Apple Watchでできないこと
登場以来Apple Watchは毎年進化してきた。長年「真っ暗な時計」と揶揄されてきたが、Apple Watch series 5から常時点灯ができるようになり、いつでも時刻を確認できるようになった。
そのApple Watchでまだできないことがいくつかある。
Apple Watchにない機能を紹介します。
Safari
MacとiPhone定番のWebブラウザ「Safari」がない。Webブラウザは内部的には存在していて、「メール」や「メッセージ」のリンクをタップしてWebブラウザを開く事ができる。
Siriにお願いしても、Webページを開けるが、それ以外のアプリには対応していない。たとえばリマインダーにURLを入力しても、Apple Watchでは開けない。
Apple Watchのバッテリー容量が小さいことを考量して消費電力を節約するための措置だが、実際には存在しているのだから、Safariをアプリとしてそろそろ搭載してほしい。
音楽を聴く
Apple Watchのスピーカーは、電話での通話と着信音は鳴らせるが、音楽を鳴らすことはできない。音楽を聴くときはBluetoothイヤホンやスピーカーを接続する必要がある。この制限もバッテリー節約のためだと思われる。
動画再生
音を出力できないので、動画も鑑賞できない。もっともApple Watchの小さな画面で動画を鑑賞したくはないし、もし動画再生ができたらバッテリーが一日保たなくなる。
写真撮影
Apple Watchにはカメラがないので、当然撮影できない。もしもカメラがあれば、散歩中にちょっとした撮影ができたり、テレビ電話ができたりと用途が広がるけど、盗撮防止のためなのか。
公衆無線LAN
Apple WatchはWi-Fi接続機能はあるが、公衆無線LANに接続できない。セルラー版ではなく、iPhoneも無い状況だと外出先でインターネットに接続する手段はない。
スキャン支払い
PayPayなどのQRコード決済には、店舗のQRコードをスキャンして支払う仕組みがあるが、Apple Watchにはカメラがないので、スキャン支払いができない。
バーコード支払いもほとんどのアプリが未対応で、使えるのはPayPayぐらいかな。
iPhone以外のデバイスとの連携
Apple WatchはiPhoneと連携して使うウェアラブルデバイスだ。AndroidやMacとも連携できない。iPhoneを使っていない人がApple Watchを買おうとは思わないだろうけど。
少ないApple Watchのアプリ
それ以外にもApple Watchにできないことはある。たとえばGoogle MapでのナビやFacebookアプリを使うことはできない。ただそれはApple Watchの制約というより、アプリが提供されていないからだ(Google Mapアプリはあるが、ナビ検索はできない)。
Apple Watchを初めて買うと驚くのがアプリの少なさだ。筆者のiPhoneには184のアプリがインストールされているが、Apple Watchにも対応しているアプリはわずか14個で、iPhoneアプリの7.6%だ。
Apple Watchのバッテリー事情が改善されれば、Webブラウザや動画再生も可能になるかもしれないが、大事なことはApple Watchのアプリ開発がもっと盛り上がることだと思う。バッテリー節約のため、情報の更新頻度などApple Watchのアプリ開発には多くの制約がかかっている。
OSはハードでバッテリーの消費電力を改善して、Appleがそれらの制限を解放して、アプリの開発が盛り上がると嬉しい。