耳が痛くなるAirPods Pro
Apple初のノイズキャンセリング機能付ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」は大ヒット商品となった。iPhone付属のイヤホン「EarPods」やワイヤレスイヤホン 「AirPods」から乗り換えた人はノイズキャンセリングの恩恵に感動していると思う。
その一方で、「AirPods Proをつけると耳が痛くなる」「使うのを辞めてしまった」という意見も聞く。
AirPods Proを使って耳が痛くなる場合の対処方法を考えてみます。
AirPods Proで耳が痛くなる原因
AirPodsでは耳が痛くならなかったのに、AirPods Proを装着して耳が痛くなるのは、AirPodsがいわゆる「カナル型」だからだと思われる。AirPods Proはシリコン製のイヤーチップを装備している。イヤーチップが耳に密着してノイズキャンセリング性能を高めてくれる。AirPodsの場合、耳に”置く”ような感覚で装着するが、AirPods Proは耳に押し込む感覚がある。そのため、イヤホンが耳に当たる部分が増えて、耳の一部が押されている感覚が生じ、痛みを感じる場合がある。
耳の痛みを避けるために緩く装着すると耳の穴が密閉されないのでノイズキャンセリング性能が弱まるし、耳から落ちそうな感じがする。
落ちないようにするため、耳に深く押し込むことになり、耳の内側を圧迫し耳が痛くなる現象が起きるのだ。
もう一つの原因は、耳の中が擦れるケースだ。AirPods Proのイヤーチップは耳の中に密着するが、移動していると内耳部分とイヤーチップが擦れて、痛みを感じることがある。
特に激しい運動をすると、密着していたイヤーチップが汗でずれるようになり、耳と擦れやすくなる。
AirPods Proで耳が痛くなる場合の対処法
では、どうしたら、耳が痛くなくなるのか。痛くならないコツは、「大きめのイヤーチップを使うこと」だ。
AirPods Proには、ラージ・ミディアム・スモールの3種類のイヤーチップが付属する。耳の大きさ・形状に合わせて選ぶが、小さいイヤーチップを装着すると耳が痛くなることがある。
イヤーチップが小さいと耳の奥の方に押し込んでしまいがちになる。イヤーチップが大きければ耳の比較的外側にイヤホンはとどまるが、小さいと深く差し込まないとイヤホンが落ちてしまう感覚がするからだ。耳の奥はデリケートなので、傷つきやすい。
また、小さいイヤーチップだと耳との密着が不十分で、運動すると耳の内側と擦れてしまう危険性がある。
大きめのイヤーチップを装着すれば、耳の奥まで押し込む必要はなく、密着するので運動しても耳と擦れることもない。
大きめのイヤーチップを試してみよう
耳が痛くならないように小さめのイヤーチップを使いたくなるが、特に擦れる感覚がある人は大きめのイヤーチップを試して欲しい。
小さめのイヤーチップよりも耳の中で動かない感覚がするはずだ。AirPods ProはiPhoneでイヤーチップ装着状態テストができる。イヤーチップを変えたら、きちんと装着できているかテストをして確かめよう。