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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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Chat GPTがGoogleを倒す時が来るのか考える

Googleの脅威

Chat GPTがGoogleを倒すという話がネットに流れていた。Googleの売上の80%以上が広告だ。検索で入力した語句などを元に広告を表示することでGoogleは利益を得ている。

検索を無料でできるのも、GmailやGoogle Mapを無料で利用できるのも、広告があるからだ。GmailやGoogle Mapにはほとんど広告がなく、広告収入の多くがGoogle検索からだ(残りはyoutubeなど)。Google検索を利用する人が減れば、Googleの収入は減り、GmailやGoogle Mapを無料で利用できなくなるかもしれない。

Chat GPTが検索に代わる?

対話型AIがGoogleの検索に取って代わるのだろうか。対話型AIはユーザーの質問に対して、適切な回答を提供する。対するGoogleなどの検索サイトは、ユーザーが入力した語句に対して、該当すると思われるサイトのリストを並べる。

ただ、Googleの検索結果には広告が混じっている。

例えば「モバイルバッテリー」と検索すると、まずスポンサーが並ぶ。また、SEO対策が普及しすぎていて、商用目的のサイトばかり上位に並んで、欲しい結果が得られない場合も多い。

今はまだChat GPTの回答には間違いも多い。対話型AIは1つの質問に対して回答が1つなので、回答が間違いなら100%間違いになってしまう。検索サイトなら、自分でサイトを選ぶ余地があるので、間違った回答だと思うなら次のサイトを選べば良い。

対話型AIが進化して正答率を高めれば、検索サイトを凌駕する可能性がある。正しい回答を得られるなら、自分でサイトを選ぶ必要がない対話型AIを選ぶユーザーが増えるに違いない。

「ググる」のが「Chat GPTる」になれば、Googleのユーザーが減り、Googleの経営に深刻な影響を与えることになる。

Googleの危機感

対話型AIに対して、Googleも相当な危機感を持っている。半年後に業績が急降下してもおかしくないと考えていて、対抗策として「Bard」を慌てて発表した。

潤沢な資金とリソースを使って開発できるGoogleの対話型AI「Bard」が、Chat GPTなどの他社の対話型AIの性能を上回る可能性はある。

ただ、従来の検索と対話型AIではWebレイアウトが異なる。

対話型AIは、一つの質問・要望に一つの回答を表示するので、広告が入る隙間はない。検索の場合、複数の検索結果を並べるので、その間に広告を挟み込める。

対話型AIの結果に広告を混在できない。回答文章中に広告を挟むのは難しいからだ。そんなことをすれば回答結果の信頼性が薄らいでしまう。

回答の周りに広告を並べることはできるが、リストから選ぶ検索結果よりも訴求効果は低いだろう。スマホのような小さな画面では、回答結果の他に広告を並べるのも難しい。

広告ビジネスの転換

対話型AIが普及しても広告ビジネスが存続するようにGoogleはあれこれ工夫するだろうが、広告収入が影響を受けるのは確実だろう。

Googleのことだから、何か別の収入を得る方法を考案しそうだ。そのひとつが、Google MapやGmailの有料化かもしれない。完全な有料にはならなくても、データ容量の制限を厳しくするなど、無料の枠を減らしていくかもしれない。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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