AirPods Proを買ってもAirPodsを売らない
新しいデバイスを買ったら旧製品は売ってしまうのが常だが、AirPods Proを買っても2代目AirPodsを売らず、2台持ちにしている。
2台持ちするメリットとProにないAirPodsの魅力があるからだ。
解説します。
2台持ちにするメリット
切り替えが不要
AirPodsはProでも無印でもマルチアクセスポイント機能がない。複数のデバイスで利用する際は切り替える必要がある。iPhoneに接続しているAirPodsをMacで使用しているときは手動で切り替えないといけない。
初代AirPodsより時間は短くなったが、デバイスを切り替える時に少し待たされる。Boseの QuietControl 30 wireless headphones(以下、QC30)はマルチアクセスポイントに対応していて、2つのデバイスと同時に接続することができる。QC30は音を出力しているデバイスを自動的に優先するのでデバイスを切り替える必要がない。
AirPodsとAirPods Proの2台持ちだと、「AirPodsをMac専用」「AirPods ProをiPhone専用」と使い分けることができる。こうすればデバイスを切り替える必要がない。
バッテリー切れでも安心
AirPods Proのバッテリーは最大4.5時間保つ(AirPodsは最大5時間)。長時間使用していると、バッテリーが切れてしまう。バッテリケースに戻せば、5分で1時間分充電されるが、その間は当然使えない。AirPodsとAirPods Pro2台持ちなら、Proを充電中でもAirPodsを使えて集中力が途切れない。
長い時間使う時は、かさばらないAirPodsとAirPods Proを併用する手がある。
トラブルがあっても安心
AirPods Proのイヤホンは小さいので落としたり、壊したりすることがあるかもしれない。壊さなくても、片耳だけうまく充電されないときが、たまにある。ファームウェアのアップデートで改善したという話もあるが、ちょっと不安である。朝起きたら充電されていない時のガックリ度は大きい。
こういうときにAirPodsがあると安心だ。
AirPods ProよりAirPodsが優れている点
つけやすい
ノイズキャンセリングが特徴のAirPods Proはカナル型なのでイヤーチップを耳に押し込むようにして装着する。他のカナル型に比べれば、耳の手前に装着するが、ノイズを遮断するために耳を密閉する必要があり、耳に置く感じのAirPodsよりも装着に手間がかかる。
AirPodsの方がProより簡単に耳につけられる。
軽量
AirPodsのイヤホンの方がProより軽量だ。AirPods Proのイヤホンが片耳5.4g、AirPodsのイヤホンは片耳4gで1.4g軽い。たかが1.4gだが、Proより35%軽量で、AirPodsのイヤホンは身につけていてもほとんど違和感がない。
耳が痛くならない
個人差があると思うが、耳に押し込むAirPods Proを長時間使用していると、筆者の場合耳が痛くなってくる。AirPods Proのイヤホンを身につけるとき、耳珠とよばれる耳の穴近くの部分を広げないといけない。この耳珠が痛くなってくる。
AirPodsでは、そのような痛みは生じない。
2台持ちは心の余裕
ワイヤレス充電対応の2代目AirPodsとAirPods Proの価格差は5,000円。この価格差だと、AirPods Proを選ぶ人の方が多いだろう。2代目AirPodsからAirPods Proに買い換える人も多いようで、2代目AirPodsの中古価格は下落している。AirPodsを売ろうとしても、思ったより安くしか売れないかもしれない。それだったら、Proとの2台持ちにして心に余裕をもつのも良いかと思います。