Apple M1チップ登場
6月のWWDCから予告されていたApple内製チップ「Apple M1」とそのチップを搭載するMacが発表された。
発表された機種はMacBook Air、13インチMacBook Pro、Mac miniの3機種。2年間アップデートされていないMac miniはともかく今年アップデートされた13インチMacbook Proに登場するとは意外だ。
ボディデザインと重さは変わらず、中身だけが変更になった。発表されたチップも1種類のみで、5ナノメートルで設計された8コアCPUとGPU、セキュリティ機能を1チップに内蔵している。
チップが1種類なので、Macbook AirとMacbook Proの差異は筐体、Touch Bar、バッテリー容量、クーリングファンの有無などで、そこまで多くはない。メモリとSSDの容量はカスタマイズができ、容量によってベースの価格に費用がプラスされる。
なにを選ぶといくらになるか早見表を作成してみました。
Macbook Air・Macbook Proの価格早見表
MacBook Airのエントリーモデルのみ7コアGPUだ。エントリーモデルのためにチップを設計したのではなく、1コアをカーネルレベルで殺していると思われる。このモデルをベースに各オプションの価格をまとめてみた。オプションを上から足していけば支払い金額(税抜き)になるようになっている。
ベースのMacBook Airに5,000円を追加すると8コアに、30,000円を追加するとMacBook Pro仕様になる。あとはメモリを16GBにすれば20,000円、ストレージは512GBが同じく20,000円、1TBだとプラス40,000円になる。
MacBook Pro仕様にするか、メモリを選ぶか、それともストレージを選ぶかはユーザーの使い方によって決まってくるだろう。「20,000円なら足しちゃおう」とMacBook Pro仕様にして、16GBメモリ、512GB SSDにすると174,800円まで金額が上昇するので注意。
オススメは、Macbook Air(8コアGPU・512GB SSD)
MacBook Airは8コアで256GB SSDが選べない(MacBook Proは256GB SSDが選べるのになんで?)。M1チップにとってメモリ増量がどれだけ効果的かわからないので、16GBメモリは様子見にすると、MacBook Airの8コアGPU・512GB構成が最適に思える。この構成の価格は129,800円だ。
バッテリーが20時間稼働するMacBook Proも魅力的だが、筐体が重いのと従来の13インチモデルと異なり、USB-Cポートが片側にしかないのが気になる。Touch Barが欲しい人は少ないだろうし。
このあとベンチマーク結果が出て、ファンの効果でMacBook Proの数値がAirより大幅に高いようであれば検討する余地はあるが、Appleの説明では通常の使い方ならMacBook Airで十分足りているように思える。