Apple Watchのコントロールセンター
iPhoneのコントロールセンターみたいにApple Watchにもコントロールセンターがあるが、筆者を含めて使っている人が少ない気がする。
意外と知らないコントロールセンターの使い方と裏技を解説します。
コントロールセンターの呼び出し方法
文字盤下端から上にスワイプする。
裏技的要素:文字盤下端で指を留めておくとコントロールセンターの先端が表示して、上に引っ張ることができる。いきなりスワイプするのが苦手な方は。
コントロールセンターの戻し方
コントロールセンター画面で下から上にスワイプする。
裏技的要素:Degital Crownかサイドボタンを押しても閉じることができる。
左上のアイコンの意味
コントロールセンターの左上にiPhoneらしきアイコンが表示される。これはiPhoneと接続していることを意味する。iPhoneが機内モードになるなど接続できない状態になると、赤く表示される。


iPhoneと未接続でApple Watch単体でWi-Fiに接続しているときは、このアイコン。
セルラーモデルなら、モバイルデータ通信の信号強度が表示される。
コントロールセンター機能一覧
Wi-Fi
Wi-Fiの接続をオン・オフできる。iPhoneのコントロールセンターと同様に、現在接続しているWi-Fiの制御で、他のネットワークのWi-Fiは無関係。一度オフにしたWi-Fiに再接続する条件は、以下のとおり。
裏技的要素:iPhoneがWi-Fiに接続していたのに、Apple Watch単体だとWi-Fiに接続できないことがある。接続しているWi-Fiが802.11acだと、Apple Watchは802.11acに未対応なので単体では接続できない。watchOS 5からApple Watch単体でWi-Fiの接続設定ができるので、Apple Watchで使用できるWi-Fiの設定をしておこう。パスワード入力画面は無駄に格好いいので一度試してみてほしい。
機内モード
機内モードのオン・オフができる。
裏技的要素:iPhoneの機内モードと連動する設定にしておくと、iPhoneの機内モードをオンにすると、Apple Watchの機内モードもオンになる。iPhoneとApple Watchの接続も切断されるので、iPhoneの機内モードをオンからオフにしても、Apple Watchの機内モードは解除されない。Apple Watch側でも手動で解除する必要がある。
- iPhoneの「Watch」アプリ→「マイウォッチ」→「一般」→「機内モード」→「iPhoneを反映」をオン
バッテリー
バッテリー残量を確認できる。
裏技的要素:画面をタップすると、省電力モードに移行するスイッチが現れる。
iPhoneを探す
接続しているiPhoneの音を鳴らして見つけることができる。Bluetooth接続できない距離にiPhoneがあると反応しない。
裏技的要素:アイコンを長押しすると、iPhone背面のLEDフラッシュが点滅する。暗い場所でもiPhoneを見つけることができる(iPhoneが表面になっていると気づかないかな)。あまり見慣れない状態なので一見の価値あり。
フラッシュライト
フラッシュライトを点灯し、簡易懐中電灯代わりになる。
裏技的要素:左右スワイプでフラッシュライトのタイプを変更できる。右スワイプだと点滅、もう一度右スワイプすると赤くなる。画面をタップすると明るさが増す。



AirPlay
AirPodsなどBluetoothデバイスと接続できる。
裏技的要素:AirPlayだけど、Apple TVとは接続できない。Apple Watchの画面を大画面で観たいシーンはないので、困らないけど。
消音モード
消音モードをオン・オフできる。
裏技的要素:設定からも消音モードに設定できる。Apple Watch充電中は消音モードにしていても、アラームなどは鳴る。
- Apple Watchの「設定」→「サウンドと触覚」
シアターモード
シアターモードをオン・オフできる。映画鑑賞や観劇のときに画面が点灯しないようにするモード。シアターモードをオンにすると同時に消音モードになり、手首を上げても画面が点灯しなくなる。点灯したいときは画面をタップ。
裏技的要素:シアターモードをオンにしてDegital Crownを回すと、画面が徐々に明るくなる。
おやすみモード
おやすみモードをオン・オフできる。Apple Watchの「おやすみモード」は、電話や通知が来ても音が鳴らず画面も点灯しなくなる。設定したアラームは鳴動するので、目覚ましは動作する。
おやすみモードはただオンするだけではなく、「1時間オン」「今日の夜までオン」「ここを出発するまで」と期間を選べる。
裏技的要素:iPhoneのWatchからも設定できる。
- iPhoneのアプリ「Watch」→「マイウォッチ」→「一般」→「おやすみモード」→「iPhoneを反映」をオン
イベント(スケジュールで予定が入っている状態)だと、「イベント終了までオン」が選べる。会議中とか、その行事の間だけ音を鳴らしたくない時は便利。
防水ロック
防水ロックをオンする。防水ロックすると水中で誤動作しなくなる。画面上部の「水滴マーク」が目印。
解除する時は、Degital Crownを回す。スピーカーから出る音を使って、Apple Watchに入った水を排出して、防水ロックが解除される。
トランシーバー
watchOS 6からトランシーバーがコントロールセンターに加わった。オンにしておくと、トランシーバーを受けることができる。トランシーバーって、使っている人いますか?
睡眠モード
Apple Watchで睡眠を記録できる。睡眠アプリで睡眠時間を把握したり過去14日間の睡眠動向を確認できる。
裏技的要素:睡眠モードに入ると自動的に「おやすみモード」になる
スクールタイム
「スクールタイム」をオンにできる。管理対象のApple Watchだとアクティブの時間帯を設定できる
Siriで着信メッセージを読み上げ
第2世代以降のAirPodsを装着しているとSiriが着信したメッセージを読み上げてくれる。読み上げてくれるメッセージは「ホーム」と「メッセージ」のみ。この機能を使うためにはiPhoneの「設定」アプリの「Siriと検索」の「着信メッセージの読み上げ」をオンにする
消えた「ロック」
以前はコントロールセンターに「ロック」アイコンがあって、タップするとApple Watchをロックできたが、最新のwatchOSだと見当たらない。
「手首検出」をオフにすると「ロック」アイコンが表示される。
- 「設定」→「パスコード」→「手首検出」をオフ
「手首検出」をオフにすると、Apple Watch 4の新機能「転倒検出」が使えないなどの警告が出るので、オフにしないほうが無難かと。
アイコンの配置
画面下の「編集」をタップすると、アイコンの配置を変更できる。
意外と知らないことが多かった
この記事を書くのに調べてみると、意外と知らないことが多かった。iPhoneと違ってApple Watchはコントロールセンターを使わなくても、それほど問題ないということだろう。
iPhoneのコントロールセンターにある「ミュージック」「ストップウォッチ」「アラーム」「タイマー」「電卓」「カメラ」(iPhoneのカメラと連動)「Wallet」がApple Watchのコントロールセンターにあれば、もっと使う機会も増えると思う(電卓は純正アプリもないけど)。
ぜひ次のバージョンアップで検討してほしい。