watchOS 7配信
Apple Watch最新OS「watchOS 7」が配信された。OSのメジャーアップデートだからか、ダウンロードとインストールにかなり時間がかかった。
その代わり、様々な機能が変更になった。新機能・変更点・裏技をご説明します。
- watchOS 7配信
ファミリー共有設定
Apple Watch series 6と一緒に発表された新機能。1台のiPhoneに複数のApple Watchをペアリングして管理できる機能。子供にApple Watchを持たせて、「キッズケータイ」のように管理できる。位置情報の共有、電話やメールでのやりとり、アプリのインストール許可などが可能。ファミリー共有設定を利用するには、GPS + Cellularモデルのみで利用できる。
ホームスクリーン
アプリの削除
ホームスクリーンでアプリを長押しすると、アプリを移動・削除できる。Apple標準アプリは削除できるものとできないものがある。アラームやPodcastなどは削除できるが、時計やミュージックは削除できない。
削除したアプリを復活させる方法
一度削除したアプリを元に戻したい時はApp Storeから。App Storeで検索したインストールする。
文字盤
タイポグラフィ
タイポグラフィで描かれた派手な文字盤。コンプリケーションは一つも利用できない。
- コンプリケーション:0
ミー文字
作成したミー文字、元からあったミー文字が文字盤を表示できる。画面をタップするとミー文字の顔が表情を変える。コンプリケーションは日付以外に1つ。カレンダーがいいかな。
- コンプリケーション:1つ
GMT
2つのタイムゾーンを表示できる。4隅にコンプリケーションを設置できるので、そこそこ使える。海外と連携して働く人、海外出張が多い人には良いかと。
- コンプリケーション:5つ(1つは日付)
クロノグラフプロ
60秒、30秒、3秒の単位で時間を記録できる。日付がないのね。
- コンプリケーション:4つ
カウントアップ
経過時間を把握できる。文字盤の中央をタップして「開始」を押すとタイマーが作動する。経過する時間を把握したい仕事の人はどうぞ。
- コンプリケーション:5つ(1つは日付)
ストライプ
9種類のストライプの色を自由に変更できる。3色国旗をデザインする人と可能。フルスクリーンの場合はコンプリケーションは1つも使えない。円形の場合はコンプリケーションを4隅に配置できる。
- コンプリケーション:4つ(円形のみ)
アーティスト
アーティストのGeoff McFetrdgeとのコラボ。画面をタップすると色が変わる。コンプリケーションはないので、完全デザイン重視。
- コンプリケーション:0
特大
文字盤「特大」にコンプリケーションが設置できる。「地球」などを配置すると綺麗な感じ。
- コンプリケーション:1つ
写真
文字盤「写真」にカラーフィルターが選べるようになった。
- コンプリケーション:1つ
文字盤の共有
メールやメッセージで文字盤を共有できる。App Storeで探したり、ホームページで公開することもできる。WWDCで説明した時は、「この機能いる?」と思ったけど、ファミリー共有設定で子供やお年寄りにApple Watchに持たせるための機能だったのね。
新しいアプリ
睡眠アプリ
Apple Watchを装着して睡眠することで寝ている状態を検知する。睡眠モードになると、画面も暗くなり、通知も届かなくなる。
そのほかにも、就寝準備をするように知らせてくれたり、30%未満のバッテリー残量だと警告してくれる。
サードパーティ製のアプリにあるような「睡眠の質」を測定することはできない。バッテリー持続時間も最大18時間なので、睡眠中にも装着するなら、日中のどこかで充電しないといけない。
ミー文字
新しいアプリ「ミー文字」でミー文字を作成・修正できる。
手洗い
コロナ感染防止に推奨される「手洗い」を計測してくれる。
モーションセンサーとマイクを使って、手洗いしていることを検知し、20秒のタイマーを開始してくれる。自宅に戻った時に手洗いを促してもくれる。20秒ってなかなか長いですよね。
フィットネス
新しいワークアウト
「機能的筋力トレーニング」「ダンス」「コアトレーニン」「ワークアウト後のクールダウン」が追加された。
Siri
グラフィックの変更
Siriの映像が変わった。画面が小さいからかiPhoneとは違い、全画面に表示される。
手首を上げてのSiri起動
今までは失敗することが多かったけど、手首をあげて話しかければSiriが起動する精度が高まった気がする。積極的に使っていきたい。
「設定」→「Siri」→「手首を上げて話す」をオンにする。
翻訳
iOS 14の新機能である「翻訳」がApple Watchでも利用できる。手首を持ち上げて「英語で『こんにちは』は何て言うの?」と声をかければ、英語表記が表示されて、音声で聞くこともできる。翻訳対象は10言語。
Siriショートカット
iPhoneで作成した「Siriショートカット」がApple Watchでも利用できるようになった。文字盤のコンプリケーションを置くことができる。
Siriショートカット設定方法
- iPhoneのアプリ「ショートカット」を起動
- 作成したショートカットの「・・・」をタップ
- ショートカット名の右にある「・・・」をタップ
-
「Apple Watchに表示」をオン
-
これでApple Watchのアプリ「ショートカット」に表示される
コンプリケーション
コンプリケーションの選択
文字盤を長押しすると文字盤の編集ができる。コンプリケーションの図柄が表示されるようになって選びやすくなった。
カメラリモート
「カメラ」を起動できるコンプリケーションが追加された。iPhoneのカメラをリモートで操作できる「カメラリモート」を起動できる。アイコンタイプのコンプリケーションは全て対応しているが、文字系のコンプリケーションには配置できない。
月の位相
「月の位相」または「月」と表示されるコンプリケーション。以前からあった気もするけど、「月の位相」という名前のコンプリケーションは初めてらしい。現在の月の見え方が表示される。大きなコンプリケーションでは一週間の月の位相と現在の月の名前(十五夜など)がわかる。
世界時計
こちらも以前からあったが、大型のコンプリケーションだと太陽の位置がわかる。watchOS 7より「世界時計」の「現在地」が加わり、GPSで検知した現在地の時刻を自動的に表示するようになった。
高度計
常時高度を計測できるようになったApple Watch 6とApple Watch SE専用のコンプリケーション。登山の時は便利ですかね。
睡眠
リリースノートには睡眠のコンプリケーションが追加されたとあるけど、見つからなかった。新しいアプリ睡眠は、設定した睡眠導入時間になると起動するので、コンプリケーションとして必要なのかよくわからない。
Nike
Apple標準ではないがNike Run Clubにも新しいコンプリケーションが加わった。同じ文字盤に複数種類のコンプリケーションが配置できる新機能にも対応している。
- Nike Run Club・・・1ヶ月の走行距離
- クイックスタート・・・タップするとすぐにランニング開始される。超便利
- 今週の連続ラン記録・・・一週間で何回ランをしたか教えてくれる。大型コンプリケーションのみ
- ペース表:最後のランニングのペースと走行距離を表示。大型コンプリケーションのみ
複数コンプリケーション
同一アプリで複数のコンプリケーションが配置できる。Apple標準のカレンダーなどが対応している。サードパーティ製ではNIKE Run Clubが対応していて、1ヶ月間の走行距離かクイックスタートの両方を配置できる。
ショートカット
ショートカットをコンプリケーションとして文字盤に配置できる。「ショートカット」アプリを置くこともできるし、「ショートカット」単体を置くこともできる。
ショートカット単体の方が一発で起動できそうだが、確認が一度入るの(左下の画面)で、「ショートカット」アプリの方(右下の画面)がいいかな。
感圧タッチの廃止
「強く押す」でお馴染みの「感圧タッチ」が廃止された。ハードとしては対応していても、機能自体がOSから削除されている。文字盤を強く押してもカスタマイズできなくなったので、代わりに「長押し」をしなければならない。「感圧タッチ」がなくなったことで、いくつかのメニューが変更になっている。
コントロールセンター
削除
今まで順序を入れ替えるだけだったコントロールセンターから不要な機能を削除できるようになった。
読み上げ
新しく追加された項目「読み上げ」。AirPodsなどの対応しているイヤホン・ヘッドホンを装着しているときにメッセージを読み上げる機能のオン・オフ
睡眠モード
睡眠モードのオン・オフを切り替える
学校モード
ファミリー共有設定の「スクールタイムモード」の時に点灯。
聴覚警告?
説明書にもなかったけど、何だろう。大音量だと警告が出るのかな
画面保持
アプリを起動して「時計に戻る」挙動に「Crownが押されたあと」が追加された。アプリごとにカスタマイズも可能。
通知
「すべてを消去」が上部に
アプリの変更点
Apple Pay
カードのデザインが従来よりくっきりするようになり、スクロールもキビキビするようになった。
アラーム
秒単位で設定できる。Siriにお願いすることもできる。
世界時計
「現在地」が設定できるようになった。
メッセージ
メッセージにインラインメッセージがつけられる。
たくさんあった
watchOS 7のリリースノートのユーザーガイドを元に紹介しました。watchOS 6にすでにあった機能もあるかもしれません。また見つけたらご紹介します。