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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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Nintendo Switchは任天堂最後の据え置き機になる

 

Nintendo Switchの詳細が発表されると、任天堂の株価が急落した。サプライズが全くなかったからだが、任天堂からのローンチタイトルが2作品しかないことが自分にとってはサプライズだった。表題の通り、Switchが任天堂最後の据え置き機だと筆者は確信すした。

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Wiiから変わらない任天堂の施策

任天堂の失敗は大成功したWiiに起因する。旧来の大きな筐体とごついコントローラーがライト層を遠ざけていると確信した岩田前社長はスペックを落とし今までのゲーム機よりも小型な筐体、テレビのリモコンのようなコントローラーを開発した。Wiiで任天堂は最先端のゲーム開発レースから降りたのだ。

今までゲームをやらなかったライト層を見事に吸い上げ、Wiiは大ヒットした。Wii SportsやWii Fitなどの体感ゲームでゲームをやめてしまった大人まで取り込むことに成功した。

ところがWiiは飽きられるのも早かった。任天堂のゲーム機はマリオをはじめとして任天堂製(ファースト)のソフトがとても強く、サードのゲームが弱い。マリオに象徴される任天堂ブランドが強すぎて、他社のゲームが売れないのだ。よって任天堂の新作ゲームの発表が滞ると遊ぶゲームがない状況が起きる。ゲームキューブ以降の任天堂ハードに共通する課題だ。

任天堂はWii以来ジャイロセンサー内蔵リモコンやWii Uのゲームパッドなど新しいギミックを導入したハードを提供し今までにないゲーム開発を喚起させようとしたが、サードが参入しないため、新しいギミックを活用しきれなかった。

それでもWiiはヒットしたが、Wiiの末期そしてWii Uの販売は低迷した。Wiiで獲得したライト層がスマホゲームへ一斉に流れたのが要因だ。据え置き機のゲームより手軽に安価で遊べるスマホゲームはあっさりと任天堂の客層を奪った。ライト層にフォーカスした任天堂の戦略が裏目に出たのだ。スマホでゲームを行う人がここまで増えるとは岩田前社長も想定外だったに違いない。 

コントローラーという飛び道具に頼る

Wii Uの失敗を繰り返さないことを目指してSwitchは計画されたが、その道のりは困難だろう。ライト層をスマホに奪われ、ヘビーゲーマー層はPS4が牛耳っている。ゲームを楽しめる環境の向上だけを目指して開発されたPS4は全世界で成功を収めた。最先端のゲーム開発から脱落した任天堂が今更PS4と争うのは難しい。スマホに侵食されたといっても、任天堂が生き残る道はライト層向けしかないのだ。

そこで岩田前社長をはじめ任天堂の経営陣はスマホにはないものは何かを考え続けた結果、スマホにはコントローラーがない事実に至った。常に持ち歩け、どこでも手軽に遊べるスマホだが、快適にゲームを行うだけのボタンとレバーがない。操作性に難があるのはスマホゲームの初期から言われていることで、ライトゲームしかスマホで流行らない理由もそこにある。

大画面スマホにコントローラーをつけて、持ち歩けるようにし、Apple TVのようにTV画面に表示できるドックをつけたのがSwitchだ。任天堂はWIi, WIi Uで失敗し奇抜なたコントローラーにまたも頼らざる得なかった。

SwitchでもHD振動モーションIRカメラなどの新機能をコントローラーに詰め込み、新しいゲーム体験の提案を行なっている。活用してくれるソフトウェアベンダーがあってはじめて新しいハードウェアの提案は活きてくるが、そうなるだろうか?

Wii Uで失敗したのに、同じ路線をまたもSwitchで任天堂は進もうとしている。Switchで失敗したら任天堂は二度と据置機を出せなくなるほどシェアを失うだろうが、Wii Uと同様にSwitchが失敗する可能性は非常に高い。

その理由はローンチタイトルを揃えられなかった任天堂のソフト開発力の低さにある。この問題については、また明日。