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どうして14インチMacBook Proは登場しなかったのか?14インチ版の登場は秋?

13インチ?

噂通りに13インチMacBook Proが登場した。シザーキーボードを搭載し、プロセッサがアップデートされた。

ところが、噂になっていた14インチディスプレイは採用されず13インチのままだった。15インチMacBook Proはベゼルが細くなり16インチ版が昨年登場した。13インチのままなのでキーボード以外、外観は一切変わっていないし、現代のPCとしては太ましいベゼルもそのまま。

13インチにはMacBook Airがあり、エントリーモデルと言われる2ポート版と性能も価格もかなり近い。14インチになっていたら、MacBook Airと差別化できた。

どうして14インチMacBook Proが発表されなかったか考えてみます。

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開発が間に合わなかった?

これだけ噂になっていたし、MacBook Airとの差別化した方がマーケティング的には良いのだから、開発をしているのは間違いないだろう。

新型コロナウィルスによりサプライチェーンが混乱し、開発に遅延が出た可能性もあるが、それであれば13インチのアップデート版を用意しておくわけがない。

中国が混乱している中でMacBook AirとiPad Proは発表されたので、開発が遅れた可能性は低いだろう。

14インチはガセ?

そもそもAppleは14インチ版が存在するとは一言も言っていない。ただの噂といえばそれまでだ。ただ、15インチMacBook Proが16インチにアップデートされた事、13インチMacBook ProのエントリーモデルのポジションがMacBook Airに近すぎる事から考えると、14インチ版を開発する理由は十分にある。

iPad Proにフォーカス

新型iPad ProにMagic keyboardを用意して、iPad Proを新しいコンピュータとしてAppleは売り出そうとしている。トラックパッドにも対応し、Macでできる多くのことがiPad Pro+Magic keyboardでできるようになり、MacとiPadの統合も現実味を帯びてきた。ただ、AppleはMacを残すと何度も公言しており、今年は新型MacBook Airも登場している。

iPad Proを重視するために14インチ版の開発を控えたとは考えづらい。

14インチ版は後から登場する?

噂通り、14インチ版が開発されていたとすると、後から登場する可能性はあり得る。だったら13インチ版のアップデートはいらないんじゃないかとも思うが、16インチ版が発表される半年前に15インチ版がアップデートされている。

今回は問題が多発していたバタフライキーボードを早めになくすために13インチのアップデートを行い、半年後に14インチ版が発表されることは15インチから16インチ同様の路線であり得る話だと思う。

半年後というと秋だ。新型iPhoneなどのイベントがある季節だ。同じイベントで一緒に14インチMacBook Proが発表される可能性はありそうだ。

 
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ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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新型13インチMacBook ProとMacBook Airを13項目で徹底比較。新型Proの残念な点も明らかに

新型13インチMacBook Pro登場

噂になっていた13インチMacBook Proが発表された。16インチMacBook Pro、MacBook Air、iPad Pro専用Magic keyboardにシザー式キーボードが搭載され、唯一バタフライキーボードを搭載している13インチMacBook Proがアップデートされるのは時間の問題と思われていた。

噂通りにシザーキーボードが搭載された一方で、同じく噂になっていた14インチディスプレイの採用は見送られ、16インチ版と異なり太いベゼルを維持することになった。

また多くのWindowsパソコンやiPhone 11シリーズにも採用されたWi-Fi 6も何故か非採用。Proと言いつつ「最強モデル」とは言い切れない内容となった。

MacBook Airと13インチMacBook Pro(2ポート)、13インチMacBook Pro(4ポート)を比較しながら、今回の新型を買うべきか考えてみます。

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ディスプレイ

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輝度と発色数が異なるだけで、サイズも解像度も同じ。ほとんどの人には遜色はないだろうし、普及機であるMacBook Airと差別があまりできていない。最新のPCにしては太ましいベゼルが細くなり14インチが搭載されることが期待されていたのに、どうして13インチのままだったのだろう? 14インチにすればMacBook Airとの有力な差別化要因になったのに。16インチ版も15インチがアップデートされてから半年後に登場したので、14インチ版は第11世代プロセッサを搭載して年後半に発表されるのだろうか。

プロセッサ

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CPUは差別化されている。MacBook Airは第8世代のCore i3/i5/i7が選べるが、MacBook Proに比べてclock数は抑えられている(Core i3はデュアルコア)。2ポートのMacBook Proは同じく第8世代のCore i5/i7であり、4ポート版のみ第10世代のCore i5/i7が選べる。

個人的にはProを選ぶなら4ポート版を選びたいと思う。

メモリ

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メモリは4ポート版のみ標準が16GBで32GBまで選べる。4ポート版はお高く見えるが最初から16GBなので2ポート版にメモリを増設すると、価格差は縮まる。

ストレージ

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4ポート版のみ標準が512GBで4TBまで選べる。価格を比較する際に注意が必要だ。

電源とバッテリー

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MacBook Airの方が1時間だけ長くバッテリーが持続する。ProというからにAirと同程度には頑張って欲しかった。筐体も大きいわけだし。

電源アダプタは従来通りProの方は61W。

セキュリティ・Touch Bar

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ProはTouch Barがそのまま。あまり評判がよろしくないTouch Barだが16インチ同様にESCキーが物理キーとして独立し、Appleとしては継続するつもりなのだろう。

カスタマイズができるので、個人的には気に入っているのだけど。

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カメラ

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カメラは同じものだと思われる。

オーディオ

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新型MacBook Airではスピーカー性能が向上したが、Proはハイダイナミックレンジステレオスピーカーと大層な名前がついている。前モデルと変わらないので、同じものだろう。Proのスピーカーには定評があるので問題はないかと。

キーボードとトラックパッド

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Proにもシザーキーボードが搭載された。これによりバタフライキーボードがAppleのラインナップから消滅した。逆T字型カーソルキーもAirと同じ。

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ワイヤレス

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Airもそうだったが、ProもWi-Fi 6非搭載。最新のWindows PCでは普通に採用されているのにどういうことだろう。

明らかにトレンドからすると変だ。Appleは昨年Intelのモデム事業を買収した一方で、通信用チップ大手のブロードコムと3年半1.6兆円にも及ぶ大型契約を締結した。

どのワイヤレスチップを採用しているか分からないが、Windowsで使われているWi-Fi 6を採用できない理由はないように思うが。

ポート

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4ポート版は左右にUSBーCのポートがある。左右どちらからでも充電できるのでケーブルの取り回しが楽だ。個人的にはこれだけの理由で4ポート版を選びたいぐらい。4ポートもいらないから、左右に1ポートずつでもいいんだけど。

サイズと重量

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幅と奥行きはAirもProも変わらない。Proは今回のアップデートで0.03kg重くなり1.4kgピッタリとなった。Airとの差は0.11kg。

エッジが効いているAirの方が手に持つと体感的に軽く感じるが、実質的な重さは大して変わらない。Airを選ぶなら重さよりも価格差を考慮して決めるべきだろう。

価格

  • MacBook Air:104,800円から
  • MacBook Pro(2ポート版):134,800円から
  • MacBook Pro(4ポート版):188,800円から

Airと2ポートProの価格差が最低価格で3万円、2ポート版と4ポート版の価格差が54,000円だ。4ポート版が割高に見えるが、16GBメモリ、512GB SSDストレージが標準であることに注意。8GBから16GBに変更するとプラス1万円、256GBから512GBへプラス2万円なので、それらを2ポート版に追加すると、価格差は24,000円に縮まる。

発売後ベンチマークテストの結果が出てくると思うが、プロセッサが異なるので、当然処理性能も違うだろう。左右にポートがあることも重要視したい。

まとめ

今回のMacBook Proはキーボードがシザー式に変わり、内部プロセッサがアップデートされた。特に4ポート版は第10世代のプロセッサに変わり、Proの名にふさわしいスペックとなった。

ただ、噂にあった14インチ版は見送られ、太いベゼルはそのままとなった。Wi-Fi 6も非採用で、将来長く使うとなると不安が残る。

2ポート版はポジショニングが難しい。性能は多少違うが、3万円安くて100g軽いAirと競合する。Touch Barが好きでないなら、尚更Airを選びたくなるに違いない。

メモリを16GBにストレージを512GBと今のPCとしては標準の仕様に引き上げると4ポート版との価格差は24,000円となる。この価格なら第10世代プロセッサ搭載の4ポート版を選びたくなる。

4ポート版はProらしいモデルで、しかも今回価格が安い。同じ仕様で比べると旧モデルより4万円程度値下げされている。

4ポート版は性能だけではなく、左右両方から充電できるのでケーブルの取り回しが楽だ。外部で充電しながら使用するときにコンセントが右側にあってケーブルが短い場合がある。

個人的には性能を求めないならAir、高性能を追い求めるなら4ポート版を選ぶと後悔が少ないと思います。

 

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Macのメッセージで宛先が電話番号表記になった場合の対処方法

宛先が電話番号に?

Appleユーザー同士のやり取りに便利な「メッセージ」。

使っていると、宛先が「電話番号」表示になってしまうことがある。

通常は「連絡先」に登録されている名前が表示されるはずだが、「+81」からはじまる国際電話番号表記になってしまい、誰からのメッセージなのかよくわからなくなる。

こうなってしまった場合の対処方法を説明します。

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メッセージの電話番号表記を直す

  1. Mac「システム環境設定」を開く
  2. 「言語と地域」を選ぶ
  3. 地域「日本」に変更する

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  4.  再起動する。これで元の名前表記に戻るはず

原因は地域設定

「地域」で海外に設定すると電話番号が「国際電話番号」表記になって、日本語表記で入力している「連絡先」を正しく照合できずに起きる現象のようだ。

「曜日」の日本語表記を変えたいなどの理由で、変更したのかもしれない。ちなみに、Macの「曜日」を英語表記にするには、「優先する言語」を「English」にするしかない(たぶん)。そうすると、メニューもエラーメッセージも全て英語表記になるので、英語に馴染みがある人以外はやめたほうが無難だと思う。

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バタフライキーボードをあえて擁護してみる。シザー式キーボードは指が引っかかる?

消えゆくバタフライキーボード

Appleが鳴り物入りで開発したバタフライキーボードは超薄型キーボードとして2015年に登場した。今はなきMacBookに搭載された後、MacBook Pro、MacBook Airにも採用され、Appleの全てのノートPCに使われるようになった。

しかし、ゴミや埃が詰まりやすく、打鍵音が大きいといった苦情が続出した。3年の間、Appleは改良を加えていったが、根本的な問題を解消できず、バタフライキーボードを諦めて従来からあるシザー式を改良したキーボードを16インチMacBook Pro、新型MacBook Airに採用した。

新しいシザー式キーボードは概ね好評で、今後発売される13インチ(14インチか?)MacBook Proにも採用され、バタフライキーボードは消滅すると思われる。

筆者はバタフライキーボード搭載のMacBook Proを愛用している。世間の批判とは違い、バタフライキーボードを気に入っている。

なくなりつつあるバタフライキーボードだけど、あえて擁護してみたいと思います。

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素早い

バタフライキーボードの大きな特徴はキーストロークが極端に短いことが挙げられる。少しの力でキーを押すだけで入力できる。指を動かす量が少ないので、高速で打鍵できる。

引っかからない

バタフライキーボードよりキーストロークが深いシザーキーボードでタイピングすると、指が引っかかる感覚がある。バタフライキーボードだと指をほとんどあげなくても次のキーへ指を移動できるが、シザーキーボードだとほんのわずかだが指をあげないといけない。

シザーキーボードのキーストロークは1mmで、バタフライキーボードは0.5mm。たかが0.5mmの差だが、指が覚えているのか。

慣れの問題で使い続ければすぐに高速に打鍵できるようになるだろうが、シザーキーボードに慣れるということは、少しだけ余分に指を浮かせることを意味する。

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薄い

バタフライキーボードは薄い。シザーキーボードを搭載したMacBook Airは旧型よりも0.5mm厚くなった。キーボードを変更したのが原因と思われる。

美しい

キーが極端に薄いバタフライキーボードは美しい。特にバックライトキーボードの光が過度に漏れず、暗闇だとキーが浮かんで見える。

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不具合はあったけど、かわいいバタフライキーボード

良い点ばかりわざとあげてきたけど、なくなるぐらいだからバタフライキーボードには欠点が多い。埃が詰まりやすく、筆者も一度修理している。修理後は、埃が詰まらないように改善されているかもしれないが(改善されていない説もある)、埃やごみが入らないように気をつけている。

それでも、高速で打鍵できるバタフライキーボードは筆者を気に入っている。

最初に記載した通り、現行13インチMacBook Proが最後のバタフライキーボード搭載ノートPCであり、おそらく今月か来月にはシザーキーボード搭載の新型が登場すると思われる。

キーボード以外の性能も違うので、今13インチMacBook Proを購入するのは勧めないが、バタフライキーボードがあるうちにシザーキーボードと実際に触って比較して、どちらが自分に合うか試して欲しい。

 
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AirPods Proでノイズキャンセリングができなくなった時の対処法

ノイズキャンセリングができない?

全世界で大人気のAirPods Pro。一番の売りは高性能なノイズキャンセリング機能だろう。毎日使っても、イヤホンを装着した時に外部の音がすうーっと消えていく感覚は気持ちが良い。

ところが、使用しているとノイズキャンセリングが効かなくることがある。イヤホンを長押しして、接続済みのiPhoneやMacの表示ではノイズキャンセリングがオンになっているのに明らかに騒音が入ってくる。

その場合の原因と対処方法を紹介します。

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ノイズキャンセリング機能が使えない原因

AirPods Proのノイズキャンセリング機能が使えない主な原因は、デバイスとの接続不良だ。AirPodsは左右のイヤホンが別々にデバイスに接続する仕様だが、つけたり外したりを頻繁に繰り返していると、左右のイヤホンが別々の独立したイヤホンだと誤認識されてしまう場合があり、左右のイヤホンの設定が異なってしまう場合がある。

片方だけノイズキャンセングがオンになっているのに、もう片方はオフになる現象が起きる場合もある。

こうなると、イヤホンを長押ししてもデバイス側の操作をしても反応しなくなる。

改善する方法

  1. iPhoneやMacでBluetoothの接続を解除する。スピーカーの変更では接続は継続するのでダメ

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  2.  AirPods Proのイヤホンを耳から外してケースにしまう

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  3.  再びイヤホンを耳に装着し、iPhoneやMacで接続させる(おそらく自動で接続されるはず)

  4. これで完了。ノイズキャンセリングに切り替わるか試す

別段難しいことはなし

取り立て難しい作業はない。AirPods Proがおかしくなった時は、まずはデバイスとの接続を解除して、ケースに入れれば大抵改善する。

それでも改善しなかったら、デバイス側でAirPods Proの登録を削除して再登録、それでもダメならケース背後のボタンを長押ししてリセットしよう。

 
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iPhone 9ではなく、iPhone SEだった理由と今後。今後もiPhone SEは販売される?

iPhone SE登場。iPhone 9は? 

噂通りに新型iPhone SEが登場した。噂と合致したスペックが多かったが、予想と大きく違ったのは「価格」と「名称」だろう。iPhone 8と同じボディなら、まだ使われていないiPhone 9の名称がつけられると筆者は予想したが、外れた。

iPhone 9ではなく、iPhone SEだった理由を考えてみます。

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あまりにも安い価格設定

iPhone SEの最も大きなサプライズは価格だった。iPhone SEは44,800円。昨年発売されて74,800円だったiPhone 11の半額に近い。iPhone SEはiPhone史上最安値だ。高価格で利益を上げてきたAppleだが、スマートフォン市場の飽和化、新型コロナウィルスの影響もあるのか、かなり大胆な価格設定をしてきた。Androidのミドルレンジのスマートフォンとも競争できる価格帯だ。

この価格設定が、iPhone 9ではなくiPhone SEという名称で販売された大きな理由だと思う。

iPhoneのナンバリングモデルは斬新なデザインと性能で、その時代の代表的なスマートフォンとだった。

10周年記念モデルだったiPhone XではiPhone XとiPhone 8が併売され、翌年iPhone XSとiPhone XRの両モデルが発表されて、Proモデルと標準モデルの2ラインナップにわかれた。

昨年のiPhone 11シリーズではナンバリングモデルであるiPhone 11が標準モデルとなり、ProモデルであるiPhone 11 Proと明確に区分された。

iPhone SEは格安の価格設定からわかるとおり戦略モデルであり、スタンダードモデルではないので、ナンバリングモデルの名称であるiPhone 9をつけることができなかったと思われる。

今後は3ラインナップ体制が続く?

廉価版としてiPhone SEが登場したことで、標準モデルであるiPhone 11とProモデルであるiPhone 11 Proシリーズの3ラインナップ体制となった(Plusを加えると4モデル)。

今後もこの体制が続くのだろうか。Appleは時期によって旧モデルと廉価版モデルを使い分けている。

第1世代iPhone SEは2016年に発売されて2018年に販売終了になり、第2世代が登場するまで1年半のブランがあった。iPhone SEが販売されていない期間は旧モデルが廉価版モデルとして販売されていた。iPhone SE以前も、ナンバリングモデルより少し安いiPhone 5cを2013年から2014年にかけて販売していた。iPhoneの廉価版モデルの特徴は継続的に販売されておらず、休息期間があることだ。

今後も状況に応じて旧モデルとiPhone SEの販売を繰り返すのだろうか。これは予想だが、今後は、時々アップデートしながらiPhone SEを長く販売していくことになると思う。新型iPhone SEは中身が最新スペックだが、外見はiPhone 8そのもの。分解した情報によると中身の部品の配列はiPhone 8とそっくりで、チップなどの部品がアップデートされているだけだと言う。

iPhone SEの開発を見越して、iPhone 8の内部構造はある程度モジュール化されていて、中身のバージョンアップができるように設計されていたに違いない。Appleは以前から廉価版を開発する意図があったと思われる。

iPhone SEに最新チップを搭載したのは、長く販売する目論見があったからだろう。

Face IDを搭載したiPhone SEは、標準モデルiPhone 11のフルディスプレイと明確な違いがあるので、標準モデルから廉価モデルへ顧客が大量に移行することは避けられそうだ。

今後も暫くは現行のiPhone SEが販売され、一度ぐらいは中身もアップデートされるかもしれない。その後は、ナンバリングモデルのiPhoneのボデイデザインが刷新された後、現行のiPhone 11のボディで新生iPhone SEが販売されるかもしれない。

 

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Bloombergが発表したAppleの新製品予想の真偽を考える。【iPhone 12】【MacBook Pro】【HomePod】【Apple TV】【Apple Watch】【AirPower】【AirTags】

今年も豊富な新製品

数々のリーク情報を報じてきたBloombergのマーク・ガーマン記者が、Appleの新製品予想についての質問に答えた。

次期iPhoneに、HomePod、新型Apple TVと数多くの製品について答えている。それらの製品がマーケット的にどこまで信憑性があるのか考えてみます。

iPhone 12

次期iPhone 12の予想まとめ

  • 4モデル。6.1と6.7インチのハイエンドモデル。5.4と6.1インチのローエンドモデル
  • ProはLiDARスキャナを搭載
  • リフレッシュレート120Hzディスプレイ搭載
  • ノッチが小さくなる
  • デザインはiPad Pro風

Proモデルは少し大型化している(現行Proシリーズは5.8と6.5インチ)。iPhone Xから3世代同じディスプレイサイズが続いたので大型化は考えられると思う。

ローエンドの6.1インチモデルは現行iPhone 11と同様なので、あり得ると思う。5.4インチモデルはなんだろう。発売したばかりの4.7インチiPhone SEがあるので、被り気味だから、発売される可能性は低いと思う。

LiDARスキャナ搭載はあり得るだろう。対応アプリを増やしてARを浸透させるためには搭載するデバイスを増やす必要がある。

iPad Proのようにリフレッシュレートを高める可能性も高い。

ライバルモデルが実現している小さいノッチも、iPad Pro風デザインも可能性が高い。Proモデルの表側のデザインは3年間変わっていない。そろそろ変えたいところ。

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MacBook Pro

  • 14インチ
  • シザーハンズキーボード

これは間違いないだろう。16インチと同様にベゼルが細くなり、ディスプレイサイズは大型化する。MacBook Airとの差別化のために14インチは必要だ。

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HomePod

  • 小型化した廉価版
  • Siri機能の向上

売上不振のHomePod。現行のHomePodはスピーカー性能は立派でスマートスピーカーというよりはAI搭載のワイヤレススピーカーという立ち位置だ。今から小型化してもスマートスピーカーのトップシェアを走るAmazonには追い付かないと思う。スマートスピーカーとはジャンルが違うものだ、といくらAppleが主張しても部屋にいくつものスピーカーを置く人は少ない。

ライバルが先行しているのにAppleが追い抜いたジャンルは結構少ない。iPhoneもApple WatchもAppleが市場を開拓したジャンルだし、iPodもHDD内蔵のミュージックプレイヤーの先駆者だった。Appleが先行企業に追いついたのは、Apple Musicぐらいかな。

もともとAppleはシェアよりも利益を追求する企業だったが、企業が巨大化するにつれて売上を伸ばすためにシェア拡大も視野に入れるようになってきた。HomePodもシェアが小さくても利益を確保して販売する手段もあるが、今のAppleの経営規模だとシェア拡大を要請されても不思議ではない。

ただ、小型化したHomePodは登場するだろうが、シェア挽回は難しいのでは。

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Apple TV

  • 今年後半発売
  • 8Kには未対応

Apple TVは長らくアップデートされていない。USBポートに直挿しモデルがなく、据え置き型(?)しかない。ライバルのFire TVはUSB直挿しモデルとマイク内蔵の据え置き型がある。各テレビメーカーがApple TVのメイン機能であるAirPlayを採用し始めてはいるが、テレビはそう簡単に買い替える製品ではない。Apple ArcadeやApple TV+普及のために、既存のテレビで楽しめるApple TVは重要な製品だ。USB直挿しの廉価版Apple TVが登場するのでは?

8Kテレビがまだ普及していないので8K対応は時期尚早だろう。

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Apple Watch

  • 睡眠追跡機能

昨年のApple Watch series 5発表前にも噂になった睡眠追跡機能。課題はバッテリー持続時間だが、解消したのだろうか。Apple Watchはバッテリーが1日程度しか保たず、昼夜ずっと装着するのは難しい。

Apple Watchの噂はこれひとつで、昨年も出た内容だ。常時点灯を実現したApple Watchが今後進化するポイントがなく、進化の袋小路に入っていることを意味しているのかもしれない。小型デバイスであるApple Watchは、どうしてもバッテリー容量の制限がある。ドラスティックな省力化かバッテリー性能の向上が起きないと、これ以上の進化は難しい。

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AirPower

Appleが正式に発売を断念したAirPowerだが、まだ開発が続いているとのこと。パッドのどこに置いても充電するために必要な複数のコイル内蔵できなかったことが開発中止の理由だとされたが、充電する場所を固定するなら複数デバイスを充電するAirPowerを作ることは可能だろう。

別の噂ではiPhoneはUSB-C端子に変更せず、数年後には端子を全て廃止してワイヤレス充電に切り替えると言われている。大人気商品となったAirPods、iPhone、Apple Watchの3つのデバイスを充電できるAirPowerの需要は高まることが予想されるので、開発する価値はある。 

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AirTags

  • 今年後半に登場
  • プレミアムモデルでレザーケース入り

忘れ物防止ツール「AirTags」。iPhoneを忘れることを防止できないAirTagsの必要性が低いと考えるが、Appleは本気で販売するつもりなのだろうか。ひょっとするとAirTagsとiPhoneが離れるとAirTags側でもアラームが出る仕組みなのかもしれない。そうなるなら、AirTagsを鍵につけておいて、iPhoneを忘れて外出しそうになったら警告してくれる。

単価があまり高くない忘れ物防止ツールをAppleが販売するなら、プレミアムモデルとして付加価値を与えるのは納得できる戦略だ。それがレザーケースかどうかわからないが。

信憑性は高そう

記者が言及した製品を見てきたが、信憑性は結構ありそうだ。iPhoneの4モデルはちょっとよくわからないが、iPhone SEの後継モデルと混合しているのかもしれない。

ただ、これらの製品も新型コロナウィルスにより年内に販売されるかどうかはわからない。市場の状況によっては販売が延期になる可能性もあると思う。

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EvernoteからApple純正「メモ」に移行しようとしてみたけど、断念した理由

Evernoteから「メモ」へ

筆者はEvernoteを10年以上利用している。プラスプランの有料会員で、多くの情報をEvernoteに格納して、MacやWindows PC、iPhone、Apple Watch、Androidで参照できるようにしていて、1万以上のノートを貯め込んでいるヘビーユーザーだ。

最初の頃はMacでもiPhoneでも最低限の機能しかなかったApple純正の「メモ」だが、10年の間にかなり進化した。年間3,100円の会費ももったいないし、できれば環境をAppleのサービスに統一したい。

Evernoteからメモに移行することを挑戦してみた。

Evernoteからメモに移行する方法

Evernoteからの移行はMacかPCが必要だ。ここではMacでの移行方法をご紹介します。作業自体はとても簡単でした。

  1. MacでEvernoteを起動する
  2. 移行する「ノートブック」を選び、全ての「ノート」を「Command + A」で選ぶ。すべてのノートブックを選べば一発でエクスポートできるが、ノートブックの情報はを引き継げないので、一つのフォルダにすべてのメモが格納されてしまう
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  3. 「ファイル」→「ノートをエクスポート」を選ぶ

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  4.  「フォーマット」に「Evernote XM Lフォーマット」を選んで、保存

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  5. エクスポートが完了したら、メモを開く

  6. 「ファイル」→「”メモ”に読み込む」を選ぶ
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  7. 先ほど保存したファイルを選び、「メモを読み込む」をクリック

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  8.  暫くすると読み込みが終わり、「読み込まれたメモ」フォルダに格納される。フォルダ名を元のノートブック名へ変更しよう

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移行作業は簡単だったが、、、

移行作業は、めちゃ簡単だった。AppleのメモがEvernoteのファイルフォーマットに対応しているので、何も迷わず完了できた。

これは、左から元のWeb画面、中央がEvernoteにクリップしたノート、右が「メモ」の読み込んだメモ。

読み込んだメモもEvernoteのノートをまあまあ再現しているけど、装飾がなくなって、番号もおかしくなっている。

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これぐらいの差だったら移行してみようと思ったけど、結果的に断念した。

理由は、以下。

いつまで経っても終わらない更新

1万あるノート全てをインポートしてみた。インポート自体もかなり時間がかかったが、その後のiCloudとの同期がいつまで経っても終わらない。更新の間、動作も緩慢で、スクロールもおぼつかず、とても実用的ではなかった。

タグが反映されない

ノートの整頓に便利なEvernoteにある「タグ」機能がメモにはないので、当然反映されない。それほど多くのタグを使っていたわけではなかったけど、ないと困る。メモにはフォルダの他に整理する方法がないので、一つのメモを複数のジャンルに横断して区分することができない。

ショートカットがない

Evernoteにはよく使うノートを「ショートカット」登録して、いつでもすぐにアクセスできる。似た機能にメモには「ピン」という機能がある。ピンをつけたメモは一番上段に並ぶのでアクセスしやすくはなるが、Evernoteのショートカットのようにサイドメニューからすぐにアクセスできるような利便性はない。

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Apple Watchに未対応

EvernoteはApple Watchに対応しているので、手元でメモを参照することができるが、Apple純正の「メモ」はApple Watchに対応していない(どうして?)。

不安定なiCloud

これは筆者の環境だけかもしれないが、iCloudの更新が非常に不安定だ。ノートの数が多すぎるのがいけないのか、iPhoneへの同期がいつまで経っても終わらない。これでは安心して利用できない。

移行を断念

結局、Evernoteからメモへの移行は断念した。

多少のことなら我慢しようと思ったが、動作が緩慢すぎてとても使えなかった。ノート数を1,000ぐらいに減らして再度実行してみたけど、更新がずっと続いて使えなかった。MacBook Pro (2017)で試したので、スペックは足りていると思うのだが。iPhone X側も更新が終わった後でも動作がもっさりしている。

EvernoteはMac側もiPhone側も10,000ノートでも動作はキビキビしている。

ただ、これは1,000以上のノートがある筆者の環境が異常なだけで、少ない数のノートならメモに移行しても問題ないと思う。

というわけで、もう暫くEernoteを使い続けようと思う。

今度はランニングコストを減らすためにプラス会員から無料会員に戻せるか、有料期間が終わりそうになったら試してみようと思う。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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1クリックでAirPods ProをMacに接続させる方法

AirPods ProをMacに接続させる

iPhoneなどに接続したAirPods ProをMacに接続させるためには、通常だと最短で2クリックが必要になる。スピーカーアイコンをクリックして、AirPods Proを選んでクリックしなければならない。

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昨日はiPhoneを1タップかSiriでAirPods Proに接続する方法をご紹介したので、今日はMacに1クリックで接続する方法を紹介します。

1クリックでAirPods ProをMacに接続させる

1クリックでAirPods ProをMacに接続させる方法はいくつかある。マクロ型のアプリを使う方法もある。ここではスクリプトエディタを使ってアプリを作成する方法をご紹介します。もちろん、無料です。

こちらのサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございました。

  1. Macの「スクリプトエディタ」を起動する

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  2.  「ファイル」→「新規」を選ぶ

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  3.  以下のページのコードをエディタのスクリーンにコピー&ペースとする

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  4.  貼り付けたスクリプトエディタのうち、2箇所のAirPodsの名前を自分のAirPods Proの名前に変更する。2つ目の名前を囲っているダブルクォーテーションを消さないように。

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  5.  「ファイル」→「保存」を選ぶ

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  6.  ファイル名を変更し、「ファイルフォーマット」を「アプリケーション」に変更して「保存」

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  7.  できたアプリをクリックすると、このようなメッセージが表示される。セキュリティの解除を行う

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  8.  「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」を選ぶ

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  9.  「プライバシー」を選び、左下の鍵アイコンをクリックして、指紋認証かパスワード入力でアンロックする

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  10.  作成したアプリケーションにチェックを入れる。これで完成

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  11.  

    AirPods Proを耳に装着して、完成したアプリをクリックすると、メニューバーからAirPds Proが自動的に選ばれて、接続が切り替わる

とても便利

Dockに入れておけば、どんな状態でも1クリックでAirPods ProとMacを接続させることができる。

起動時のオプションに作成したアプリを設定すれば、Mac起動と同時にAirPods Proを接続させることもできるが、起動前にAirPods Proを耳に装着しておかないといけない。

iPhoneを1クリックで接続させる方法と合わせると、AirPods Proを快適に使用できる。

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SiriでAirPods ProとiPhoneを接続する方法。外出時に自動で接続する方法も

AirPods Proの欠点

ノイズキャンセリング機能付きのAirPods Proは非常に優秀なデバイスだが、いくつかの課題はある。AirPods ProだけではなくAirPodsも同じだが、複数のデバイスに接続することができない。Macと接続して使っていたAirPodsを、出かける時にiPhoneで使うには手動で接続し直さないといけない。これが面倒だ。

iPhoneと繋がっていないのを忘れて、人前で爆音を流してしまった人もいるのでは? ワイヤレスイヤホンの中にはBoseのQC30のように2種類のデバイスに同時に接続することができる。

Bose QuietControl 30 wireless headphones ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
 

試行錯誤した結果、外出した時に自動でAirPods Proを接続する方法がわかりましたので、ご紹介します。

Macへ1クリックで接続する方法は、こちら

SiriでAirPods ProをiPhoneに接続する方法

  1. iPhoneのアプリ「ショートカット」を起動
  2. 「マイショートカット」の「ショートカット作成」をタップ

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  3.  「アクションを追加」をタップ

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  4.  「スクリプティ」をタップ

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  5.  「再生出力先を指定」をタップ

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  6.  「iPhone」をタップ

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  7.  「AirPods Pro」→「次へ」をタップ

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  8. 「名前」とアイコンを選ぶ。この名前がSiriの呼び出しに使うので、呼びやすい名前にしよう。「エアーポッズ」につけたのと同じ名前にすると、SiriがAirPodsの場所を「探す」モードに入ってしまうので、別の名前にしよう。
    「ホーム画面に追加」をタップすると、ホーム画面にアイコンを置ける。アイコンの名前と画像は自由に選べるので、「エアーポッズ」でもOKだし、AirPodsの画像にすることもできる。
    「完了」をタップすると、作業はすべておわり。

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  9. AirPods Proを耳に装着して、iPhoneに向かって「Hey Siri! イヤホン」と言うとAirPods ProがiPhoneに接続する

外出した時に自動でAirPodsを接続させる方法

  1. iPhoneで「オートメーション」アプリをタップ
  2. 「オートメーション」をタップして、右上の「+」をタップ
  3. 「個人用オートメーションを作成」をタップ

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  4.  「出発」をタップ

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  5.  場所を「選択」し、自宅を選んで、「次へ」

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  6.  「アクションを追加」をタップ

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  7.  「App」→「ショートカット」→「ショートカットを実行」をタップ

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  8. 「ショートカット」をタップして、さきほど作成したショートカットを選び、「次へ」をタップして「完了」
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  9. これで完成。AirPodsを耳に装着して、自宅から離れると「実行しますか?」と自動的に尋ねてくる。タップすればAirPodsが繋がる。この「実行しますか?」をやめたいんだけど、「オートメーション」の仕様らしい
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AirPodsの課題がひとつ減った

面倒な接続が、この方法を用いたら楽になった。オートメーションにしなくても、ホーム画面から1タップで接続できるだけで、とても便利だ。

Macなど複数のデバイスでAirPodsを使っている人は、ぜひお試しください。

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新型iPhone SEを買ってはいけない6つの理由

新型iPhone SE登場

多くの人が待ち望んでいた新型iPhone SEが発売された。先行レビューが公開されているが、iPhone SEの特徴をざっくり言うと、

  • ボディはiPhone 8
  • 中身はiPhone 11
  • iPhone史上最安値

だ。そう、びっくりするほど安くて高性能。これがわかりやすいiPhone SEの特徴で、非常にお買い得なモデルと言える。

だけど、万人に勧められる製品など存在せず、お買い得なiPhone SEにも欠点がある。

iPhone SEを買ってはいけない理由を挙げておきます。

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古いボディデザイン

最初に言及したようにiPhone SEのボディは「ほぼiPhone 8」だ。表面にホームボタンがあり、ディスプレイは四角い。フルディスプレイのiPhone Xが登場して3年が経過しており、多くのユーザーがフルディスプレイを体験している。フルディスプレイに慣れていると、四角いディスプレイは懐かしく感じるかもしれない。

いくら安いとは言え、フルディスプレイのiPhoneからiPhone SEに買い換えると、昔に戻ったような感覚になるかもしれない。

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画面が小さい

見た目で分かる通り、iPhone SEのディスプレイは小さい。4.7インチしかなく、現行販売している最小のiPhoneであるiPhone 11 Proは5.8インチだが、iPhone 11 Proよりもさらに小さく、画面サイズはiPhone 11 Proの75%しかない。解像度も異なり、ピクセル密度もiPhone 11 Proシリーズの458ppiと比べて、iPhone SEは液晶モデルということもあり326ppi。同じ液晶モデルのiPhone 11と同等だ。

画面が小さいと画像も文字も小さくなり、老眼が進んでいる人には、きつい。

シングルカメラ

iPhone SEは今時珍しいシングルカメラ。最新チップA13の効果でポートレートモードなどの先進的な撮影も可能だが、できないことも多くある。

まずは「ナイトモード」。夜間でも綺麗に撮影できるナイトモードはiPhone 11シリーズに搭載されたが、iPhone SEでは搭載するメモリ容量の違いのせいか実現できていない(iPhone SZEのメモリは3GB、iPhone 11 Proは4GB)。

超広角レンズもないし、望遠レンズもない。普通に写真を撮るには何の問題もないが、特徴のある写真を撮影しようとすると制限ができる。

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貧弱なフロントカメラ

iPhone SEのフロントカメラはiPhone 11とは異なりiPhone 8と同等のものだ。

Face IDを実現したTrueDepthカメラではなく、iPhone SEはFaceTime HDカメラを搭載している。TrueDepthカメラは12MP画質だが、FaceTime HDは7MP画質。4Kビデオの撮影もできない。コロナ禍でiPhoneを使ってテレビ電話をする機会も増えているだろうけど、iPhone SEを使うと、画質がちょっと悪いと相手に思われるかもしれない(画質は使用するアプリによって異なる)。

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異なるインターフェイス

ホームボタンがあるということは、セキュリティや見た目だけではなく、インターフェイスが異なるということだ。フルディスプレイのiPhoneは画面下のホームバーをスワイプすることで操作できる。iPhone SEではホーム画面へ戻るためには画面からホームボタンまで指を動かす必要がある。

指の移動量はそれほど大きくはないが、ホームバーは上下左右にスワイプすることでアプリをスイッチできたり、画面を下へずらすことができる簡易アクセスが使えたりできる。iPhone SEでもホームボタンを2回タップすることでアプリ選択画面に移行できるが、ホームバーのように1アクションで別のアプリへ切り替えることはできない。

ホームバーに慣れた人にとっては、ちょっと面倒かもしれない。

短いバッテリー時間

iPhone SEのバッテリー持続時間はiPhone 11シリーズと比べると短い。前モデルよりバッテリーが増量されたiPhone 11 Proのオーディオ連続再生時間は最大65時間だが、iPhone SEは最大40時間。ざっくり半分しか保たない。かなりの差がある。

とは言っても低価格は正義

iPhone SEの欠点をいろいろ見てきたけど、そうは言っても「iPhone SEは安い」。安ければ、多少の欠点には目を瞑ることができる。野暮ったく感じる人も多いホームボタンも、マスクをすることが多いご時世ではFace IDよりTouch IDのほうが使いやすいと感じることも多い(手袋をする冬場はまた別の感想を抱くかもしれないが)。

画面が小さいと見づらいが、携帯性は高い。

欠点と長所をひっくるめて考えて、今のiPhoneから買い替えるかどうか判断しよう。

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新型AirPodsはノイズキャンセリングなしAirPods Pro? 次期AirPodsはノイキャンありワイヤレス充電なしと予想

新型AirPodsはノイズキャンセリングなしAirPods Pro?

新型AirPodsはAirPods Proの形状でノイズキャンセリング機能がないモデルだと、台湾メディアDigiTimesが報道している。

スポーツ版やAirPods Pro Liteなど次期AirPodsの噂は何度も出ている。それらの噂に比べれば、現行AirPodsの後継が出るというのは信憑性が高いと思う。

噂をもとに次期AirPodsがどのようなものか予測してみよう。

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AirPods Proの形状:可能性80%

現行AirPodsはイヤーチップがなく、iPhone付属のEarPodsと同様のプラスティック製だ。装着しやすいが、人の耳に合わせるカスタマイズ性がなく、遮音性もない。

最近のイヤホンのトレンドだと、S/M/Lサイズのイヤーチップが選べる方が一般的だ。新しいAirPodsがProと同じ形状なのは信憑性が高いと思う。

ノイズキャンセリングなし:可能性40%

同じ形状となるとAirPods Proから機能を減らさなければ、AirPods Proが売れなくなる。差別化するなら、AirPods Proの目玉の機能であるノイズキャンセリングと考えるのはわかりやすい。

ただ、最近のワイヤレスイヤホンは普及モデルでも、性能はともかくノイズキャンセリング機能がついている。いくらAppleブランドでもノイズキャンセリングなしのイヤホンにどれぐらいの競争力があるのか微妙だ。

形状をProに合わせるならイヤホン内蔵のチップを新たに開発する必要がある。ノイズキャンセリング機能がないチップをわざわざ開発するのは無駄にも思えるので、可能性は40%とした。

防水性能:可能性80%

AirPods ProはIPX4レベルの耐水性能があるが、現行のAirPodsは耐水性能がない。AirPods Proの形状になれば、防水性能もついてくるはずだ。

ワイヤレス充電器機能:可能性20%

ノイズキャンセリング機能よりワイヤレス充電機能の方が省略できる気がする。

現行AirPodsはワイヤレス充電機能があるモデルとないモデルがあり、5,000円の価格差をつけている。ワイヤレス充電器を持っていない人など、ワイヤレス充電機能を望まない人もいるので、新型AirPodsとAirPods Proの差別化にワイヤレス充電の有無はあり得ると思う。

新型AirPodsはノイキャンあり、ワイヤレス充電機能なし

次期AirPodsがAirPods Proの形状を採用するなら、Pro同様のノイズキャンセリング機能はあるが、ワイヤレス充電機能を省略したモデルになると予想する。

現在のAirPodsはワイヤレス充電機能があるモデルとないモデルがある。Proも含めた3種類のモデル構成はちょっとビジーだった。ワイヤレス充電ありのAirPodsはAirPods Proとの価格差は五千円なので、AirPods Pro登場後にワイヤレス充電ありのAirPodsを選ぶ人は少なかったと思う。

それであれば新型AirPodsがワイヤレス充電機能なしのAirPods Pro仕様なのは自然に思える。次期AirPodsは早ければ5月に登場すると言われるているので、今から楽しみにしよう。

 

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【2020年版】Appleのパソコン重量ランキング(Macbookシリーズ, iPad Pro + Magic Keyboard)

iPad Pro専用Magic Keyboard登場

当初の予定より早まりiPad Pro専用Magic Keyboardが発売された。先行レビューを読むと、新しいMacBook Airと同等のキーボードに使いやすいタッチパッド、「フローティングカンチレバー」による固定されたディスプレイ(iPad Pro)と、「パーソナルコンピューター」として充分な機能を備えているようだ。

ただネックは重量。12インチiPad Pro用Magic Keyboardは約698g。iPad Pro本体(641g)よりも重い。

持ち運ぶことが多いノート型のパーソナルコンピュターにとって、重量も大事な機能だ。

というわけで、現在発売されているAppleのノート型パーソナルコンピューターの重さで比較してみます。条件はApple純正品かつトラックパッド付きキーボードだ。

第1位:11インチiPad Pro + Magic Keyboard (1,071g)

最も軽い組み合わせは、11インチiPad ProとMagic Keyboardの組み合わせ。11インチ型用のMagic Keyboardは600gで、12.9インチ型よりも100g軽い。後もう少しで1kgを切る。AppleのノートPCの中では、以前存在した12インチMacBookだけがこの組み合わせより軽い。

軽いのと同時に、ディスプレイサイズも一番小さい。現状のMacBookシリーズは13インチより小さいモデルがない。持ち運ぶための軽いAppleのノートパソコンが欲しいなら、この組み合わせがおすすめだ。

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第2位:Macbook Air(1,290g)

第2位は最近モデルチェンジしたMacbook Air。ディスプレイも13インチとiPad Proよりも大きく、一体型なので安定している(当たり前)。

ただ、もちろんタブレットとしては使えないし、タッチスクリーンでもない。

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第3位:12.9インチiPad Pro + Magic Keyboard (1,339g)

第3位は12.9インチiPad ProとMagic Keyboardの組み合わせ。MacBook Airとほぼ同じ重さなので、重さではなく、macOSが良いかiPadOSが良いか、タブレットとして利用するかどうかで選んで良いと思う。

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第4位:13インチMacbook Pro (1,370g)

第4位は13インチMacbook Pro。13インチのMacbook Proも1.3kg台なので、12.9インチiPad Pro + Magic Keyboard、MacBook Airとほとんど変わらない重さ。

ただ、13インチMacBook Proはモデルチェンジが噂されている。今積極的に選ぶ理由はない。どうしても今ノートパソコンが欲しいなら、MacBook AirかiPad Pro + Magic keyboardを選ぼう。

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第5位:16インチMacbook Pro (2,000g)

現在販売されているAppleのノートパソコンで最も重いのが16インチMacBook Proだ。軽いパソコンが欲しいのに16インチMacBook Proを選択肢に入れる人は少ないと思う。

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軽さを追求したいなら11インチiPad Pro + Magic Keyboard

とにかく軽いノートパソコンが欲しいなら11インチiPad Pro + Magic Keyboardが最適だ。キーボードもタッチパッドもノートパソコンと言い切って良いレベルの仕上がりだ。

Magic Keyboardを外せばタブレットとしても使えるので、作業の息抜きにソファで寝転がってコンテンツを楽しむことができる。

Magic KeyboardはUSB-C端子があり、充電ケーブルを挿せばiPad Proの充電もできる。Magic KeyboardとiPad Proはマグネットで接続できるので、ケーブルに挿しておいたMagic Keyboardをワイヤレス充電器代わりに利用することもできる。

Magic KeyboardのUSB-C端子は左側にあり、キーボードに接着したiPad Proの端子は右側になるので、左右どちらからでも充電できるメリットもある。ちなみにキーボード側の端子はiPad ProとMagic Keyboardの充電専用で周辺機器を接続することはできないし、iPhoneなどを充電することもできない。

iPad Proはワイヤレス充電に対応していないので、充電するためには毎回ケーブルを挿さないといけない。iPhoneでワイヤレス充電に慣れると、この作業がかったるい。Magic Keyboardがあれば、ケーブルを挿す作業から解放される。

Macでないといけない理由がない人には、この組み合わせは最適にも思えるが、ネックは価格だ。iPad Proで一番安い128GBのWi-Fi版で84,800円。Magic Keyboardが31,800円なので、合計128,260円。MacBook Airの最低価格が104,800円なので、差額は24,000円近い。

価格差が20%も違うと別のカテゴリーの製品になってしまう。

重さだけでなく、iPadとMacの機能の違い、価格も含めて、総合的に判断する必要がありそうだ。

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新型iPhone SEを買うべきか? iPhoneのモデル別買い替えを考える。iPhone XR・iPhone 6sユーザーは買い替えのチャンス

新型iPhone SE発表

長らく待ち望まれていたiPhone SEが発表された。44,800円というiPhone史上最安値の価格は評判だが、4インチの旧型iPhone SEの熱烈なファンからは「大きすぎる」という意見もあるようだ。

確かにiPhone SEは安いが、全ての人が買い換えるべきという製品でもない。例えば昨年iPhone 11 Proに買い替えた人は買い替えるべきではない。サイズと重量以外にiPhone SEが優れている点がないからだ(マスクをしていてFace IDよりTouch IDがほしい人は別だけど)。

どういう人がiPhoneを買い換えるべきか考えてみます。

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iPhone 11:不要

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昨年iPhone 11に買い替えた人は買い替える必要はないだろう。iPhone SEの方がiPhone 11より優れている点は、特にない。iPhone 11はiPhone SEにない超広角レンズを内蔵している。

iPhone 11のディスプレイサイズは6.1インチで、iPhone SEは4.7インチ。大きさだけではなく、iPhone 11の液晶はLiquid Retina HDディスプレイで、ボディの隅まで液晶が占めている。

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サイズは、iPhone SEの方が高さで約1.2cm、幅は0.8cmに小さい。どうしても小さいサイズではないとダメな人以外は買い替えをお勧めしない。

iPhone 11 Pro:不要

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ハイエンドモデル「iPhone 11 Pro」は尚更買い替える必要がないと思う。

サイズもほとんど変わらない。iPhone 11 Proの方が40g重いので、軽いスマホを求めるなら、iPhone SEもいいだろうけど、トリプルカメラからシングルカメラなど、OLEDから液晶などダウングレードする点が多い。

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iPhone XS:不要

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一年半前に発表されたモデル「iPhone XS」からの買い替えも、まだ早いと思う。iPhone XSはデュアルカメラで望遠カメラを内蔵している。ボディサイズは似ているし、iPhone XSのディスプレイはフル画面でOLEDだ。

ただ、チップ性能は最新のA13を内蔵しているiPhone SEのが優秀だ。HDR撮影もiPhone SEの方が優れている。いくら低価格でも、これらの機能のために買い替える必要はないと思う。

iPhone XR:要検討

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この辺から買い替えるかどうか微妙なモデルになってくる。2018年発売のiPhone XRは、iPhone XSシリーズより低価格の液晶モデルとして売られていた。

立ち位置としてはiPhone SEと似ている。大きな違いはディスプレイサイズだ。iPhone XRは6.1インチでかなり大きく、当然ボディサイズも大きい。

チップはiPhone SEの方が1世代上だ。

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レンズ数は同じシングルカメラだが、チップの違いで、iPhone SEのポートレートモデルの方が優れている。

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安いという理由でiPhone XRを購入したけど、本当は小さなスマホが好きな人はiPhone SEの購入を検討する価値はあると思う。

iPhone XRはメルカリで5万円前後の価格帯で売買されているので、今なら少しの投資でiPhone SEへ買い替えることができそうだ。

iPhone X:微妙

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2017年発売のiPhone Xからの買い替えは、少し微妙だと思う。iPhone初のOLEDフルディスプレイから、液晶モデルへの買い替えは抵抗がある人も多いだろう。

iPhone Xはデュアルカメラを内蔵しているが、ポートレートモードとHDRはiPhone SEの方が優れている。

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ボディサイズはiPhone Xの方が一回り大きいが、そこまでの違和感はない。

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iPhone 8:検討の余地あり

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iPhone SEと全く同じボディのiPhone 8からの買い替えは十分検討の余地があると思う。外観とカメラなどの性能はほぼ同じだが、iPhone SEは2世代分離れたチップによって高度な撮影を実現している。

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細かい点で言えば、iPhone SEはWi-Fi 6に対応していて、予備電力付きのエクスプレスカードが使える優位点もある。

ただ、それ以外はiPhone 8から買い換えてもiPhone SEは変わり映えしないとも言える。iPhone 8の動作が遅いと感じておらず、スマホであまり撮影しない人は買い替えなくても良いと思う。iPhone SEの登場で同一ボディのiPhone 8の中古価格は下落するだろうし。

iPhone 7:検討の価値あり

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3年前のモデル「iPhone 7」はiPhone SEとほぼ同一ボディを持つ。iPhone 7とiPhone SEとの違いは、iPhone 7のチップは3世代古く、カメラはボケ機能がない。

性能は確かにiPhone SEの方が高いが、ボディが一緒なので買い替えても新鮮味が薄いかもしれない。

iPhone 6s:買い替える価値あり

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今となっては懐かしさもあるiPhone 6s。iPhone SEとほぼ同じボディだけど、アンテナのためのラインが背面に入っている。

ディスプレイもTrue Toneではなく、防水でもない。ボケ機能もなく、チップも4世代の差がある。何より大きいのは、Apple Payに未対応なこと。

デザインは変わり映えしないけど、Apple Payが使えるのは大きい。お値段も手頃なので、買い替える価値はあると思う。

意外と買い替えは難しいかも

お手頃な価格であるiPhone SEだけど、意外と買い替えが難しい。Touch IDモデルのiPhoneはiPhone 6の頃からほとんど変更されていないので、買い替えても新鮮味が薄い。もちろんチップ性能もカメラ機能も違うので、それらを求める人には買い替えは有効だ。

だが、iPhone X以降のOLEDモデル、iPhone XR・iPhone 11からの買い替えは、ボディサイズが縮小したこと以外、大きなアップデートはない。ボディサイズを気にする人で、2年前にiPhone XRへ買い替えた人は検討しても良いと思う。iPhone XRを中古で売れば、小額の投資でiPhone SEに買い換えられる。

買い替えたいけど、スマホにあまりお金がかけたくない、大きなボディサイズが嫌いな人には、iPhone SEの発売は絶好の機会だと思う。特にApple PayがないiPhone 6s以前からの買い換えはお得感がある。

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新型iPhone SE発表。iPhone 11・iPhone 8と14項目で徹底比較。細かい違いも

iPhone SE登場

長らく待たされていた新型「iPhone SE」がようやく発表された。iPhone SEは一言でいえば「外見はiPhone 8、中身はiPhone 11」だ。ボディサイズはiPhone 8そのもの、中身のチップは最新のiPhoneと同様のA13が搭載されている。

価格は44,800円と同じ容量のiPhone 11より3万円も安い。

iPhone 11とiPhone 8と比較して、iPhone SEがどのようなポジションの製品なのか考えてみよう。

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ディスプレイ

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iPhone SEのディスプレイサイズはiPhone 8と同じ4.7インチ液晶だ。6.1インチのiPhone 11はもちろん5.8インチのiPhone 11 Proよりも小さい。

iPhone SEの液晶ディスプレイは、iPhone 8と同様で長方形のディスプレイ。iPhone 11シリーズやiPad Proの角が丸いディスプレイに見慣れると、ちょっと懐かしい感じがするかもしれない。

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リアカメラ

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iPhone SEはシングルカメラ。ハードウェア部分はiPhone 8と同等だと思われる。iPhone 11の広角レンズ部分ともほぼ一緒。スペック上の違いはフラッシュ。iPhone 11のフラッシュの方が明るい。

最新チップA13のおかげで、iPhone SEでもポートレートモードやスマートHDRなどの最新機能を楽しむことができる。

同じシングルカメラであるiPhone XRでもポートレートモードを使用できていたので、カメラ性能ではなくハイスペックなチップでAIを動かして、それらの機能を実現しているのがわかる。

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フロントカメラ

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iPhone SEのフロントカメラもiPhone 8と同等。4Kで撮影できるiPhone 11のフロントカメラとは異なる。

ただ、やはりチップの力でiPhone SEでもポートレートモードを使用できる。

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セキュリティ

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セキュリティもiPhone 8と同じTouch ID。Face IDは使えないが、マスクを常用する今の時代はTouch IDのが使いやすいかもしれない。

iPhone SEは第2世代の高速化されたセンサーを内蔵している。

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チップ

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チップはiPhone 11シリーズと同等のA13。PCを凌駕するといわれる最新チップをこのボディに内蔵して、半額近い値段で販売するとは驚きだ。

A13と第3世代のNeural Engineの組み合わせが、高度な画像加工技術を支えている。

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バッテリー

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iPhone SEのバッテリー駆動時間はiPhone 8と同等だ。バッテリー容量が増えたiPhone 11よりはバッテリーの持ち時間は短いが、一日使用するには問題ないと思う。

iPhone 8にはストリーミングのバッテリ持続時間の表記がない。iPhone 8発売当時はストリーミング再生が一般的ではなかったからだけど、わずか数年で周りの環境が激変したのがよくわかる。

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防水機能

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iPhone SEの防水機能はiPhone 8と同等。同じボディなので当然か。iPhone 11シリーズの防水レベルよりは低いが、日常生活で困ることはないだろう。

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容量

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iPhone SEには、iPhone 8にはない256GBが用意されている。

通信機能

iPhone SEの通信スペックはiPhone 11と同等の最新機能を反映されてる。最新の1GBps以上の速度を実現したLTE、Wi-Fi 6に対応している。

バッテリーがなくてもしばらく使えるエクスプレスカード機能にアップデートされている。

それ以外の機能はiPhone 8と同等。iPhone 11シリーズに搭載されたUIチップと言われる「超広角帯域チップ」は非採用。近くにあるデバイスの詳細な位置を特定できるUIチップはAirDropの機能向上に使われていて、発売予定だと噂される忘れ物防止グッズ「AirTags」にも活用されると言われている。

当然、5Gには未対応。

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スピーカー

スピーカー性能はiPhone 8と同等。Dolby Atmosには対応していない。A13チップで実現したと思っていたけど、ハードウェア部分も関係しているようだ。

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SIMカード

iPhone SEはiPhone 11と同等でeSIMに対応している。複数のキャリアを利用している人、海外出張が多い人には便利。

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サイズと重量

f:id:tkan1111:20200416090030p:plainiPhone SEのサイズと重量はiPhone 8と全く同じ。中身は大幅に変わっているのに、同じ重量とは驚異的だ。6.1インチディスプレイ搭載のiPhone 11と比べると二回り小さく、5.8インチのiPhone 11と比べると一回り小さい。

150gを切る重量は、最新のスマートフォンとしてはとても軽い。

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カラー

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iPhone SEは3色展開。iPhone 8も3色だけど、iPhone 8のゴールドがレッドに、シルバーがホワイトに変更になっている。iPhone 11の7色よりは選択肢は狭い。

気になるのは、iPhone SEの表面カラーが全てブラックな点。同じボディのiPhone 8はシルバーとゴールドの場合はホワイトベゼルだった。iPhone 11はどの色でもブラックベゼルだから、そちらに合わせたのか、以前あったiPhone 5cと合わせたのか。

2013年発売のiPhone 5cは廉価版と言われ多色展開していたが、どの色でもフロントはブラックだった。iPhone 5cは中途半端な価格だったこともあり、あまり人気が出なかったが、iPhone SEはどうだろう。

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価格

  • iPhone SE:44,800円(64GB)
  • iPhone 11:74,800円(64GB)
  • iPhone 8:52,800円(64GB。209年の値下げ以降)

iPhone SEはiPhone 11よりも3万円安く、昨日まで併売していたiPhone 8よりも8,000円安い。ちなみに2016年発売の初代iPhone SEは64,800円(64GB)で、最新iPhone SEより2万円も高い。2010年のiPhone 4が8GBで46,080円なので、最新iPhone SEは歴代iPhoneの中で最安値と言っていい。

この低価格こそが、iPhone SEの最も大きな特徴と言っていい。iPhone 11の半額に近いのに、最新iPhoneと同じスペックを実現している機能も多い。

高価格戦略を押し進めてきたAppleとしては、かなり戦略的な価格設定だ。

まとめ:小さくても良ければかなりお買い得

iPhone 11とiPhone 8と比較してみたが、iPhone SEの見た目はiPhone 8とそっくりだが、できることはiPhone 11に近い。

iPhone SEに出来ないことは、超広角レンズ撮影、Face ID、UIチップぐらい。フルディスプレイではない中型ディスプレイでも良ければ、価格を考慮するとiPhone SEはかなりお買い得な製品に違いない。

どうして、過去最安値になるバーゲン価格でAppleがiPhone SEを提供したのかが気になってくる。

まず、スマートフォン市場の飽和化が挙げられる。近年のスマートフォン市場の成長は鈍化していて、iPhoneの販売台数も伸びていない。高価格の製品だけでは、これ以上のシェアは取れないと判断したのは自然だ。ミッドレンジ以下はAndroid陣営の独壇場で、iPhone陣営にとってはブルーオーシャンだ。

そこへ踏み入るために戦略的にiPhone SEを投入したのは、理解できる話だ。

格安の製品を発表すれば、上位モデルであるiPhone 11シリーズの売上に影響が出るのは間違いないが、そのインパクトは小さいとAppleは考えているようだ。中型ディスプレイサイズと今だと懐かしく思えるホームボタンがあるデザインを選ぶ人が少ないと予想していると思われる。

確かにiPhone X以降のフルディスプレイに慣れると、iPhone SEに切り替えるのは少し抵抗がある。

もうひとつ、これは憶測だが、新型コロナウィルスの影響があったかもしれない。コロナウィルスの影響で過去最悪の景気後退が予想されている現状で販売するなら、値段を下げないと売れない。噂よりも販売が遅れたのは、更なる値下げ戦略を検討していたからかもしれない。

そういったAppleの事情は関係なく、中型スマートフォンを待ち望んでいた人には待望のモデルであることは間違いない。4月17日予約開始です。

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