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ランナーへオーディオブックのススメ。Audibleとaudiobook.jpの比較

走っていると飽きてくる問題

ランニングは継続が第一。ランニングが習慣になると、走る距離や時間が伸びてくる。フルマラソンを目指すなら、かなり長い時間を走ることになる。

走るのは楽しいけど、時間がかかる。最初は音楽を聴く人が多いだろうが、毎日聴いているとだんだん飽きてくる。

そういう時にオーディオブックが強い味方になる。オーディオブックは、書籍を録音したコンテンツのことだ。自動車での移動が多いアメリカでは昔から一般的だが、日本ではあまり馴染みがない。

オーディオブックは、ひとつのコンテンツが長いので長距離ランニングには最適のお供だ。

日本にあるオーディオブックを比較してみる。

audiobook.jp

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audiobook.jpは、以前はFebeという名称の老舗のオーディオブックだ。株式会社オトバンクという日本企業が運営している。
料金プランは「月額会員プラン」と「聴き放題プラン」がある。

  • 月額会員プラン:月額300円~30000円の中から選んで、付与されるポイントで書籍を購入するプラン
  • 聴き放題プラン:月額750円で対象オーディオブックを好きなだけ聴けるプラン

一見、聴き放題プランがお得にみえるが、「対象オーディオブック」というのがミソで、限定されたオーディオブックだけをダウンロードできる。1万点のコンテンツが「聴き放題」対象だが、かなり偏っている。お試しなら良いが、本格的に使用するなら月額会員プランに入る方がいいだろう。

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月額会員プランのラインナップは約2万3千冊。といっても、これも語学コンテンツや落語、講演会など書籍ではないコンテンツも多い。

会員ではなくてもコンテンツを検索できるので、聴き放題プランを活用しながら、自分にあったコンテンツがあるか調べると良い。

アプリはシンプルだ。コンテンツはダウンロードして聴くことになる。ちなみに聴き放題プランは、スマートフォンのアプリのみ利用できる。

以前のアプリはかなり酷い出来だったらしいが、今触った感触では可もなく不可もない。再生プレイヤー画面を縮小するとき画面上にある「v」をタップするのだが、やたら反応が悪いのが気になるぐらい。

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「1倍速」をタップすると、再生速度を調整できる。最高倍速は4倍速。1.5倍速以上はついていくのが結構大変だ。f:id:tkan1111:20181122092818j:plain

情報はクラウド管理されていて、PCブラウザからも聴くことができる。この場合はダウンロードせずにストリーミングで再生が可能だ。

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Audible

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Amazonが運営しているAudible。成功しているアメリカ本社からのプレッシャーがきついのか、日本で様々なキャンペーンを行って、顧客の獲得に努めている。

Audibleは月額1500円で、毎月1枚のコインがついてくる。コインでは好きなコンテンツを購入することができる。コインを使わなければ繰越しもできる。

それ以外にも、ビジネス目的などの会員向けコンテンツは追加料金無しで聴くことができる。

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以前は定額聴き放題だったが、コンテンツが少なく、聴き放題のメリットがあまりなかった。この夏からグローバル準拠のコイン制に移行して、コンテンツも充実してきた。

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4万コンテンツあるらしいが、英語の書籍も多いので、こちらも無料期間中(1ヶ月)に自分が好むコンテンツがあるか試してみるといい。

アプリは多機能だ。自動車運転モードなど、audiobook.jpにはない機能もある。3.5倍速まで対応している。audiobook.jpの4倍速より劣るが、2倍速以上で聴き取れる人は、そんなに多くないだろうから、実質差はない。

3.5倍速まで対応。右は運転モード。ボタンが大きくて使いやすい

Audibleはスマートフォンのアプリだけではなく、PCのブラウザでも聴くことができる。機能はアプリとほとんど同じだ。

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価格はaudiobook.jp、アプリはAudible

audiobook.jpの聴き放題プランは月額750円でオーディオブックを試すのには、お買い得だ。ただ、がっつり聴きたいなら月額定額プランを購入する必要がある。

同じ書籍でも2つのサービスで価格は大きく異なる。たとえば、「火花」はaudiobook.jpでは1,296円、Audibleだと会員価格で2,450円。ただしコインでも購入できるので、コインがあれば実質1,500円で購入できたのと同等だ。

Audiobook.jpの方が安いコンテンツもあれば、Audibleが安いコンテンツもある。Audibleは会員だと30%オフになる。

アプリは、Audibleの方が多機能で、個人的には好きだ。特に運転モードは操作しやすく、アメリカでの経験が活きている。

 コンテンツの種類が違うので、自分が気にいるコンテンツがあるかどうかが、どちらのサービスを選ぶかの大きな選択肢になる。

両サービスとも無料期間があるので、使いながら、自分にあったコンテンツがあるか調べて、どちらの本サービスに入るか決めよう。