宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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2020年回顧。小説編

今年の出版

今年は2冊の自作小説をAmazon で出版できました。7月に「Ork(オーク)-2006-」、11月に「月の娘にスープを送る」を出版することができました。

Ork(オーク)-2006-」は以前に書いた「箱の中の優しい世界」の前日譚で、まだスマホが登場する前のIT業界にまつわるサスペンスです。企業が個人データを収集することのリスクについて描いた作品です。

月の娘にスープを送る」は、以前父親が主人公で描いた「哀しみアプリ」のような物語を、今度は母親を主人公にしたらどうなるかというのが最初のアイディアでした。

哀しみアプリ」は2014年前の作品で、多くの人が持ち始めたスマホとネット文化をネタにしていましたが、「月の娘にスープを送る」は新しいデバイスであるスマートスピーカーを扱っています。「哀しみアプリ」と同じくどんでん返しをいくつか設けるようにしました。母と娘の関係というテーマも定まっていて、僕的にはすごく好きな作品です。

 今年の執筆

今年は改稿した作品を含めて3作品を脱稿することができました。大体4ヶ月で原稿用紙400枚程度の作品を残せるようになってきました。

今年の収穫は、アイディアがあれば最後まで書き切れる自信がついたことですかね。今までは見切り発車で書き始めるとラストにたどり着くのに四苦八苦することもあったけど、今年はある程度の材料があれば、きっちり仕上げることができるようになりました。

昨年から今年前半までは、書きたいことを書き切ると原稿用紙500枚超えの作品が残せて、これぐらいの長編を書ける筆力がついたのかと思います。一方で今年後半に書いた2作品は原稿用紙350枚程度で、これぐらいの枚数だと一筆書きとまでいかないけど、すんなりと完成させることができるようになった気がします。

以前よりスムーズに書けるようになったのは、章単位で話をまとめるようにしたからだと思います。今まではどちらかというと章で分けることなく、一気に物語を進めていましたが、最近は物語を章単位に分割して書くことを学び、各章内で小さな物語が完結するようにしました。

この書き方だと、長い小説でも俯瞰して見えるようになるし、全体の長さも調整しやすくなります。

来年の執筆と投稿

書きかけの小説はないので、来年は新作に取り掛かることになります。ネタはいくつもあるのですが、まずは純文学に挑戦しようと思います。

以前は、純文学っぽい小説を嗜好していましたが、読者に受け入れてもらえるエンターテイメント小説を最近では書いていました。エンターテイメントは読者に喜んでもらうためにキャラクター設定や驚きのあるストーリー展開に神経を使いますが、久々に「人間」を描くことに集中して作品を構築したいと考えています。

ちょうど良いネタもあるので、短くコンパクトな作品になると思います。それが完成したら、またエンターテイメントを書きたいと思っています。ジャンルはSFというかなんというか、になりそうですね。

今年のペースで、来年も4ヶ月に1作品で合計3作品は書き残したいと思っています。

どの作品をAmazonで出版するかわかりませんが、2作品ぐらいは出版したいと思います。

今年は多数の記事と作品をお読みいただきありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

 
IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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