現金を使いたくない
筆者は現金を使うのが嫌なので、同じような店があれば電子マネー・クレジットカードが使える店舗を選んでしまう。
キャッシュレス生活を妨げる電子マネー・クレジットカードが使えないチェーン店を店舗数が多い順にランキングします(一部店舗だけの対応は「使えない」とみなす)。
第1位:ほっともっと
全国約2,700店舗数を誇る国内最大手の持ち帰り弁当の店である「ほっともっと」。店頭ではクレジットカードが一切利用できない。電子マネーもSuicaやiDは使えず、自社で運営する「My Hotto Motto」のみが利用できる。QRコード決済もできない。
自社開発の「My Hotto Motto」はQRコードを見せてチャージして使うタイプで、支払いをするとポイントが貯まる。スマホを見せるだけなので便利だけど、自社でしか使えないのが惜しい。系列の「やよい軒」でも使えない。
「My Hotto Motto」を使わなくても、キャッシュレスで利用する手段がある。ネットで注文するとクレジットカードで決済ができるのだ。また、沖縄県の全店舗では楽天Edyが利用できる。
第2位:サイゼリヤ
お手頃イタリアンレストランの代表サイゼリヤ。全国に約1,500店舗あるが、ほぼ全ての店舗でクレジットカード、電子マネーを利用できない。
ほっともっとのようにネットでの注文もできないので、サイゼリヤはキャッシュレス生活の最大の敵かもしれない。美味しくて安くて頻繁に利用したいのに。
超レアケースとして、アトレ秋葉原内のサイゼリヤはSuicaが利用できる。キャッシュレス生活をしていて、どうしてもサイゼリヤで食べたくなったら秋葉原へ行こう。
第3位:丸亀製麺
全国に約800店舗あるうどん店の丸亀製麺。クレジットカードは使えず、多くの店舗で電子マネーも使えない。安いし、カフェテリア方式で流れもあるから仕方がない気もする。ただ、2019年オープンの店舗では楽天Edy、iD、QUICPayが使える。
また、丸亀製麺 新宿三井ビル店ではSuicaが利用できる。
第4位:ジョイフル
九州地区を中心に約760店舗あるファミリーレストラン「ジョイフル」。何の注釈もいらず、現金しか使えない。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済全てが不可。クレジットカードなど多様な支払い方ができるファミリーレストランの中では異色の存在だ。
ジョイフルの本社は大分県だが、福岡県に本社があるコスモス薬品も現金しか支払えない。九州はキャッシュレス生活不毛の地?
<2019/10/05更新>
最近電子マネー、交通系カードが使える店舗が増えてきている。l
第5位:日高屋
お手頃なラーメンを食べさせてくれる日高屋は首都圏に約400店舗もつ。クレジットカードは使えず、ほとんどの店舗で電子マネーも利用できない。
例外は、ジェイアール東日本フードビジネス会社がフランチャイズで運営している店舗だ。これらの店舗ではSuicaが使える。
番外1:松屋
今や牛丼屋とは言いづらいぐらい様々な定食を提供している松屋。全国に約1,100店舗を持つ。意外だけど、ほとんどの電子マネーが利用できない。唯一使えるのがSuicaなどの交通系電子マネーだ。楽天EdyとiDが使える「すき家」、WAONが使える吉野家とは対照的だ。
電子マネーの対応が遅れたのは、松屋が券売機で食券を購入するシステムを採用しているので、券売機を改修しないといけないからだろう。
しかし、2019年2月から、PayPayなどのQRコード決済に対応した。インフラの導入を抑えられるQRコード決済の利点を活かしている。
番外2:オリジン弁当
惣菜・弁当を販売し、全国に約550店舗あるオリジン弁当。現在はイオンの子会社なので、WAONだけは使える。
まとめ
- 第1位:ほっともっと
- 第2位:サイゼリヤ
- 第3位:丸亀製麺
- 第4位:ジョイフル
- 第5位:日高屋
現金しか使えない店舗は、百円ショップや安価な飲食店など客単価が安いチェーン店が多い。
キャッシュレス生活を行うには支障になるが、「ほっともっと」のようにネットで注文する裏技もある。頻繁に利用する人なら独自の電子マネーを利用するのも良いだろう。
松屋のように電子マネーの導入に消極的だったが、QRコードを積極的に採用している企業もでてきている。
消費税増税の優遇措置もはじまるし、完全キャッシュレス生活を実現するために電子マネー・QRコード決済がもっと普及してほしい。