AirPods Pro
初代AirPodsから三年間ほぼ毎日使っている。1ヶ月前からAirPods Proを使いはじめて、概ね満足している。実際に使っていて、気づいた点を記します。
- AirPods Pro
- 実践的なノイズキャンセリング機能
- つけっぱなしにできる
- 使えるSiri
- やっぱり短いバッテリー持続時間
- 片耳だけ充電されない不具合
- わかりづらいモードの切り替え音
- 近年まれに見る画期的なプロダクト
実践的なノイズキャンセリング機能
飛行機の機内、地下鉄、ランニング、様々な状況でAirPods Proを使ってみて、ノイズキャンセリング機能には感心させられた。
不快なノイズのほとんどがきれいに除去される。機内ではBoseのQC 30を使っていたが、Boseよりも全般的に上だと感じた。不快なノイズだけが除去されて、機内や地下鉄のアナウンスは比較的残すようにしている。音楽を流すと、そのアナウンスもほとんど聞こえなくなる。
マイクで収録した音を分析して、どの音を除去するかどうか瞬時に判別しているようだ。
ランニング時には風切り音を除去してくれる。よほどの強風ではない限り、聴きづらいオーディオブックの音声も聞き分けられる。QC 30は優秀だが、風切り音は激しいし、ネックバンド型は邪魔だし、擦れる音も発生する。ランニングには完全ワイヤレスイヤホンは最適だ。
ノイズを除去できる利点は、小さいボリュームで聴くことができるので、耳にもやさしいこともある。
つけっぱなしにできる
AirPods Proをつまむと外部音取り込むモードに移行できる。このモードがまたよくできていて、まるでイヤホンを装着していないように外の音が聞こえる。
マナーが良いかどうかわからないが、AirPods Proを耳につけっぱなしにしても生活ができる。
ノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを頻繁に切り替えるために、「押したままにするときの間隔」を「短い」に設定すると良い。
ただ、あまり長くイヤホンを挿していると、耳が痒くなりイヤホンを外したくなる。自動耳検出をオンにしてイヤホンを外すと、流している音楽が停止してしまうのは、ちょっと困るところだが、自動耳検出は便利なので仕方がない。
使えるSiri
AirPods Proは「Hey Siri」が使える。AirPods Proの最大の課題であるボリューム調整も、Siriにお願いすることができる。「Hey Siri、ボリュームを少しあげて」「Hey Siri、ボリュームをさげて」などと依頼できる。
iOS 13.2では受信したメッセージをSiriが音声で教えてくれる。AirPods Proだけの機能ではないが、ノイズキャンセリング機能があるので、AirPods Proだと運動時でも聞きやすい。
やっぱり短いバッテリー持続時間
AirPods Proの一回のバッテリー持続時間は最大4.5時間となっている。公称通りに使えるが、ずっとつけっぱなしにしていると4.5時間では短く感じることがある。
充電時間は短く、5分間充電すれば1時間再生できるようになるが、バッテリーがなくなると集中が途切れてしまう。もう少しだけ長いと嬉しかった。
片耳だけ充電されない不具合
右耳イヤホンだけ充電されず、使おうとするとバッテリーの残り容量が少ないことがな何度かあった。他でも発生しているバグらしく、ファームウェアのアップで改善された報告もあったが、アップデート後でも発生した。
発生したときは、ケースから出し入れすれば再び充電されるが、0%近くからの充電は時間がかかる。個体の問題なのか、バグなのか今のところ不明だ。
わかりづらいモードの切り替え音
イヤホンのステム(尻尾部分)をつまむとモードが切り替わるが、短い音だけで今のモードを知らせてくれるので、その音がなんのモードなのか覚えておく必要がある。
静かな場所で使っていると、ノイズキャンセリング機能がオンなのかどうかわからないこともある。音声で教えてくれると助かるのだが。ちなみに「Hey Siri、ノイズキャンセリングをオン」でSiriに設定をお願いすることもできる。すでにオンになっていれば、「ノイズキャンセリングになっています」と教えてくれる。
- 「ノイズキャンセリング」・・・「ピンッ」スイッチが入った高い音
- 「オフ」・・・「ブッ」スイッチをオフにしたような低い音
- 「外部音取り込み」・・・「ピロン」特徴がある変わった音
近年まれに見る画期的なプロダクト
今年購入して最も良かった製品はAirPods Prodだった。Appleらしいスマートな操作性、最初の製品とは思えないほど優秀なノイズキャンセリング機能、使っていてストレスがない製品だ。
ボリューム調整が本体にできない課題もSiriとApple Watchで調整できる。バッテリー持続時間をもう少し長くしてほしいが、AirPodsも同等の持続時間なのでAppleとしてはこれで十分だと思っているのだろう。
評判が評判を呼んで、AirPods Proは品切れが続いているようだが、注文して待ってみるだけの価値はあると思う。