AirPods Pro向け新ファームウェア「2D15」
AirPods Pro向けの最新ファームウェア「2D15」がリリースされた。AirPodsのファームウェアは自動更新なので、条件を揃えて放っておくと自動的にアップデートされる。
謎が多いAirPodsのファームウェア
Appleはアップデート内容を一切公表していないので、アップデートによる効果は不明だが、AirPods Proのファームウェアについては、アップデート後のノイズキャンセリング性能が話題になってきた。販売当初の最初のファームウェア(2B584)では、ノイズキャンセリング性能が高すぎて耳が痛い、外部の音が聞こえず危険という評価も多かった。そこでAppleは新しいファームウェア「2B588」をリリースしたが、今度はノイズキャンセリング性能が低下したという意見が相次いだ。
2019年12月には、さらに新しいファームウェア「2C54」をリリースしたが、高音域に問題があるとの報告が上がり、リリースを中止していた。
問題があるなら元のファームウェアに戻すのが普通だが、AirPods Proはユーザーが自由にアップデートできずに自動で更新されてしまうので、2C54にアップデートした人は2B588に戻せないまま使い続けるしかなくなってしまった。
さらに今年になってAirPodsの修理品には未公開バージョン「2D3」のファームウェアが当たっていることが明らかになり、AirPodsのファームウェア事情はさらに混迷を深める。
2C54のリリースから4ヶ月後ようやく2D15がリリースされ、全ての旧ファームウェアが最新のファームウェアに入れ替わったことになる。
今回のファームウェア変更はAirPods ProだけでAirPodsは対象外なので、Pro固有の性能であるノイズキャンセリングの改善が目的と思われる。
筆者の耳にはよくわからないが、ネットの情報では、各ファームウェア毎のノイズキャンセリング性能は、こんな感じらしい。
- 2B584:100%
- 2B588:80%
- 2C54:50%
- 2D15:70%
2D15に更新して数時間使っているが、特に不具合箇所は見つからないので、更新しても問題なさそうだ(と言っても、自動で更新されちゃうから、しない選択肢はないんだけど)。
自動更新は手間がいらないので便利だが、不具合があった場合も考慮してマニュアル更新の方法も作ってほしい。
AirPodsのファームウェア更新方法
AirPods Proのファームウェアは、自動アップデートだ。ユーザーが何かするのではなく、アップデートされる条件が揃えば自動的に順次アップデートされる。
アップデート条件は、こちら。
- AirPods Proが充電されていること
- iPhoneがWi-Fiに接続していること
- AirPods ProがiPhoneに接続していること(他のデバイスに接続している状態では不可)
- iPhoneとAirPods Proが接近していること
イヤホンを耳に装着する必要はないし、ケースの蓋を開けておく必要もない。上の条件を満たしたまま、ただじっくり待てば良い。
AirPodsのファームウェアを確認する方法
- iPhoneとAirPods Proを接続させて、接近させる
- iPhoneのアプリ「設定」を開く
- 「一般」→「情報」をタップ
- 一番下にある「AirPods Pro」をタップ。「AirPods Pro」が表示されなければ、AirPods Proを耳に装着する
-
ファームウェアバージョンを確認できる。最新バージョンは「2D15」。別のバージョンの場合は、ファームウェア更新条件を満たしたまましばらく待とう。