19種類の文字盤
Apple Watchには、watchOSのアップデートに伴い文字盤がいくつも追加されている。最新バージョンのwatchOS 4では19種類の文字盤があり、左右スワイプで設定した文字盤を気軽に変更できる。
19種類あるが、筆者が日常的に使うのは「Siri」と「モジュラー」のみだ(人に見せる時は「ミッキーマウス」で時刻読み上げを披露することもある)。
Apple Watch 4の方は、こちらも。
文字盤:Siri
watchOS 4で登場した新しい文字盤で、Siriが選択した情報をカード形式で表示する。「カレンダー」などApple Watch標準アプリの情報のほとんどを表示できる。
表示するカードは、その時の状況によって変わる。「予定」や「リマインダー」はもちろん、「日の出・日の入り」も教えてくれる。
「天気」なら天気予報の変わり目で新しいカードを追加してくれる。例えば15時から雨が降る予報なら15時の時点に新しい「天気」のカードを表示する。
音楽を再生中なら、自動的に今流している音楽のタイトルとアートワークを表示する。タイミングが不明だが、Apple Watchの格納している「写真」をランダムに表示したり、「株価」を表示したりもする(株価の変動が大きい時に表示する?)。
Apple Watchのデジタルクラウンを回すと未来のカードを見えるので、今後の予定や天気予報をチェックできる。
文字盤Sirの欠点は配置できるコンプリケーションが少ないことだ。「左上」と「右上」しかない。時刻の上にあたる「右上」は「日付」にしたくなるので、実質「左上」だけ。筆者は「左上」に「気象状況」を設定している。
Apple Watchのコンプリケーションには「天気」と「気象状況」がある。標準アプリの「天気」の他に「Y! 天気」をインストールすると、これも「天気」と表示されるのでややこしい。
現在の天気と降水確率をアイコンで表示してくれる「Y! 天気」が一番視認性が高いのだが、表示する天気の地点をアプリで登録しないといけないので、出張など居場所が変わる時は不便だ。
文字盤:モジュラー
Apple Watch発表当初からある文字盤。watchOS 3までは、こればかり使っていた。
コンプリケーションを配置できる場所が5つもあるのが魅力。特に「中央」の情報量が多く、「予定」の「場所」まで表示できるのは、この文字盤だけだ。
設定できるコンプリケーションが多いので、「気象状況」以外にも「メッセージ」のアイコンを配置できる。アイコンをタップすれば、すぐに「メッセージ」を開けるので、ショートカットのように利用できる。
「電話」など、よく使うアプリのアイコンを並べておけばランチャーのように使える。メインの文字盤の隣に設定しておけば、スワイプで移動した文字盤「モジュラー」のアイコンをタップして素早くアプリを開くことができる。
上の文字盤のように「気象状況」と「天気」を並べると、現在の天気と気温を表示できる。
Siriの成長に期待
最近では文字盤「Siri」にしている時が増えてきている。アプリを開くときは、隣に設定してある「モジュラー」に右スワイプで移動するよりも、サイドボタンから選択する方が早い。
文字盤「Siri」には可能性を感じる。さらに進化していけば、現在地の近くにある飲食店を紹介してくれたり、「そろそろ寝たほうがよい」などとアドバイスをしてくれたりできるかもしれない。今でもアクティビティが完了していないと「歩いたほうがいいですよ」と夕方教えてくれるが「通知」で飛んでくるが、いちいち確認しないといけなくて、ちょっとうざい。
この文字盤「Siri」のようにカード形式の表示で、時刻を確かめるときに、ちらと眼に入るぐらいがちょうどよい割り込み方だと思う。
デザインはともかく、Googleの「Wear OS」の方が一歩先に進んでいるようだ。先行者のSiriがどこまで成長できるか、これもWWDCの見どころの一つだ。