watchOS 5発表
WWDC 2018でAppleが発表したwatchOS 5は、秋に正式リリースされるだろう。
例年通りなら、Appleは新Apple Watch series 4を発表するはずだ。今回発表のwatchOS 5から新しいApple Watchを予想してみよう。
50%の新機能がワークアウト
AppleのサイトにでているwatchOSの主な機能は9つ。USのみの対応である「学生用IDカード」をのぞくと、半分がエクササイズ関連だ(赤字の機能)。
watchOS 5の主な機能
- アクティビティの競争
- 自動ワークアウト検出
- 新しいワークアウト
- 新しいランニング機能
- トランシーバー
- Appleの Podcastアプリケーション
- Siriのアップデート
- 強化された通知機能
- 学生用IDカード
打倒Garmin
最初はラグジュアリー時計市場も狙っていたApple Watchは、series 2よりエクササイズ向けに重心を移してきた。
watchOS 5にもランナーや運動する人が要望していた機能を多く追加してきた。ランニング向けウォッチとしてはGarminが大手だったが、Apple Watch登場後は、ウェアラブル時計の市場でシェアを落としている。
昨年Q4のウェアラブル市場ではAppleが21%、Garminが6.5%のシェアだった。Appleが昨年より50%以上出荷台数を伸ばしているのに対して、Garminは5%以下しか伸びていない。
引用:IDC
求められるバッテリー持続時間
当初iPhoneがないと満足にワークアウトに使えなかったApple Watchは、series 2でGPS、series 3でCellularモデルを追加し、iPhoneがなくても使えるように進化していった。
ただ、まだGaminに負けているのがバッテリー持続時間だ。Apple Watch series 3がGPSを使用した屋外ワークアウトつまりマラソンをしたときのバッテリー持続時間は最大5時間。
Garminの最新モデル「ForeAthlete® 645 Music」はGPSと心拍計で最大14時間。Apple Watchとの差は大きい。
バッテリー増量と省電力化
5時間あれば十分と思われそうだが、フルマラソンとスタート前の準備時間を考慮すると5時間では足りない。保つかもしれないが、ランニング中に途切れるリスクは絶対に避けたいのがランナーだ。
次期Apple Watchでバッテリーが強化されると予想する。ただ重くなってしまえば、少しでも荷物を軽くして走りたいランナーは毛嫌いするだろう。
今回の発表ではApple Watchの省電力化の話題はなかった。ランナーに訴求できるバッテリー増量と省電力化による持続時間の改善が新型Apple Watchでは見られるに違いない。
今更トランシーバー搭載の理由
もうひとつのヒントは「トランシーバー」だ。トランシーバーのようにApple Watchユーザーが交互に話す機能だ。Apple Watchはすでに電話にもFacetime Audioにも対応して、音声で会話ができる。トランシーバーは面白いが、コミュニケーションツールとしては退化している。それなのに、どうしてこの機能が必要なのだろう。
音声電話の進化形は、テレビ電話だ。iPhoneはFacetimeで対応しているが、カメラがないApple Watchでは相手を見て会話ができない。もしも、次の新型Apple Watchがカメラ内蔵なら、退化したようなトランシーバー機能は付与しないだろう。
以上から、新型Apple Watchはカメラを内蔵しないと予測する。エクササイズが主目的な今のApple Watchにとって、重量増になり、バッテリを食うFacetimeは厄介者だ。
あくまでも予想ですから
WWDCで発表した内容から予想してみました。バッテリー増量、省電力化、できれば薄型軽量化が新Apple Watch 4で実現すると予想する。
根拠は薄いですが、新製品がでるまで、こうやってあれこれ考えて楽しめるのがApple製品の楽しみですよね。