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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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Apple Carがどういう車か予想してみる

Apple Car

最近Apple Carの話題が大きく報道されている。Apple Carの製造をどこに委託するか韓国や日本の自動車メーカーと交渉しているとか、自動車業界に大きなインパクトがあるとか、色々言われている。Appleは何も発表していないのにおかしな話ですが、Apple Carがどういう車なのか予想してみます。

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EV

確実に言えるのはApple Carは電気自動車だということだ。ガソリンエンジンの搭載はないだろう。ガソリンエンジンはガソリンと空気を混合させて爆発させる。歴史も長く、既存の自動車メーカーが数多くの特許を保有していて、他業界からの参入は非常に敷居が高い。

仕組みも複雑だし部品点数も多く、シンプルデザインとレガシーなものを排除することをモットーとしているAppleが導入することはないだろう。

ガソリンエンジンと比較して仕組みがシンプルな電気自動車をAppleは目指すと思われる。ガソリンエンジンと電気自動車の両方の機構を採用し、より複雑な仕組みのハイブリッドカーの開発もおこわないだろう。

自動運転

Appleが自動車を開発するなら、ITを駆使して自動運転を目指すだろう。すでにCar PlayというiPhoneと連動した車載システムをAppleは提供しているので、その延長線上に自動運転を考えていると思われる。iPhoneと連動するか単独で通信をおこない、iOSのMapと同様に行き先を設定すると、その場所まで自動で運転してくれるようになるだろう。

インテリア

Appleらしいスマートなデザインになるに違いない。タッチディスプレイを搭載し、できる限りスイッチを排除すると思う。ただ、自動車の運転はステアリングやペダルなどの様々な装置が必要だ。緊急時にすぐ押せるように物理的なスイッチを全ては排除できない。

デジタルデバイスで、様々なレガシーのパーツを廃止してきたAppleが自動車業界でどこまで過去の装置やスイッチを廃止できるか。なんならステアリングもなくしたいだろうけど、各国の法律が許さない。自動車業界が難しいところは、各国の法律がかなり異なる点だ。

例えば日本では車内に発炎筒を準備しておかないといけないが、他の国ではそのような法律はない。全世界で自動車を販売するには各国の法律に則して改良しないといけない。

Appleはグローバルで統一したデバイスを提供してきたが、iPhoneでは各国の通信事情に合わせたデバイスを開発してきた。とはいえ、安全第一の自動車業界では今までにないほど慎重を期す必要がある。

エクステリア

エクステリアにもAppleデザインを期待したい。MacやiPhoneで採用してきたアルミニウムボデイかもしれない。アルミニウムは高価だが軽量で加工しやすいので自動車の部品で多用されている。Appleが自動車デザインを製造するならアルムニウムを使うと思われる。

ミニマルデザインを好むAppleなので、空力シミュレーションに裏打ちされた流線型のボディになるのでは?

Apple Carは実現するのか?

今までデジタルデバイスとサービスを開発してきたAppleにとって自動車開発はかなりハードルが高い。問題が起きると人間の生命に関わる自動車の販売は、トライ&エラーではすまない。

そんな難しい自動車ビジネスでもチャレンジする価値はあるのは、自動車産業が巨大だからだ。世界の自動車産業は400兆円あり、世界のIT産業と同じ規模がある。Appleの年間売上は約40兆円、自動車販売で1%でもシェアを握ればAppleの売り上げに大きく寄与する。

ガソリンエンジンからバッテリーとモーターへの移行は自動車発明以来の変革だし、外部から参入するには大きなチャンスだ。莫大な金融資産を投入してAppleが開発すれば、過去にない自動車ができる可能性はある。

またAppleのデザインとブランドは強力だ。本当にAppleが参入できたら自動車業界にとって大きな脅威となるだろう。

Appleのビジネスモデルはファブレス(工場レス)が基本だ。報道にある通り、どこかの自動車メーカーに製造を委託する必要がある。委託されればAppleから大きな発注を受けられるので、既存の自動車メーカーにとってはビッグビジネスではあるが、Apple Carが成功すると自動車メーカーの大きな脅威となる。まさに諸刃の剣だ。自動車メーカーは難しい選択に迫られている。

 
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