宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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EUによるエンジン車の販売継続は日本にとって福音?

EUの方針転換

EUは2035年以降も条件付きでエンジン車の新車販売を許可すると発表した。今まではカーボンニュートラルを実現するために、ハイブリットを含むすべてのエンジン車を廃止しEVへ転換するとしていた。

エンジン車存続の「条件」とは、合成燃料の使用である。合成燃料とは、e-fuelというCO2と水素から人工的に製造する燃料のことだ(他にもバイオ燃料という手段もある)。e-fuel簡単に言うと、電気分解を使ってCOと水素を作り出し、生成する液体燃料のことだ。液体なので水素より扱いやすく、既存のエンジン車の技術を流用することができる。

EV一辺倒だったEUがどうして方針変換したのか、日本へに影響を考えてみます。

ドイツの反発

方針転換したのは、自動車業界を抱えるドイツが反発したからだ。カーボンニュートラルに熱心なフランスの主導でEVへの転換が進められてきたが、VWやBMWを抱えるドイツはここにきて態度を硬化してきた。ドイツにとって自動車産業は国を支える主力産業だ。エンジン車がなくなり、EVになれば過去の技術資産は使えず、EVは部品点数が少ないので部品メーカーを含めて人員が余る。

そんなことは自明なはずだが、それに加えて、ウクライナ情勢によるエネルギー価格の上昇が起きた。原発廃止を宣言したドイツは発電をロシアからの天然ガスに頼っていたが、戦争により供給がストップした。原発大国のフランスよりも深刻な影響を受けたドイツは、EVが増えることによる電力需要の増加に耐えられないと判断したのだろう。

ルールを動かすEU

「ハイブリットが強い日本車潰しのためにEVへの転換をEUが主導した」と日本では言われていた。確かに、EUの政策は、自然保護だけではない側面はある。ただし、EVになれば、現在世界でシェアを拡大しつつある中国企業が覇権を握る可能性もある。それはEUにとって面白くないはずだ。

今回のEUの方針転換には、そういった市場の動向も影響していると思われる。

莫大な電気を使うe-fuel

e-fuelにも課題はある。水素燃料と同様に、水素とCOを製造するのに膨大な電気が必要なのだ。電気を生成するには火力や原子力が必要になる。地球温暖化ガスを減らすのに天然ガスや石油を燃やしてしまっては意味がないので、ポルシェは風が強いチリに風力発電所とe-fuelの工場を建設した。今後、世界の需要に応えるだけのe-fuelをどこまで生成できるかが一つの鍵となる。

トヨタに先見の明があった?

トヨタはEV一辺倒の政策に警鐘を鳴らし続けていた。EVに転換することで、国内の労働市場は悪化し、資源がない日本では電力不足に陥ると主張し、EVと並行して水素自動車、燃料電池自動車の開発を進めてきた。

そんなトヨタからしたら、今回のEUの決定は「ほら、みたことか」ということになるのだろうが、事はそう簡単ではない。ヨーロッパだけが自動車を製造しているわけではないからだ。

EVの世界シェア1位はアメリカのテスラだ。2位は中国のBYD、3位はアメリカのGM、4位にようやくドイツのVW、5位はまた中国の浙江吉利控股集団だ。ハイブリットなど省エネ車の開発では遅れをとったアメリカ、他国のメーカーが保有するガソリン車のパテントに縛られたくない中国は、これまでと同様にEV開発に力を入れ続けるだろう。

原発を保有する米中ともEV普及にはさほど問題がない。環境も大事だが、ユーザーが望むのは安くて便利な自動車だ。内燃機関が不要で部品点数が少ないEVはバッテリー性能が向上すれば、エンジン車に迫る性能を得る。米中のような功利主義を幅を利かす社会では、EVの需要が衰えるのは想定しにくい。

今回のEUの方針転換に合わせて、米中がEV普及の旗を下ろすとは思えない。全世界の自動車販売台数の半数を米中が占めている。EU全体でも10%以下の販売シェアしかない。

自動車産業においては、EUよりも米中の意向が大きく影響する。日本ではいつまで経ってもEVのシェアは増えていかないが、その間にも米中を中心とした世界に取り残される危険性は大きい。

とはいえ、このまま米中主導でEV車が全世界に広まるかどうかは不透明な点もある。EVは社会システムでもある。全国に電気スタンドを設置し、増加する電力需要に応えるインフラも必要だ。発展途上国や国土が広い国の場合、それだけのインフラを整えるのは並大抵のことではない。

日本の自動車産業は、世界の動向を見つつも、今よりもEV開発に本気を出していかないと、IT産業のように米中に打ち負かされてしまう。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
Kindle Unlimited会員ならすべて無料、非会員の人にも0円からご用意していますので、お読みいただけると幸いです。感想もいただけたら感涙でございます。

「ふたりの余命」がPrime Readingに選ばれました

「ふたりの余命」がPrime Readingに!

拙作「ふたりの余命」がAmazonのPrime Readingに初めて選ばれました。Prime Readingは、Amazon Prime会員なら誰でも無料で読むことができるサービスです。小説部門では64作品だけしか選ばれないので、Prime Reading対象になることは大変名誉なことです。

著者の小説は、Kindle Unlimited会員なら無料で全作品を読むことができますが、Kindle Unlimitedは月額980円なので、会員数は限られています。Prime ReadingならAmazon Primeの会員が対象になるので、読むことができる人は数十倍になります(多分。会員数は非公表)。

ふたりの余命」とは?

ふたりの余命」は、2021年12月に出版した作品です。突然現れた死神に余命を告げられた男子高校生が主人公の物語で、ジャンル分けは難しく、恋愛でもミステリーでもファンタジーでもあります。同じく余命を告げられた女子高生と一緒に主人公は空き巣犯人を探します。章のタイトルにある余命の日数が時間と共に徐々に減っていくのが切ないです。

クライマックスは書き始める前から大体決めていましたが、エピローグは書きながら突然浮かんだものでした。浮かぶとここに向けて書いてきたようなそんな清々しい気持ちがしました。最後に書き終えたときは「傑作ができた」と確信したのを覚えています。長く小説を書いてきましたが、こんな思いを抱いたいのは初めてのことでした。

ベストセラーへ

自分の確信が間違いがなかったのか、おかげさまで「ふたりの余命」は多くの方に読んでもらえて、Amazonでロマンス部門の1位を長らく維持するまでになりました。450以上のレビューは自分の作品では最多で、評価は4.3と高い数値だと思います(2023/03/27現在)。

多くの方に読んでもらえたら

Prime Readingは、Amazon Prime会員なら誰でも無料で読むことができます。この機会に多くの方に読んでもらえたら嬉しいです。感想までもらえたら感謝感激です。

ふたりの余命」を気に入ったら、他の作品もぜひ読んでみてください。全作品198円から、Kindle Unlimited会員なら無料で読むことができます。

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第3世代AirPods Proのスペックを予想する

第3世代AirPods Proが年内に?

次世代AirPods Proが年内に登場する噂が出ている。第2世代AirPods Proは2022年9月に発売開始されて、大人気モデルになった。第3世代が登場するなら一年後の203年9月辺りだろうか。

第3世代AirPods Proのスペックを予想します。

USB-Cコネクタ搭載

間違いないと思われるのは、USB-Cポートの搭載だ。充電ケースのLightningポートがUSB-Cポートに代わるだろう。EUの勧告に従い、USB-Cポート以外の充電端子の搭載は禁止になっている。AirPodsとiPhoneは今年のモデルからUSB-Cを搭載すると思われる。

ブラックモデル

なぜかわからないけど、AirPodsとAirPods Proはホワイト一色だ。iPhone付属のEarPodsの時代から、白色モデルしか存在しない。AirPods Maxは5色展開なのに、随分寂しい。そろそろ別のカラーのモデルが登場しても良いと思います。

ノイズキャンセリングの強化

第2世代AirPods Proになってノイズキャンセリング性能が第1世代の2倍になったそうだが、Boseの「Bose QuietComfort Earbuds II」はAirPods Proよりも強力なノイズキャンセリング機能を有している。外部音取り込みなどAirPods Proが優っている部分もあるが、コアの機能であるノイズキャンセリングで負けるわけにはいかない。

第3世代AirPods Proは他社のモデルに負けないようにノイズキャンセリング機能が強化されるに違いない。

ロスレス再生

第2世代AirPods Proが登場した際に批判されたのが「ロスレス再生非対応」だ。Apple Musicがロスレスに対応し、上質な音の再生にAppleは熱心だと思われたが、自社の最上級イヤホンであるProモデルでも対応しなかった。第2世代はBluetooth 5.3に対応してロスレス・ストリーミングが可能になると思われていた。ファームウェアのバージョンアップでも対応しなかったのでハードウェア的な制約があるのだろう。第3世代ではロスレス再生に対応するのでは。

体温測定機能

以前からAirPodsに健康維持機能が加わる噂は出ていたが、第2世代までは実現しなかった。Apple Watch series 8に体温測定機能が追加されたが、正確な体温を測定することまではできず体温の変化の見地にとどまった。

手首よりも体温を測定しやすいので耳元に装着するAirPodsの方が条件は揃っている。Apple Watchで実現できなかった体温測定機能をAirPodsで実現する可能性はある。

マルチアクセスポイント

マルチアクセスポイントとは複数のデバイスが同時に接続する機能だ。AirPodsシリーズにはApple製品の間なら自動的にデバイスを切り替える「擬似マルチアクセスポイント」は搭載しているが、完全なマルチアクセスポイント機能はない。WindowsやAndroidで使用する場合には、デバイスを切り替えてくれない。SONYのワイヤレスイヤホンはファームウェアのバージョンアップによってマルチアクセスポイント機能が付与された。

AirPodsにも同様な機能が欲しいが、自社製品を優遇するAppleがマルチアクセスポイント機能を付与することはなさそうだ。

完成されたAirPods Pro

改めて考えると、第2世代AirPods Proの完成度はかなり高い。他社モデルと比べて、AirPods Proの外部音取り込みの自然さは特筆すべき性能だ。

ワイヤレス充電の環境があれば、USB-Cポートはあまり関係がない。ユーザーが最も望んでいるのはロスレス再生だろうか。第3世代AirPods Proが登場するのはまだ半年ありそうだが、それまで楽しみに待ちたい。

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AppleがApple Watchに内蔵カメラの特許を取得。Apple Watchにカメラを搭載するメリットは?

Apple Watchに内蔵カメラ

AppleがApple Watchにカメラを内蔵する特許を取得した。以前にも特許を取得していたが、今回の特許はApple Watchの画面上部にカメラを内蔵するものだ。

どうして、Apple Watchにカメラを内蔵する必要があるのか考えてみます。

引用:USPTO

iPhoneからの独立

Apple WatchはiPhoneがなくても単体で動作できるように進歩してきた。モバイル機能やGPSなど、iPhoneの機能を取り入れてきた。

ただ、Apple Watchにはまだカメラ機能がない。iPhoneを持たずにApple Watchだけを装着したランニング中にちょっとした風景を撮影するときにカメラがあると嬉しい。

本当にiPhoneから独立して使うためにはApple Watchにカメラを内蔵したい。

Face ID

Apple WatchはiPhoneでアンロックができるが、Apple Watch単体だとパスコードを入力しないとアンロックできないので、地味に面倒だ。

内蔵カメラがあればApple WatchでFace IDが使える(Face IDはカメラ以外の要素も必要だが)。

メモ機能

撮影した写真から文字を読み取る機能がiOSに導入された。だけど、書類を読み取るのにiPhoneを近づけるのはスマートじゃない。Apple Watchにカメラを内蔵してiPhoneと連動できれば、手首を近づけるだけでiPhoneで画面を確認しながら文章をスキャンできる。

FaceTime

初代からApple Watchは電話ができる。カメラが内蔵されれば、テレビ電話が可能になる。腕時計でテレビ電話できるのは、昔想像した未来みたいで楽しい。

カメラ欲しいね

最近のApple Watchは進化が止まっている。モデルチェンジしてもプロセッサは変わらず、追加される機能はヘルスケアに偏っている。

そろそろ新しい使い方を提案して欲しい時期だ。課題はバッテリー性能だろう。筐体が小さいApple Watchのバッテリー容量は限られている。カメラを内蔵するとバッテリーのスペースが削られるし、カメラを駆動すれば消費電力が増える。

バッテリーの課題をクリアできて、カメラを内蔵できればApple Watchの可能性が広がると思います。

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どうして人間はAIを恐れるのかを考える

脅威のAI

今年に入って「Chat GPT」登場により、今まで以上にAIが注目を浴びている。ここ数年「AIが仕事を奪う」という脅すような記事が書かれてきたが、Chat GPTのあまりの有能さに、AIの脅威が現実のものとして捉えて始めている人も増えてきていると思う。

AIは便利なものなのに、どうして人はAIを脅威と感じるのか考える。

未知なものは怖い

人は未知なものを怖がる。たしかにAIは未知なものだ。子供の頃からパソコンを扱い、IT業界で長年仕事をしてきたので、新しいデバイスや技術もどのような設計になっているか大体想像がつく。スマートフォンやスマートスピーカー、ブロックチェーンなど、仕組みを少し聞けばおおよそはどのようなか理解できる。

だけど、Chat GPTなど対話型AIだけはさっぱりわからない。あまりにも多彩な用途に使えるし、あまりにも的確で、あまりにも反応が素早い。どうしたら、こんなスピードで結果を表示できるのか理解が及ばない。対話型AIの説明を読んで、どのような仕組みなのかある程度は理解したけど、現実の性能を見てしまうと、腑に落ちないところがある。

ITに詳しくない方は、まるでAIが魔法みたいに見えるのかもしれない。

わからないものは、やはり怖い。便利と思うの同時に怖いという感情をもたげてしまう。

パソコンができて起こったこと

人がAIを恐れるのは、AIに自分の仕事を奪われてしまう恐れがあるからだ。AIが進化して優秀になればなるほど、人の代わりに仕事ができるようになる。AIは疲れないし、飽きない。いつまででも仕事ができる。時給はかからないから、ランニングコストもわずかだ。

AIができるなら、人は不要になる。そう思うのは無理がないかもしれないけど、同じようなことはパソコンやスマホでも言われてきた。

たしかに人が行ってきた仕事の一部はパソコンに取って代わられた。30年前は電卓を叩いて手書きで帳簿をつけていたが、パソコンによって作業は迅速化された。だけど、やはり人間が帳簿を作成しているのには変わりない。一方、パソコンを導入したことでパソコンの管理する人、プログラムを作る人の仕事が増えた。

パソコンが導入されて、人が行う仕事の総体は減ったとは思えない。減ったのは単純な作業だ。

AI導入で起きることも、パソコンの時と基本的に同じ流れことだと思われる。

要望を生み出すのは人間

「AIはパソコンとは違う、人工知能なんだからパソコンを操作する人間にとってかわる」と主張する人がいるだろう。

でも、考えてみてほしい。「Chat GPT」に質問や要望をしているのは誰だろう。ユーザーである。AIがAIに質問したり要望を出したりするわけじゃない。人間が疑問を浮かばない限り、AIは何もしない。あくまでも人間が発端なのだ。AIが行っていることは、人間の手助けに過ぎない。

それでも、「AIが進化したら、AIが自分で質問して自分で回答するのでは?」と考える人もいるかもしれない。センサーで現在の状況を感知し、それに合わせた計算をして動作することをAIが全て自分で行うことができれば、人間は仕事を失うと想像するのも致し方ない。

でも、現在でも同じようなことが行われている。エアコンは気温や湿度をサーモスタットなどで計測し、コンプレッサーなどを動作させて快適な室内温度を保つことができる。コンピューターが自動的に行っていて、人間が行うことは最初に電源を入れることだけだ。

AIと人間の役割も基本的にはエアコンと人間と同じだ。AIが自分で疑問を抱き、それに回答した場合、その作業は人間には見えない。人間に見えない部分を評価する人もいない。利益を得ようとしないAIが要望を出すことはないし、利益のために進化することもない。

要望は人間が生み出すものだ。

AIは暴走する?

そうはいっても、AIの進化は加速度的だ。将来的には人間と同じようにAIが要望を生み出し、自己解決する世界が生まれると想像する人もいるかもしれない。

AIが人間を真似て現状の改善を望み、自ら解決することが可能になると思う。だが、そのような世界を誰が望むのだろう。AIを設計するのも運営するのも人間だ。人間が望まなければ自己完結型のAIは稼働することはできない。人間にメリットがないAIは開発されないし、稼働もできない。

自己完結型AIの設計が可能なら、ターミネーターのスカイネットのように自我を持ったAIが人間を攻撃することが現実に起きるのでは? と想像する人もいると思う。

その危険性を完全に否定することはできない。人間が設計する以上、設計ミスは起きるし、悪意を持った人間が世界を滅ぼすためにAIを暴走させることはあり得る。

だが、それが可能になるには、まだ少し時間がある。核兵器や原発の管理など人類にとってクリティカルな作業までを自己完結型AIが管轄させようと判断するのは人間だし、その際にはセーフティ機能を人間は設けるに違いない。

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海外移住する前に国内の外資系企業へ就職しよう

若者の海外移住がブーム?

経済の退潮を伴い、日本に見切りをつけて海外へ移住する若者が増えている話をよく聞く。アメリカのカフェで働くと年収1000万円みたいなニュースを観て、海外移住に興味を持った人も多いと思う。ところが、海外移住を考えて海を渡っても数年で日本へ戻ってくる若者もいる。

海外移住する前に考えておくことをご紹介します。

相当な訓練が必要な外国語習得

最近は減ったけど英語が得意だから海外で働きたいという人も昔は多かった。外国語が喋れるからといって海外で働けるわけではない。当たり前だけど、日本人にとっては外国語でも現地の人は全員が流暢に話せる。外国語ができても現地ではアドバンテージにならない。

日本で生まれ育って、現地の人並みに話せるようになるには相当の訓練が必要だ。言語というのは単語を覚えて発声ができればOKというものじゃない。その国の文化や歴史を知らないとネイティブのように話すことはできない。例えば「ヨドバシで買い物」と聞けば、日本人は「ヨドバシカメラで買い物をした」と考えるが、「ヨドバシカメラ」の存在を知らなければ「地名」だと思ってしまう。

「アメリカは移民国家だから不慣れな英語にも慣れているから多少カタコトでも問題ない」と言う人もいるが、本当にアメリカの社会に溶け込み働くためには、ネイティブ同様の言語能力が必要だ。

同じ程度の能力を持った人なら、流暢に話せてコミュニケーションが取れる人と働きたいのは人情だ。

アメリカに何十年と住んでいても英語の勉強を続けている日本人は大勢いる。それほどまでに言語を身につけるというのは大変なことなのだ。

言語は武器にならない

そこまで頑張って言語を習得しても、現地の人と比較してアドバンテージにならない。完璧に話せるようになって初めて現地の人と肩を並べることができる。

外国で高給の仕事を得るには、現地の人に負けない技能が必要になる。人種差別はもちろん許されないし禁止されている。だが、同じ程度の技能を持つ人ならコミュニケーションが取りやすく自国民を採用したくなる企業は多い。

外国で働くためには、そのハンディキャップを上回るほどの技能が求められる。

苛烈な競争社会

日本より苛烈な競争が繰り広げられている国が世界には多い。移民が多い国では移民同士の競争も激しい。韓国の学歴社会は有名だ。受験に失敗するとリカバリーするのはとても難しい。

業績が悪化すればアメリカ企業は簡単にリストラする。日本では雇用は守られていて正社員は容易に解雇できない(その代わりに非正規雇用社員が増えて、正社員になれない問題がある)。

日本社会は、外国に比べればまだまだ「ぬるま湯」なのだ。

治安

日本の治安が悪化していると言われるが、犯罪率は低下しているし、日本は世界有数の治安が良い国だ。殺人発生率で日本は世界の144位で、韓国の4分の1、アメリカの25分の1以下だ。多くの国には治安が悪く、歩くだけで危険を感じる地域がある。自分の身は自分で守らざるを得ず、守るためにはコストがかかる。

安心して暮らせるのは日本の大きな特徴であり、貴重な財産だ。日本を離れるということは、その安全な柵から飛び出すことでもある。

戻りづらい日本社会

今まで日本の良い点を挙げてきたけど、悪い点も当然ある。転職が一般的になってきたとはいえ、外国に比べて日本の企業はまだまだ新卒社会だ。新卒が優遇され、半数以上の会社員が転職をすることなく一社で定年を迎える。転職で入社し相当の地位を得るのはまだまだ困難だ。

まずは外資系企業がおすすめ

よほどの才能と言語能力がないと、いきなり海外へ移住するのはリスクが大きい。また日本社会は出戻りに厳しい。

それでも海外を志向する気持ちもわかる。日本よりもオープンで成果主義に身を置いて勝負したいのは理解できる。

そういう人は、日本にある外資系企業でまずは働いてみるのが良いと思う。ネイティブと一緒に働くことで海外文化が学べるし、グローバル人材として自分が通用するかどうかも見極められる。

多くの外資系企業は、日本で働きながら海外への転勤を狙える制度がある。日本企業と違い、企業の命令ではなく企業内転職みたいな形式で海外勤務を応募することになる。

自分が外国暮らしに合っているか見極めるためにも、まずは外資系企業への就職をおすすめします。

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AppleのVRゴーグルはなぜ発売されないのか。Homepodと同じパターンか

発売されないVRゴーグル

開発中と噂のAppleのVRゴーグルは、いつまで経っても発売されない。どうして発売されないのか考えてみます。

ブームになっていないVR

AR / VRという言葉を聞くようになって久しい。ゲームなどに使われるようになってきたが、一般人の間いでは人気になっていない。毎年VR元年といわれている気がする。

VRゴーグルは改良されてきたが、それでもどうしてもゴーグルを顔に装着するのは煩わしい。ゴーグルは高価だし、訴求するにもVRは装着しないと映像を体感できないのでアピールがなかなか難しい。

VRゴーグルの使い道として話題になったメタバースもいまいち盛り上がらない。

この状況でAppleがVRゴーグルを発売しても大幅に売れるとは考えにくい。VRゴーグルを買っても、対応したアプリやメタバースがなければ意味がない。市場が構築されていなければ、アプリ開発者も参入してこない。

昨年はメタバースがバズワードになっていたが、今年になってChatGPTに代表される対話型AIが爆発的に流行している。IT関係者だけではなく、一般人の注目を集めている。

メタバースに社運を賭けていたMetaでさえAIに注力すると発表したぐらいだ(引き続きメタバース事業も続けるとしているが)。

このような状況で慎重なAppleが新たなカテゴリーの製品を大々的に販売するとは思えない。

HomePodのような売り方

開発した製品をお蔵入りにしてしまえば、大きな損失になる。市場が盛り上がっていない現段階で、Appleは観測気球的にVRゴーグルを発売するのでは? AppleはインテリジェントワイヤレススピーカーとしてHomePodを高額で販売開始した。ライバルのAmazon EchoやGoogleの製品よりもはるかに値が張り、同じカテゴリーの製品とは言えなかった。

それでもあえてHomePodを販売して市場の動向を確かめてから、普及価格帯のHomePod miniを発売した(それでも大幅に売れているとは言い難いが)。

Appleの新製品というとiPhoneやAirPodsのように販売開始直後から人気で品切れになるイメージがあるが、HomePodのように価格が高く、数が出ない製品も出している。

VRゴーグルはアプリの対応も必要なので、まずは市場に出荷して、徐々に使えるアプリが増えてきて市場が暖まってきた段階で、普及モデルを発売するつもりなのではないだろうか。

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Microsoft 365 Copilotは画一化されたコンテンツを生成する

Microsoft 365 Copilot発表

MicrosoftはAIを統合した「Microsoft 365 Copilot」を発表した。「Copilot」とは副操縦士の意味で、AIがユーザーの作業を助けてくれることを表している。

今年になってから勢いが止まらない対話型AIが、つにビジネスの中心にあるOffice製品に使われることになる。

Microsoft 365 Copilotがどういうもので、この先どうなるのか考えてみます。

想像通りの機能

対話型AIを使った誰もが思った「AIに命令するとコンテンツを自動的に作成してくれる」をMicrosoft 365 Copilotは実現してくれる。

Microsoft 365 Copilotに命令するだけで、文章やワークシートを作成してくれる。例えば、「結婚式のスピーチ」と命令すれば、条件に合わせた文章をAIが生成する。

Microsoftの説明で関心したのは、ミーティングの議事録を自動で作成してくれることだ。議事録を記載するのは面倒な作業なので、これは便利に違いない。

Microsoftの説明が実現したら、Microsoft 365 Copilotは、「AIにやってもらいたいこと」がそのまま実現することになる。

今後ユーザーが行うことは、AIに命令する条件を入力し、AIが生成したコンテンツを修正することになりそうだ。

Microsoft 365 Copilotの先にあること

OfficeにAIが組み込まれて、ユーザーが思い通りのコンテンツを作成してくれるようになった先には何が待っているのだろう。

考えられるのは、コンテンツが画一化することだ。ユーザーの示した条件に合わせて作成されるコンテンツは、どうしても似たものになりがちになる。同じAIを使用するなら、できるものも同じになる。同じレベルのコンテンツを飽きずに作成できるのもAIの特徴なのだ。AIがバージョンアップすれば、作成されるコンテンツもバージョンアップされる。

今は、新しい機能がOfficeに組み込まれても使う人と使わない人がいて、作成されるコンテンツにも違いが出る。ところが、Aiがコンテンツを生成するようになると、AIは新機能を十全に活用するので、ユーザーによってのコンテンツの違いは生まれない。

そうなると、ユーザーは、複雑な条件をつけてAIに出す命令を工夫するか、AIが生成したコンテンツに修正を加えることによって違いを生み出すことになる。

ただ、人がその違いを求めるかどうかはわからない。一定のレベルを超えた画一的なコンテンツは、読みやすいし見やすい。余計な頭を使わなくても、理解できる。ビジネスの世界では、美しさよりもわかりやすいことが求められる。

違いを求められなければ、AIが生成したコンテンツをそのまま理解し、多少わかりづらくてもAIの癖を人間が許容していくことになる。

AIがOffice製品に導入されることで、ユーザーの手作業が減るメリットと共に、テンプレート化された素早く理解できるコンテンツに画一化されることがメリットになると思う。

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Macにメッセージ(SMS・MMS)が着信しない時の対処法

Macにメッセージが届かない

Macには同じiCloudアカウントのiPhoneに着信したメッセージが同時に届く。Macを使っているときでも、メッセージを見逃すことがない便利な機能だが、いつの間にか届かなくなっていた。2段階認証のSMSが届かないとコピー&ペーストが必要で地味に面倒だ。

Macにメッセージが着信しない時の対処方法をご紹介します。

Macにメッセージが届かないときの対処法

  1. iPhoneで「設定」を開く
  2. 「メッセージ」をタップ

  3.  

    「SMS/MMS転送」をタップ

  4.  

    メッセージを着信したいデバイスをオンにする

Macを新しく買ったらチェック

どうやらMacbook Airを新しく買った時に設定し忘れていたようだ。Macを買い替えた時には設定をチェックしよう。

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Twitterをなぜ辞められないのか考えてみる

Twitter文化

イーロン・マスク氏がTwitterを買収し大規模リストラを敢行してから、Twitterの終焉が叫ばれ、後継アプリを模索する動きが活発だったが、結局みんな毎日Twitterで呟いている。

どうしてTwitterを辞められないのか考えてみます。

ユーザー数

Twitterのユーザー数は国内に約4,500万人いるといわれる。LINEとYouTubeの方がユーザー数は多いが、自ら情報発信している人はTwitterが圧倒的だろう。LINEは特定の人とのコミュニケーションだけに使っている人が多いし、YouTubeは鑑賞目的の人が多数派だ。

お互いに情報を発信している媒体としてはTwitterが日本一だ。ユーザー数が多ければ、それだけ多様な情報が集まるし、自分好みに情報をカスタマイズできる。

カスタマイズされた情報

Twitterは長年使っているとフォローする人が定まってくる。フォローの人が発信したツイートは自分が望む情報源になっているはずだ。リストを使っている人はリストも自分好みの情報になっているだろう。Twitterを辞めるということは、長年チューニングしてきた情報ソースを捨てることを意味する。

フォロワー

使い方によるが、フォロワーさんとコミュニケーションする人はTwitterをやめたらその人たちと連絡が取れなくなる。LINEや他の方法で繋がっていれば問題ないが、Twitterで知り合った人とは微妙な距離感で保っていて、Twitter以外では交流していない場合も多い。

Twitterをやめると、そういうフォロワーさんとの交流もできなくなる。

情報発信

Twitterで情報を発信する意味とはなんだろう。「いいね」をしてもらうことか、有益な情報を他人に伝えたいとか人によってさまざまだ。

個人で事業をしている人、小説や絵などを販売している人にとってTwitterは情報発信の有益なツールだ。

ユーザーが多いTwitterは多くの人へ気軽に情報を伝えることができる。製品のキャンペーン手法として、一時期はLINEでフォローする手法が人気だったが、最近はTwitterでフォローしてリツイートすることでキャンペーンを応募させる手段をとる企業が多い。

Twitterの情報発信能力の高さを企業が認めているということだろう。

大事なのは機能ではなくユーザー数

改めてTwitterというものを俯瞰してみると、Twitterの機能はシンプルでTwitter独自の機能というのはほとんどない。それでもTwitterが重宝されるのは、たくさんのユーザーが集まり、長年使われているからだ。

Twitterを辞めるためには、コミュニケーションの手段として使っているなら、自分だけではなく繋がっている人も同時に他のツールへ移動してもらわないといけない。

逆にユーザーがTwitterから離れ始めたら、Twitter文化は一気に廃れる可能性もある。

イーロン・マスク氏の登場によりTwitterのブランドイメージは毀損されたし、経営も不安定のままだ。だが、少なくても現状の日本ではTwitterを辞めるのはなかなか難しいと思われる。

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削除してもiCloudの使用容量が減らない場合の対処法【iCloud Drive】【iCloudがいっぱいです】

iCloudがいっぱいです

MacやiPhoneのファイルを同期してくれて便利なiCloudだけど、何でもかんでもファイルを保存すると容量がいっぱいになる。そうなると、デバイスから「iCloudがいっぱいです」と警告が出る。

警告を解消するには不要なファイルを削除することになるが、いくら減らしても使用容量が減らず、未使用のサイズが増えないことがある。

iCloud Driveの「書類」から不要なファイルを削除しても、「書類」の使用容量が減らない場合の対処法をご紹介します。

iCloud Driveの使用容量が減らない場合の対処法

iCloud Driveの「書類」内のファイルを削除しても未使用容量が復活しないのは、「最近削除した項目」にファイルがあるからだ。iCloudのファイルは、「最近削除した項目」内にあるファイルも使用容量にカウントしている。

ゴミ箱のように「最近削除した項目」を空にすれば良いと思うが、「最近削除した項目」はMacやiPhoneからは参照できない。ファイル検索をかけてもヒットしない。だから、iCloudの使用容量と実際の使用容量が合わないのだ。

どうやって確認するかというと、Web版iCloudから行う。現状は、それしか方法がない。

「最近削除した項目」を完全に削除する方法

  1. Web版「iCloud」にアクセスする

  2. ログインしたら、中央付近にあるアイコン「Drive」をクリック

  3. 左のメニューから「最近削除した項目」をクリック

  4. 中央にある「すべて削除」をクリック

  5. 警告が出たら「削除」をクリック。これで完了

30日経過で、自動的に削除される

iCloudの「最近削除した項目」は、30日が経過すると自動的に削除されるから、放っておいても大丈夫ではある。

とはいえ、MacとiPhoneでは「最近削除した項目」の内容が確認できないのは不親切だ。現状はWebからしかアクセスの仕様がない。逆に一度削除しファイルを復元する場合もWeb版「iCloud」から行うので、やり方を知っておくと便利だ。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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アプリに組み込まれて真価が発揮される対話型AI【ChatGPT】

対話型AIの衝撃

瞬く間に浸透した対話型AI「ChatGPT」。質問の回答を得るだけではなく、翻訳や文章の要約などさまざまな用途に使われ始めている。

今は単体で使用されているが、将来的に対話型AIは既存のアプリケーションに組み込まれていくに違いない。現実の業務を支援することで対話型AIの真価が発揮されると思う。新しいアプリが浸透するより、既存のアプリの延長線上にある方が使いやすい。

今後、対話型AIがどのように使われていくか考えていきます。

ワープロ・メール

Wordなどのワープロソフトやメールアプリに対話型AIが組み込まれていくだろう。メールの返信や、招待状などの条件を入力することで文章を作成してくれるようになると思われる。人間が1から文章を作成する機会が今後はどんどん減っていくと思われる。

表計算ソフト

21世紀の今でも、多くの人がExcelに数字を毎日入力し表やグラフを手動で作成している。Excelも昔よりは随分改善されてきたけど、まだまだ手作業が多い。

対話型AIが導入されれば、条件を伝えるだけで表やグラフを作成してくれるはずだ。

Webブラウザ

現在のブラウザの使い方は、アドレスバーにワードを入力して検索するのが一般的だ。対話型AIを搭載すると、ワードではなく質問や命令を文章で入力するようになるだろう。

そうなると、現在上部にあるアドレスバーではなく、画面の中央の質問ボックスが設けられるかもしれない。レイアウトも変わり、四角いウィンドウではなく、対話しやすい縦長のブラウザが増える可能性もある。

対話型AIの先にあるもの

さまざまなアプリに対話型AIが組み込まれた先には何があるだろう。人間が行うことは、AIに命令をし条件をつけることが主になる。どのように条件をつけるかが腕の見せ所になり、能力の差になるのだろうか。

AIが文章やグラフを作成するなら、それから情報の意味を分析するのもAIの仕事になるだろう。例えば株価のグラフからどのように投資するのが良いのか判断し、文章を要約し、申請書ならAIが可否を判断する。

それらの判断までAIができるようになった先に何があるのか、その時に人間の「作業」とは何になるのだろう。今はまだ見えていないが、対話型AIをきっかけにして徐々に明らかになっていくかもしれない。

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Amazonの著者フォロワー数を確認する方法【KDP】

Amazonの著者フォロワー数

Amazonで本を出版している著者をフォローすることができる。著作の著者欄の横にある「フォロー」ボタンをクリックするだけ。フォローした著者が新刊を発売するとその情報を自動的に入手することができる。

今まではフォロワー数が著者本人でもわからなかった(多分)が、最近フォロワー数を確かめることができるようになった。

その方法をご紹介します。

著者セントラルのフォロワー数を確認する方法

  1. KDP (Kindle direct publishing)にログインする


  2. 上部メニューから「マーケティング」をクリック

  3. 「著者セントラル」内で「Amazon.co.jp」を選んで「著者ページの管理」をクリック

  4. 今だとお知らせにリンクがあるので、「Amazonフォロワーに移動」をクリックする。リンクがなければ上部メニューの「マーケティング・レポート」をクリック
  5. Amazon フォロワー数がわかる

20名以下は非表示

特定されないようにフォロワー数が20名以下だと表示されないそうだ。現時点では、新作の通知ぐらいしかできないが、アメリカやイギリスでは著者から通知の内容を変更したり、おすすめ本を送信できたりできる。今回フォロワー数がわかるようになったので、今後は日本のKDPにも機能が追加されるかもしれない。

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対話型AI「ChatGPT」が破壊するもの

対話型AIが破壊するもの

対話型AIの勢いが止まらない。ChatGPTに始まり、Bingにも搭載されて、多くの人が試し新たな使い方が毎日のように発見されている。

バズワード的に流行する新しい技術はたいてい一過性で消えてなくなるが、対話型AIは今後も残ると思われる。

対話型AIが一般化したら、なくなるものを考えてみます。

現状の検索サイト

対話型AIが普及すると、現状の検索サイトは消滅するだろう。現在の検索サイトは、単語を入力して表示された結果からリストを選ぶのが一般的な使い方だ。対話型AIは、質問を入力すれば結果がすぐにわかる。1ステップ少なくて済むし、対話型AIの結果は複数のサイトの情報をまとめてくれるので、望む結果を迅速に得ることができる。

BingやGoogleなどの検索サイトに対話型AIを組み込まれるのは間違いないと思う。

翻訳サイト

対話型AIは翻訳もできる。対話型AIの翻訳結果は、翻訳サイトに迫る精度だ。翻訳サイトは対話型AIに統合されるだろう。

現状のネット広告

検索サイトのネット広告は、検索結果に基づいて表示される。対話型AIでも同じように入力した語句に合わせて広告を表示することはできるが、対話型AIは1ステップ少ない。検索結果をリスト表示する画面がないので、広告を表示する画面が減ることになる。

また、対話型AIは、欲しい結果をすぐに表示される確率が高いので、サイトの滞在時間が短くなる。よって広告を見る時間も短くなる。

検索サイトだけではなく、ブログやニュースサイトの広告も影響を受ける。対話型AIの結果で欲しい情報を得ることができるので、ブログなどのサイトへわざわざ行く機会がなくなる。そうなれば、サイトに貼られた広告の効果は減り、出稿も減少するに違いない。

まとめブログ・炬燵記事

ネットの情報をまとめたブログや炬燵記事もなくなっていくだろう。アクセス数が減れば広告による売り上げも減り、ブログや記事を書くモチベーションを失う人も多いに違いない。

現状でも広告による売り上げは静的なブログより動画に比重が置かれるようになっており、ブログから動画に移ったブロガーも増えている。

対話型AIがネットをクロールして回答を生成するようになれば、まとめブログなどは不要になる。

小説?

現状の対話型AIでも、条件に合わせた小説を書くことができる。アメリカのSF小説新人賞にはChatGPTに書かせたと思われる作品の投稿が相次ぎ制御不能になり応募を停止する事態になっている。

だが、プロの作家の作品のような小説を書くことはまだできない。あらすじは書けても、会話文や効果的な比喩を描くことは難しい。ただ、それは「現時点」でということで、将来小説執筆に特化したAIが開発されたら、プロレベルの作品を残せるようになるかもしれない。

それが実現する日が到来したら、小説を書く身としては死活問題ではある。

願望を込めて予測すると、その日が来るのはまだ遠いように思える。小説を書くにはオリジナルのテーマを創造しなければならない。「創造」する部分をAIができるようになるにはまだ時間がかかると思う。この世にないものを自分の意思で創造できてしまえば、それはまさに「意思を持った人間」そのものだ。

小説が書けるようになるなら、新規事業やクリエイティブな業務もすべてできてしまう。そんな日が来るのがいつなのか、現時点では予測できない。

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「ショートカット」でEvernoteのノートを検索する方法【iOS 16】【2023年版】

ショートカットでEvernoteを検索

iPhoneの「ショートカット」は便利で、iPhoneの機能だけではなく、他のアプリも操作できる。クラウドメモサービス「Evernote」も「ショートカット」で操作できる。以前にノートを検索する「ショートカット」を作成したが、iOSがバージョンアップしたからか、ノートの検索がうまく動作しなくなっていた。

そこで、新しいショートカットを開発した。

iOS 16版「ショートカットでEvernoteのノートを検索する方法」をご紹介します。

ショートカットでEvernoteを検索する方法

  1. iPhoneで「ショートカット」を起動する
  2. 「ショートカット」タブの右上「+」をタップ
  3. 下部の「Appおよびアクションを検索」に「Evernote」と入力

  4. 「ノートを取得」をタップし、好きな数の件数を選ぶ

  5. 「リスト」を検索し「リストから選択」をタップ

  6. 「リスト」をタップし「Evernote」を選ぶ。こんな感じになる

  7. 「Evernote」で検索し「ノートのリンクを取得」をタップ

  8. 「ノートのリンク」をタップして「選択した項目」を選ぶ。こんな感じ

  9. 「選択した項目のリンクを取得」の「>」をタップして、「App内リンク」をオンにする

  10. 「URL」で検索して、「URLを開く」をタップ

  11. 自動で選ばれているはずだが、されていなければ「ノートのリンク」を選ぶ
  12. これで完成。こんな感じになる

  13. ショートカットを実行すると、「タイトル検索」に入力して「完了」

  14. 検索結果がリストで表示されるので、選ぶ

  15. リストを選ぶと「Evernote」が起動し、該当のノートが表示される

完璧だと思う

Evernoteのタイトル検索ができて、結果もEvernoteで表示される。今回のショートカットは完璧だと思う。

Evernoteユーザーはぜひ使ってみてください。

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