7payスタート
日本最大のコンビニチェーン「セブンイレブン」が新しい決済サービス「7pay」を7月1日からはじめた。PayPay、LINE Payなど他社サービスの後発になるのに、どうして新しいサービスを開始したのか考えます。
7payの特徴
7payはPayPayなど他の決済サービスと同様にQRコードをレジで見せてチャージした金額で買い物ができる。
クレジットカードで入金
7payはチャージして利用するので、いくつかの入金方法を用意している。
- セブンイレブンのレジ
- セブン銀行ATM
- nanacoポイント
- クレジットカード・デビットカード
クレジットカードから入金できるのが大きな特徴。クレジットカードのポイントとセブンイレブンのnanacoポイントを二重取りできる可能性がある(制限あり)。PayPayやLINE Payなどはクレジットカードからチャージできない。PayPayや楽天ペイは登録したクレジットカード払いもできるが、カードからのチャージは不可なので、ポイントの二重取りはできない。
一方で、銀行からのチャージはセブン銀行しかできない。他の都市銀行ではチャージができない。
セブンイレブンのみに利用できる
7payはセブンイレブン全店舗で7月1日から利用できるが、それ以外の店舗では利用できない。日本で最も数が多いコンビニで使えるのは嬉しいが、それ以外の店舗は対象外。同じグループ内のデニーズやイトーヨーカドーでも利用不可。
今後増える予定だそうだが、現状はセブンイレブンを頻繁に来店している人以外は、メインの決済サービスにすることはできないだろう。
nanacoポイントが貯まる
セブンイレブンが運営するnanacoポイントを貯めることができる。7payで支払うと100円で1ポイント貯まる。通常の支払いと比べて2倍のポイントになる。と言っても、7pay開始前は100円で1ポイントだったので、実態は変わっていない。
囲い込むセブンイレブンのサービス
7payは非常にセブンイレブン的なサービスだと思う。圧倒的な店舗数を背景に、他の店舗との連携よりも自社サービス内に囲い込もうとしている。
セブンイレブンで買い物をすると貯まるnanacoポイントも自社グループの店舗しかほぼ利用できない。Tポイントやdポイントが少しでも多くの店舗と連携しようとしているのと対照的だ。
- nanacoポイントが貯まる店舗
今回後発で開始する7payも同じような手法が取られていて、セブンイレブンでしかまずは利用できない。
チャージできる銀行も同じグループ内のセブン銀行だけ。新しいサービスを広めるには少々強引な気もするが、セブンイレブンの店舗数と売上があれば、普及できると考えているのだろう。
7pay開始と同時に、PayPay、LINE Pay、メルペイがセブンイレブンで利用できるようになった。他のコンビニよりも遅れていたので、別会社の決済サービスを導入しないかと思ったが、レジシステムの修正に時間がかかったのと7payの開始を待っていたのだろう。
毎日セブンイレブンを使う人には
7payはセブンイレブンを頻繁に利用する人には待望のサービスだ。nanacoポイントが貯まり、セブンイレブンのクーポンも利用できる。ただ、それ以外の店舗では使えず、PayPayなどの他のサービスがセブンイレブンでも使えるようになったので、7payを慌てて導入しなくても他のサービスで代用はできる。
とは言え、日本国内で住んでいてセブンイレブンを全く利用しない人は少数だと思うので(沖縄はまだないんだっけ)、とりあえず設定しておいても損はない。
初日(2019/07/01)はシステムが不安定なようだけど。