新型Apple Watch登場
ついにApple Watch series 4が登場した。流出情報通りの部分もあれば、そうでなかった部分も。最大の変更点はやはり大型ディスプレイ。Apple Watch 3と比較していきます。
Apple Watch 3とApple Watch 4を比較
外観
薄くなったデジタルクラウン、目立たなくなったセルラーモデルを示す赤いマーク、感圧式のサイドボタンと、Apple Watchシリーズとしては初のフルモデルチェンジ。デジタルクラウンとサイドボタンの間にある穴はマイク。マイク機能が改善したことで、よりクリアな会話が楽しめる。
デジタルクラウンは、擬似的フィードバックを返してくれる。非常に小気味よい感触が指先に伝わるそうだ。
サイズ
ケースサイズが、それぞれ2mmずつ大型化。ちなみに44mmというのは縦の長さ。アルミニウムモデルでの比較はこちら。横も1mm前後長くなり、重くもなっている(44mmモデルは約5%の重量増)。
40mmモデル(カッコ内はseries 3の数値)
- 縦:40 mm (38.6 mm)
- 横:34 mm (33.3 mm)
- 厚さ:10.7 mm (11.4 mm)
- 重量 30.1g (26.7g)
44mmモデル(カッコ内はseries 3の数値)
- 縦:44 mm (42.5 mm)
- 横:38 mm (36.4 mm)
- 厚さ:10.7 mm (11.4 mm)
- 重量 36.7g (34.9g)
厚さは0.7mm薄くなっている。初代Apple Watchは10.5mmだったが、Apple Watch series 2から11.4mmになったので、初代の厚さに近い。
ディスプレイ
Apple Watch 4で最も大きく進化したのが、ディスプレイ。約30%増えたディスプレイサイズはベゼルレス仕様になり、四隅が丸く表示できるようになったのが大きい。この変更により、情報量が増えた新しい文字盤も使える。
ディスプレイが大型化すると、気になるのが連続使用時間だが、新技術であるLTPOの導入により、連続使用時間は18時間とseries 3から変更がない。
センサー
Apple Watch 4は電気心拍センサーを内蔵し、心電図を測定することができる(日本での対応は未定)。光学式心拍センサーも第2世代に進化。
今回のApple Watchはアスリート向けよりもヘルスケアに特化してきた。転倒防止は、転んでしばらく動かないと緊急電話をかけてもらえる機能。高齢化まで対処してくれる優しいApple Watch。
一方で、新しい文字盤から推測された温度計や紫外線センサーなどの他のセンサーの追加はなく、ネットからの情報を表示するだけだった。
カラー
ステンレススチールにゴールドを追加。金属っぽい高級感のある色。代わりに初代からあったApple Watch Editionがなくなり、Apple Watchの高級路線はついに消滅し、スポーツと健康への特化が更に明確になった。
基本性能
S4になり最大2倍高速化した。iPhoneと異なり、Apple Watchはseries 3でも動作が機敏とは言えなかったので、Apple Watchは体感できるかも。
容量
Apple Watch 4からは16GBに統一。8GBモデルは消滅。8GBはGPSモデルだけにあったので中途半端ではあった。
背面
背面は全面セラミックに変更。見た目の印象もずいぶん変わった。緑色のランプの周りにある部分で心拍数を検知する。
Bluetooth
5.0に進化。省電力化に貢献している。
価格
Apple Watch series 4 (40mmモデル)
- GPSモデル・・・45,800円
- GPS + Cellularモデル・・・56,800円
Apple Watch series 3 (販売当初。38mmモデル)
- GPSモデル・・・36,800円
- GPS + Cellularモデル・・・45,800円
大きさは異なるが、それぞれ9,000円の値上げ。かなり強気の価格設定だ。Apple Watchが普及期に入り、買い替え需要も増えると予測しての値上げだろう。
まとめ
Apple Watch 4の特長はなんと言っても大型ディスプレイによる新型文字盤「インフォグラフ」の採用だ。
初代から情報量が少ないと言われてきたが、 8種類のコンプリケーションは十分すぎる。公式には表明されていないが、series 3までのモデルでは新しい文字盤を使うことはできないだろう(使えたら驚くが)。
watchOS 5から追加になったコンプリケーションだけではなく、過去にもあったコンプリケーションも「インフォグラフ」だと表示が異なり、四隅にリアルタイム情報を表示できる。
画面が大きくなれば、ランニングなどの運動時の視認性も高まる。watchOS 5のワークアウトからより詳細な情報を参照できるので、画面が大きいとありがたい。
大型化しても、サイズと重量はそれほど変わらないので、運動していてじゃまになることはないだろう。
一方で、今回健康面にフォーカスしてきた中で、目玉の心電図機能が日本では今のところ未対応。危険を察知して連絡してくれるのが嬉しいApple Watchユーザーがどれだけいるのか。
Apple Watch 3ユーザとしては、大型画面のメリットをどう考えるかがApple Watch 4へ買い替えるかどうかの判定基準になるだろう。
筆者は買い換えるか迷い中(昨年までは毎年買い替えてきた)。iPhone XSへの買い替えは(たぶん)行わないので、Apple Watchは買い替えてもいいかなと思っている。series 3を中古で売れば、差額は2万円程度だろうし。www.kantakayama.com