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コロナを5類扱いにする一番のメリットは「軽症者の診察抑制」

コロナを5類扱い!?

「第7波」の感染が拡大している中で、知事会がコロナを5類扱いにするように提言し、政府も第7波が収束してから検討するとしている。

現場の医師は賛否両論で、5類になっても今までと同じ診察を続けるから5類扱いは不要という医師もいれば、第7波は重症者が少ないので5類扱いが妥当という医師もいる。

5類扱いになれば、簡単に言えばコロナもインフルエンザと同じ扱いになる。

就業制限や入院勧告、外出自粛はなくなり、軽症なら自宅安静が基本になる。医師としたら、感染者の届け出をすぐにおこなう必要がなくなり、負担が減る。

医師の負担軽減で大きいのが、現在は指定の発熱外来だけしか診察できないが、5類になれば一般の病院・クリニックでも診察できる。

現在の医療逼迫が懸念されているが、全ての医療機関がコロナ診察をしているわけではない。自治体によって異なるが、コロナで診察している内科病院・クリニックの半数に満たない地域も多い。

もうひとつ大きな違いは公費負担だ。現状のコロナ診察は全額公費負担だが、5類になると通常の診察と同様に保険扱いになる。

5類扱いにするもっとも大きなメリットは、実はこの公費負担の削減にあると思う。

日本人は病院に行き過ぎる

日本は医療保険制度が充実していることもあり、病院に行く頻度が多い。この調査だと、世界一回数が多い。医療費が高いとよく言われるアメリカに比べて、3倍以上だ。

引用:ニッセイ基礎研究所

日本人は、風邪やインフルエンザなどに感染してもでも医者へ行く人が多い。風邪やインフルエンザはウイルス感染なので特効薬はなく、医者に行っても完治しない。体力が回復し、ウイルスが死滅するまで安静するのが最善だ。それでも医者へ行くのは、薬を処方してもらえば、ドラッグストアへ行くよりも安く薬が手に入るからだ(薬は特効薬ではない)。

このレポートを見ても分かる通り、他の国では、軽症の場合は医者へ行かない。実際に風邪ぐらいの症状で病院へわざわざ行く国はほとんどない。イギリスやアメリカ、中国で風邪に罹った人にあったことはあるけど、誰も病院へ行く発想はなかった。イギリスは日本と同様に保険が充実している印象があるが、治療を受けるには制限があり、風邪を引いてすぐに治療をしてくれるわけではない。

もちろん、高熱の原因が風邪ウイルスではなく、別の病気にあるかもしれないし、早期診療が日本人の長寿命化に繋がっていることも事実ではある。

ただ、熱が出たら病院へ行く日本人の習慣が、コロナによる医療逼迫の原因でもある。

海外ではコロナを特別扱いせず、ノーマスクで通常の生活をしているのに、日本人ではマスクを外さず、さまざまな制限をしているにもかかわらず、医療崩壊が懸念されているのは、軽症者の患者が多すぎるからだ。

連日過去最高の感染者数が報告されているが、東京の重症者数は34名だ。東京都が確保している病床数は7000床以上で、そのほとんどが軽症者向けだ。

日本の病院数、医師数は世界有数なのに、他の国では問題ないのに日本で医療崩壊が懸念されるのは奇妙な話だ。現在流行のオミクロン株は感染力は強いが、重症化率はかなり低い。数千人に一人と言われている。つまり、重症者だけに医療資源を集中させることができれば、現状の懸念は打開できるはずだ。

5類になって公費の全額負担がなくなれば、軽症で診察を行く人は減るだろうし、医療機関の負担軽減にもなる。

ただ、重症者の治療は患者の負担も大きくなるので、一部公費負担は検討すべきだという意見も多い。

日本人の意識を変えられるか?

基礎疾患がない健康な人はインフルエンザウイルスや風邪ウイルスに感染しても、安静にしていたら完治できる。そもそもウイルスを治療する特効薬はない。ワクチン接種者が増えて、弱毒化が進んだコロナウイルスも同様だ。

軽症なら自宅安静し、重症になった場合のみ医療機関に診察を受ける医療リテラシーを持てば、医療機関の負担は減る。発熱したらすぐに医者ではなく、自分の体調と持病を自分で判断し、診察を受けるかどうか判断することが本来は重要なことだ。

こんなに日本人が病院好きになった背景には、医師会を中心とする病院の姿勢も影響している。今まで風邪やインフルエンザでも早期治療を受けるように促してきた。病院とくに個人病院の売上を伸ばしたい意図がある。

コロナ以前も社会保険の負担が増大していて、財政を圧迫している。

軽症なら自宅安静、まずは自分で軽症かどうか判断するリテラシーを育む必要があると思う。

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