宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

MENU

失った領土を取り戻すApple

異例のイベント

来週3月27日にAppleが教育関連のイベントを開催する。

www.gizmodo.jp

会場がシカゴのHigh School、キャッチフレーズは『Let’s take a field trip.』(遠足へい行こう!)と過去にないイベントになりそうだ。シカゴでイベントを開催した事ってあるのだろうか?

例によって、これ以外何も明らかになっていないが、教育関連のイベントを行う背景ならわかる。

Chromebookの台頭

教育機関のIT化が、日本よりはるかに進んでいるアメリカではひとり1台のPCが用意されている(日本の公立小学校では5.9人に1台しかPCが用意されていない)。この分野で伸びているのが、GoogleのChromebookだ。小中高生向けの市場で60%のシェアを持つ。

Chromebookは、クラウドを前提とした軽量なOSを搭載し、リッチなハードウェア性能は不要な安価で頑丈なマシンだ。不要なソフトウェアをインストールしづらく、IT管理者が少ない教育機関で使用するには最適なマシンのひとつだ。

一時は廃止も検討していたChrome OSをGoogleが存続を決めたのも、教育機関への浸透が理由だ。

もともと教育機関に強いのはAppleだった。ここ数年、Appleは教育機関にiPadを導入しようと取り組んでいた。メンテナンスが容易でMac OSよりも軽量なiOSと故障率が高いキーボードがないタブレットは教育機関に向くと言われていたが、現状はChromebookに後塵を拝している。

Appleとしては当然このままにしておくわけにはいかない。より廉価で、選択肢が多い機種群を用意する必要がある。

新機種投入の噂と合致する今回のイベント

この動きは、ここ数ヶ月に流れた廉価版iPad、MacBook Air導入の噂と符合する。小学生にはタブレットのiPad、中高生にはキーボードがあるMacBook Airを用意して、全年齢でApple製品を使ってもらう布陣を構築できる。

特にChromebookに対抗するためには、ディスコンになると思われていたMacBook Airを復活させるのは適切な戦略だ。

iPhone SE2は?

もう一つの噂であるiPhone SE2も、このイベントで発表されるのだろうか。ジョブズは生前「子どもにデバイスをもたせない」と言っていた。今まで子ども用のスマホをAppleは提供していなかったが、シェア拡大が必要なAppleとしては、ジョブズの遺志に反して、子どもにも扱いやすい新型iPhone SEは投入したいところだろう。スマホがインフラ化し、子どもでも扱うようになった現代は、ジョブズのときとは時代が異なってきている。

当初よりiOSはビジネスや教育機関でも利用できるように管理者がデバイスを管理できる機能を有している。子どもが安心して利用できるデバイス管理をAppleが提供して新型iPhone SEを発表する可能性があると思われる。

www.kantakayama.com