ハイエンドAirPodsの噂が出ている。
ノイズキャンセリング機能や耐水性能を強化した現行の上位バージョンということだろう。
予想以上にヒット
二年前に登場した完全ワイヤレスイヤホンAirPodsは、完全ワイヤレスイヤホンブームの先駆者となった。iPhoneのiイヤホンジャックを廃止と同時発表のAirPodsは、有線イヤホンの代替案という位置づけだったが、おそらくAppleの想定以上にヒットした。
肝心な機能は?
登場から2年が経過し、モデルチェンジの時期なので、噂に信憑性がある。ノイズキャンセリングもライバルモデルと争うために必要な機能だし、ランニング機能を強化しているApple Watchと連携するためには防水性能の強化も歓迎される(AirPodsをつけてロードを走っていると雨が気になる)。
欲しいのは強化版Siri
AirPodsがライバルに劣っているのは、ノイズキャンセリング機能だけではない。音声コマンド機能の強化が必要だ。ソニーや多くのベンダーがイヤホンやヘッドホンをGoogleアシスタントに対応してきている。
人々のスマートフォン依存が問題となっている現代、画面から目と指を開放する音声コマンドの重要性は増してきている。天気予報やニュースなどの情報を耳から入手するだけではなく、メールやLINEなどSNSでの応対を音声で行う機能も増えてきている。
スマートスピーカーでAmazonとGoogleにシェアを取られていることからもわかるとおり、早い時期にSiriを発表して先駆者だったAppleは音声コマンドの分野で現在負けている。
スマートフォン依存問題を声高に訴えるAppleは、自社の音声コマンドSirの強化を図るべきだ。対応するコマンド数、音声認識の精度、やるべきことは多々ある。
以前、スマートフォンの次はスマートイヤホン「イヤホ」が主流になると筆者は予測したが、その後の流れをみると、まんざら夢想でもなくなってきた。少なくても、ひとつのデバイスとして『スマートイヤホン」は残っていくと思われる。
Appleも同じ時流に乗りたいなら、より強化したSiriを新型AirPodsに搭載すべきだと思う。