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イオンのセルフレジ「レジゴー」を体験してわかった7つの課題

レジゴーを体験

一部のイオンの店舗に導入された「レジゴー」を試してみた。

レジゴーは、スマホの専用アプリのカメラで商品のバーコードをスキャンすることで、レジでは支払えば済むだけになるセルフレジだ。

早速体験してみて、いくつか課題が見えたので、ご紹介します。

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会計はレジ

レジゴーの一番の課題は、会計はレジで行わなければいけないことだ。普通のセルフレジはバーコードのスキャンと会計を行うが、レジゴーでは商品のスキャンは商品を手に取るごとに行い、会計は結局レジで行う。レジゴーのアプリでは会計できないので、レジゴーを使ってもレジに行かないといけないし、場合によっては並ぶ。これでは普通のセルフレジと変わらない。

詰め替えが面倒

レジゴーではスキャンした商品を店のカゴに入れるので、セルフレジの端末で、自分のエコバッグや店のレジ袋に詰め替えないといけない。通常のセルフレジと同じオペレーションなんだけど、スキャンが終わっているので、なんとなく自分のエコバッグに詰めたくなるが、万引き防止なのか禁止されている。

レジゴーの専用エコバッグだと、スキャンした商品を直接詰め込んでも良いらしいが、このためだけに専用エコバッグを買いたくはない。

毎回のスキャンが面倒

レジゴーでは商品を手に取るたびにバーコードをスマホでスキャンする。これが面倒くさい。通常のセルフレジだと会計時にまとめてスキャンするが、いちいちスキャンすると面倒臭さが倍増する。

アプリをインストールする必要あり

レジゴーは自分のスマホにアプリをインストールしないといけない。インストール済みのレジゴー専用スマートフォンを借りることはできるが、借りるのも面倒だ。

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アプリは店舗内だけしか使えない

レジゴーのアプリはGPSで店舗かどうか判定している。だから、店舗外ではアプリを使うことはできない。このアプリはレジゴーでしか使えず、対象の店舗のチラシを見たりとか、自分が買うものを事前にリスト化することもできない。

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カートのスマホホルダー

レジゴー専用のカートにはスマホホルダーがついている。ホルダーにスマホを置けば、ずっとスキャンができる状態になっているので、商品を近づければ良い。ところが、このホルダーがいけていない。スマホの背面を支える部分が大きすぎて、iPhone 12 miniのような小型のスマホだとカメラ部分が隠れてしまい、ホルダーに置いたままではスキャンできずに、スキャンする度に、スマホを手にもたないといけない。

片手には商品、もう片手にはスマホを持つので、その瞬間カートが手ぶらになる。

最後に店員が確認

レジゴー導入の目的のひとつは非接触・非対面にあると思う。ところが、レジゴーで決済した後で、中身を有人で確認している。万引き防止なのだろうが、チェックされているのが、ちょっと気分が悪い。仕方がないのだけれど。

結局、何のためにある?

レジゴーを試してみたけど、顧客側のメリットがよくわからなかった。レジでまとめてスキャンしなくて済むので、レジでの滞在時間は減らせるが、毎回スキャンするのが面倒すぎる。普通のセルフレジでもレジ端末を増やしてくれれば困らないわけで、端末の数を減らしたい店側の都合でしかない。

そのためにアプリをインストールしたスマホを用意して、毎回スキャンしなければいけないのは客側にメリットがなさすぎる。値引きされるとかレジに寄らずに済むならメリットがあるが。

アプリが電子マネーと連携して、その場で会計を済ませ、自分のエコバッグに詰めて良いなら、通常のセルフレジよりも客の負担が減る。

そうなると、客は便利だが万引きがしやすいなど店舗側にはリスクがある。でも、それぐらい客にメリットがないと、レジゴーを使う人はいないと思う。

まだ、過渡的な状況だと思うので、今後の進化に期待したい。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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