力強いSwitchの勢い
Nintendo Switchの勢いが続いている。先週のソフト売上げランキングでは、「ドンキーコングトロピカルフリーズ」が一位。Wii Uからの移植作で、この売れ行き。20位以内の13本がSwitchのゲームだ(PS4が4本、3DSが2本、Vitaが1本)。
引用:メディアクリエイト https://www.m-create.com/ranking/
爆発的とまではいかないが、Nintendo Laboも順調に売れている。普段ゲームをしない層にもSwitchが浸透し始めている。
特筆すべきは、Switch向けゲームのほとんどが任天堂製であることだ。任天堂以外のゲームは13本中2本しかない(ポケモンは任天堂製にカウント)。
以前記載したようにインディーズ企業製のソフトがダウンロード販売しているが、大作は任天堂が独占している。Wii時代のソフト日照りの反省から緻密に計画したソフト開発が功を奏している。
以前から任天堂ハードは任天堂のソフトしか売れないと言われ、任天堂もサード(任天堂以外のソフト開発会社)の売上促進に力をいれてきたが、Switchでは開き直ったように任天堂ソフトが強い。
質も販売時期もコントロールできない他社のソフトを当てにするよりは、自社開発のソフトの質と量に注力したほうが良いと判断したかのようだ。
ソフトの売れ行きと共にハードも先週5万台売れており、「パワプロ」で勢いが戻ったPS4の2倍に迫る売れ行きだ。ソフトを任天堂が独占していても、ハードの売上に今のところ影響はでていない。ハードもソフトも任天堂が独占している。
引用:メディアクリエイト https://www.m-create.com/ranking/
これも先日記事に書いたように、 ハードもソフトも供給するということは、Appleのように任天堂が垂直統合モデルの企業になりつつあることを意味する。
Android機のように他企業がハードを開発できないゲーム業界はスマホとは異なるが、ハード・ソフト両方のシェアをとれている今のSwitchは垂直統合モデルの成功事例となっている。
もっとも最近のゲーム機は互換性が重要視されていないので、WiiからWii Uになって任天堂が失速したように、ハードの切替のときに王座が入れ替わる可能性はある。
PS5がどのような仕様ででてくるかは今から楽しみだ。今年のE3ではなく、恐らく来年のE3で何らかの発表があるに違いない。