新型iPad / iPad mini登場
新しいiPadとiPad miniが発表された。iPadは第9世代、iPad miniは第6世代に進化した。新型チップを搭載したiPadは正常進化という感じで、フルディスプレイを初採用した新型iPad miniは、iPadの縮小版というよりiPad Airの縮小版というスペックだ。
Pro以外のiPadシリーズであるiPad Air / 無印iPad / iPad miniを徹底比較します。
- 新型iPad / iPad mini登場
- ディスプレイ
- チップ
- カメラ
- コネクタ
- モバイル通信
- Apple Pencil
- キーボード対応
- サイズと重さ
- バッテリー持続時間
- スピーカー
- セキュア認証
- ワイヤレス通信
- カラバリ
- 価格
- まとめ
ディスプレイ
フルディスプレイになったiPad miniのディスプレイサイズが8.3インチに大型化し、サイズが変わらなかった無印iPadとの差が縮まった。
ディスプレイは小さいがiPad miniの方が微細化されている。iPad miniのディスプレイ性能はiPad Airとほぼ同じ。ディスプレイからも新型iPad miniがiPad Airの縮小版だということがわかる。
チップ
iPadはA12からA13にアップグレード、iPad miniはA12からA15へ大幅アップグレードした。iPad AirがA14なので、チップの世代だけで並べれば、iPad mini > iPad Air > iPadの順になる。
カメラ
iPad miniとiPad Airは12MP広角カメラ、iPadは8MP。iPad AirとiPad miniのカメラの違いは、フラッシュだ。iPad miniはクアッドLED True Toneフラッシュを搭載している。
コネクタ
新型iPad miniはUSB-Cコネクタを搭載している。Appleは高速データ転送の機会が多いハイエンドモデルにUSB-Cを搭載してきたから、iPad miniはiPad Airと同様にハイエンドモデル扱いなのだろう。iPhone ProシリーズがいつまでもLightningコネクタのままなのは不可解だけど。
モバイル通信
新型iPad miniは5Gに対応した。iPadは4Gのまま。eSIMに対応しているが、新型iPhoneのようにデュアルeSIMには非対応。
Apple Pencil
iPad miniはiPad Airと同様に第2世代Apple Pencilに対応した。
キーボード対応
他のスペックではiPad Airを凌駕する性能を誇る新型iPad miniだが、Magic Keyboardはおろか、純正のキーボードがひとつも用意されていない。iPad miniサイズのキーボードは現実的ではないというのがAppleの判断なのだろう。
サイズと重さ
iPad miniの厚さは6.3mmで6.1mmのiPad Airに肉薄している。と思ったら、旧iPad miniは6.1mmでiPad Airと同じだったので、新型になって少し分厚くなっていた。
新型iPad miniの高さが旧型より少し短くなったのはホームボタンがなくなった影響だろう。重さも少し軽くなった。
iPad Air / iPadと比較すると、iPad miniがもっとも小さくて軽い。300gを切ったのは衝撃的で238gのiPhone 13 Pro Maxと同じとまではいえないが、比較対象に入ってくる。
バッテリー持続時間
いずれのモデルもバッテリー持続時間は最大10時間で同一。
スピーカー
iPad miniのスピーカーはiPad Airと同等の性能で、横向きにするとステレオで音声を流せる。iPadは以前のまま。
セキュア認証
フルディスプレイになったiPad miniはトップボタンにTouch IDが移動した。この仕様もiPad Airと一緒。新型iPhoneのサイドボタンもこのようにしてほしかった人も多いのでは。
ワイヤレス通信
iPadはWi-Fi 6にもBluetooth 5.0にも非対応。廉価版とはいえ、ここは対応して欲しかったところ。iPad miniはどちらにも対応している。
カラバリ
iPadはシルバーとスペースグレイという地味なカラバリ。一方、iPad miniはスペースグレイ、ピンク、パープル、スターライトと豪華な色合い。スターライトは今年の新色でゴールドとホワイトの中間みたいなパールと呼んで良さそうな色合い。iPhone 12にあっ他のにiPhone 13ではなくなったパープルがiPad miniで復活。どうしても紫好きな人はiPad miniを買おう。
価格
仕様がiPad AirライクになったiPad miniは値上がりして64GB59,800円から。iPad miniと1万円の違いしかない。iPad miniより2万円安いiPadは廉価版という位置付けになる。
まとめ
スペックを細かくみてきたが、iPad miniのスペックはiPad Airにかなり似ている。ディスプレイサイズと純正キーボード以外でiPad miniがiPad Airより劣っているところは見当たらず、モバイル通信やチップなどiPad Airを凌駕している点も多い。
iPad Airより1万円安いだけなので、ディスプレイサイズだけで考えるとiPad miniは割高だ。昨年から発売されているiPhone 12 miniと同じようなプレミアムコンパクトモデルという位置付けになる。iPhone 12 miniは販売不振だといわれていたが、新型iPad miniはどうなるのだろう。
iPadはiPadシリーズの中で最も安く廉価版というイメージだ。Wi-Fi 6に非対応で、搭載しているチップも2世代前だ。タブレットとして普通に使う分には支障ないが、少し込み入った用途に使おうとすると、厳しい局面もあるかもしれない。いつまでOSをアップグレードできるかも気になってくる。
それでも、4万円を切る価格は魅力的なので、とりあえずタブレットを使いたい人はiPadを選んでも後悔はしないだろう。
iPadシリーズはProを含めると5モデルもあるが、価格と性能それぞれがうまく用意されているので、自分のお財布と用途に合わせて選べると良いと思います。