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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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auの新プランが空気読めないと言われてしまった3つの理由。ユーザーとのコンセンサスの不在

auの新プラン

auの新プランの評判が悪い。ネットでは「期待はずれ」「さよならau」などの発言が相次いでいる。

新しいプラン「データMAX with Amazonプライム」は、データ容量無制限で、「Amazonプライム」と地上波テレビの番組が鑑賞できるサービス「TELASA」をパックにしたプランだ。

今までにもauはNetflixとのパックプランを出していたので、その延長線上に今回のプランがある。それなのにどうして今回だけ批判が殺到したのか理由を考えてみます。

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割引料金

最も批判が集中したのは割引料金だ。

auは使い放題で月額3,760円と発表したが、割引前の料金は9,350円。そこから2年契約、家族割、半年間、1年間の限定割引を引いて3,760円になる。3,760円というのは家族の割引を含めているので、家族分の料金が別途必要になる。3,760円だけでは、このプランを選ぶことができない。

半年限定の割引もあるので、全ての条件を満たしても3,760円なのはわずか半年でしかない。

詐欺とまでは言えないが、こういった安く見せる手法に対してユーザーは「NO」と言っているのだ。総務省の扇動があったからかわからないが、「わかりづらく企業に都合が良い見せ方」に対して、世間の視線が冷たくなっている。

もちろん、その背景にはドコモが発表したahamoがある。ahamoはシンプルに1プランで割引などは一切ない。

ahamoと比較してauのプランが「古臭いプラン」とユーザーは感じたのだ。

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パック料金

auが発表した「データMAX with Amazonプライム」は名前の通りAmazonプライムの月額料金を含めたプランだ。これ以外にも、Netflixなどをパックにしたプラン、TELASAなどのテレビ番組とパックしたプランなどがあり、それぞれにテザリングの上限が決まっていて、料金も異なる。それぞれのサービスを個別に選ぶことができないのだ。

このパック料金も「企業側の論理」と受け取られたようだ。auとしては、バラバラにサービスを選ばれたら割引できずに「素の料金」で提供するしかなく、auを経由して契約してもらうメリットがない。auからしたら動画配信サービスと合わせて使い放題プランまた大容量プランを選んでもらわないと困るわけだ。

こういった企業論理がユーザー軽視に映ったと思われる。

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タイミング

今回の発表のタイミングは非常に悪かった。

ドコモのahamoのインパクトの余韻が残っている時にauは新プランを発表すると予告した。当然、一般ユーザーは「ahamo対抗か?」と期待したのに、出てきたのは旧態依然としたプランだった。今までだったら、「また新しいプランができた」とスルーされたところなのに、ahamoのような「わかりやすいプラン」をユーザーは想像していたので、auのプランを見て失望したのだ。

ahamo発表を境に、空気が一変したことにauは気がつかなかったのだろうか。もちろんauは気づいていた。記者会見では「ahamoの対抗策を検討している」と社長が発言している。

このプランを発表したらahamoと比較されるのは分かっていたのに発表したのは、Amazonなどの企業との契約があったからだろう。新プランは12月11日から開始と決まっていたので延期や取りやめることができなかった。

ユーザーの反発はauが想像していたよりも大きかったかもしれないが。

コンセンサスの不在

プラン自体が企業の論理を振りかざした旧いプランだと思われたのがユーザーが「NO」を突きつけた最も大きな理由だが、回避できなかったのは「ユーザーとのコンセンサスの不在」があったからだ。ユーザーはahamoの対抗策が発表されると思っていたのに、ドヤ顔で別のプランを発表したからユーザーはガックリしたのだ。事前に「ahamo対抗策は別途検討しているので、決まり次第発表」と伝えていれば、こんなことにはならなかった。

ユーザーとのコンセンサスができていなかったので「au空気読めない」と言われてしまったのだ。

ahamo発表前は「国が大株主で圧倒的なインフラを所有するNTTとの合併はずるい」という意見も強かったのに、ドコモが格安新プランを発表したことで潮目が変わった。背景は色々あっても、ahamoがユーザーが望んでいたプランに間違いなく、auの新プランと比較して、ahamoの輝きがさらに際立つ結果となってしまった。

この空気を変えるためには、auはahamoを上回るプランを提供しないとならない。auは今までのキャリアの常識から脱して、斬新なプランが作れるか見守りたい。

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