,980円
  • ディスクありモデル:49,980円

と予想する。もう少し値段が高いと予想する向きもあるが、PS3のトラウマから50,000円は超えないと考える。

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発売日は?

ソニーはPS5の発売時期を2020年末のホリデーシーズンと発表している。過去モデルの発売日は、こちら。

  • PS  :1994年12月3日
  • PS2:2000年3月4日
  • PS3:2006年11月11日
  • PS4:2013年11月15日

直近のPS3とPS4は11月11日・11月15日と11月中旬の発売だった。年々ホリデーシーズンのセールス時期は早まっているので、PS5もこの時期に合わせると思われる。

PS3の発売日である2006年11月11日は土曜日、PS4の発売日2013年11月15日は金曜日。PS5も金曜日発売だと考え、11月13日金曜日と予想する。

  • 発売日:2020年11月13日

隠し機能は?

今回は開発中のゲームの発表が主だった。フレームレートが120fpsに向上していると思われるが、PS4でも十分綺麗だったので正直PS5での進化がよくわからなかった。

今回発表されたのは本体デザインだけで、新たな機能は公開されなかった。今までに発表されたスペックで最も目を引くのは高速SSDによるローディング時間の短縮だが、それ以外に隠されている新機能があるのだろうか。

ここまでに触れられていない機能のひとつがVRだ。今までのモデルでは周辺機器として販売されていたカメラが今回のラインナップには見当たらない。PS4ではカメラでトラッキングを行っていた。コントローラーやヘッドセットのライトを光センサーが検知しユーザーの位置を特定していた。PS5のコントローラーではライトの位置も変更されているように見える。

PS VRは当初注目をひいたが一般化する事はなく、以前の3Dメガネのような忘れられるポジションに移行しつつある。

ソニーはVRを諦めてしまうのか。新たなPS VRを隠しているのかもしれない。VRが一般化しない理由のひとつが「ケーブル」だ。ワイヤレス全盛のご時世にPS VRにはケーブルの接続が必要だ。モデルチェンジをしてケーブルの本数は減ったが、それでもケーブルを繋ぐ面倒はVRで遊ぶ支障になっている。

ソニーはワイヤレスPS VRを用意しているかもしれない。

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まとめ

こんな風に予想してみた。

  • サイズ・・・410mm x 110mm x 230mm
  • 価格・・・ディスクレスモデル:39,980円 / ディスクありモデル:49,980円
  • 発売日・・・2020年11月13日
  • 隠し機能・・・ワイヤレスVR

本体デザインを見るまでは過去モデルと同価格帯になると思っていたが、巨大な筐体は値上げを示唆しているように思えるし、ディスクレスモデルを併売することを考えると、ディスクありの標準モデルは値上げになると予想する。

次の発表は秋だろうか。今から楽しみだ。

 
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