DAZN体験
コパ・アメリカの日本代表戦を観戦するためにDAZNを利用した。DAZNはサッカーをはじめ多くのスポーツをWebで観戦できる動画配信サービスだ。
DAZNの大きな特徴は、世界中のスポーツを観戦できることだ。国内だとJリーグ、プロ野球、海外ではプレミアリーグ、セリエA、ラ・リーガ、UEFAチャンピオンリーグなど、その豊富さは圧倒的だ。
そのDAZNを使用して気づいた点を記します。
遅延はほとんどない
DAZN開始当初、アクセス過多により遅延や配信停止が起きた報道があったので、観戦しづらいと思ったが、DAZNの国内史上ももっとも多くのアクセス数を集めたと思われるコパ・アメリカの日本戦でも、ほとんど遅延は発生しなかった(正確には90分中、数回はあった)。
遅延が発生しても数秒で回復するので、ストレスを感じることはほとんどなかった。
余計な説明がない
実況と解説だけの非常にシンプルな中継。だけど、それがとてもよい。地上波のような余計な煽りも選手紹介もなく、試合に集中できる。
ハーフタイムもデータを用いた前半戦の振り返り解説とCMのみ。
わかりづらいインターフェイス
DAZNの画面はとてもシンプルで、中継・録画された試合のタイトルが並んでいるのみ。試合のタイトルをクリックすれば、すぐに観戦できる。
一見わかりやすそうだが、並んでいないコンテンツを探すのに最初戸惑った。DAZNは視聴者の嗜好によってトップページに並ぶコンテンツが変わる。
現在筆者のDAZNの画面では、下記のように並んでいる。
- 配信中
- 注目のコンテンツ
- DAZNのおすすめ
- コパ・アメリカ特集
- Jリーグ特集
「配信中」はクリックすれば中継されている試合を観戦できるので、非常にわかりやすくスピーディーに試合を選べる。わかりづらいのが「注目のコンテンツ」以降だ。
たとえば「注目のコンテツ」には、7月17日開幕のインターナショナル・チャンピオンズカップのバナーが表示されている。これをクリックすると、カップの紹介が観られると思ったが、配信予定が表示されるだけだった。
「コパ・アメリカ特集」という項目には、注目の決勝プレビューと日本戦のメニューが並ぶ。その他の試合もここから選択できるかと思いがちだが、それはできない。
階層式に試合を探すには、トップページの一番下にある「スポーツ一覧」か上部の「スポーツ」から選択する必要がある。
検索もできるが、検索順序がよくわからない。
たとえば「フロンターレ」と検索すると、「川崎フロンターレ」の試合が表示すると思ってしまうが、最初に並ぶのは「サッカー」「J1リーグ」のカテゴリーに続いて、なぜか「北海道コンサドーレ札幌」が表示される。カテゴリーを選んでも「フロンターレ」の試合が表示されるわけではない。
下の方にはフロンターレの試合が表示されるが、一番直近ではない試合がトップに表示される。
また、選択しなくても、画面の上半分で注目の試合が突然流れ出すのは、最初はかなり戸惑った。
欲しいコメント機能
筆者はテレビや試合を観戦しながら、コメントを読むのが好きだ。テレビを観ながらコメントを流せる「ニコニコ実況」やAbema TVのコメント機能は秀逸で、自宅で観戦していても大勢の人と盛り上がれる。
ところが、DAZNにはコメント機能がない。試合に集中できるのは良いが、コメントを読みながらの観戦に慣れてしまうと、味気なく思えてしまう。
Twitterのコメントを読む方法もあるが、リアルタイムで自動更新するのは難しい。
海外では、コメント機能はあまり重要視されないのだろうか。Youtubeのライブにもコメント機能はあるが、画面の端にあってサイズも非常に小さい。
スポーツ好きなら入っておくべき
多くの試合を安価で観戦できるDAZNはスポーツ観戦者には必須のサービスだ。筆者には馴染みづらいインターフェイスだが、ネットフィリックスも似た感じなので、こちらのほうが国際標準なのかもしれない。コメント機能も日本独自の要求なのかもしれないが、地上波テレビが強い日本で、Webでの観戦という新しい視聴パターンを確立するには、ぜひ導入してほしい機能だ。