小説とIT

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の 「夏のピルグリム」 が7月18日に発売になります。初の単行本形式の小説です。
興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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1981年のIT - 30分50円のパソコン

ITの歴史を振り返る

筆者の本職は小説家ですが、昔からパソコンが好きで、IT業界に20年以上勤めてITについてずっと触れていたからか、ITライターになるのも夢で、本サイトでその夢を叶えています。

パソコン好きの原点ともいうべき昔のIT業界を振り返ってみたいと思います。

引用:Wikipedia

偉大な「こんにちはマイコン」

最初にパソコンに触れたのは、今でいうホームセンターみたいな店にあったPC-8001というパソコンでした。

『ゲームセンターあらし』で有名なすがやみつる先生の名著『こんにちはマイコン』を読んで、パソコンとプログラムをやりたいと日々思っていた小学生でした(当時はパソコンではなく、マイコンと呼ばれていました。マイクロコンピュータの略です。それ以前のコンピュータに比べるとパソコンがいかに小さい機械だったか名前からもわかります)。

引用:日経xTech

もちろんパソコンを買うお金がないので、『こんにちはマイコン』の付録だった実物大のPC-6001のキーボード写真でタイピングの練習をしたり、ノートにBASICプログラムを書いたりしていました。

引用:すがやみつるWebサイト

プログラミングの目的はもちろんゲームでした。まだファミコンもない時代です。ゲームセンターではドンキーコングが大人気でした。任天堂『ゲーム&ウォッチ』や蛍光表示管を使った電子ゲームはありましたがが、1つの筐体で1ゲームしか遊べませんでした。

コインを入れずにゲームができるパソコンゲームは小学生の憧れでした。ゲームで遊びたい不純な動機だったけど、BASICを覚えたのは、その後ITの仕組みを学ぶのにとても有効的でした。

30分50円のパソコン

その頃、近くのホームセンターに30分50円で使えるPC-8001が置かれていました。50円を入れると電源が入り、30分経つと電源が突然落ちるものです。時間毎にパソコンが使えるなんて、今のクラウドサービスみたいですね。

当時の記録媒体はカセットテープでしたので、店頭では使えず、30分かけて入力したプログラムは消えてしまうので、電源が落ちる寸前に画面のプログラムを必死で暗記して、電源が落ちたらノートにメモしていました。

今考えると、とんでもなく原始的だけど、あれだけ集中してパソコンに向き合えたのはあのホームセンターが最初でした。

www.kantakayama.com