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Amazonプライム会員費値上げ。今後も値上げが続く?アメリカのサービスと比較

Amazonプライム会員費値上げ

Amazonの日本法人アマゾンジャパンが、Amazonプライムの年会費を1,000円増である4,900円に変更した。月会費は100円増の500円。

アマゾンジャパンは、11年間値上げしてこなかったが、今後も新たなイノベーションを起こすために値上げしたと言う。

今回の価格改定は、発表即日に適用された急な変更にもかかわらず、約20%の大幅値上げだ。しかし、今後も値上げが続くと予想する。その理由を記します。

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他のサービスとの比較

Amazonプライムには17のプライム・サービスがある。一番有名で利用されているのが、即日配送などの「お急ぎ便」と配送日時指定ができる「配送特典」だろう。

それ以外にも、「プライム・ビデオ」「Prime Music」などの無料コンテンツが楽しめるサービスも人気だ。

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同種のサービスは日本には存在しないので比較が難しいけど、映像や音楽配信のサービスと比較したのが、こちら。

  • Amazonプライム:月額500円

動画配信サービス

  • Netflix:月額1,200円(スタンダード)
  • Hulu:月額933円
  • dTV:月額500円

配信している動画数も異なるので、一概には比較できないが、dTVの安さが際立つ。12万作品以上の豊富なラインナップは他社と引けをとらない。

ただ、総合サービスであるAmazonプライムも同様の価格。Amazonオリジナルのコンテンツも多い。値上げしたとはいえ、Amazonプライムの500円は非常に安い。

音楽配信サービス

  • Amazon Music Unlimitted:月額980円(Amazonプライム会員は780円)
  • Apple Music:月額980円
  • Spotify:月額980円
  • Google Play Music:月額980円
  • YouTube Music:月額980円(Android・Windowsの場合)
  • dヒッツ:月額500円

音楽配信サービスは大体どこの会社も980円で横並び。音楽配信サービスでも、docomoのdヒッツが安い。

このdヒッツとAmazonプライムの月額料金は同額だが、音楽配信の場合は、Amazonプライムで利用できるPrime Musicの曲数は100万曲以上、Amazon Music Unlimittedの曲数は4,000万曲以上と大きな差がある。

がっつり音楽を楽しみたいなら、Amazonプライム会員の500円プラスAmazon Music Unlimittedの料金780円、合計1,280円が必要になる。

それでも、動画配信サービスも利用できるAmazonプライムの安さは圧倒的で、まだ値上げの余地はあると思われる。

日本ではdTVのシェアが一番大きく、2番手がAmazonプライムビデオだ。米国では最大手でAmazonと同様にオリジナルコンテンツに強いNetflixより、日本ではAmazonプライムビデオのシェアの方が大きい。

値上げしても顧客がついてくる自信が今回の値上げをAmazonに決断させたのだろうし、今後も値上げする可能性は大きい。

日米の価格差

米国発の他のサービスは、日米の価格差が小さい。

  • Netflix 米国:10.99ドル(約1,232円) / 日本:1,200円(スタンダードプラン)
  • Apple Music 米国:9.99ドル (約1,120円)/ 日本:980円
  • Spotify 米国:9.99ドル (約1,120円)/ 日本:980円

米国でのNetflixは値上げする予定だが、それに合わせて日本も値上げする可能性もある。Apple MusicとSpotifyは、日米とも近似値のマジックプライスである9.99ドル、980円に合わせている。

ところが、米国のAmazonプライム会員の月額会費は、12.99ドル(約1,456円)と今回値上げした500円とは3倍近く価格差がある。

米国のサービスも配送特典とプライム・ビデオと日本とそんなに差がない。

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なぜ、これだけの価格差があるかというと、もっと大きな理由は配送料の違いだ。日本と比べて広大な国土の米国では、翌営業日配送に多額のコストがかかる。大きさによっては数千円の費用がかかることもある。

とはいっても、この3倍の価格差はグローバル企業のサービスとしては非常に珍しい。

米国並みとはいかなくても、少しでも近づける料金にできるとAmazonが判断しても不思議ではない。

値上げしても辞めづらい日本のAmazonプライム

今回突然値上げしたが、他のサービス、米国のAmazonプライムと比較しても、まだ安い。今後も値上げが続く可能性はあるが、Amazonプライムのような唯一無二のサービスの代替を探すのは難しいだろう。