Apple川崎オープン!
本日、新しいApple Store「Apple川崎」がオープンする。国内10店舗目で、神奈川県内では初めての出店だ。
でも、どうして川崎にApple Storeができたのだろう。その理由と次の出店地を考えます。
初のショッピングモール内の出店
既報のとおり、川崎駅直結の商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」が出店場所だ。ショッピングモール内にApple Storeができたのは日本初だけど、Apple川崎はルーファ広場というアイドルがライブするようなオープンスペースに面しているので、開放的な雰囲気がするし、アメリカではショッピングモール内にあるApple Storeも多い。
初の都道府県庁所在地以外の出店
国内Apple Storeは、すべて都道府県庁所在地にあった。
- 東京23区内:5店舗
- 大阪府内:1店舗
- 名古屋市内:1店舗
- 福岡市内:1店舗
- 京都府市内:1店舗
神奈川県の県庁所在地は横浜市なので、Apple川崎は初の都道府県庁所在以外の出店となる。
国内第7位の人口
川崎に出店した理由は、ひとつは周囲の人口にある。川崎市の人口は153万人で、全国の市町村で7位、隣接するのは全国1位の横浜市と東京23区。Apple Storeは人口が多い場所に出店しているので、川崎市は十分合格と言える。
隣接する羽田空港
Apple Storeができるのは、外国人観光客が集まる場所が多い。京都は川崎より人口が少ないが、外国人観光客訪問数では日本3位だ。
川崎市は羽田空港に隣接しており、電車で30分少々、2020年度内には川崎と羽田空港間に連絡道路ができる。インバウンド需要が期待できる立地だ。
案外少ないベストな立地
日本の場合、Apple Storeは繁華街の中心にある。雰囲気が良く、道路に面したAppleブランドに合致する場所が選ばれている。Apple川崎の前にできたApple丸の内は東京駅の正面にある。
神奈川県内で、その条件に合致する立地は、案外少ない。思いつくのは、みなとみらいと山下公園周辺、ぐらいだ。とは言え、両方とも路面店が出店できる場所は、それほどない。山下公園周辺とみなとみらいに路面店は少なく、ショッピングモールが並ぶ。
ラゾーナ川崎プラザもショッピングモールだが、Apple川崎は広場に面しており、川崎駅からまっすぐ行くことができ、実質路面店のようなものだ。
Apple川崎が出店したのは、神奈川県内ではベストといえる場所だ。
次の候補地は、神戸と札幌
来日したAppleの上級副社長によると、今後も日本への投資を続けると言う。来年以降の出店は確約されていないが、この10店舗で終わりというわけではないだろう。
では、次の出店地はどこだろう。
経済圏における1店舗当たりの人口で考えると、横浜まで含めた東京圏が588万人、大阪圏が1205万人、名古屋県が576万人となる。
1店舗あたりの人口が多いのは大阪圏になる。神戸まで含めれば、もっと多い。人口比で考えると、神戸が有力だ。街の雰囲気もよく、立地できる場所はあるだろう。
他の経済圏の1店舗あたりの人口は500万人前後、東京と大阪以外にすでに出店した経済圏にできる可能性は低いだろう。
神戸の他だと、札幌が有力と思われる。経済圏としても大きいし、インバウンド需要も大きい(北海道の外国人滞在者数は全国5位)。
札幌から撤退したときに、Appleは「いずれ札幌へ戻ってくる」と公言していた(仙台のときは、そう言わなかった)。
来年移行のApple Storeが出店する場所は、神戸と札幌と予測しておきます。