宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

MENU

HomePodはスマートスピーカーではない

HomePod予約開始

発売を延期していた『HomePod』がようやくUSで予約開始になった。Appleが開発に手間取っているうちにAmazon Alexa、Google Homeが日本でも発売されて、ちょっとしたスマートスピーカーブームが起きている。

f:id:tkan1111:20180202013728p:plain

ワイヤレススピーカーなHomePod

2011年にiPhone 4SにSiriを搭載し、音声認識機能では先行していたAppleが放つ家庭用スピーカーなので、Alexaなどと同様に捉えがちだが、HomePodはスマートスピーカーではなく、ワイヤレススピーカーと捉える方が適切だ。

 AlexaやGoogle Homeと同様に、HomePodもSiriを用いて音声によって操作できるが、機能は限定的だ。日本未発売なのでHomePodを直接はテストできないがiPhone XのSiriで比較すると先行2機種よりも、Siriの音声認識、質問への正答能力は低い。

目的が異なるAppleの戦略

先行していたのに追い越されたのはAppleの開発能力が低いからだろうか。どのように音声認識を用いるか「目的意識」の違いが差となって現れたのだと思う。

Googleは音声認識を第二の検索情報と捉えて、あらゆる情報を音声で検索できるようにし、Webと同様に莫大な広告収入を音声認識から得ようとしている。

Amazonはもっと露骨だ。Amazon社での販売履歴をもとに過去購入した商品の補充をユーザーに促し、検索情報から新たな商品の提案に繋げている。

一方、広告や通販での収入を目的としないAppleはiOSデバイス(現在はMacも)の使い勝手を良くするために音声認識を用いている。発想が違うのだ。

HomePodにも、Siri同様に検索などの”スマートスピーカー”的機能は付与されているが、家庭用ワイヤレススピーカーの使い勝手を良くするのがSiriを搭載した本来の目的だ。

ユーザー志向のHomePod

HomePodは、AmazonやGoogleのような新たなデバイスとしてのスマートスピーカーではない。Appleがこだわったのはスピーカーとしての使い勝手であり、音質だ。

高価なスピーカーとして顧客にHomePodが受けられるかは未知数だ。ただ、AirPodがSiri搭載を売りにしていなくても使いやすいから売れたように、HomePodが人気になる可能性はあると思う。

Apple AirPods 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth対応 マイク付き MMEF2J/A

Apple AirPods 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth対応 マイク付き MMEF2J/A