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スマートタグ「AirTag」と「Tile」を13項目で徹底比較。ポイントは探してくれるデバイス数と価格

Apple純正のスマートタグ「AirTag」登場

春イベントでAppleがスマートタグ「AirTag」を発表した。AirTagを財布や鍵に入れておけば、なくした場所がわかる。

スマートタグは、他社がすでに発売しており、中でもTileはシェアトップを占めている。

AirTagとTile定番の「Mate」を比較してみます。

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音で知らせる

AirTagもTileも音で場所を知らせてくれる。

Bluetooth接続したスマホで操作すれば、スマートタグから音が鳴る。両方モデルともスピーカーを内蔵している。

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探す場所を教えてくれる

AirTagはU1チップを内蔵していて、落とした場所を細かく教えてくれる。Bluetooth接続できる範囲にAirTagがあれば、距離と方角を正確に教えてくれる。対象機種はiPhone 11以上。範囲は大体5mぐらい。

Tileにはこのような機能はない。

 

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スマホを見つける

Tileは本体のボタンを押すと、Bluetooth接続したスマホの音を鳴らして見つけることができる。人類が一番探すものはスマホなので、この機能は便利かもしれない。

Apple WatchでiPhoneを鳴らすのと似た機能だ。AirTagにはボタンがないので、AirTagからiPhoneを探す機能はないが、Siriに呼び掛ければ見つかる気もする。

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最後に検知した場所を記録

TileはBluetoothで最後に接続した場所、つまり落とした場所をスマートフォンに記録してくれる。AirTagの説明にはこの機能の記載はないがAirPodsなどのAppleデバイスはGPSがなくても「探す」アプリで見つけることができるので、AirTagも同じことができると思われる。

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他のデバイスが探してくれる

両モデルとも自分のスマートフォンだけではなく他人のデバイスと接続して場所を検知することができる。Tileは落としたものの近くにTileのアプリをインストールしたスマートフォンや主要都市約30,000台の「JapanTaxiタブレット」搭載タクシー、東急線全駅の「Tileアクセスポイント」があれば、落としたTileの場所がわかる。

AirTagは全てのiPhone、iPad、Macで場所を検知してくれる。全世界で数億デバイスがあり、アプリをインストールする必要がない。これは大きなアドバンテージだし、Apple以外では不可能な手法だ。

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スマートスピーカー対応

TileはAmazonとGoogleのスマートスピーカーに命令できる。Tileを鳴らしたり、場所を教えてくれたりしてくれる。

AirTagは他社のスマートスピーカーには対応していない。Siriが「探す」アプリに対応しているので、iPhoneやHomePodで場所を教えてくれるはずだ。

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NFC

AirTagはNFCを内蔵していて、AirTagを見つけた人がスマートフォンをAirTagに軽く当ててくれると、拾った人のスマートフォンに持ち主の連絡先を表示してくれる(紛失モードに設定しておけば)。NFCを内蔵していればiPhoneだけではなくAndroidで大丈夫。

バッテリー

  • AirTag:CR2032コイン型電池
  • Mate:CR2032コイン型電池

どちらもCR2032コイン型電池を搭載している。コンビニ・百均で売っているので、簡単に入手できる。電池はどちらも大体1年保つ。

サイズ

  • AirTag:31.9mm x 31.9mm
  • Mate:35mm × 35mm

AirTagは円形で、Mateは正方形。Mateは通し穴が空いているのでぶら下げやすい。一方、AirTagはぶら下げるためのアクセサリーを別売している。直径でもAirTagの方が一回り小さい。AirTagは五百円玉より少し大きいぐらい。

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厚さ

  • AirTag:8.0mm
  • Mate:6.2mm

Mateの方が1.8mm薄い。

重量

  • AirTag:11g
  • Mate:7.5g

AirTagよりMateの方が軽い。AirTagはアルミ製でMateはプラスティック製だからか、中身の違いか。

防水防塵

  • AirTag:IP67等級
  • Mate:IP55等級

AirTagの方が防塵で1レベル、防水で2レベル高い。現実的にはMateでも問題ないと思う。

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価格

  • AirTag:1パック3,800円、4パック12,800円
  • Mate(2020):単品2,480円、4個セット7,750円

Mateの方が1つ1,400円安い。なくても困らないデバイスなので、AirTagの価格はお試しに買うには少し高く感じる。

探してくれるデバイス数か価格か

AirTagはAppleとしては初ものだが、Appleらしく技術を巧みに利用してストレスなく探し物が見つかる仕組みが整っている。Tileは大体同じことができるが、AirTagの一番大きなアドバンテージは全世界のAppleデバイスが探してくれることだ。Tileを検知できるのは原則Tileユーザーだけなので、この差はかなり大きい。特に日本ではiPhoneを所有している人が多いので、落としてもかなりの確率で検知してくれそうだ。

AirTagのネックは価格だ。3,800円はちょっと高い気がする。スマートタグは生活が便利になるというよりは保険みたいなものなので、複数のバッグや財布に入れておくには、この価格にちょっと厳しい。

だけど、スマートタグが荷物についていれば安心ではある。落とし物が多い人は導入を検討しても良いかと思います。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
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