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ついに終わった「新モデル」信仰。今年はiPhone 13、Apple Watch 7が買い?

新型iPhone、Apple Watch発売

9月16日は新型iPhone「iPhone 14」シリーズ、「iPhone 14 Pro」シリーズ、新型Apple Watch「Apple Watch series 8」、「Apple Watch SE」が発売された。

発売日なのに、あまり盛り上がっていない気がする。特にスタンダードモデルのiPhone 14は今でも配送日はプラス2日で、在庫があるようだ。

今年は長らく続いた「新モデル」信仰が途切れた歴史的な年になったかもしれない。

同じ性能のチップ

毎年新しいAppleチップが搭載されてきたのにiPhone 14は昨年と同じA15チップを搭載している。たしか過去にそのようなモデルは存在しなかったはずだ。

Appleはチップを進化させることで、高速化だけではなく撮影性能などを強化してきた。つまり、チップが同じであれば性能も以前のモデルと似たり寄ったりということになる。

iPhone 14の主な新機能は、「Photonic Engine」と「衝突事故検出」だ。衝突事故検出は新しい「高重力加速度センサー」の効果だ。同じセンサーはApple Watchにも搭載されている。

じゃあ、同じチップなのにどうして「Photonic Engine」はiPhone 14で実現できたのか。カメラの機構も多少変更されているのかもしれないが、おそらくソフトウェアの違いだろう。そうであれば、同じチップを搭載するiPhone 13でも「Photonic Engine」を実現できそうだが、販売促進の目的からか見送られている。

iPhone 13とiPhone 14の変化はその2点だけだ。外観も変更がない。

3世代同じ性能のチップ

Apple Watch series 8はS8チップを搭載している。昨年のApple Watch series 7はS7チップなので、名称は変わっているが、性能は変わっていないといわれている。実は3世代前のS6チップから性能は変わっていない。当然、基本性能に変更はない。

series 8の新機能は「排卵計測」と「衝突事故検出」だ。新しく搭載された「皮膚温センサー」で排卵日を推定することができる。「衝突事故検出」はiPhone 14と同じ新しいセンサーの効果だろう。ただ、両方の機能ともユーザー全員が活用できるわけではない。男性なら「皮膚温センサー」は意味がないし、車に乗らなければ(乗っても事故らなければ)「衝突事故検出」を使うこともない。

おそらく「皮膚温センサー」は体温を計測できることを目指して開発されたと思うが、正確な体温を計測できなかったのだろう。結果的に、男性には使えない機能になってしまった。性別によって使えない機能というのはITデバイス史上初めてでは?

前モデルでも困らない?

iPhone 14もseries 8も、同じチップと微妙な新機能なので、前モデルを購入してもほとんど問題がない。前モデルから買い替えたい人はほとんどいないだろうし、今から前モデルを購入しても良いと思う。

Apple Watch series 7はAppleのラインナップから外れたが、iPhone 13は健在だ。iPhone 13とiPhone 14の価格差は、Appleサイトで12,000円。Appleとしては、新しい機能を12,000円の価値だと判断しているのだろう。

Apple Watch series 7が廃番になったのは、series 8との差異があまりに少なかったからだろう。series 7が安い価格で併売されていたら、series 8ではなくseries 7を求める人が多く出てくると思う。

新製品信仰の終焉

ここまで前モデルと差異がなかったことはiPhone・Apple Watch史上初めてではないか。どうしてこうなったのか。毎年の進化が限界に近づいてきた、半導体不足なども原因と思われるが、もっとも大きな要因は「Pro・Ultraモデルとの差別化」だろう。

標準モデルであるiPhone 14とApple Watch series 8が前モデルと差異がないのと比べて、iPhone 14 ProとApple Watch Ultraの機能はてんこ盛りだ。iPhone 14 Proには新しいチップ、常時点灯ディスプレイ、Dynamic Islandなど独自機能がたくさんある。

今回新しく登場したApple Watch Ultraは、水深計、サイレン、2周波GPSなどあらゆる環境で利用できる新機能が盛りだくさんだ。

今回モデルから、標準モデルとProとの差別化が非常に大きくなった。新しい機能を経験したい人はProモデル、バッテリー劣化などで買い替える人は標準モデルというように、明確な目的に合わせて選べるように差別化している。明確な差別化を図ることで、ユーザーが選びやすいラインナップになっている。

一方で、標準モデルは前モデルとの差異が小さくなり、過去モデルを選びやすくなった。今までは新モデルを選ぶことが正義だったが、前モデルを選んでも後悔しないに違いない。

2022年は新モデル進行が崩れ、Proモデルとの差別化が明確になった歴史的な年になったと思う。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
Kindle Unlimited会員ならすべて無料、非会員の人にも0円からご用意していますので、お読みいただけると幸いです。感想もいただけたら感涙でございます。

watchOS 9の細かすぎる11の変更点【Apple Watch】【watchOS】

watchOS 9登場

Apple Watchの新しいOS「watchOS 9」が公開された。

ワークアウト、服薬、睡眠などが主な変更点だ。それらの変更は他のサイトでも散々語られているので、より細かい変更点をご紹介します(以前のバージョンの機能も含まれていたらご容赦ください)。

下スワイプ不可

Apple Watchの「通知」を以前は下スワイプで消せたが、watchOS 9では消えなくなった。通知を消すには「すべてを消去」か通知を開くしかない。

細い通知

通知の表記が変わって、より細い形状の通知になった。

コントロールセンターに「文字の大きさ」

コントロールセンターに「文字の大きさ」を設置して、すぐにフォントサイズを変更できるようになった。

コントロールセンターの通知インジケーター

コントロールセンターの上部にある通知インジケーターに「アクセシビリティ」のアイコンが並ぶようになった。ここをタップすると、接続状況とアクセシビリティの設定がわかる。

ダブルピンチで「閉じる」

スクリーンショットがうまくいかなかったけど、リマインダーを表示すると「閉じる ダブルピンチ」の表記が現れる。親指と人差し指をダブルピンチすると、消すことができる。

ダブルピンチで「消去」

複数の通知が並んだときは「消去 ダブルピンチ」と表示される。

電源オフのやり方

電源オフの方法が変わった。再度ボタンを長押しは変わらず、その後、右上の電源ボタンをタップして、電源オフを右スワイプする。以前は、電源ボタンの表示はなかった。

「iPhoneを探す」の音が変わった

コントロールセンターから「iPhoneを探す」をタップすると、iPhoneの場所を知らせてくれる音が変わった。以前より早いテンポの音になった。

ちなみに「iPhoneを探す」を長押しすると、iPhoneのフラッシュライトが点滅する。

文字盤の背景

「モジュラー」「モジュラーコンパクト」「特大」の背景の色を変更できるようになった。

カレンダーのイベントを作成

Apple Wathから「イベント」を作成できるようになった。右下の表示される「...」をタップするとイベントが作成できる。「...」が表示されなかったら、「<今日」をタップしてカレンダーに一度戻ろう。

Apple Payの並び方

Apple Payに設定したカードが重ならず並ぶようになった。以前は、重なっていた。ちなみにiPhoneのカードは今でも重なっている。

他にもある?

watachOS 9の細か過ぎる変更点をご紹介しました。

他にもあると思うので、ぜひ探してみてください。

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iOS 16の細かすぎる11の変更点【iPhone】【iOS】

iOS16登場

iPhoneの新しいOS「iOS16」が公開された。ロック画面のカスタマイズや画像の被写体を抜き出せるのが主な変更点だ。

目立つ変更点はいろいろなサイトで紹介されているので、細かすぎる変更点をご紹介します(前のバージョンにもある機能があったらご容赦ください)。

ロック画面から「今日の表示」へ

左上から下スワイプで「ロック画面」を呼び出せる。そのロック画面から右スワイプで「きょうの出来事」へ移動できる。この機能のおかげで、アプリを起動している状態でも、「今日の表示」で天気を確認したり、並べたショートカットを起動したりできる。

AirPodsのアイコン

コントロールセンターのミュージックで接続しているイヤホンのアイコン画像が表示されるようになった。

以前はのアイコンで、どのイヤホンと接続しているかタップしないとわからなかった。

だったら、右上のヘッドホンもイヤホン画像に変更になっても良いと思うけど。

AirPodsの設定

「設定」から「AirPods」の設定を選べるようになった。今まではBluetoothのをタップしないといけなかった。

ミュージックの早送りをスワイプ

「ミュージック」アプリで、タイムバーの周辺を左右にスワイプすると早送り・早戻しができる。以前は、タイムバーの先頭をスワイプしないと進めることができなかったが、iOS16ではタイムバーのどこに触れてもOK。

「通知」の表示方法

「設定」アプリの「通知」から通知の表示方法を選べるようになった。件数だと「通知」の数だけ表示されてタップすると内容がわかる。「スタック」は下に積む重なる。以前のように並べても欲しければ、「リスト」を選ぶ。

小さくなったロックアイコン

ロック画面のロックアイコンが小さくなった。老眼だとアンロックしたのがわからないぐらいに小さい。

リマインダーが時間帯で分類

リマインダーが時間帯によって分類されるようになった。探しやすいし先のリマインダーも見ることができる。

横向きでFace ID認証

iPhoneを横向きでもFace IDの認証をするようになった。ただし、iPhone 13以降限定。

10日間の1時間毎の天気予報

「天気」アプリで「10日間天気予報」の日付をタップすると「1時間毎の天気予報」を確認できる。10日後の1時間予報がどこまで精度があるかわからないけど。

F3キーでアプリスイッチャーが起動

AppleのMagic KeyboardのF3キーを押してもiPhoneは無反応だったけど、iOS16から反応するようになって、アプリを切り替える「Appスイッチャー」が起動するようになった。iPadだとそこからカーソルキーでAppを切り替えることができるが、iPhoneではできないので画面をスワイプしてAppをタップする。

ロックキーが無効

Bluetoothキーボードにあるロックキーが無効になっている。以前は押すと画面がロックしていた。なんで?

<2022/09/17追記>

色々試したところ、「Command⌘」+「ロック」キーでロックできた。仕様が変更されたようだ。誤って押してしまうことが時々あったから、良い改良だと思う。

他にもたくさん

探せばiOS16の変更点はたくさんあると思う。また見つかったらご紹介します。

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iPhone 14を買うべきではない4つの理由

iPhone 14を買うべきか?

iPhone 14が発表された。すでに予約が始まっていて、買い替えようか悩んでいる人も多いと思う。あえてiPhone 14の欠点を理解することで、後悔しない判断をしたい。

iPhone 14を買うべきではない理由を挙げたいと思います。

変化がないデザイン

2年前のモデルであるiPhone 12との比較だ。カメラの配置とノッチの大きさ以外まったく変化がない。

昨年のiPhone 13との比較はさらに小さく、見分けがつかない。せっかく新しいモデルに買い換えるなら、違うデザインにしたい。

変わらないチップ

毎年チップが進化してきたiPhoneだけど、今年のiPhoneは初めて昨年のチップが搭載されて、新しいチップはProだけになった。半導体不足の影響なのか、Proとの差別化のためなのか。おそらくきっと来年はチップも変わるに違いない。

少ない新機能

今年のiPhoneは例年と比べて新機能が少ない。

主な新機能は、「衝突事故検出」と「カメラ性能」だけだ。センサーが一新されたことで実現した「衝突事故検出」は安心ではあるけど、車に乗らない人には関係がない。

例年と同様にカメラの性能は進化しているが、リアカメラはProと違いセンサーは変わっていない。チップも変わっていないので、根本的な性能は13のままだ。

フロントカメラにオートフォーカスが初めて追加されたのは良いが、それだけで買い替える動機にはなりにくい。

高い

円安の影響で、とにかく価格が高いと感じる。最低価格でも10万円超えの119,800円(税込)。大型ディスプレイ搭載のiPhone 14 Plusだと最低価格は、134,800円(税込)だ。昨年のiPhone 13の発表時の価格は、9万8800円だった。

円安がいつ解消するのかわからないが、わざわざ高い時期に買い換える必要はない。

バッテリー劣化が買い時

あえてiPhone 14を買うべきではない理由を上げてみた。ここ数年のiPhoneは毎年劇的進化をするわけではなく、一定のレベルを保ってきているので、この年が買い時のモデルというよりは、バッテリーを劣化してきたときが買い時だと思う。

新たな進化を経験したいなら、Proモデルを選ぶのも良い。常時表示ディスプレイにノッチがなくなったDynamic IslandもProだけの機能だ。価格は標準モデルより3万円高いけど。

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【iOS16】iPhoneのロック画面をカスタマイズする方法

iOS 16登場

iPhone用の新しいOS「iOS 16」が公開された。

iOS 16には数多くの機能があるが、目玉は「ロック画面のカスタマイズ」だ。今まで変更できなかったロック画面を自由とはいかないが、ある程度カスタマイズできるようになった。

その方法をご紹介します。

ロック画面のカスタマイズ方法

  1. iPhoneの「設定」を開く
  2. 「壁紙」をタップ

  3. 時計の表示がある方の「カスタマイズ」または「新しい壁紙を追加」をタップ。アイコンが並んでいるのはロック画面ではなく「ホーム画面」。ここでは「新しい壁紙を追加」を選ぶ

  4. 新しい壁紙を選ぶ。種類は8種類
    ・写真:撮影した写真から選ぶ
    ・ピープル:撮影した写真から人物だけを選ぶ
    ・写真シャッフル:設定した時間毎に選んだ写真をシャッフルする
    ・絵文字:絵文字をたくさん並べる
    ・天気:現在の天気を表示
    ・アストロノミー:現在の天体の状況を表示
    ・コレクション:Appleが用意した壁紙
    ・カラー:単色を選べる

  5. 壁紙を選ぶと、カスタマイズができる。カスタマイズの場所は3ヶ所
    日付部分をタップすると、横1列のウィジェットが選べる

  6. 「時刻」をタップすると、フォントやカラーが選べる。選べる種類は壁紙によって異なる。「天気」だと選べる種類は少ないが、その他の壁紙だと豊富なフォントと色から選べる

  7. 「ウィジェットを追加」をタップ

  8. ウィジェットを選ぶ。設置できるウィジェットは大きなウィジェットを2つ、小さなウィジェットを4つ並べることができる。サードパーティ製のウィジェットも増えてきている

     

  9. 写真などの壁紙の場合は、右下の「...」をタップすると「被写界深度エフェクト」をオフにできる。「被写界深度エフェクト」がオンだと壁紙や写真の被写体の後ろに時刻やウィジェットが一部隠れる

  10. 完成したら「追加」をタップ
  11. 「壁紙を両方に設定」をタップすると、ロック画面とホーム画面の両方が同じ壁紙に変更される。「ホーム画面をカスタマイズ」は、アイコンが並ぶ「ホーム画面」を別にカスタマイズできる

  12. 「ロック画面」を長押しタップしても、カスタマイズができるし、作成した複数の壁紙から選ぶことができる。上にスワイプすると壁紙を削除できる

  13. iPhoneがアンロックしていれば、完成した壁紙のウィジェットをタップしてアプリを開くことができる

ウィジェットは最大5種類

ロック画面とホーム画面(アイコンが並ぶ画面)の両方を同じ画面からカスタマイズできるからかちょっと複雑なインターフェイスになっているような気がする。壁紙からウィジェットから並べられるのは「ロック画面」だけ。

ホーム画面は壁紙の変更だけで、ウィジェットを並べるならホーム画面を長押しして追加する。

ロック画面に設置できるウィジェットは最大5種類。そのうちの1種類は横1列のウィジェットだ。

時計の選べるフォントとカラーは壁紙の種類によって異なる。見えにくいカラーは選べない。こういったところがちょっとややこしいですが、色々と試してみたいと思います。

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【iOS 16】【watchOS 8】明日になってもまだ使えない機能

完全体ではないiOS 16とwatchOS 8

9月13日にiOS 16とwatchOS 8が公開される。WWDCで発表された新機能の多くが内包されている。

ただ、明日アップデートしてもまだ使えない機能がいくつかあるので、ご紹介します。

iCloud共有写真ライブラリ

iCloudを使って写真ライブラリを共有できる機能。今までの共有アルバムと違い、アルバムを作成する手間をかけなくても、家族内で写真を共有できる。

この機能は明日のアップデートには含まれておらず、年内に登場する予定。

Matterに対応

家電をコントロールするスマートホームの共通規格である「Matter」への対応も年内に登場する予定。AmazonのAlexaやGoogleのGoogle Nestが人気で、規格が複雑だからか、いまいち盛り上がっていないAppleのHomeの復活の嚆矢になるはずだけど、もう少し待つ必要がある。まあ家電側が対応してくれないと意味がないので、あまり困らないけど。

CarPlay

次世代のCarPlayは来年後半に登場する予定。来年の後半だったら、iOS 16ではなく、iOS 17が登場する時期に入ってしまう気もするけど。来年に向けて少しずつ新しい機能が発表されるらしいけど、どうしてこんなに早く発表したのか。「対応車種は2023年後半に発表」とあるのがちょっと怪しい。ひょっとしてApple Car?

共同作業アプリ

Appleアプリ・サードパーティ製アプリを複数のアカウントで共同作業ができるはずはずだったけど、こちらも年内に登場予定。

 

過去の自分とレース

ここからwatchOS 8の新機能。過去にランニングやサイクリングで走行したタイムと競争できる機能は年内に発表予定。

ホームの変更

ホームアプリに子供を招待して、誰でも家電を操作する機能。こちらも年内登場予定。

ちょっと心配なAppleのソフトウェア開発

過去にも後から新機能が追加された例はあるが、ここまで多いのは前例がないと思う。以前はiOSと同時にアップデートされていたiPadOSは遅れて10月にアップデート予定だ。今年のiPadOSの目玉であるステージマネージャはまだバグが多く、そのためにiPadOSの公開が延期になっているともいわれている。

現在のAppleは、macOS、iPadOS、iOS、watchOS、tvOSと5種類のOSを抱えている。OS内でもProと標準モデルなどモデルによって機能に違いがある。Appleが開発・アップデートしなければいけないソフトウェアは、OSだけではなく数多くの純正アプリもある。いくらAppleが強大な企業であっても、これだけのソフトウェアを開発し続けるのは困難だ。

一部機能の発表の遅れは、Appleのソフトウェア開発能力が限界に達しているからかもしれない。毎年新しいOSを発表するのもそろそろ限界に近づいているとも言える。

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iPhone 14は買いか? モデル毎に買い換える時期か考える

iPhone 14は買い?

今年の新モデル「iPhone 14」が発表された。大きな進化ポイントは、衝突事故検出、新しい画像処理技術である「Photonic Engine」とオートフォーカス対応したフロントカメラだ。もう一つあるのは、Plusモデルの登場だ。

あまりインパクトがないように見えるiPhone 14だが、買い替えを検討している人はいるだろう。

過去のiPhoneから買い換えるべきか考えてみます。

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iPhone 13

昨年買ったばかりのiPhone 13。事故検出機能とカメラ性能だけで買い換えようと思っている人は少ないだろう。

購入して一年なら、バッテリーもまだ劣化していないだろうし、今年モデルはチップも変わっていない。

買い替えを検討する材料としては、ディスプレイサイズだ。昨年miniを買ったけど、もっと大型のディスプレイが欲しい人には、6.7インチのiPhone 14 Plusが選択肢に入る。

それでも、一年で買い換えるにはもったいない気もする。miniシリーズはiPhone 14で廃止になっているので、大事にしたい。

iPhone 12

2年前のモデルであるiPhone 12。サイズは変わらず、iPhone 14の方が少しだけ分厚く重い。その代わりにバッテリーが最大3時間長く保つようになった。

デザインがほとんど変わっていないので、買い換えてもあまりインパクトはないかな。あ、カメラの配置が縦配列から斜め配列に、ノッチが少し小さくなっているか。

でも、それだけでは買い換えないかなあ。

iPhone 11

3年前のモデルであるiPhone 11。デザインはあまり変更されていないが、iPhone 11はMagSafeに非対応、HDRディスプレイ非搭載など機能に違いがある。

iPhone 14の方がサイズが少し小さく、軽い。3年間使っていると、バッテリーもかなり劣化していると思うので、買い替えを検討しても良いかもしれない。

MagSafeは新しい機能なので、少し楽しめると思う。

iPhone XS

4年前のモデル。5.8インチディスプレイのデザインは懐かしさもある。

iPhone XSのカメラは望遠と広角レンズを搭載しているが、iPhone 14は広角と超広角レンズの構成になっている。買い換えると望遠レンズがなくなることは注意が必要だ。

カメラとMagSafe以外にも、バッテリー連続駆動時間が14時間から20時間とかなり伸びているなど基本性能はかなり進化しているので、iPhone XS以前は買い替えても良いだろう。

iPhone X

5年前のモデル。買い換えて良いかと。サイズはほとんど変わらないが、ディスプレイも大きい。

iPhone 8以前

Face ID非搭載のiPhone 8以前のモデルから買い換えれば、MagSafeやFace IDなど数多くの新機能が楽しめる。ネックはサイズだ。miniがなくなったので、8以前から買い替えると、サイズは確実に大きく重くなる。

どうしても大きなサイズが嫌な人はiPhone SEにしよう。

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iPhone SE

廉価版iPhone SE。第3世代はA15チップを搭載していて、iPhone 14と同等。第3世代を選んだ人は小さくて安いスマートフォンが好きだろうから、miniがなくなったiPhone 14は選択肢に入らないのでは。

それ以前のモデルの人も大きくて高いiPhone 14よりは、小さいiPhone 13 miniを選ぶのもありかもしれない。iPhone 13 miniは92,800円で同じストレージ容量ならiPhone SEとの価格差は23,000円とそこまで遠くはない。

バッテリー劣化が買い替え時期

ここ数年のiPhoneの変化を見ていると、大きく進化することはないように思う。デザインも変わらず、性能の変化も小幅だ。

買い替えた方が良いモデルというのはなく、いつ買い換えても大きな失敗はないだろう。iPhoneがコモディティ化し、買い替えサイクルも伸びているので、Appleとしてはいつ買い換えても損はないようにプランしているようだ。

バッテリーが劣化したときが、買い替え時期だと思う。長く使うなら、3年ぐらい使った頃にバッテリーを一度交換して、次のバッテリー劣化時期に買い換えるのが良いように思う。

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なぜ「iPhone 14 Max」ではなく「iPhone 14 Plus」なのか考える

iPhone 14 Plus?

今回のAppleのイベントで驚いたことのひとつが「Plus」モデルの復活だ。Plusモデルは2017年のiPhone 8 Plus以来、5年ぶりだ。

ディスプレイサイズが大きなモデルは名称に「Max」が付くのが、最近のApple製品のトレンドだった。Proモデルは「iPhone 14 Pro Max」と従来通りの名称だった。

どうして、iPhone 14 Plusなのか考えてみます。

Plusの意味

Apple製品の「Plus」は、その名の通り「プラスアルファ」の機能を意味してきた。iPhone 8 Plusは、ディスプレイサイズとバッテリーの他に、カメラの数が異なっていた。当時最新だったポートレートモードはiPhone 8 Plusに搭載していても、iPhone 8にはしていなかった。

ところが、iPhone 14とiPhone 14 Plusは、ディスプレイサイズとバッテリー容量以外の差はない。何度スペック表を見直しても、違いは見当たらない。

カメラの数も性能も全く同じ。これでは「プラス」の機能がないことになる。

プラス性能はバッテリー連続持続時間?

スペック表を何度も見比べても、ディスプレイサイズとバッテリー容量以外の差異は見つからない。

あちこちヒントを探していたら、Appleのサイトを見ていたら、答えが書いてあった。バッテリー容量が「プラス」なのだ。

iPhone 14 Plusは、iPhone史上初めてバッテリー持続時時間が24時間を超えて26時間になった。

おそらくiPhone 14 Plusの「プラス」の意味は24時間を超えた「バッテリー駆動時間」なのだ。

Appleの命名規則は変わらず

Maxはサイズが大きい、Plusは性能もプラスというAppleの命名法則は健在だった。ディスプレイサイズが大きいのだからMaxでもよかったのだろうが、バッテリーの保ちをPRするために「Plus」の名称をあえて復活させたに違いない。

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Apple Watch series 8 / Apple Watch SE / Apple Watch Ultraを17項目で徹底比較

Apple Watch series 8と新型Apple Watch SE登場

秋イベントで新型Apple Watch「Apple Watch series 8」(以下、series 8)と廉価版の新型「Apple Watch SE」、究極のApple Watch「Apple Watch Ultra」が発表された。初めての3種類の新作が登場したApple Watchを徹底比較していきます。

ケースサイズ

  • Apple Watch series 8:41mm、45mm
  • Apple Watch SE:40mm、44mm
  • Apple Watch Ultra:49mm

Apple Watch 8はseries 7と同じ41mmと45mm。SEも前モデルと変わらず40mmと44mm。今回初登場のUltraはApple Watch史上最大の49mm。全5種類のサイズから選べるようになった。時計のフェイスとして49mmサイズは相当大きいが、登山やダイビング用のUltraは視認性が大事なので、これぐらいのサイズの方が良いのかもしれない。

ボディの特徴

  • Apple Watch series 8:IP6X等級認証の防塵性能
  • Apple Watch SE:なし
  • Apple Watch Ultra:IP6X等級認証の防塵性能、MIL-STD 810H 準拠、アクションボタン

Apple Watch 8とUltraはIP6Xレベルの防塵に対応。SEは防塵ではないが、耐水性能はある。UltraはMIL-STD 810Hに準拠している。MIL-STD 810Hとは米軍の規格で、軍事レベルのタフさがあることが証明している。Ultraはグローブをつけても操作できるように大きなアクションボタンを装備している。今いる場所をポイントしたり、計測をスタートできたりする。

ディスプレイ

  • Apple Watch series 8:常時表示Retinaディスプレイ。最大1,000ニトの輝度
  • Apple Watch SE:Retinaディスプレイ。最大1,000ニトの輝度
  • Apple Watch Ultra:常時表示Retinaディスプレイ。最大2,000ニトの輝度

Apple Watch SEだけ「常時表示」ではない。常時表示ディスプレイ機能があればSEにしても良いという人もいると思うけど。

Ultraは、最大2000ニトの輝度で、眩しい環境でも画面の情報を参照できる。

耐水性能

  • Apple Watch series 8:50m
  • Apple Watch SE:50m
  • Apple Watch Ultra:100m

Apple Watch Ultraのみ水深100mまでの耐水性能を誇る。EN13319準拠ということはダイビングでの使用が証明されている。水深計(ここに記載はないが水温計も)も内蔵しており、ダイビングウォッチに求められる機能を一通り揃えている。

バイタル測定

  • Apple Watch series 8:血中酸素、心拍数、心電図
  • Apple Watch SE:心拍数
  • Apple Watch Ultra:血中酸素、心拍数、心電図

SEのみ心電図と血中酸素の測定ができないが、心拍数の計測はできる。Ultraと8の違いはない。

周期記録

  • Apple Watch series 8:皮膚温センサー
  • Apple Watch SE:なし
  • Apple Watch Ultra:皮膚温センサー

series 8とUltraは皮膚温センサーで体温の変化を測定し、排卵日を推定することができる。これにより、自動的に生理の周期を記録する。

SEは自動で体温を測定する機能はない。

SOS

  • Apple Watch series 8:転倒検出、衝突事故検出、海外における緊急通報
  • Apple Watch SE:転倒検出、衝突事故検出、海外における緊急通報
  • Apple Watch Ultra:転倒検出、衝突事故検出、海外における緊急通報、サイレン

series 8は、新しい機能である衝突事故検出と海外における緊急通報に対応。新しくなった高重力加速度センサーによる機能だ。

新しいセンサーはSEにも組み込まれているようで、series 8と同様の機能がある。

Ultraはそれに加えて、サイレンを鳴らすことができるようになっている。遭難したときに活用できる。

GPS・コンパス

  • Apple Watch series 8:GPS
  • Apple Watch SE:GPS
  • Apple Watch Ultra:高精度2周波GPS

Ultraは、高精度2周波GPSに対応。GPSを計測しにくい都会のビル群の中でも正確な位置を測定できる。

セルラーモデル

  • Apple Watch series 8:あり
  • Apple Watch SE:あり
  • Apple Watch Ultra:セルラーモデルのみ

series 8とSEにはセルラーモデルとGPSモデルがある。Ultraはセルラーモデルのみ。GPSモデルはない。

バッテリー

  • Apple Watch series 8:最大18時間、高速充電
  • Apple Watch SE:最大18時間
  • Apple Watch Ultra:最大36時間、高速充電

series 8とSEのバッテリー持続時間は最大18時間。Ultraは史上最長の最大36時間。Apple Watchは毎日充電しないといけないと言われ続けてきたが、ついに1日中使えるようになった。

SEのみ高速充電には非対応。

チップ

  • Apple Watch series 8:S8、U1
  • Apple Watch SE:S8
  • Apple Watch Ultra:S8、U1

全モデルが最新のS8チップを内蔵している。過去モデルとの比較がないので、おそらく前モデルのS7と同等性能だと思われる。S5ぐらいからApple Watchのチップ性能は変わっていないことになる。

SEのみU1チップを内蔵していないので、「探す」機能で正確な場所を測定できない。

スピーカー・マイク

  • Apple Watch series 8:あり
  • Apple Watch SE:あり
  • Apple Watch Ultra:デュアルスピーカー、3マイクアレイ

Ultraは、どんな状況でも通話ができるようにデュアルスピーカーと3マイクアレイを内蔵している。音量ボリュームを40%大きくできるので、遭難したときにサイレンを鳴らすことができる。

Wi-Fi

  • Apple Watch 8:802.11b/g/n 2.4GHz、5GHz
  • Apple Watch SE:802.11b/g/n 2.4GHz
  • Apple Watch Ultra:802.11b/g/n 2.4GHz、5GHz

Apple Watch SEのみ5GHzに非対応。もうそろそろ対応しても良い気がするけど。

Bluetooth

  • Apple Watch 8:Bluetooth 5.0
  • Apple Watch SE:Bluetooth 5.0
  • Apple Watch Ultra:Bluetooth 5.3

Ultraのみ最新のBluetooth 5.3に対応。同じ時期発売のiPhone 14は5.3に対応したのだから、series 8も対応して欲しかった。5.3はLE Audioが利用することができて、第2世代AirPods Proも8.3に対応している。

素材

  • Apple Watch 8:アルミニウム、ステンレス
  • Apple Watch SE:アルミニウム
  • Apple Watch Ultra:チタニウム

Apple Watch 8はアルミニウムとステンレスが選べる。長らくあったチタニウムはなくなり、チタニウムモデルが欲しければUltraを選ぶことになった。

廉価版のSEはアルミニウムのみ。

カラー

  • Apple Watch 8:アルミニウム4種類、ステンレス3種類
  • Apple Watch SE:アルミニウム3種類
  • Apple Watch Ultra:チタニウム1種類

series 8は7種類から選べるが、無難なカラーが多く、グリーンやブルーは無くなった。チタニウム素材のUltraのカラーはナチュラルのみ。

価格

  • Apple Watch 8:59,800円から
  • Apple Watch SE:37,800円から
  • Apple Watch Ultra:124,800円から

Apple Watch 8の最低価格は約6万円。ずいぶん高くなった気がするが、初代Apple Watchの最低価格は42,800円で、今のSEよりも高かった。初代から8年経過した割にはそんなに値上げしていない気もする。

SEは37,800円からで、series 8より22,000円安い。

Utlraの価格は124,800円と別格だ。series 8が2台買える。とんでもなく高い気もするけど、GARMINのダイビングウォッチには20万円越えの製品もある。それらと比較すれば、決して高い値付けではない。

まとめ

Apple Watch 8にあってSEにない主な機能は、こちら。

  • SEにない機能:常時点灯ディスプレイ、健康測定センサー、防塵性能、高速充電、5GHzへの対応、ステンレスモデル

健康に気を使わないなら、最も大きな違いは常時点灯ディスプレイだ。この機能さえあれば、SEを選んでも不自由ではない人も多いと思う。

常時点灯ディスプレイと健康測定機能が不要なら、SEを選んでも問題ない。なんと言っても、3割以上安いわけだし。

機能全部盛りで用途も異なるUltraは、別格だ。ダイビングウォッチが必要とする機能を一通り備えている。Ultraは用途が明確なので、GARMINなどのダイビングウォッチと比較するべきモデルで、他のApple Watchモデルと比較することは少ないだろう。

ダイバーウォッチをファッションでつけるようにUltraを普段使いするのもありだと思う。GARMINや他のダイビングウォッチと比べて決して高い金額ではない。実際に装着して重く感じないのであれば、普段使っても良いと思う。

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ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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初代AirPods Proと第2世代AirPods Proを14項目で徹底比較

第2世代AirPods Pro発表

9月のイベントで第2世代AirPodsが発表された。3年ぶりに登場した新型AirPods Proは初代と比べて様々な変更点がある。

初代(第1世代)と第2世代のAirPods Proを徹底的に比較します。

チップ

第1世代:H1チップ

第2世代:H2チップ

第2世代AirPods Proは新型H2チップを内蔵している。新しいチップ「H2」は、改善されたノイズキャンセリング性能、新しいドライバとアンプと連携したサウンドを出力できる。

バッテリー駆動時間

第1世代:最大4.5時間(ケース併用で最大24時間)

第2世代:最大6時間(ケース併用で最大30時間)

第1世代AirPods Proのバッテリー駆動時間は4.5時間だったが、第2世代は6時間保つ。33%アップだ。イヤホンの重さはほとんど変わらないので、バッテリー容量も同じはずなのに、この駆動時間の差は新チップの省力化によるものだろう。

 

ケースを使った駆動時間も24時間から最大30時間と大幅に伸びた。最大30時間は第3世代AirPodsと同等。

 

耐汗耐水性能

第1世代:耐汗耐水性能

第2世代:耐汗耐水性能

耐汗耐水性能の表記は新型も変わらない。MagSafe充電ケースなら初代も同等の性能だった。ただ、初期の充電ケースは耐水ではなかった(はず)。

アクティブノイズキャンセリング

第1世代:あり

第2世代:第1世代の最大2倍

前モデルからノイズキャンセリング機能はあったが、第2世代モデルは最大2倍の性能らしい。何を持って2倍かよくわからないから、早く試してみたい。

適応型環境音除去

第1世代:なし

第2世代:あり

やたら漢字ばかりの機能だが、外部からの環境音を除去する機能だ。外音取り込みモードは、自然な音を取り込んでくれるが、同時に環境音も取り込んでしまう。この機能は、余計な環境音だけを除去してくれる。

第1世代AirPods Proにはない機能で、外音取り込みモードが「適応型環境音除去」の名称に変わるようだ。

操作性

第1世代:感圧センサー

第2世代:タッチコントロール

第2世代AirPods Proはタッチコントロールを採用した。そのおかげで、ステムをスワイプすることで、音量を変更できるようになった。

第1世代の感圧センサーは「摘んで指に力を加える」動作が必要だったが、第2世代は触れるだけなので、素早く操作できるはずだ。

タッチセンサーだと髪の毛を触れた時などに誤動作するのが気になるが、AirPods Proのタッチセンサーはイヤホンの耳部分ではなくステム部分なので、間違えて操作することは少なそうだ。

軽快に操作できて、ボリュームを変更できる第2世代の方が感圧センサーより優秀そうだ。

空間オーディオ

第1世代:あり

第2世代:あり

初代同様に第2世代も空間オーディに対応している。第2世代の表記に「パーソナライズされた」とあるが、iOS 16からは初代AirPods Proもパーソナライズできるはず。

センサー

第1世代:デュアル光学センサー

第2世代:肌検出センサー

第3世代AirPodsに採用された「肌検出センサー」が第2世代AirPods Proに搭載された。「肌センサー」は人間の肌を識別して、テーブルの上においても誤動作しない。

操作性で触れたように、感圧センサーからタッチコントロールに変更になっている。

充電ケース

第1世代: MagSafe充電ケース

第2世代:スピーカー搭載。ストラップループ付き

充電ケースは大きく変わった。第2世代の充電ケースは、スピーカーを搭載してストラップループ(要するにストラップ用の穴)がついた。スピーカーは音楽を出力するためではなく、「探す」機能で見つけるためだ。

第1世代は当初ワイヤレス充電のみだったが途中からMagSafe対応に変更になっている。第2世代は、MagSafeに合わせて、Apple Watchの充電器でも充電できるようになった。旅行中など、荷物を減らせるので便利だ。

ストラップを取り付ける穴が増えた。ただ、ケースを装着するならストラップの穴は不要だ。

マイク

第1世代:2つのマイク

第2世代:2つのマイク

第2世代のマイクは初代と表記は変わらない。

イヤーチップ

第1世代:3種類

第2世代:4種類

イヤーチップが第2世代はXSが追加されて4種類になった。Sでも大きいという苦情が多かったのだろうか。画像ではよくわからないが、イヤーチップの形状が変わったそうで、初代には流用できない。外すときにイヤーチップが外側にめくれる問題をなんとかして欲しいけど、画像を見る限りは見込み薄だ。

イヤホンのサイズと重量

第1世代:重さ5.4g

第2世代:重さ5.3g

イヤホンの形状は初代と同等。第2世代の方が0.1gだけ軽い。

ケースのサイズと重量

第1世代:重さ45.6g

第2世代:重さ50.8g

ケースのサイズは全く変わらないが、5.8gと約10%重くなっている。スピーカーやU1チップを内蔵した結果だろう。

価格

第1世代:30,580円(第3世代AirPods発売時)

第2世代:39,800円

第3世代AirPodsが出た時の価格よりも約9,000円高くなっている。円安、インフレもあるが、これだけ性能が向上しているので、仕方がない気もするが、イヤホンに4万円というのはさすがに高い気もする。

まとめ

第2世代AirPods Proは、初代よりノイズキャンセリングや音質が進化しているそうなので、どの程度向上したのか早く試したい。3年前の時点でかなりの完成度だったので、H2チップによりどこまで進化しているのか気がかりではある。特にノイズキャンセリングは初代でもかなり高性能だったので、それ以上ともなると、どこまでの領域に達しているのか。

ケースのアップデートは嬉しい点が多い。スピーカー、U1チップ、Apple Watch充電器への対応と、実際に役に立ちそうな機能が多い。

ネックはやはり価格だ。約4万円のワイヤレスイヤホンは高級モデルになる。ただ、本日発表になったBoseの最新ワイヤレスイヤホンは3万6300円で、AirPods Proより安いがその差は約3,000円だ。

AirPods Proが高いなら、今回は比較しなかったが、ノイズキャンセリングがない第3世代AirPodsを選ぶ選択肢もある。AirPodsは26,800円なので、AirPods Proより1万3000円安い。

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Appleイベント雑感。キーワードは「マイナーチェンジ」と「Proの差別化」

Appleイベント雑感

9月のAppleイベントでは、iPhone 14シリーズ、Apple Watchシリーズ、第2世代AirPods Proが発表されて。最近は予想というかリーク情報が多く、驚きは随分減ったけど、意外な発表も多かった。

イベントを振り返りたいと思います。

Apple Watch  series 8

最初に発表されたのが、新型Apple Watch  series 8。

目玉の新機能は、皮膚温センサー。プレゼンでは過去のデータと組み合わせて排卵日の測定をしていた。どうやら、ウイルスなど病気による急な発熱の通知には使えないようだ。手首だけでは正確な体温を計測できず、排卵日は過去のサイクルと体温変化から算出できたが、絶対的な体温を測定する正確性は担保できなかったと思われる。

もう一つの新機能は、新しい加速度センサーだ。事故の衝突を測定し、緊急発呼ができるようになった。こちらはiPhone 14にも搭載された機能なので、新しい加速度センサーの機能なのだろう。

主な新機能はこの程度で、Apple Watch  series 8はマイナーチェンジの範囲を超えるものではない。外観デザインも変更がなく、サイズも前モデルとほぼ同じだ。

チップはS8と新しくなったが、機能が強化されたかは不明。

Apple Watch SE

廉価版であるApple Watch SEがアップデートされた。変更点はS8チップの搭載。過去モデルより20%高速化した。衝突測定にも対応している。

変更点はそれだけで、デザインはほぼ同じ。ヘルスケア機能を省いただけのモデルならニーズは大きかったと思うのに、常時点灯ディスプレイに非対応なのは残念だ。

イベントでは、子供の管理に使う例を紹介していたが、スマホを低学年から持ち歩く子供も増えているので、どこまでニーズがあるかわからない。

Apple Watch Ultra

Apple Watchの上位版として「Apple Watch Ultra」が誕生した。まず目を引くのがその名称。「Ultra」という名称は、チップでは「M1 Ultra」が昨年登場したが、製品名としてはおそらく初めて。噂のProではなく、Ultraとしたのは、機能がずば抜けていることを表現したかったのか。チップ名の場合、M1 < M1 Pro < M1 Max < M1 Ultraだったので、Proよりもはるかに上位のバージョンを意味していると思われる。

機能は、盛りだくさんだ。49mmのデザイン、チタニウムのボディ、専用バンド、Digital Crownも形状が変わり、アクションボタンが追加された。ディスプレイも最大2000ニト、スピーカーも大型化し緊急時はサイレンを出力できる。水深センサーを搭載し、ダイビングにも利用できるウォッチを目指している。

価格も「ウルトラ」で、12万4800円とiPhoneを上回る値付けとなっている。

性能も価格も突き抜けている「Apple Watch Ultra」のターゲット層がどこまで大きいのかは疑問だ。ダイビングや登山、それもかなりのガチ勢じゃないと、この機能を使いこなせない。

iPhone 14に搭載してきた衛星通信機能と同様に、どんな場所でも役立つデバイスを目指しているように見えるが、USではそんなに需要があるのか。日本ではあまりピンとこない機能も多い。

AirPods Pro

次に紹介されたのが、第2世代AirPods Proだ。新型H2チップを搭載したことで、ノイズキャンセリング機能が2倍に強化された。適応型環境音除去という新しい機能で、サイレンなどの騒音強度を抑えることができる。

ドライバーも刷新し、音質も向上している。初代のノイズキャンセリングも高性能だったけど、この2倍というのはちょっと想像がつかない。

今までの感圧センサーは廃され、タッチセンサーに変わった。スワイプすることで音量を変化できるようになった。ボリュームの調整をイヤホンでしたいのは初代AirPodsからの要望だったので、こちらも嬉しい改善だ。

感圧センサーだと指に力を加える必要があったが、タッチセンサーなら触れるだけでよい。センサーはステム部分に内蔵さてているので、他のイヤホンのように髪を触る時などに誤動作することは少なそうだ。

バッテリー機能も強化されて、イヤホンだけで最大6時間バッテリーが保つようになった。重さは変わっていないので、新しいチップなので省力化が図られたと思われる。フルマラソンで走るときなどバッテリーが心許なかったので、こちらも嬉しい改善点だ。

ケースもU1チップを搭載し、正確な位置を把握できるようになった。スピーカーも内蔵したので音で位置を知ることも可能になっている。Apple Watch充電器で充電できるようになったのも便利だ。MagSafe充電にも対応しているので、APple Watch充電器もマグネットの力でくっつくのだろう。第3世代AirPodsも対応すればよかったのに。

イベントではロスレスオーディオへの対応は紹介されなかった。今回よりBluetooth 5.3に対応したが、iPhoneではiPhone 14だけが5.3に対応していて、Apple Watch  series 8も対応していない。Bluetooth 5.0のデバイスと連携した場合、どこまで省力化と音質の恩恵があるのかは不透明だ。

機能は強化されたのに、デザインはほとんど変わっていないのは、むしろ好材料か。イヤホンも少しだけ軽くなっている。ただ、カラーはホワイトのみで、カラバリはない。iPhoneもApple Watchもカラフルで、Macbookでは接続する電源ケーブルの色までこだわっているのに、イヤホンは白というのをAppleは頑なに守っている。

3年目のモデルチェンジということもあり、AirPods Proは大きく進化した印象だ。

iPhone 14

続いてiPhone 14。噂通り、miniモデルは廃止されて、大型ディスプレイモデルが追加された。面白いのは、6.7インチモデルの名称が「iPhone 14 Plus」だということだ。iPhoneにPlusが付くのがiPhone 8 Plus以来5年ぶり。今までPlusというのは新機能が付与された時に使われたが、スペック表を見た限りでは、ディスプレイサイズとバッテリー容量以外は6.1モデルと変わらないように思える。

だったら、「iPhone 14 Max」で良いと思うのだけど、「Max」とは「Pro Max」のように最上級のモデルを示す名称になっているのか。でも、Apple Watchは「Ultra」だし、Appleシリコンの名称では、「Pro」の上位が「Max」「Ultra」とProとMaxは別階層の名称だ。この辺りの命名規則がちょっと統一感がなくなっているように思える。iPadもMacも、「Air」「Pro」「mini」と命名規則が統一されてきたのに、「Plus」の再登場はやや奇妙だ。

新機能は、衛星通信と衝突事故検出だ。衛星通信は日本では非対応。衝突事故検出は加速度センサーの強化によるもので、Apple Watch  series 8と共通の機能。

カメラ機能は強化されている。フロントカメラがオートフォーカスに初めて対応、新しい画像処理である「Photonic Engine」にも対応した。

ただ、チップは前モデルと同様で、ナンバリングモデルではおそらく初めてだと思う。半導体不足の影響か、Proとの差別化のためか。Apple Watchのようにチップの機能は変わらないのに、名称を変えるようなこともせず、昨年と同じ名称のチップが搭載された。

Apple Watchに続き、こちらもマイナーチェンジの色彩が濃い。ボディデザインに変更はなく、Plusが誕生したこと以外は、これで3年連続ほぼ同じデザインだ(その前のiPhone 11のデザインもほとんど同じ)。

噂されていたノッチの消滅はProだけで、目立つ新機能はProに集中している。iPhone 13の売り上げが好調なので、進化させる必要がないと判断したのか。

iPhone 14 Pro

iPhone 14と違って、iPhone 14 Proは見どころが多い。

常時点灯ディスプレイはProのみの機能。ノッチがなくなり、カプセルデザインとなり、通知などに使えるDynamic islandという機能が加わった(アプリの対応が必要)。ただカメラ部分に情報を表示されるわけではなく、カメラの周囲のグラフィックが変わるだけ。ハードウェアの欠点をソフトウェアと連動してプラスに見せるAppleらしい手法だ。

カメラは強化され、48MPリアカメラを搭載し、センサーも大型化している。光源が乏しい場所でも綺麗に撮影できることをイベントでは強調していた。

今回は、Proのみチップが刷新されてA16になった。チップの名称はiPhoneのナンバリング+2の法則が、Proだけに適用されるようになる。

強化されたチップは、カメラ周りの強化に使われているようだ。

ボディは少しだけ大型化し、カメラ部分がかなり出っぱっている。

マイナーチェンジと上位モデルの差別化

イベント全体を見ると、スタンダードモデルはマイナーチェンジで、上位モデルは機能強化が目立つ。Apple Watch  series 8、iPhone 14は、過去モデルと大きな変更はない。ここ2、3年内に買い替えた人は、今回買い替えを検討することはないだろう。

デバイスの買い替えサイクルが長くなっているので、毎年大きく変更する必要がないと判断したのかもしれない。不景気の到来を予見しているのか、機能とともに価格も抑えられている。

一方、上位モデルの差別化は顕著だ。初めて登場したApple Watch Ultraは全部盛りと言いたくなる機能強化っぷりだ。どれだけニーズがあるかわからないが、価格も機能もサイズもウルトラだ。

3年ぶりのモデルチェンジということもあり、AirPodsの上位版であるAirPods Proも進化が著しい。タッチセンサーを採用して音量変更ができるようになり、バッテリーも強化された。今まで不自由だった点が改善されている。

iPhone 14 Proは、常時点灯ディスプレイとカプセルデザインの採用、新チップの搭載とスタンダードモデルとの差別化が著しい。おそらく過去の歴史の中で、標準モデルとProの差が最も激しいのでは。常時点灯ディスプレイやカプセルデザインは、そこまでコストがかかる機能には思えないが、標準モデルに搭載する部品を調達できなかったのか。

この上位モデルの差別化は、売上を増やす意味と、半導体不足による部品調達の困難さも関係してそうだ。

原油高やインフレによる不景気が近づいており、ボリュームゾーンである標準モデルは新機能の進化より、価格維持を優先させているとも取れる。

今後も上位モデル優遇が続くかは不透明だが、最先端の機能が味わいたい人には、Apple Watch Ultra、AirPods Pro、iPhone 14 Proは魅力的なモデルに思える。特に3年ぶりのモデルチェンジしたAirPods Proは前モデル所有者が買い替えを検討したくなる内容となっている。

標準モデルにここ数年内に買い替えた人は慌てて買い替える必要はなく、バッテリーの劣化などで買い替え時期に達した人は今年買い替えても損はしない内容だと思います。

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新型Apple Watch series 8の噂の真偽を考える。Proモデルは存在しない?

新型Apple Watch series 8登場?

日本時間9月8日2時から始まるイベントでおそらく多分きっと新型Apple Watch series 8が発表されると思われる。すでに新しいApple Watchの噂がたくさん出てきているが、毎年当たる噂、当たらない噂がある。

新型Apple Watch series 8の噂の真偽を考えます。

Apple Watch series 8は発表される?

最初の噂は今週Apple Watch series 8が発表されるかどうか。初代Apple Watchの発表以外は9月のイベントで新型が発表されているので、新しいApple Watchが発表されるのはまず間違いない。

標準モデルは今までずっとナンバリングが名称なので、今回発売されるのはApple Watch series 8だろう。

噂の信憑度:100%

新型Apple Watch SEは発売される?

初代Apple Watch SEは2020年に発売されて2年が経過しようとしている。初代SEはseries 6と同じボディデザインで、series 7と差別化されている。今年のseries 8が新デザインで登場するなら、series 7のボディデザインを踏襲し常時点灯ディスプレイを搭載した新型SEが登場するかもしれない。

噂の信憑度:90%

Apple Watch Proが登場する?

今年のイベント最大の注目点の一つは、新しいカテゴリーであるApple Watch Proが登場するかどうかだ。Apple Watch上位版のProモデルは、47mmケースで、大容量バッテリー搭載のタフネスモデルといわれている。

Proモデルの存在を裏付けるようにCAD画像などが流出している。

ただ、筆者はProモデルの存在に懐疑的だ。理由は、Proモデルがスタンダードモデルと差別化できていないと思われるからだ。大型化するといわれているが、新機能が付与されないならProではなくMaxの名称の方がふさわしい。

噂にも出ていたアスリート向けモデルとしても耐衝撃性を高めた大きくて重いボディはランナーには向かない。登山用では対象が少なすぎる。

今Proとして流出している画像が、Apple Watch series 8ではないだろうか。標準モデルのseries 8の機能が向上し、その下位モデルとしてSEがあるのでは。

噂の信憑度:30%

体温測定機能

series 8には体温測定機能が加わると噂されている。手首で体温が正確に測定するデバイスはすでにあるので、実現する可能性はありそうだ。コロナの感染はいまだに収まらず、高熱が出たら通知してくれると便利だ。ここ数年のApple Watchはヘルスケア機能を強化してきた。その流れに沿う体温測定機能は実現する可能性が高い。

噂の信憑度:80%

血糖値測定機能

血糖値測定機能の搭載も噂になっている。手首の静脈から測定するのは非常に難しく、正確な数値を測定するのは困難だ。ヘルスケア路線には沿っているが、今年体温測定機能が追加されるなら、不確かな血糖値測定機能を今年搭載する必然性は低い。

噂の信憑度:20%

フラットデザイン

Apple WatchのデザインがMacやiPhoneと共通化されてフラットデザインになる予想がある。デザインの共通化はAppleがよくやる手法なので、ありそうではある。

ディスプレイが大型化するなら、それに合わせてデザインを変更するのは現実的だ。

噂の信憑度:60%

新しいボタンを搭載?

流出したCADモデルから、新型Apple Watch(Proという噂が有力)には新しいボタンを搭載する噂がある。ボタンはカスタマイズできてアプリなどを割り当てることができると言われているが、コンプリケーションにアプリを置けるApple Watchに、そこまでボタンのニーズがあるだろうか。あるとすれば、ヘルスケア機能に関係する機能だろう。例えば、ボタンを押すと体温が測定できるとか。

画像が流出しているから本当かもしれないが、ボタンを減らしていきシンプルさを追求することが多いApple製品にボタンを追加することがあるのか疑問だ。iPhoneはFace IDに移行したときにホームボタンを減らしている。

噂の信憑度:30%

S7チップ

新しいApple Watchには新しいチップを搭載してきたが、ここ2年のチップは名称は変わっても同じ性能だといわれている。今年のチップの進化はどうなるだろう。ディスプレイが大型化しボディデザインが変わるなら、チップも大幅に進化する可能性が高い。もし性能が変わらなくてもチップの名称は変わるだろうから、S7チップの搭載は確実だと思う。

噂の信憑度:90%

Wi-Fi 6Eに対応?

次世代無線規格「Wi-Fi 6E」に対応する噂がある。6GHz帯に対応したWi-Fi 6Eは標準化され、日本の総務省も9月2日に使用を解禁したばかりだ。

日本の市場を占めるiPhoneの新型iPhone 14の登場に合わせて解禁したのかもしれない。同時に新型Apple Watch series 8が対応してもおかしくない。

噂の信憑度:70%

当たるかどうかは

全て噂に基づく話なので、当たるかどうかはわからない。最近の噂はかなり確度が高いので、多くの噂は当たりそうな気もする。水曜日深夜を楽しみに待ちましょう。

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新型iPhone 14の噂の真偽を考える。ノッチは小さくなる?ProMotionに対応?

新型iPhone 14登場?

日本時間9月8日2時から始まるイベントでおそらく多分きっと新型iPhone 14が発表されると思われる。すでに新しいiPhoneの噂がたくさん出てきているが、毎年当たる噂、当たらない噂がある。

新型iPhone 14の噂の真偽を考えます。

iPhone 14は発表される?

最初の噂は今週iPhone 14が発表されるかどうか。過去10年にわたり9月のイベントで新型iPhoneが発表されているので、新しいiPhoneが発表されるのはまず間違いない。

名称はどうだろう。ここ数年「S」シリーズは発表されていない。iPhone X以降は、iPhone 11、iPhone 12、iPhone 13と毎年ナンバリングが増えてきている。

最近の法則通り、名称も「iPhone 14」だろう。

噂の信憑度:100%

iPhone 14 miniは発売されない?

iPhone 12に登場したminiだが、iPhone 14にはminiがないと噂されている。さまざまな理由が考えられるが、もっとも大きな理由は「売れていない」からだ。小さなスマートフォンの需要が少ないアメリカではもちろん、日本でもiPhone 14 miniは売れていない。蓋付きなど重いケースをつけることが増えて、スマートフォンの重さをあまり気にしなくなり、それよりもバッテリーの容量を重要視する人が増えた。

よって、人気がないminiシリーズは消滅することになりそうだ。

噂の信憑度:90%

iPhone 14 Maxが登場する?

iPhone 14 miniがない代わりにiPhone 14 Maxが登場すると噂されている。

大型スマートフォンの需要が大きいのと、Proと標準モデルの性能差が広がり、2つのシリーズを区分する必要が出てきたからだと思われる。

Proはカメラ機能以外にもProMotionなど独自機能が増えてきた。機能が増えたことで高額になり、標準モデルと明確に分けるのは必然性がある。miniがなくなる代わりに標準モデルにも大型ディスプレイが登場するのはあり得そうだ。

名称はどうだろう。iPhone 8まであったPlusモデルが復活するという噂もある。ただ、Plusの復活はないように思われる。

Plusは2017年のiPhone 8以降、5年間登場していない。今更復活させるだろうか。現在のAppleの命名規則にPlusは存在しない。iPad、Macにある命名は、無印、Pro、Air、SE、miniだ。

また、Plusは名称の通り新たな機能を付与することを意味していた。iPhone 8 Plusはディスプレイサイズが異なるだけではなく、望遠カメラを内蔵していた。

Proモデルがある現在、新機能を付与したPlsuモデルを用意する必然性は低い。

噂の信憑度:80%(Plusモデルの存在は10%)

常時点灯ディスプレイ

表示内容を常に確認できる常時点灯ディスプレイが搭載されると噂されている。新しいiOS 16はロック画面の拡張機能が付与されるので、常時点灯ディスプレイ機能があれば、いつでも拡張したロック画面を確認できる。

iOS 16に常時点灯ディスプレイを示すソースコードが発見されたという話もある。OSの新機能とハードウェアの新機能が連動するのはAppleのお家芸だ。

噂の信憑度:80%

iPhone 14 Proだけ最新チップ?

最新チップA16をProシリーズだけに搭載する噂がある。最近のAppleのチップは、以前よりも進化の度合いが小さくなっている。Mac・iPad用のチップMシリーズが登場したこともあるのだろうか。

Apple Watchに搭載されるSシリーズチップは名称が変わっても、ここ2年間性能はほとんど変わっていない。

微細化する5nmプロセスでの製造が始まっているという噂がある。ただ製造できる量は多くないので、Proだけに最新チップを搭載するということは考えられる。

ただ、過去にはそういった事例はないし、そうなると、標準モデルだけ昨年と同じチップを搭載すれば買い替え需要が減る。Apple Watchと同様に、たとえ同じ性能でも名称だけは変更するのでは?

噂の信憑度:40%

4800万画素カメラ?

最新のiPhoneのカメラは、1200万画素から4800万画素に画素数がアップする噂がある。iPhoneのカメラセンサーの画素数は長らく増えていない。ソニーとチップを共同開発している噂もある。4800万画素に進化すれば、8Kの動画も撮影できるようになる。

Proだけかもしれないが、実現する可能性はありそうだ。

噂の信憑度:60%

ノッチが小さくなる?

iPhone 14はノッチが小さくなり、パンチホールになる噂がある。iOS 16では、バッテリー容量を数字で表示できるようになる。過去モデルについては、電池のグラフィック内にバッテリー残量が表示されるが、ちょっと無理やりっぽい。これは新型モデルでは、ノッチが小さくなり、バッテリー残量の数値が表示されるからでは?

噂の信憑度:70%

Touch IDが復活?

指紋認証機能が復活するといわれている。コロナ禍でマスク着用が増えて、Face IDが使いにくくなった。ただ、OS 15.4の新機能でマスク着用してもFace IDが機能するようになったし、アメリカではマスクを着用する人は減った。

今更、コストをかけてまでTouch IDを付与する必然性は低い。

噂の信憑度:20%

USB-C搭載?

Lightningポートを廃止し、USB-Cポートを搭載する噂がある。EUではUSB-Cが標準規格として採用されて、遅くても再来年までにはLightning端子をスマートフォンから廃止しなければならない。

今年ではなく、来年のモデルからUSB-Cが搭載される噂もあるが、今年のモデルからUSB-Cが搭載されると可能性が高いと思う。

おそらく同じイベントで新型AirPods Proが発表される。AirPodsのモデルチェンジサイクルは1年よりも長いので、EUで発売するにはUSB-Cを搭載しないといけない。iPhoneと一緒に使用することが多いAirPods ProだけがUSB-Cでは使い勝手が悪い。

AirPods Proがモデルチェンジしたタイミングで、iPhoneもUSB-C仕様に変わるのでは?

噂の信憑度:60%

Wi-Fi 6Eに対応?

次世代無線規格「Wi-Fi 6E」に対応する噂がある。過去のiPhoneも積極的に新しい無線規格に対応してきた。6GHz帯に対応したWi-Fi 6Eは標準化され、日本の総務省も9月2日に使用を解禁したばかりだ。

日本の市場を占めるiPhoneの新型iPhone 14の登場に合わせて解禁したのかもしれない。

噂の信憑度:70%

ProMotionが全モデルに採用される?

iPhone 13シリーズではProモデルのみProMotionが搭載されたが、iPhone 14全モデルにProMotionが搭載されるらしい。

Proモデルに搭載された機能が標準モデルに敷衍されるケースは過去にもあり、新しいiPhone全モデルにProMotionが搭載する可能性は高いのでは? そもそもProMotion機能はAndroidでは普通の機能で、差別化できる機能ではない。

噂の信憑度:80%

当たるかどうかは

全て噂に基づく話なので、当たるかどうかはわからない。最近の噂はかなり確度が高いので、多くの噂は当たりそうな気もする。水曜日深夜を楽しみに待ちましょう。

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ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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Apple Watch Proに見るApple Watchの変遷。ラグジュアリーからヘルスケアへ

Apple Watch Proが登場?

9月のイベントで、Apple Watchの上位版「Apple Watch Pro」が発表されるという噂がある。Apple Watch Proは、デザインが変更されてケースが頑丈になり、バッテリーを増量したタフネス仕様になるといわれている。登山やアスリート向けになるらしい。

内容もわからないし、発表されるかどうかもわからないのに、説明するのもなんだけど、アスリート向けApple Watch ProはApple Watchの歴史を表しているような気がする。

ラグジュアリー路線だったApple Watch

初期のApple Watchは高級路線だった。高級腕時計の市場規模は大きく、利益率も高い。Apple Watchはその市場を奪うために、高価格帯のApple Watch Edtionを提供していた。初期のApple Watch Editionのケースは18金を採用し、100万円以上もするモデルも存在した。

だが、高級腕時計の市場を奪うAppleの思惑どおりにはいかなかった。ITデバイスであるApple Watchは従来の高級腕時計と異なり、陳腐化が早い。毎年モデルチェンジするので、100万円で買ってもすぐに性能が衰えてしまうので、長く使えない。

Apple Watchで最も売れたのは、一番安いアルミニウムモデルだった。今もApple Watch Editionはあるが、ただ高級なだけではなく、軽量なチタニウムを用いて機能性をアピールできる仕様になっていて、100万円もしない。

ヘルスケア路線に転換

ラグジュアリー路線が主力にならなかったApple Watchは、ヘルスケア路線に転換していく。初代からワークアウト機能はあったが、運動するだけではなく、基礎的な健康を測定できる機能が次々と追加されていった。心拍数測定、転倒検知、血中酸素測定など、「健康」というのがApple Watchのキーワードとなった。この路線はユーザーに好評だった。

成人病が多く、高齢者の親と同居する習慣がないアメリカ人にとって、Apple Wathは健康維持だけではなく、生命を守るデバイスとして従来のAppleユーザーとは異なる客層にもアプローチできた。

アスリート特化型へ

ヘルスケア路線が成功した延長線上に、アスリート特化型「Apple Watch Pro」があると思われる。新しいOS「watchOS 9」にはワークアウト機能を拡張する新要素が盛りだくさんだ。特にランニングに利用できる新機能が多い。

新機能を十全に活用するためにも「Apple Watch Pro」を開発したのではないか。OSとハードウェアの両方を開発できるAppleの強みが大いに生かされた結果だと思われる。

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楽天モバイルが日本の携帯電話業界に必要なのか考える

楽天モバイルへの批判

楽天モバイルに批判が集まっている。1GB未満無料のプランを撤廃したことで批判を浴びた楽天モバイルが、総務省のタスフォースにて、他のキャリアにプラチナバンドを無償で割譲するように主張している。前例がない主張なので、「横暴だ」「4社もキャリアが不要」という意見も出ている。

プラチナバンドがないと公平な競争ができない楽天モバイルは言っているが、そもそもそこまでして第4の携帯キャリアを育てる必要があるのか。

日本に楽天モバイルが必要なのか考えてみます。

日本の携帯電話を変えるために誕生した楽天モバイル

2017年12月に楽天はモバイル事業を開始すると発表した。「高すぎる日本の携帯電話を民主化する」と楽天モバイルは日本第4のMNOとして華々しくサービスをスタートさせた。

確かに当時の携帯電話料金は高かった。携帯電話3社の電話料金は横並びで、安い料金を求めるユーザーは、速度が遅いMVNOしか選択肢がなかった。UQモバイルなどのセカンドキャリアはあったが、MVNOほど安くはなく、中途半端な存在だった。

そこに楽天モバイルが、1年間無料、無制限2,980円の破格のプランを打ち出してきた。既存の携帯キャリは、無制限に近いプランだと5,000円以上もしたので、楽天モバイルのプランは驚きを持って迎えられたし、当初は日本の携帯電話料金を安くしてくれると期待が大きかった。

潮目が変わったのは楽天モバイルがサービスを開始した後だ。2020年に誕生した菅政権は「日本の携帯電話料金は高すぎる」と言い出し、携帯電話各社に圧力をかけてきた。

当初は、auとSoftBankはセカンドキャリアであるUQモバイルとY!mobileの値下げでお茶を濁そうとしたが、政権はメインキャリアでの値下げを要求した。

そこでNTTドコモは2021年3月にahamoを導入した。20GB2,980円のプランは、今までのプランより半額近く安かった。

同じタイミングで1年間無料の特典が切れるユーザーが増える楽天モバイルの対応に注目が集まった。いきなり有料にしたら、多くのユーザーが楽天を離れるのが目に見えていたからだ。

楽天モバイルは、今までのユーザーを離さないために、1GB未満無料の新プランを発表した。楽天モバイルをサブキャリアをとして使っているユーザーが多かったので、1GB無料で使用容量に応じて段階的に値上げしていくプランはユーザーに好評だった。

ところが、多くのユーザーが無料のままでは売り上げは伸びず、莫大な設備投資もあり、楽天モバイルは巨額な赤字を計上することになった。楽天本体の利益でも赤字をカバーできず、楽天全体の経営を揺るがしかねない事態だ。

赤字を解消するために、2022年2月に楽天モバイルは1GB未満無料のプランの廃止を宣言した。新規ユーザーだけではなく、既存ユーザーも開始から1年半でプランが強制的に変更されることに多くの反発が起きた。

その批判も収まらない中で、楽天モバイルはプラチナバンドを強く要求し始めた。

格安なのか?

楽天モバイルは携帯電話料金を安くすると宣言してサービスを開始したが、現在でも本当に安いのか。現状では楽天モバイルが「安い」のは特定のユーザーに限られる。

最もユーザーが多いといわれる3GB未満の使用量では、LINEMOや他のキャリアの方が安い。楽天モバイルが安いのは無制限の場合だ。無制限2,980円は確かに安い。3大キャリアのahamoやLINEMOにはそのようなプランは見当たらない。ただ、20GBならpovoが2,728円と、楽天モバイルより安い。20GB以上使うユーザーのみ楽天モバイルは価格面で他のキャリアプランよりお得になる。

ただ、現在の楽天モバイルの通信品質は、大手3社より劣る。建物内や地方へ行くと途端に繋がらなくなる。これでは安くても、メインキャリアとして使うには心もとない。

楽天もそれを認めているから、強引とも思える手段でプラチナバンドを手に入れようとしているのだ。

MNOは4社必要なのか?

ahamoなどのサービスができたことで、楽天モバイルの価格優位性がほとんど失われてしまっている。それでも競争環境を公平にするため楽天モバイルはプラチナバンドを要求している。

当然、周波数帯が減る既存のキャリアのユーザーに迷惑がかかることになるのだが、そこまでして日本に4社目のキャリア(MNO)が必要なのかという疑問が当然湧いてくる。

世界を見ると、MNOが3社の国が多い。アメリカは、4社あったが、T-Mobileがスプリントを吸収合併し現在は3社しかない。広い国土を有するアメリカでも3社なのだ。

イギリスは世界でも珍しく4社体制だ。big4と呼ばれており、EE、O2、Vodafone、Threeの4社がシェアを分け合っている。ただ、EE、O2、Vodafoneは国際企業であり、Threeはどちらかというと格安キャリアの位置付けに近い。日本のように、国内企業が4社並ぶ先進国は多分ない。

参入企業が増えて競争が激しくなれば、料金は下がりサービスが向上するなど、ユーザーにとってメリットが大きくなる。

だが、楽天モバイルは実質値上げに踏み切り、他社は楽天モバイル対抗というより政府の要請で値下げをしている状況だ。

楽天は、楽天モバイルがあることで「楽天エコシステム」が強固になると言っているが、楽天を常時使っていないユーザーには関係がない話だ。

巨額の赤字を計上してる楽天モバイルに更なる値下げをする体力があるとは思えない。

そもそも、ユーザーがこれ以上の値下げを望んでいるのかも疑問がある。ahamoなどの格安プランが始まったが、移行したユーザーは全体の3割弱で、多くのユーザーは「割高な」現行プランを使い続けている。携帯電話は、若者だけではなく全国民が使用するものだ。安いからといって、移行作業をしたいユーザーばかりではない。

キャリア増えるのは歓迎だけど

キャリアが増えて競争が激しくなるのは賛成だ。楽天モバイルの経営が安定すれば、さらに斬新なプランを提供できるようになるかもしれない。

ただ、そのためには赤字を解消しないといけない。そのためには0円プランを解消しただけでは不十分で、さらなる有料ユーザーを集める必要がある。楽天モバイルのプランは3GB未満の小容量より、無制限に使用したいヘビーユーザーに強い。

メインキャリアとして多くのユーザーに使ってもらうためには、通信品質を高める必要があり、そのためにはプラチナバンドが必要という楽天の主張は理解できる。

問題は、プラチナバンドの移行が完了し、ユーザー数が増えるまで楽天モバイルが経営を維持できるかということだ。楽天グループの直近の決算は、マイナス1970億円の営業損失で、楽天モバイルの赤字をカバーできていない。今後設備投資は減り、有料ユーザーが増えることで赤字額は減ると楽天は言っているが、プラチナバンドの移行に費用がかかれば、設備投資額はむしろ増える可能性もある(楽天は移行元である現行キャリアが費用を負担すべきと主張しているが)。

無制限使用したいヘビーユーザー以外には価格優位性を失っている楽天モバイルにMNPしたいユーザーが今後どれだけいるかも不透明だ。

大手3社はプラチナバンドの移行には10年かかると言っている。さすがに10年はかかりすぎな気もするが、仮に10年かかるとしたら、そこまで楽天は赤字のまま携帯電話事業を継続できるのだろうか。

2日に楽天モバイルの元社員が不正取引で解雇されている。被害額は46億円に及ぶという報道もある。拙速に事業を行えば、こういった不正が起きる余地もそういった人材も抱えるリスクが生じる危険性が増える。

楽天モバイルが成功して、キャリアが切磋琢磨して競争するのは歓迎だ。そのためには、楽天モバイルがユーザーに信頼され魅力あるキャリアに変わらないといけない。

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