大画面Apple Watch 4のコンセプトビデオ
大画面化が噂される『Apple Watch series 4』のコンセプトビデオが登場した。
噂に基づいた映像なので、もちろんApple公式のものではない。この通りの形状でAppleが発売する保証はないが、現状のバンドを流用するためにボディの大きさを変えずに画面だけを大きくするなら、Apple Watch 4は、この映像に似た形状なるだろう。
大画面化する可能性は現状どれぐらいあるのだろう?
- 大画面Apple Watch 4のコンセプトビデオ
- 世界でも最も売れる腕時計
- 走っていると視認しづらい現行サイズ
- バンドは大事
- バッテリーは常に課題
- 大画面化のもうひとつの根拠
- "iPhone離れ"はAppleとユーザー共通の課題
- S4プロセッサがApple Watchの運命を決める
世界でも最も売れる腕時計
6月のWWDCでAppleが発表した次期OS watchOS 5に搭載する新機能のうち半分がワークアウト向けの機能だった。
高級路線だった初代からスポーツウォッチに方針転換したApple Watchは、世界で最も売れた腕時計の座を得るほどになった。
watchOS 5の新機能を見ると、Apple Watch 4は現行のスポーツウォッチ路線を踏襲しそうだ。売れているときに、方針を変える必要はない。
走っていると視認しづらい現行サイズ
売れているApple Watchにも課題はある。スポーツウォッチとしては、Apple Watchの画面は小さすぎる。立ち止まっている時は良いが、走っている時は画面を視認しづらい。Apple Watchのアクティビティは、watchOS 5でさらに進化して、走行時間、心拍数、ペース、走行距離に加えてランナー待望の一キロ毎のペースを表示できる。多くの情報を同時に確認できるのは嬉しいが、文字サイズは小さくなる。ランナーにとって大画面化は歓迎すべきことだ。
バンドは大事
既存のバンドが使えるのもユーザーにとって嬉しい話だ。Apple Watchが登場して約3年が経ち、ユーザーは複数のバンドを所有しているだろうから、お気に入りのバンドが使えなくなるのは悲しい。
Appleとしてもバンドの売れ行きは無視できない。季節ごとに新作を販売しているのは、Apple製品の中でApple Watchのバンドだけだ。AppleがApple Watchを重要視しているのがわかる。新旧のApple Watch向けに、今後も同じサイズのバンドをAppleは売っていきたいだろう。
バッテリーは常に課題
スポーツウォッチとしてApple Watchをみた時に、もうひとつ気になるのがバッテリーだ。iPhoneを携帯せずにフルマラソンを走ることを想定すると、最大5時間のバッテリー容量はいかにも心もとない。
画面が大きくなれば、バッテリー消費量はそれだけ増える。
大画面化のもうひとつの根拠
WWDCでAppleはあまり強調しなかったが、watchOS 5はWebkitを活用して、Webブラウジングができるようになる。バッテリーを激しく消耗するのでSafari非搭載などの制限が加わっているが、今までiPhoneでしか参照できなかったページをApple Watchで確認できるのは画期的だ。ブラウジングするには、画面は大きいほどよい。
"iPhone離れ"はAppleとユーザー共通の課題
Appleは、自社とユーザーのためにも“iPhone離れ“を進めている。売上の7割を占めるiPhone頼りの業績からAppleは脱却したいし、スマホ中毒のユーザーのためにiPhoneの利用時間を短くしたい。
両者の課題解決のために、iPhoneを利用しなくてもApple Watchが単体で動作できる用途を増やすのは大事なことだ。
だが、サイズに制限があるウェアラブルデバイスの課題は、常にバッテリー消費時間だ。バッテリーを増量しづらいのに、大画面にハイパフォーマンスと、バッテリーを食い散らかす要素は増える一方だ。
S4プロセッサがApple Watchの運命を決める
Apple Watch series 4に搭載するだろうS4プロセッサの出来に掛かる。S4がハイパフォーマンスと省電力の双方を高次元を実現できれば、Apple Watchは次の段階へ進むことができる。
本当にApple Watch series 4で大画面化が行われるなら、AppleはS4の性能に自信をもっていることになる。