「MacBook」は?
発表されたばかりのMacBook Airの話題が多いが、他のMacbookはどうなるか気になる。現行のMacBookシリーズは、ProとAirしかない。
iPadは4シリーズもあるのにMacBookは2シリーズのみ。MacとiPadの売上規模はほとんど変わらないのに、MacBookの種類は少なすぎる気がする。
気になってくるのは、無印の「MacBook」だ。「iPad」はあっても「MacBook」は存在しない。Macbookは最軽量Macとして販売されていたが、2019年に廃止になり、それからMacBookの新型は発表されていない。
今後もMacBookは販売されないのか考えてみます。
2シリーズ5モデル
現行のMacBookは、MacBook AirとMacBook Proの2シリーズしかないが、筐体は5モデルある。M1、M2 MacBook Air、13インチ、14インチ、16インチMacBook Proの5モデルだ。
iPadもiPad Proが11インチと12.9インチの2モデルがあって、合計5モデルと、MacとiPadではモデル数に違いはない。
現行のMacBookシリーズは、13インチから16インチまで、幅広いモデル数がある。
廉価版は必要?
iPadシリーズの中で、無印「iPad」は廉価版扱いだ。ディスプレイサイズが小さいiPad miniより無印iPadの方が安い。iPadと中堅モデルのiPad Airは3万5000円の価格差がある。無印iPadはチップやカメラなど、他のiPadよりも型落ちのパーツで構成されている代わりに格安で、エントリー機扱いになっている。
現行のMacBookシリーズで、無印iPadに近いのはM1搭載MacBook Airだ。M1 MacBook Airは明らかに型落ちで、ボディデザイン・性能とも過去モデルと変わっていない。
「無印=廉価版」とするなら、廉価版のために無印MacBookを新たに設計することがあるかというと、なさそうな気がする。楔形デザインであるM1 MacBook Airは、廉価版のポジションとしてはマッチしていると思う。
軽量版は?
13インチから16インチまでは5モデルもあって、これ以上入り込む余地はなさそうだ。追加するなら、より小さいディスプレイサイズのMacBookだ。以前のMacBookのディスプレイサイズは12インチで、1kgを切る最軽量のMacだった。それ以前は、11インチMacBook Airも存在していた。
13インチMacBook Airよりも小さいMacBookは今後登場するだろうか。こちらも悲観的だ。新型MacBook Airは1.24gとかなり軽量な作りになっている。
13インチ未満になると、iPad Proのサイズに近づいてくる。iPad ProはMagic Keyboardを装着することでノートコンピューターみたいに使用することができる。わざわざ、小さいMacBookを開発するメリットは少ない。
iPadと合わせてディスプレイサイズ順に並べると、こんな感じになる。
- 7.9インチ < 10.2インチ < 10.9インチ < 11インチ < 12.9インチ < 13.3インチ < 13.6インチ < 14.2インチ < 16.2インチ
結構ぎゅうぎゅうな感じだ。空いているスペースは12インチぐらいだろうか。この中に小型MacBookを導入させる余地がなさそうに思える。
「Macbook」はなさそう
iPadと合わせて考えると、無印MacBookの発表はなさそうな気がしてくる。ディスプレイサイズが小さいコンピューターはiPadが担っている。Appleは意図的に手に持てる大きさのデバイスとしてiPadを開発し、デスクや膝の上に固定して使えるデバイスとしてMacを開発している。
キーボードが外せないMacBookを新規開発するメリットはあまりなさそうな気がする。