最も売れた製品はAirPods
アメリカ大手の家電量販店Best Buyで最も売れたApple製品が、AirPodsだった。
引用::Ceros
それまでは、Lightning − 3.5 mmヘッドホンジャックアダプタが1位だった。ヘッドホンイヤホンジャックを廃止したiPhone 7以降同梱しているもので、筆者はほとんど使ったことがないが、アメリカでは需要があるようだ。ヘッドホンジャックアダプタがiPhoneにあった頃は、Lightning - USBケーブルが1位だった。破損したケーブルの交換用だろう。
二年前の製品なのに、人気
このグラフから二種類のことが読み取れる。
ひとつはAirPodsの好調な売れ行き。発売から2年が経過した製品としては異常なほど売れている。防水機能やノイズキャンセリング機能がないなど、欠点はあるが、手軽で(しかもApple製品にしては安い)AirPodsは、今でも人気製品だ。
9月には防水・ワイヤレス充電に対応した新型AirPodsを発表すると予想される。
ケーブルが支えるAppleビジネス
もうひとつは、ケーブルがAppleの売上を支えているということ。Appleというとレガシーの端子や規格を容赦なく切り捨てるイメージが強いが、一方でLightningコネクタのような独自規格を長く維持する。
上下の区分なく挿せるLightning端子は、発表当時は画期的だったが現代ではUSB-Cの方が一般的だ。それでもAppleは、iPhoneでは未だにLightning端子を使い続けていて、USB-Cに移行しない。今年の発売の新型iPhoneでもLightning端子を維持して、充電器側の端子をUSB-Cへ移行するようだ。
Lightningを維持する背景には”ケーブルビジネス“があるからだろう。Lightning端子を廃止するなら、USB-Cではなく、ワイヤレス充電を普及させて、自社のAirPowerを売るのがAppleの思惑に違いない。
AirPowerの開発遅れが影響するケーブルビジネス
AirPowerの開発の遅れは、Appleの端子戦略に影を落としている気もする。昨年AirPowerを予定通り発売してヒットしていれば、今年はLightning端子を廃止し、USB-Cに移行していたかもしれない。今年の9月にはAirPowerを発売すると思うが、iPhone側はLightning端子が維持され、高速充電を行うために、同梱の充電器とケーブルがUSB-C対応になるというちぐはぐに思える対応となりそうだ。
9月以降の売れ行きは?
9月移行は、もっとも売れるApple製品は新型AirPodsで、2位がLightning − USB-Cケーブルになるのでしょうかね。Apple製品だけのランニングを日本では見ないけど、国内の販売ランキングと比較してみたいですね。