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AirPowerの開発中止からわかる4つのこと。AirPowerを殺したのはAppleのサービス重視

AirPowerの開発中止

Appleがワイヤレス充電器「AirPower」の開発中止を発表した。

2017年9月にAirPods発売と同時に、開発が発表された「AirPower」だが、待てど暮らせど登場せず、ついに開発中止となった。

AirPower開発中止からわかることを書いておきます。

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2代目AirPodsの発売が遅れた

AirPodsは2年間モデルチェンジされなかったが、先週ついに発売された。長い間、新モデルがでなかったのは、AirPowerのせいだろう。

AirPowerは、iPhone、Apple Watch、AirPodsをどこに置いても充電できる仕様だったので、AirPower販売と同時にワイヤレス充電対応のAirPodsが登場するはずだったと思われる。

その証拠にAirPower開発断念が公表される直前に新型AirPodsが発表された。

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新型AirPodsの仕様がしょぼくなった

登場した新型AirPodsはワイヤレス充電対応など進化した点もあるが、防水やノイズキャンセリングなど大胆な変更点はなかった。

おそらく、新型AirPodsはもっと早く発売する予定で、仕様も早々に決まっていたと思われる。ところが同時発売する予定だったAirPowerが完成しないので、AirPodsは古い仕様のまま発売されたのではないだろうか。

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ワイヤレス充電器が安くなった

AirPowerは、どこに置いても充電できる仕様を実現するために複数の充電コイルを内蔵する設計だったが、発熱などの問題をクリアできなかったと思われる。

発熱だけではなく、コストも問題になっただろう。複数の充電コイルのために、AirPowerはかなり高い値付けが予想されていた。おそらく2万円近い値段になったはずだ。この2年の間にワイヤレス充電器の価格は下落し、3,000円前後で買うことができる。

Appleのブランド力をもってしても、現在の市場で2万円の充電器を売ることは難しかったに違いない。

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サービスに軸足を置く

開発が難しかったAirPowerだが、仕様を変更して普通の充電器を発売してもよかったが、Appleはその選択をしなかった。

長い間販売していたWi-FiルーターであるAirMacの販売もAppleはやめてしまった。身につけない周辺機器にAppleは興味が無いようだ。周辺機器は価格も安く、利益幅も薄いのでAppleとしては売りたくないのだろう。

AirPowerの販売断念は、ハードウェア企業から、マージンが大きいサービス企業に移行しようとしている現代のAppleの象徴的出来事である。