ソニーの新型スマートフォン登場
ソニーが新型スマートフォン『Xperia XZ2』を発表した。
詳細は別レポートを見ていただくとして、CPUとカメラは正常進化を続けており、今までほとんど変わらなかったデザインは丸みを帯びた形状に変更された。
言い訳が必要な製品
ウルトラスローモーションや新しいバイブレーション機能など、いくつかの先進的な機能はあるが、サムソンやAppleと比較して、「なぜ、これがないの?」というシンプルな疑問が浮かんでしまい、言い訳が必要なのは残念だ。
- なぜ狭額ではないのか?
- なぜこんな分厚いのか?
- なぜデュアルカメラではないのか?
- なぜXperia XZ2 CompactにはQi充電がないのか?
デュアルカメラはパーツの発表だけ行い、今回未発表のpremiumモデルに搭載することを強く示唆しているのは混乱を招いている。今回の発表では、新型Xperiaがデュアルカメラ搭載だと間違えた人もいた。
Appleとの比較
Appleも前モデルまではQi充電に対応していなかったが、ハイエンドのiPhone Xだけではなく現行全モデルが対応した。Compactは名前の通り小さいサイズなので設計が難しかったのかもしれないが、「これはついているけど、あれはついていない」だとメッセージは弱まる。
こういうところはAppleがやはり巧みだ。圧倒的なブランド力もあり、多少の齟齬があっても周囲を納得させてしまい、業界の流れを変えてしまう。今回ソニーがQi充電を追加したのもAppleの対応により、ワイヤレス充電環境が整ったのを理由にしている。
過去最高の利益を叩き出し、ソニー復活の報道も多いが、こうしたメッセージ配信と製品力にはまだまだ疑問が残る。
平井社長が退任し、吉田新社長には「言い訳がいらない」経営を期待したい。