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シャープが不採算の東芝パソコン事業を買収する理由

パソコン事業に再参入

シャープが東芝のパソコン事業を買収するようだ。

<追記 2018/06/05>

本日正式に発表されました。

シャープ、東芝のPC事業を40億円で買収 ~PC市場に再参入 - PC Watch

 

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www.nikkei.com

シャープは2009年にパソコン事業から撤退したので、報道が事実なら再参入ということになる。

パソコン事業はコモディティ化が進み、薄利多売のビジネス構造が続いている。寡占化も進み、Lenovo、HP、Dellの三社で70%のシェアを握る。今から参入しても儲からないし、大手三社には追いつかないだろう。だから東芝も不採算事業として売却を決めたわけだ。

www.kantakayama.com

薄利多売の事業をなぜ買収?

ただ、シャープだけは事情が異なる。シャープの親会社である鴻海精密工業は、EMS

(受託製造)で成長した企業であり、HP、Dellのパソコン製造を受託している。

自社ブランドがない(弱い)EMS企業にとって、自社ブランドは悲願であり、だから鴻海も携帯や家電ブランドが欲しくて、シャープを買収した。ただ、鴻海が買収したときにはシャープはすでにパソコン事業を止めてしまっていた。

そこで、鴻海は新たに「DynaBook」ブランドを買収することにしたと思われる。自社の向上で開発製造した自社パソコンを「DynaBook」ブランドで販売する可能性が高い。

LenovoはNEC、富士通のパソコン事業を統合しても、両者のブランドと工場を残したが。鴻海は東芝の工場(今は杭州にある)ではなく自社の工場で製造するのではないか。欲しいのはDynaBookブランドだけなのだから。

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