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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の 「夏のピルグリム」 が7月18日に発売になります。初の単行本形式の小説です。
興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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10年使ったEvernoteをやめようと思った理由

10周年

Evernoteがサービス開始から10年を迎えてロゴを変更した。

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今までの緑色のバックに灰色のゾウから、白地に緑色のゾウになった。昨日起きたら、iPhoneアプリのアイコンが変わっていて、結構驚いた。

筆者はEvernoteをずっと使っている。アカウントを調べたら2008年9月9日に登録しているので、たっぷり十年使っていることになる。iPhoneのホーム画面で一番触れやすいと思っている、右から2番目、下から2番目の位置にEvernoteのアイコンを置いている。

有料会員も9年間ぐらい継続しているんじゃないかな。十周年記念ということで、10年間Evernoteを使った感想と使い方を書いておきます。

すべての情報を保存する

Evernoteのミッションは「すべてを記憶する」で、サービス開始からずっと変わっていない。筆者の使い方もまさにそのとおりで、すべての情報をEvernoteに保存している。小説やブログのヒントは、思いついた時にいつでもどこでもiPhoneやPCでメモを取りEvernoteに保存している。筆者は10年間で約1万件のノートを保存している。

紙で届いた資料や情報もカメラで撮影し、Evernoteに取り込む。Evernoteのカメラスキャン機能は優秀で、メモや資料にカメラを向けるだけで、自動的にトリミングしてくれる。

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カメラで取り込むと自動でトリミングしてくれる


「Evernoteプラス」会員以上なら、画像内の文字も検索してくれる(PDF内の文字検索はEvernoteプレミアム会員のみ)。

Evernote

Evernote

 

Evernoteプラス

使用しているプランは、「Evernoteプラス」。Evernoteに格納しているのは文字情報がほとんどなので、1GBのアップロード容量で十分だから、プレミアムプランから3年ぐらい前に移行した。今はEvernoteプラスは廃止になっていて、現Evernoteプラスかプレミアム会員以外はEvernoteプラスプランを選択できない。

Evernoteは他のクラウドサービスとは異なり、保存するデータ容量に制限がなく、毎月アップロードする容量に制限をかけている。写真をアップロードしないなら、Evernoteプラス会員で十分だと思うのに、残念だ。

オフライン機能も有料会員の特権だ。iPhoneに情報を格納できるので、いつでもすばやくノートを参照できる。

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保存したら検索

情報を保存しても、検索しないと意味がない。筆者はいつでも検索できるように、Windows PC、Mac、Androidタブレット、iPhone、Apple Watchで検索・参照できるようにしている。一番使う検索方法は、iPhoneからの検索だ。保存しておいた店の情報などを外出先で検索する。Evernoteは3D Touchに対応しているので、アイコンを強く押すとすぐに検索を選択できる。

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Evernoteの3D Touchメニュー

ロック画面から右スワイプで選べるウィジェットにも対応している(Evernoteの良いところは、3D Touchやウィジェット、Apple Watchなど最新の機能にいち早く対応してくれることだ)。

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EVERNOTE Perfect GuideBook [改訂第2版]

EVERNOTE Perfect GuideBook [改訂第2版]

 

Apple Watchに対応

サードパーティ製で筆者が使う数少ないApple WatchアプリがEvernoteだ。Apple Watchの小さい画面でテキスト入力はできないが、音声入力はできる。

筆者はApple Watchでは参照しかしない。直近のノートの他に「ショートカット」に登録したノートを参照できる。ショートカットはよく見るノートをすぐに参照できる機能で、自宅の住所などを保存している。

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タグは使わず、ノートブックを活用

ノートにタグをつけてグループ化できるが、筆者はほとんど使っていない。「小説」や「メモ」といったカテゴリー別にノートブックを作成してノートを整理している。メモを保存する時に多くの属性を設定するのが面倒だからだ。短期的な仕事をする時は、タグを使ってグループ化するが、終わったらタグは削除する。

リマインダー機能もほとんど使わない。リマインダーはiPhone・Mac純正のアプリを使っている。隔週水曜日など、細かく頻度を設定できるからだ。

Webクリッパー

Webページを簡単に保存する機能。MacのSafari、Google Chromeでは拡張機能で提供されている。Webページでアイコンを押すと、必要な部分だけをクリッピングしてくれる。秀逸なのがページの内容から保存すべきノートブックを自動的に選択してくれることだ。レストランの情報ページだったら、ノートブック「グルメ」を自動で選んでくれる(間違えることもあるけど)。

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Mac SafariのWebクリッパー

iPhoneだと、Safariの画面から、下段中央のアイコンを押すと、Evernoteへの出力を選択できる。iPhoneからの取り込みは画面が崩れる場合もあるので、あとでPCで修正する。

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やめようと思っていたEvernote

十年使っている割には、Evernoteについてあまり書くことがなかった。他にもグループで作業できるなど多くの機能があるが、触ったことがない。

僕がEvernoteに求めているのは、すぐに保存できて、検索できるシンプルなことだ。保存と検索がスムーズにできれば、それで満足だ。

実は今年になってEvernoteをやめようと思っていた。iPhoneで検索できなくなったからだ。検索してもノートがなかなか表示されず、テキスト情報なのに1分以上待たされた。オフライン機能で全ノートをiPhoneに保存しているにもかかわらず、ノートが表示されない。MacやWindowsではすぐに検索・表示できるのに。

サポートに問い合わせると、ログアウト、再インストールしろと言われたが、まったく改善しない。1万近いノートを検索するのが限界なのかと思い、iPhoneのメモやMicrosoftのOne Noteに移行しようと試みた。

両方のアプリとも、ノートを正しく表示できなかったり、1万件のメモだとやっぱり検索が遅かったり、クラウドストレージの費用を負担しなければならないなど多くの課題がわかったので、結果的にEvernoteを渋々使い続けてきた。

Evernoteは、AppleやMicrosoftのような超大手企業と比べれば、ベンチャー企業だ。そのため筆記用具を売り始めて事業が迷走したり、技術が伴っていなかったりと問題も多いが、ベンチャー特有の機敏な動きは好感が持てる。

今のCEOになって、会社の方針も安定してきたと思う。

今回のアップデートはアイコンの変更だけではなく、バグの修正も行ったようで、長年悩まされた検索の遅延が解消された! 昨日からめちゃすばやく検索できるようになった。素晴らしい! Evernoteの最大の不満が解消されたので、これからも使っていこうと思う。

というわけで、心から

「十周年おめでとう、Evernote!」

とお伝えしたい。