watchOS 5.1.1リリース
先週のwatchOS 5.1リリースから時間を空けずにwatchOS 5.1.1をAppleはリリースした。watchOS 5.1にアップデートした一部のApple Watch series 4ユーザーから、「文鎮化」したと報告があった。文鎮化とは、再起動しても何をしても使用できない状態のこと。Apple Watchでは以前にも同様のことがあった。
今回は、この文鎮化を防ぐバージョンアップと思われるが、Appleから発表はない。


早速アップデートしてみたが、アップデート時間は従来のアップデートと比べて非常に短く、インストール作業は約3分だった。5.1のアップデート時間も短かったので、マイナーバージョンアップに掛かる時間は短くなったのかもしれない。
筆者のApple Watch series 4ではwatchOS 5.1をインストールしても幸い文鎮化を起きなったし、watchOS 5.1.1で変更された箇所もわからなかった。
Apple Watchだけパブリックベータ版がない理由
以前にも文鎮化問題が起きて、公開したばかりのバージョンを取りやめることがあった(筆者も見事に引っかかりAppleに修理してもらった)。iPhoneのiOSと違って、watchOSではOSのパブリックベータ版が公開されておらず、開発者向けのみ提供されている。当然、テスターの数はパブリックベータの場合より少ない。今回の問題がパブリックベータがないからと断定できないが、テスターが多ければ防げた可能性はある。
macOS、iOS、tvOSではパブリックベータが提供されているのに、watchOSだけ提供されない理由は、watchOSだけ一度ベータ版を当てると元に戻すことができない仕様だからと思われる。iOSやmacOSは最悪初期化して正規のOSに戻すことができるが、watchOSではその設定ができない。watchOSは他のOSと異なり、iPhoneからインストールする仕組みになっているので、iPhoneとの通信が正常に行えなくなると、Apple Watch単体ではインストールできないのだ。
だから、「文鎮化」しやすいApple Watchにはパブリックベータが提供されていない。
watchOSのアップデートは慎重に
テスターが少なく、失敗した場合元に戻せない可能性があるApple Watchのアップデートは少し様子を見てからのほうがよいかもしれませんね。