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アフターコロナの世界でIT業界はどうなるのか?よりグローバル化が進んだリモート社会の誕生

コロナウィルスは収束に向かいつつある

連日、世界中の死者数が報じられているが、欧米の感染は収束の方向へ進んでいる。これはコロナウィルスによる国別死者数のグラフで、左側にあるほど死亡者の増大が急激なことを意味する。当初は2日で死亡者が倍増していたアメリカやイギリスでも、今は死亡者が2倍になるのに5日かかるまで落ち着いてきている。日本はずっと2週間に2倍のペースで進んでいる。

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日本は感染者が増えているが、現時点では死亡者の伸びは欧米とは全く異なる。今後、死亡者が急増するかもしれないし、感染者が増大し医療崩壊が起きる可能性はもちろんあるので、冷静な行動が必要なのは言うまでもない。

ウィルスで人が亡くなっているのは辛く深刻なことだが、いずれ終わりが来る。どのようにコロナウィルスの騒動が終わり、それ以降のアフターコロナの世界がIT業界に与える影響を考えてみます。

アフターコロナの2種類のシナリオ

アフターコロナは2種類のシナリオが考えられる。ひとつは、SARSなど他の感染症のように、ほぼすべてのウィルスが死滅し、感染の危険性がほぼゼロになること。SARSやMARSなど様々な感染症が過去に発生したが、現在感染する人はごくわずかだ。

ただ、今回のコロナは過去の感染症と大きく異なる点がある。世界中に感染が広がったことだ。SARSは中国を中心としたアジア地域が主な感染地域だったが、今回は中国だけではなく、欧米や中東でも大きく被害が出た。

SARSなど過去の感染症は夏場に入り高温多湿になると収束した。ウィルスは高温に弱く、湿度が高いとウィルスは飛びづらいからだ。

だが、今回のコロナウィルスは高温多湿に弱いとまだ証明されていない。東南アジアやアフリカでも感染例があるので、夏場になれば収束する説には疑問が残る。たとえ夏に弱くても、コロナウィルスは南半球にも広がっているので、北半球が夏場になっても南半球は冬になり感染が広がる可能性もある。

もうひとつのシナリオは、コロナウィルスが毎年流行するインフルエンザのような扱いになることだ。欧米が収束に向かっているのは事実だが、それはロックダウン下での話だ。ロックダウンに疲れて市民が外出するようなったフランスやイタリアでは感染者がまた増えつつあり、政府が引き締めに躍起だ。

と言っても永遠にロックダウンを続けるわけにはいかない。そんなことをしたら経済は破綻し、ウィルスによる死亡者より生活に困窮して亡くなる人のほうがはるかに多くなってしまう。

ウィルスは根絶できない、ロックダウンを解除したら感染が増える、この状況下で経済を安定させるためにはウィルスと共存するしかなさそうだ。

感染症というと恐ろしく聞こえるが、毎年流行して日本だけでも数万人が亡くなるインフルエンザも感染症だ。コロナウィルスもワクチンが数年後にできれば死亡率が下がり、インフルエンザと同程度の脅威になる。

コロナウィルスが根絶することなく感染が発生して、インフルエンザ同様に感染に気をつけて対処することになる可能性が高い。

ウィルスと共存する世界でIT業界はどうなるのだろうか。

テレワークの浸透

今回のウィルス過で在宅勤務になった人も多い。欧米ではかなり進んでいたが、交通機関が発達している日本では在宅勤務は一般的ではなかった。

「災い転じて・・・」かどうかわからないが、出社して一箇所に集まらなくても仕事ができることに気づいた企業も社員も多いと思う。

テレワークは企業と社員双方にメリットがある。企業にとってはオフィス代・通勤費の削減、優秀な社員の確保などのメリットがあるし、社員にとっては通勤時間を削減できるメリットがある。

テレワークのために、パソコンと通信回線が必要だ。それ以外にもオフィスチェア、デスク、ヘッドホンなどもあった方が良い。現在、評判が良い一部の製品は品切れしているようだ。

今まで以上にデスクトップPCよりノートPCのシェアが伸びるに違いない。オンプレミスのシステムからクラウドサービスへの移行もさらに加速するだろう。

今までもあったITの進化の流れが、さらに加速すると思われる。

内向き消費

感染を避けるためには人との接触を減らす必要がある。テレワークもひとつの方法だが、自宅でできる娯楽も増えていくだろう。

通販にストリーミングビデオや音楽が今まで以上に一般化するに違いない。世界的な株価暴落でもAmazonの株価は急回復して最高値に近づいている。人の外出が制限されることで、Amazonの主要なビジネスが成長すると市場は見ている。

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ローカルからグローバルへ

コロナウィルスの影響で「分断化」が進んでいる。感染源である中国をアメリカのトランプ大統領が批判し、感染者の流入を恐れて、各国が入国禁止を打ち出している。ウィルスが根絶されずにウィルスと共存する世界になると、コロナ前のような自由な往来には制限が加えられるに違いない。暫くは入国から数週間の待機、身体検査が行われると予想される。

これによって、グローバル化が進んだ世界は再び閉じこもり、いわゆる経済のブロック化が進むのだろうか。筆者はむしろグローバル化がより進むと思う。

人の往来が途切れても、リモートでビジネスを継続できる。今回わかったのは世界で安全な場所などないということだ。感染源が中国でもウィルスは対岸の火事と思っていた欧米を一瞬で呑み込んだ。全世界どこでもリスクがある。

リスク回避に必要なのは分散化だ。一カ国でビジネスをおこなうリスクはこれまで以上に高まる。たとえば、今は欧米がコロナにより経済がダメージを受けているが、中国の経済は回復傾向にある。感染にタイムラグがあるので、複数の国でビジネスをおこなっていれば、リスクも分散化できる。

より深刻で強力なウィルスが発生した場合、ある特定の国だけが壊滅的な被害を受けることもありえる。一カ国でビジネスを行なうよりも分散化したほうがリスクは減る。

当然グローバルでビジネスをおこなうには資金がいる。アフターコロナの世界ではグローバル企業がより力をもつことになるだろう。

人の監視

アフターコロナの世界では、人の監視も強まる可能性が高い。ロシアや中国などではスマートフォンと監視カメラを用いて人の行動の監視を強めている。ロシアでは不要な外出をする人をカメラでチェックし、警察が指導している。

韓国では感染者の住所と場所を公開し、近くに住む人に警告をだしている。日本では個人情報保護の観点からそこまでいっていないが、スマートフォンの位置情報を用いて、人の流れの増減をチェックし、外出自粛がおこなわれているか計測している。

AppleとGoogleは共同して、コロナ対策のソリューションを開発すると発表した。

発表された内容によると、Bluetoothを用いて濃厚接触した人を割り出すようだ。感染者が出た場合、その人のスマートフォンとBluetoothで接続した人を割り出し、濃厚接触しているかどうか割り出せるようになるのだろう。

Appleがおこなうことなので個人情報保護には十分配慮されるだろうが、ロシアや中国の方針がアフターコロナの世界で元に戻るとはちょっと思えない。

一度監視を強めた政府が自分が得た道具を捨てるとは考えづらい。今は非常時だと言い訳をしているが、コロナと共存するアフターコロナの世界では今までの非常時が常態になる。

多くの人が個人情報の保護よりも身体の保護を優先し、ウィルスと共存する世界ではある程度の監視を是認することになるだろう。

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アフターコロナの世界は灰色か?

ウィルスと共存するアフターコロナの世界で起こる変化は、人によっては面白くないこともある。外出よりも内向き消費、ローカル企業よりもより強大なグルーバル企業、人の行動の監視。ただ、ウィルスが根絶できない限り、こういった変化は必ず起きる。

911テロ以降、手荷物検査など煩わしい手間が増えたが受け入れられたように、こういった変化も我々はいずれ許容せざるを得ないと思う。

 

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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