宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

形を変えて生き残る物語

近年、アメリカでは電子書籍の売上が減少しているそうだ。 hametuha.com 日本では雑誌や漫画を中心に電子書籍の売上は堅調に伸びている。「日本は紙の本を捨てられないガラパゴスな市場」という主張は古く、アメリカより遅れたものの今は順調に日本の電子書…

トランプ大統領がIT業界にばらまくジョーカーの数々

トランプ大統領への希望的観測は、あっさりと打ち砕かれようとしている。 就任前は「今は選挙期間中だから酷いことを言っているが、大統領になったら変わるだろう」と言っていた評論家が、就任直後は「威勢に良いことを言っているのはブラフ(脅し)で、ビジ…

Switchを売るために任天堂がスイッチすべきこと

本コラムでは『Nintedo Switch』は液晶・バッテリーを外した安価な据置機で出せば売れたと論じているが、実際のSwitchはそうではない。 では、Switchが売れるために任天堂はどうすればよいのだろう? 3DSを廃止する Switchが発表された時、専門家の多くはロ…

Evernoteはこの先生き残れるのか?

Evernoteとは? Evernoteはクラウドにメモを保存できる草分け的ウェブサービスだ。余計なことは覚えずに何でも保存し、スマホ・PCがあればどこからでも閲覧できるサービスは、クールなルックスも相まって大人気となった。 Evernoteとは? マネタイズに苦労 …

アツい定額動画配信サービス

先日、レンタルビデオチェーン店舗を統括する社長と話したら、現在のレンタル業界は散々たる状況だそうだ。一本50円にしてもDVDを借りる人は全く増えない、いずれなくなると相当悲観的だった。CDはまだ少し動くようだが、動画は全然駄目だそうだ。 背景には…

Ameba TV躍進へのヒントは繭(コクーン)の中に

サイバーエジェントの決算が発表された。無料のインターネットテレビ局『Ameba TV』を含むメディア事業は売上高は約60億万円だったが、営業損益はマイナス約46億円だった。 www.nikkei.com Ameba TVは、受動的に地上波放送を『ながら見』している層、既存の…

『スーパーマリオラン』で透けて見えたマリオブランドの希薄さ

『スーパーマリオラン』が思ったより売れなかったようだ。全世界で9000万ダウンロードされたが、課金したユーザーはわずか3%だった。 biz-journal.jp スマホゲームの世界では珍しい1200円の買い切り型が受け入れられなかった。上達すれば無料でも長く遊べる…

Amazon Dash Buttonはヤバくはないが、役には立つ

日本でも開始された『Amazon Dash Button』を2つ注文した。スマホやPCを使わなくてもボタンひとつで日用品が注文できるAmazon Dashは、常時iPhoneを握りしめている筆者には不要だと思ったが、実質無料(ボタンは500円するが一度注文すると500円割引される)…

PS VRが雲隠れしている理由

解体されるソニービルから銀座四丁目交差点の『銀座プレイス』(旧サッポロ銀座ビル)へソニーショールームとソニーストアは移転した。ソニービルから展示場面積は縮小しているので、全体的に窮屈でソニーのブランドイメージ向上というより普通のショールー…

ソニー展で考える天才の後継

遅ればせながら『It's sony展』へ行ってきた。 まもなく解体されるソニービルの多くのフロアを使って、過去にソニーが送り出した多数の製品が展示されていた。テープレコーダー、ハンディカム、ウォークマン、トリニトロン、VAIO、プレイステーション、こう…

Apple Watchの便利な使い方

series 2で進化したApple Watchは使いやすくなり、アーリーアダプタ層以外にも勧めやすくなった。実際に使っている人もよく見かけるようになった(Apple Watchで改札を通る人は自分以外見たことがないが)。 使いやすくなったとはいえ、新しいガジェットなの…

なぜ任天堂はSwitchに液晶画面をつけたのか?

本ブログでは、液晶画面をつけずにシンプルで安価な据え置き機の方が発表されたSwitchよりも売れると分析した。 では、どうして任天堂はSwitchに液晶画面をつけてしまったのだろう? 考えられる理由は3点。 単価の底上げ Wii Uの反省 ソフト開発能力の集約 …

PS4 Proにみる理想のミッドライフキッカー

好調なPS4 PS4の売れ行きはここまで非常に好調だが、予想できた人は少ないだろう。過去のPlayStationと異なり、PS4はゲーム機に特化したマシンだ。 好調なPS4 ミッドライフキッカーだったPS4 Pro DVDプレイヤー機能で売れたPS2以降、PS3ではBlu-rayやDLNAな…

Apple watch Series 2はスポーツ情報端末である

初代を購入してから一年半の間、ほぼ毎日Apple Watchを身に着けている。去年の秋にはApple Watch Nike+を購入した。 Series 2になっていくつかの機能は向上し、Appleの戦略も大幅に変更された。初代ではラグジュアリーを志向していたApple Watchが、二代目で…

クラシックミニは任天堂復活のヒント

『ニンテンドークラシックミニ ファミリコンピューター』(以下『クラシックミニ』)の人気は任天堂の想定以上だったのだろう。その証拠に販売開始から3ヶ月経過しても未だに品切れで生産が追いついていない。収録作品も厳選したというよりかなり雑に選んだ…

AirPodsを使う前に知っておくべきこと

AirPodsは、近年のApple製品では出色かつ斬新なモデルだが、新しいカテゴリーの製品なので使用するには、いくつか気をつける点がある。3週間使って気がついた点を列記する。 AirPodsは複数のiClould製品と同時に繋がるが、出力できる音声はひとつ Bluetooth…

SwitchはWii Uと同じ道を辿る

Wii Uを購入して驚いたのは、Wiiからのデータ移行とアップデートに半日かかったことだ。任天堂のネットワーク周りのシステムが酷いのとOSとソフト開発能力の低さに呆れた。 Wii Uの起動はスマホ時代では致命的に遅く、ソフトを切り替える度に再起動しない…

Nintendo Switchは任天堂最後の据え置き機になる

Nintendo Switchの詳細が発表されると、任天堂の株価が急落した。サプライズが全くなかったからだが、任天堂からのローンチタイトルが2作品しかないことが自分にとってはサプライズだった。表題の通り、Switchが任天堂最後の据え置き機だと筆者は確信すした…

AirPodsはAmazon Echoに対するAppleの回答

年末にやっと販売開始されたAirPodsを運良くすぐに入手できて、毎日使っている。落ちやすいじゃないかとネガティブな評判もあったが、使い始めてみると他のイヤホンに戻れないぐらい快適だ。ケーブルがないことで持ち運びしやすいし、使っていて落ちたことは…

iPhoneは"どこでもドア"である - iPhone 10周年

iPhoneが販売されてから十年が経つ。はじめてiPhoneに触れたのは深夜のロイヤルホストで、会社の同僚が見せてくれたiPhone 3Gだった。前年にUSでiPhoneが発表されたときから気になっていたが、ネガティブな噂も多くて購入を躊躇していた。 だけど、少し触っ…

2016 Apple回顧 mac編

2016年はMacにとって極めて重大な年となった。新登場したMacboook Proが斬新だったからではなく、2016年は「Macの終わりのはじまり」として記録されるだろう。 iPad編にも書いたが、MacはAppleの売上全体の10%でしかない。新しいMacbook Proが期待はずれな…

2016 Apple回顧 iPhone編

2016年、Appleは史上はじめて3種類のiPhoneを発売した。iPhone 6Sの販売が思わしくなかったからか3月にiPhone SEを販売。液晶サイズが小さく値段も安めで、中国・台湾メーカーへの対抗モデルの位置づけだった。 小さいiPhoneを求める人は一定数はいたようで…

2016 Apple回顧 iPad編

2016年のAppleを一言で言えば「やるべき手は打ったが、決定打はなかった」だ。iPad、iPhone、Macのいずれの分野でも新製品は出したが、通常進化であり、画期的な評価は得られていない。 まずはiPadから。 ProではiPadの衰退は止められない 売り上げが落ち続…