マグネット内蔵バッテリーが欲しい
小型軽量なiPhone 12 miniは使いやすくて良いが、欠点はバッテリー持続時間が短いこと。公称「最大15時間のビデオ再生時間」だが、一日がっつり使うと夜にはバッテリーが切れてしまう。
そこで必要なのがモバイルバッテリーだ。モバイルバッテリーはいくつか持っているけど、モバイルバッテリーで充電するのに面倒なのがケーブルの存在。ケーブルを持ち歩かないといけないし、充電するのにケーブルを刺さないといけない。
iPhone 12からの新機能であるMagSafeに対応したモバイルバッテリーならiPhoneに直接装着するので、ケーブルが不要になる。
そこで、スマホ周辺機器で有名なAnkerのマグネット内蔵のモバイルバッテリーを購入してみたのでレビューします。
iPhone 12 mini2回分のバッテリー容量
正式名称は「Anker PowerCore Magnetic 5000」。定価は3,990円。Ankerの製品はよくセールスをやっているので、購入した時は20%オフだった。
名前の通り、容量は5000mAh。 iPhone 12 miniの電池容量は2,227mAなので、満タンに2回できる。
箱と中身はこちら。USB-Cケーブルを同梱している。サイズは約 93 x 63 x 16 mm、重さは約 133 g。見た目ほど重くはない。
マグネット装着面は、こんな感じ。装着できるマグネット部分を図で示している。
底面にボタンが1つ、USB-Cポート、ランプがある。ボタンを押すと充電が開始する。ボタンの周辺が凹んでいるので、誤動作はしなさそうだが、手探りだとわからないことがある。
USB-Cポートはバッテリーへの充電と出力の両方を担う。USB-Cポートからモバイルバッテリーを充電できるし、USB-Cケーブルでデバイスの充電もできる。表面のQiワイヤレス充電とUSB-Cの両方で同時に充電することも可能だ。ランプはバッテリーの充電状態を4つの白いランプで表示する。
iPhone 12 miniに装着した状態が、こちら。両方が黒くてよくわからないが、iPhone 12 miniの下部よりAnker PowerCore Magnetic 5000は少し短いので、iPhone 12 miniよりはみ出ることはない。
横から見ると、こんな感じ。iPhone 12 miniよりもかなり分厚い。Anker PowerCore Magnetic 5000は滑らかな触り心地なので、持ちやすいが、iPhone 12 miniが軽いので、少し重たく感じる。
磁力はちゃんとあり、薄型ケースならケース越しでも装着できる。
Qiワイヤレス充電に対応しているので、丸い場所に置けばAirPodsなどのデバイスを充電できる。
MagSafeには非対応
このモバイルバッテリーは、マグネットを内蔵しているが、MagSafe対応ではない。充電開始するにはボタンを押さないといけない。これが結構面倒だ。ボタンを押すのを忘れしまうと、充電できないことになる。
充電速度は5Wで、最大15WのMagSafe充電よりもかなり遅く、MagSafe充電開始のグラフィックは表示されない。
このAnkerのモバイルバッテリーはマグネットでくっつくQiワイヤレス充電モバイルバッテリーということになる。
どうして、MagSafeに対応していないのか。おそらくきっとAppleのライセンスを取得するのに費用がかかるからだろう。
MagSafeではなくても
サイズは小さくiPhone 12 miniでもはみ出さないで使える。
ネックは充電速度だ。充電速度が遅いので、バッテリーがなくなってからモバイルバッテリーを暫く装着しておかないといけない。モバイルバッテリーを使うときは、iPhoneを大抵持ち歩いていると思うので、モバイルバッテリーを使う時間が短い方が良い。ただ、マグネットは強力なので、バッテリーをくっつけたままカバンに入れていても外れることはない。
ボタンを押すのはやはりめんどい。Apple純正のMagSafeモバイルバッテリーなら装着すれば自動で充電してくれる(そもそもボタンがない)。ただし、純正は非常に高価(1万1800円)だし、バッテリー容量も少なく(1460mAh)、iPhone 12 miniをフル充電できない。その割には115gと結構重い。
価格とバッテリー容量を考えれば、Anker PowerCore Magnetic 5000は純正より総合的にコストパフォーマンスが高く優れた製品だと思う。ボタンを押すことは忘れなければ。