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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の 「夏のピルグリム」 が7月18日に発売になります。初の単行本形式の小説です。
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HomePodはスマートスピーカーではない

HomePod予約開始

発売を延期していた『HomePod』がようやくUSで予約開始になった。Appleが開発に手間取っているうちにAmazon Alexa、Google Homeが日本でも発売されて、ちょっとしたスマートスピーカーブームが起きている。

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ワイヤレススピーカーなHomePod

2011年にiPhone 4SにSiriを搭載し、音声認識機能では先行していたAppleが放つ家庭用スピーカーなので、Alexaなどと同様に捉えがちだが、HomePodはスマートスピーカーではなく、ワイヤレススピーカーと捉える方が適切だ。

 AlexaやGoogle Homeと同様に、HomePodもSiriを用いて音声によって操作できるが、機能は限定的だ。日本未発売なのでHomePodを直接はテストできないがiPhone XのSiriで比較すると先行2機種よりも、Siriの音声認識、質問への正答能力は低い。

目的が異なるAppleの戦略

先行していたのに追い越されたのはAppleの開発能力が低いからだろうか。どのように音声認識を用いるか「目的意識」の違いが差となって現れたのだと思う。

Googleは音声認識を第二の検索情報と捉えて、あらゆる情報を音声で検索できるようにし、Webと同様に莫大な広告収入を音声認識から得ようとしている。

Amazonはもっと露骨だ。Amazon社での販売履歴をもとに過去購入した商品の補充をユーザーに促し、検索情報から新たな商品の提案に繋げている。

一方、広告や通販での収入を目的としないAppleはiOSデバイス(現在はMacも)の使い勝手を良くするために音声認識を用いている。発想が違うのだ。

HomePodにも、Siri同様に検索などの”スマートスピーカー”的機能は付与されているが、家庭用ワイヤレススピーカーの使い勝手を良くするのがSiriを搭載した本来の目的だ。

ユーザー志向のHomePod

HomePodは、AmazonやGoogleのような新たなデバイスとしてのスマートスピーカーではない。Appleがこだわったのはスピーカーとしての使い勝手であり、音質だ。

高価なスピーカーとして顧客にHomePodが受けられるかは未知数だ。ただ、AirPodがSiri搭載を売りにしていなくても使いやすいから売れたように、HomePodが人気になる可能性はあると思う。

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